ロシアは、やはり大国である。ロシア人は、ひとりひとりの人間が大きい。さすがに大国である。欧米=デープ・ステイト=NATO勢力(今のところは武器援助だけ) を敵に回して、人口は、たった1億5千万人しかいないのに、よく戦っている。何があっても、実に堂々たるものだ。 そしてその大後方(だいこうほう。 the great back グレイト・バック)に、大国の中国がいる。私たち日本人も、彼らに見習わなければいけない。
Robert F. Kennedy, Jr., the son of former attorney general and 1968 presidential candidate Robert F. Kennedy, announced his 2024 Democratic presidential campaign at a rally in Boston. Mr. Kennedy said he was running for president because he wanted to challenge the connection between government and corporate power, press for greater economic equality, and heal the nation’s political divides. He also talked extensively about his vaccine skepticism and criticisms of handling of the COVID-19 pandemic. (引用者訳:元司法長官で、1968年の大統領候補ロバート・F・ケネディの息子であるロバート・F・ケネディJr(ジュニア)は、ボストンでの集会で、2024年の民主党大統領選挙への出馬を表明した。ケネディ氏は、大統領選に出馬する理由として、企業の政府に対する巨大な影響力に異議をとなえ、経済レベルをより格差のない状態にもどす努力と、米国内の政治的な分裂を治療したいと訴えた。また、ワクチンに対する懐疑的な考えや、コロナ(COVID-19)のパンデミックに対する、米政府の対応などについても、幅広く批判を展開した)
“I’m not safe. To the vested interests, I’m not safe. But my job is to keep you safe.” (私は、既得権者たちにとっては危険人物である。しかし、私の仕事は、既得権者ではなくあなたたちの安全を守ることだ) (1:45:42から)
その時、ラルフ・ネイダーが書いた自著、『Unsafe at Any Speed(どんなスピードでも自動車は危険だ)』(邦訳無し、1965年刊行)が、全米でベストセラーになった。ラルフ・ネイダーは、同書でそのGM車の危険性を具体的で詳細に訴え、全米の注目を集めた。これがその後の、GMによる同車の製造を中止にまで追いやった。アメリカ政府による自動車メーカーへの安全性基準の制定へと動かしている。
極めつけは、ロバート・ケネディJrが2021年に出版した、『アンソニー・ファウチの真実:ビル・ゲイツ、大手製薬会社、そして民主政治と公衆衛生を巡る世界戦争』(原題:“The Real Anthony Fauci: Bill Gates, Big Pharma, and the Global War on Democracy and Public Health.”、邦訳無し)という衝撃の著作だ。
東アジア(極東 Far East ファー・イースト )には、その他に、韓国に、在韓米軍が、約2万人いる。マッカーサー大将が、朝鮮戦争の時に、連れて来た、旧米陸軍第5軍(the Fifth Army ザ・フィフス・アーミー)を中心にしている。今は、在日米軍と合わさって、合計、10万人で、PACOM(パコム)と言って、大きくは、米軍の太平洋軍(パシフィック・コマンド)の一部となっている。 司令部は、ハワイの真珠湾に有る。
この 駐留米軍の全面撤退 が、東アジアでも、実現するかもしれない、のである。 今から、78年前の、1945年の8月の、第二次世界大戦の終結以来、ずっと、世界覇権国(ザ・ヘジェモニック・ステイト the hegemonic state )であり続けた、アメリカ帝国(アメリカン・エムパイアの 軍隊 が、続々と、米国内に、帰ってゆく、というのである。
自分のお父さんの ロバート・ケネディが、兄のジャック・ケネディ( JFK John F. Kennedy 1963年11月22日に暗殺された)の5年後に、同じように殺されて、それで、アメリカ合衆国から、本当のデモラクシー(民主政体。みんしゅせいたい)の 光が、消えて、60年が経(た)つ。 この60年間は、私の人生の60年間でもある。
その世界政治の頂点であり、中心であり続けた、アメリカ帝国の中から、自らの、「 帝国の終わり」 the end of American empire 「ジ・エンド・オブ・アメリカン・エムパイア」を、宣言するに等しい。しかも、それを、高らかに宣言して、「アメリカは帝国であることをやめるべきだ」 「在外米軍のすべてを、世界中から、撤収、撤退させる」という、コトバが、アメリカの有力な政治家の家系の人間が、言い放ったのだ。
RFK Jr’s campaign website, Kennedy 2024.com, as follows:
“Annual defense-related spending [by the US] is close to $1 trillion. We maintain 800 military bases around the world. The peace dividend that was supposed to come after the Berlin Wall fell was never redeemed. Now we have another chance.
“As president, Robert F Kennedy Jr will start the process of unwinding empire. We will bring the troops home. We will stop racking up unpayable debt to fight one war after another. “The military will return to its proper role of defending our country.
We will end the proxy wars, bombing campaigns, covert operations, coups, paramilitaries, and everything else that has become so normal most people don’t know it’s happening. But it is happening, a constant drain on our strength. It’s time to come home and restore this country.
“When a warlike imperial nation disarms of its own accord, it sets a template for peace everywhere. It is not too late for us to voluntarily let go of empire and serve peace instead, as a strong and healthy nation.”
And on Ukraine: “In Ukraine, the most important priority is to end the suffering of the Ukrainian people, victims of a brutal Russian invasion, and also victims of American geopolitical machinations going back at least to 2014.
“We must first get clear: Is our mission to help the brave Ukrainians defend their sovereignty? Or is it to use Ukraine as a pawn to weaken Russia? Robert F Kennedy will choose the first. He will find a diplomatic solution that brings peace to Ukraine and brings our resources back where they belong.
“We will offer to withdraw our troops and nuclear-capable missiles from Russia’s borders. Russia will withdraw its troops from Ukraine and guarantee its freedom and independence. UN peacekeepers will guarantee peace to the Russian-speaking eastern regions.
“We will put an end to this war. We will put an end to the suffering of the Ukrainian people. That will be the start of a broader program of demilitarization of all countries. “We have to stop seeing the world in terms of enemies and adversaries. As John Quincy Adams wrote, ‘Americans go not abroad in search of monsters to destroy.’”
核攻撃が「限定的」なレベルにとどまり、相手陣営が通常兵器のみで報復を行うシナリオも考えられるが、先制攻撃をした側を優位に立たせないために、「核には核で」報復を行うよう、軍トップには猛烈な心理的圧力がかかるという。 地球上の生物に対する核戦争の影響は「想像を絶する」と、(プリンストン大学の)アレックス・グレーザー Alex Glaser (教授)は言う。
*Nobody is above the law!「誰も法の上に立つことはできない」(どれほど高い地位にいる人間でも法に従わなくてはならない)と言いまくっている大手メディアの連中や左派、RINO(Republican in name only名前だけ共和党の偽保守派)を追い詰めることができる。 オバマやクリントン、ブッシュ、ロムニー、マケイン一族が逮捕されたときに、大手メディアや左派、RINOが彼らを弁護できなくなります。
第3番目は、 アメリカの銀行の急激な預金引き出し(取り付け騒ぎ bank run バンクラン)の、その次、が、いつ起きるか。そして、アメリカとヨーロッパの主要銀行の、連鎖破綻が、起きて、「それが、世界大恐慌につながるのは、いつか? 米ドルの大暴落はいつ起きるか?」 を、話します。 これは、先々週の、金融セミナーで、資産家層(小金持ちたち)に対して、私が話したことだが、その重要なエッセンスだけを、まとめて簡略に話します。
アメリカの「 ドル覇権の崩壊 」 the Collapse of US Dollar Hegemony 「ザ・コラプス・オブ・ダラー・ヘジェモニー」である。それが、来年、2024年に迫っている。
私、副島隆彦が、これまで 執拗に、自分の近年の本たちに書いてきた通りだ。
以下の画像のとおり、明らかに、銀行取り付け騒ぎ bank running バンク・ラニング、すなわち、自分の預金を引き下ろそうとする人たちの列(run ラン)が銀行の前に起きている。
First Republic Bank customers in Los Angeles spending their Saturday lined up to withdraw money following the collapse of Silicon Valley Bank
There had been fears following SVB’s demise for First Republic’s future when analysts pointed out the similarities between the estimated value of their assets versus the actual value
この5月に京都某所において、「予測科学としての臨床医学のフロンティア~新興医原病,ワクチン接種後症候群:病因、病理・病態、臨床検査、診断、そして予後 Frontier of Clinical Medicine as an Predictive Science ~Emerging iatrogenic disease ,Postvaccination syndrome : etiology, pathology , laboratory testing, diagnosis and prognosis 」という オンラインシンポジウムを開催し、
私は「ワクチン後遺症社会の到来 ーVaccidemicを生き抜く智慧ー Coming of a post-vaccine society -Wisdom to Survive the Vaccidemic-」という演題で、日本一のワクチン後遺症症例を診療して来た臨床医の立場から、世界に向けて戦後最大の薬害であるコロナワクチン後遺症の実態を世界発信する予定です。 (※同タイトルの拙書「ワクチン後遺症社会の到来 ーVaccidemicを生き抜く智慧ー」はAmazonで予約開始)
ウクライナ国家警備隊の衛生兵トップは、バフムト近郊で7日、市外に出る全ての道路が常に激しい砲撃を受けているとロイターに述べた。救急車などが砲撃を受けるため人々を避難させるのが非常に難しく、特に衛生兵(えいせいへい。 副島隆彦注記。パラ・メディック para medic )の間で負傷者が多数出ていると語った。
ウクライナ国立戦略研究所(National Institute for Strategic Studies)のミコラ・ビエリスコフ氏は、「ロシア軍は防戦状態にあるが、プリゴジン氏は攻勢に出ているように振る舞っている。これが同氏の最大の関心事であり、戦いを政治的な影響力、そしてカネに変えるのが目的だ」と分析する。
副島隆彦です。今は、2023年6月25日(日)午後6時です。
ロシアは、やはり大国である。ロシア人は、ひとりひとりの人間が大きい。さすがに大国である。欧米=デープ・ステイト=NATO勢力(今のところは武器援助だけ) を敵に回して、人口は、たった1億5千万人しかいないのに、よく戦っている。何があっても、実に堂々たるものだ。 そしてその大後方(だいこうほう。 the great back グレイト・バック)に、大国の中国がいる。私たち日本人も、彼らに見習わなければいけない。
日本人は、敗戦後のアメリカによる、この78年間の属国 奴隷化 と、イギリス(大英帝国)による幕末からの、170年間の洗脳が、キツイものだから、大きな頭脳をした人間たちが、どうも出現しにくい。この点が、今回のロシアの動きで、よく分かった。
ロシアには、本当の、大物の政治家、軍人たちが、歴史の必然として、その民族の運命を背負って出現するものである。 ワグネルの指導者の プリゴジンは大物だ。ロシア国民から、英雄として尊敬されている。それを、殺すことのできるロシア国軍の幹部も、国家警察( FSB ロシア連邦保安庁)の幹部たちもいない。
ワグネルは、堂々と軍用車両を連ねてロシアの各都市を移動している。ロシア国軍の攻撃用ヘリコプターと偵察機が、ワグネルの宿営地(軍営、ボロネジ州にあったようだ )を攻撃して、ワグネルの兵士たちを殺したので、そぼ攻撃ヘリと偵察機を、ただちに撃墜している。さすがにワグネルは強い。そのあと、ロストフ州の州都ロストフ・ナ・ドヌ―に移動した。そこから、モスクワまで、M4と呼ばれる、政府連絡道路(高速道路)がある。
民衆に愛される指導者が、本当に偉いのだ。民衆、国民大衆から尊敬されない者が、一国を指導してはいけない。
(以下の1番目の記事の写真を、それぞれの個所に貼ってください)

ワグネルの創設者プリゴジン氏はモスクワに向けて進軍していた(24日、ロストフナドヌー)=ロイター
副島隆彦です。プーチンは、一度は、ワグネルの動きを、国家に対する裏切り(反乱)として、鎮圧すると宣言した(日本時間、24日、午後4時。現地、午前10時)が、裏側で、交渉を進めて、ワグネルという私兵集団(準軍事組織。民兵部隊。PMC=民間軍事会社=。歴史的には、傭兵 mercenary マーシナリーでもある)を、ロシアの正規軍の下に付ける、ということで、合意した。ウクライナ東部の最前線で、激しい戦闘をして来た、ワグネルへの、ロシア国民からの、尊敬と敬意は深い。 ワグネルの兵士たちは、訓練中の残り(予備役)をいれたら、合計4万人ぐらいが、元囚人たちらしい。すでに、この1年半の戦いで、2万人が死に、その倍の数が負傷兵として病院にいるようだ。
そして、プーチン大統領は、私、副島隆彦が、これまで、自著で書いてきたとおり、哲学者王(てつがくしゃおう。哲人政治家=てつじんせいじか= philosopher king フィロソファー・キング 哲学者でありながら優れた独裁的な国家指導者 )である。
私は、自分の本 『プーチンを罠(わな)に嵌(は)め、策略に陥(おとしい)れた 英米ディープ・ステイトは ウクライナ戦争 を第3次世界大戦にする』(秀和システム、2022年7月刊。あとで、アマゾンのリンクを貼ってください。)の 236ページからあとに、このことを書いた。

プーチンを罠に嵌め、策略に陥れた英米ディープステイトはウクライナ戦争を第3次世界大戦にする
プーチンは、古代ギリシアのアテネの指導者、“賢帝(けんてい)”ペリクレスと、それを、40歳年下で支えた、ソクラテスの 再来だ。
だから、プーチンは、政治の大天才だから、こういう内部の揉め事(もめごと)ぐらいは、簡単に解決する。西側(デープステイト)の愚劣なメディアどもが、何を言おうが、ロシア人は、大国の、大きな人間たちなのだ。
プーシキンと、チャイコフスキーと、トルストイとドストエフスキー、その他、多くの世界最高峰の 芸術家、文学者 を生んだ国だから、人間のスケールが、大きいのだ。プーチンの24日の演説の全文を、佐藤優氏が、私に送って来てくれたので、うしろの方に載せる。
私たち、日本人も、欧米を支配する愚劣な超エリート階級と、ローマカトリック教会と、裏に隠れた悪魔の大富豪たち、すなわち、ディープ・ステイト=カバールたちと、闘い続ける、ロシア国民に、連帯して、私たちの日本で、反撃の狼煙(のろし)を上げないといけない。
そのために、下 ↓ の方に、「おお、ついに、小沢一郎が動き出した」(6月16日)と、「次の日本の指導者になるべき、泉房穂(いずみふさほ)の東京での7月5日(水)の、出版記念講演会」のお知らせを、転載します。 私たち日本人も、少しでも、大きな人間になって、ものごとを、大きく、大きく、捉(とら)えて、鷹揚(おうよう)にふるまえる国民に成りましょう。それだけの能力と資質を、私たちは、持っています。 以下に、私が今朝、書いた文を載せる。 副島隆彦 記
副島隆彦注記。 今は、6月25日午前10時半です。
まず、下の記事の中の 画像の 「6月24日、ロストフナドヌーから引き上げるワグネルの部隊=ロイター」は、ワグネルの 英雄たちの 、まさしく、堂々たる、勝利の行進だ。それを取り巻いているロシア国民たちの安心した感じと、ワグネルへの尊敬と、敬意が感じられる。
各都市の ロシア正規軍(国家軍隊)の司令官たちも、ワグネル軍の通行に対して、敬意を表して、道を譲っている。通行を邪魔していない。歴戦の勇者たちである、ワグネル軍の兵士たちは、動きがゆったりとしている。いつでも死ぬ覚悟である軍人と言うのは、いつもはのんびりしているものだ。
ワグネル軍が入った、ロストフ・ナ・ドヌーの都市の正規軍 の司令官たち と、プリゴジンが、和気あいあいと、司令部の中庭の隅の椅子で、しんみりと話し合っている様子も映った。
そして、当然ながら、プーチン大統領も偉い。 さすがに大(だい)指導者である。プリゴジンを、ベラルーシに 送った(おそらく最側近の者たち、数十人だけと共に)ということは、どういうことになるか。ベラルーシ大統領のルカシェンコは、プリゴジンを、客分として、丁重に迎えたあと、兄弟分として、NATO軍との対峙、対決のことを、これから真剣に、話し合うだろう。
これからの、ヨーロッパ戦線の最前線であるポーランドとの国境線に、これから、再編成されるワグネルが結集してゆく、ということだ。 このことに、西側同盟(すなわち、デープ・ステイト、反共右翼。WACL ワックル =世界反共同盟= 統一教会 Moonies ムーニーの別動隊 )の歪んだ精神をした、ヨーロッパ各国の将軍たちの集まりであるNATO軍は、ワグネルという、
今や、実戦の中で、多くの戦死者を出してバフムートの戦いを勝ち抜いた、現在の地球上で、最強の軍隊と、これから対峙することになる。NATO軍が、やがて、この最強のワグネル軍と、正面戦の歩兵同士の市街戦をすることになる、と考えたら、NATO軍の将軍(司令官)たちは、ぞっとしているだろう。プリゴジンをしたって、また、ワグネルの兵士たちが、今度は、ベラルーシの最前線に再結集してくるからだ。
すでに、ウクライナ東部の戦いに、ポーラント軍の兵士たちが、5万人、ルーマニアや、スウエーデンの兵士たちも、数万人が外国人義勇兵(ボランティーア・アーミー、志願兵)の形で、実は参加している。 副島隆彦記。
〇 「 ワグネル、武装蜂起を停止 プリゴジン氏はベラルーシへ 」
2023年6月25日 3:02 日経新聞
ベラルーシ大統領府は24日、同国のルカシェンコ大統領が民間軍事会社ワグネル創業者のエフゲニー・プリゴジン氏と協議し、ワグネル戦闘員によるロシア国内での武装蜂起の停止で合意したと発表した。ロシア通信は同日、ロシアのペスコフ大統領報道官がプリゴジン氏の刑事事件は取り下げられ、プリゴジン氏はベラルーシに出国すると述べたと報じた。
・岐路に立つロシア、和平か混迷か ワグネル反乱
・ワグネル、ロシア南西部から撤収開始か 欧米メディア
ベラルーシ国営ベルタ通信によると、協議では両者がロシア国内で流血の事態に至ることを避けることで合意した。ルカシェンコ氏がロシア国内でのワグネル武装勢力の移動停止と、緊張緩和のためのさらなる措置を提案し、プリゴジン氏が受け入れたという。ワグネル戦闘員の安全保証などが議論されたもようだ。
プリゴジン氏も通信アプリのテレグラムで「我々はモスクワまで約200キロメートルまで来た。この間、我々戦闘員の一滴の血も流さなかった」「我々は隊列を反転し、計画に従い、駐屯地へと戻っていく」と投稿した。
ベルタ通信などによると、両者の協議に先立ってロシアのプーチン大統領はルカシェンコ氏と協議し、ワグネルの武装蜂起への対応について議論した。両首脳は共同で問題解決にあたることで合意したという。
24日にロシア南西部のロストフ州を出発したワグネルの部隊は幹線道路を北上してボロネジ州などを通過し、首都南方まで迫っていた。

6月24日、ロストフナドヌーから引き上げるワグネルの部隊=ロイター
プリゴジン氏は6月24日、ワグネルの戦闘員がウクライナ国境近くのロストフ州に入ったと通信アプリに投稿した。ロシア連邦保安局(FSB)は武装蜂起を呼びかけた疑いでプリゴジン氏の刑事訴追に向けた捜査を進めていた。
プリゴジン氏はワグネルの多数の戦闘員がロシア軍にミサイルなどで攻撃されて死亡したと主張、ロシアのショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長への面会を要求していた。「抵抗するものはただちに抹殺する」などとも述べ、モスクワに進軍する意向を示していた。
ウクライナへの侵攻については、プリゴジン氏は、「 ショイグ氏ら軍上層部がプーチン氏をだまし、自らの利権のために始めた」とも主張していた。
プーチン大統領は6月24日午前の緊急のテレビ演説でワグネルの武装蜂起について「内部の裏切りも含め、あらゆる脅威から国民と国を守る」と反乱を非難した。ロシア軍への軍事行為は「裏切り者だ」と強調し「犯罪行為への参加を止めるという唯一の正しい選択」をするよう求め、投降を呼びかけた。
首都モスクワではワグネルの進軍への警戒が一段と高まっていた。ソビャーニン市長は24日「対テロ作戦が宣言された」と通信アプリに投稿した。防衛産業など一部を除いて26日を休日とすることを決め、市内の移動を極力控えるよう市民に求めた。
〇 「 プーチン大統領、軍事蜂起のプリゴジン氏を反乱罪に問わず 」
6/25(日) 7:25 AP
(副島隆彦注記。 実にいい写真だ。この緊張した状況で、これだけ、一般国民と、この距離の近さで、堂々と写真を撮れる、ということは、本当に大物の人間のすることだ。 プリゴジンは偉い)
ロシア南部ロストフ州の南部軍管区司令部周辺から離れる際に、地元市民と写真を撮るワグネルのプリゴジン氏(右)=2023年6月24日、AP
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が武装蜂起した問題を巡り、プーチン大統領は6月24日、ワグネル創設者のプリゴジン氏を反乱罪に問わない決定を下した。ペスコフ大統領報道官が国営メディアで明らかにした。プリゴジン氏がモスクワへの進軍停止と事態の沈静化に同意したため。
【写真】地元市民が路上に…ワグネル撤収、ロストフ州は今
ロシア南部ロストフ州の南部軍管区司令部周辺から離れる準備をするワグネルの戦闘員たち=2023年6月24日、AP
プーチン氏は24日午前のテレビ演説で、南部ロストフ州の軍施設などを占拠したワグネルの行動について「裏切りだ」と糾弾し、プリゴジン氏ら指導部を処罰する考えを示していた。
この方針をわずか半日で転換したことに関し、ペスコフ氏は「流血と内紛、先の見通せない衝突を避けることがより重要な目的だった。そのためにベラルーシのルカシェンコ大統領がワグネルとの交渉に乗り出し、プーチン氏も適切な決断を下したと、その意義を強調した。
一度は反乱だと非難したプリゴジン氏について、ベラルーシに出国できるようにプーチン氏が身の安全を保証した」と説明している。一連の交渉を巡っては、プーチン氏とルカシェンコ氏も電話で協議したという。 ペスコフ氏は、「モスクワを目指して進軍していたワグネルの部隊を拠点に戻すことで合意した。更に蜂起に参加しなかったワグネルの雇い兵に関しては、ロシア軍と契約を交わせることを約束した」という。政府がワグネルの懐柔策に乗り出した格好だ。【モスクワ大前仁】
〇 「 武装反乱の画策を受け、プーチン大統領が国民に演説 」 スプートニク
2023年6月24日
https://sputniknews.jp/20230624/16365158.html
プーチン大統領はロシア国民、ロシア軍や治安維持機関、また嘘と脅迫によって武装反乱の道へと押し出された人々に向け、次のような声明を表した。
プーチン大統領の演説の主旨は以下の通り、
ロシアは自国の未来のために極めて苦しい戦いを行っている。西側の軍事、情報の全てのマシンがロシアに対抗している。
これは国民の命運を左右する戦いである。この戦いにはあらゆる勢力が一丸となり、結束し、責任をとることが求められる。
団結を裂く行動は、事実上、前線で戦う戦友に対する背信である。
今、ロシアは裏切りに直面している。途方もない野心と私利私欲が反逆につながった。意図的に裏切りの道を歩んだ者は全員が処罰は逃れようがなく、法の前にも国民に対しても答えねばならない。
ロシア軍とその他の国家機関は必要な命令を受け、ロストフ・ナ・ドヌーの状況安定化のために断固とした行動をとる。反乱を組織した者はロシアを裏切った。ゆえにその責任を取ることになる。
6月24日、ロシア国家対テロ委員会は、モスクワ及びモスクワ州で発生しうるテロを未然に防ぐために対テロ作戦体制が発動されたことを明らかにした。
6月24日、ロシア国防省は民間軍事会社「ワグネル」の突撃隊の隊員に対し、彼らがプリゴジン氏の犯罪的な賭けに騙され、武装蜂起に引き込まれている旨を伝え、隊員らの身の安全は保証されているとして、早急にロシア国防省または治安維機関の代表らと連絡を取るよう促し、「ワグネル」の多くの隊員は常設の配置への安全な帰還が保障されるよう助けを求め、すでにそうした支援を受けたと呼びかけた。
6 月23日深夜、ロシア連邦保安庁広報センターは、エフゲニー・プリゴジンの名であたかもロシア国防省が民間軍事会社「ワグネルの後方部隊」にミサイル攻撃を行ったとしてSNS上で拡散されている情報は全て事実には即しておらず、煽動のための情報だと発表した。翌24日、ロシア国防省がこうした声明を表した。
ロシア・ロストフナドヌーで、民間軍事会社ワグネルの隊員と言葉を交わす地元住民(2023年6月24日撮影)。
ロシア・ロストフナドヌーで、民間軍事会社ワグネルの隊員のそばに座る地元住民(2023年6月24日撮影)。
ロシア・ロストフナドヌーに進軍した民間軍事会社ワグネルの部隊(2023年6月24日撮影)。
〇 佐藤優氏からの、私、副島隆彦を含めて少数の人たちへのメール(今日の午前11時13分)の中のあったプーチン大統領演説。
(転載貼り付け始め)
・・・・こういうときはロシアのプーチン大統領が何を言うかを正確に把握することです。
<「ロシア国民への呼びかけ」
2023年6月24日 午前10:00(モスクワ時間、日本時間同日16:00)
私は、ロシア国民、軍隊、法執行機関、特殊部隊の職員、現在、戦闘陣地で戦い、敵の攻撃を撃退し、英雄的な活躍をしている兵士や指揮官に対して呼びかける。私はまた、欺瞞や脅迫によってこの犯罪的冒険に巻き込まれ、武装反乱という最も重大な犯罪の道へと突き進んでしまった人々に対しても呼びかける。
ロシアは現在、未来のために苦しい戦いを強いられており、ネオナチとその主人たちの侵略を退けている。事実上、西側の軍事、経済、情報機構全体が我々に向けられている。我々は、国民の生命と安全、主権と独立のために、千年の歴史を持つロシアであり、ロシアであり続ける権利のために戦っている。
わが国民の運命が決定されるこの戦いには、あらゆる勢力の団結、結束、統合、責任が必要である。われわれを弱体化させるあらゆるもの、内部からわれわれを弱体化させるために外敵が利用するあらゆる種類の不和を避けなければならない。
そして、我々の団結を分裂させる行動は、事実上、我々の同胞、今、最前線で戦っている我々の戦友に対する裏切りである。わが国と国民に対する背中からの攻撃である。
これはまさに、1917年にロシアが第一次世界大戦を戦ったときに受けた打撃そのものである。ロシアから勝利が盗まれた。軍と人民の背後での陰謀、揉め事、政治的な駆け引きによって、最大の衝撃、軍の破壊、国家の崩壊、広大な領土の喪失がもたらされた。その結果が内戦という悲劇だった。
ロシア人がロシア人を殺し、兄弟殺しがおきた。さまざまな種類の政治的冒険主義者と外国勢力が国を分裂させ、打算的利権を得た。
我々は、このようなことが再び起こることを許さない。われわれは、国内の裏切りを含むあらゆる脅威から国民と国家を守る。
我々が直面しているのは、まさに裏切りである。度の超えた野心と個人的利益が反逆につながった。祖国、国民、そしてワグナーの戦士や指揮官たちが他の部隊とともに戦い、死んでいった大義に対する裏切りだ。
ソレダルやアルテモフスク(バフムートに対するロシア側の呼称)、ドンバスの町や村を解放した英雄たちは、ノヴォロシヤのため
、ロシア世界の統一のために戦い、命を捧げた。彼らの名と栄光は、反乱を組織し、国を無政府状態と兄弟殺し、最終的に敗北と降伏に向かわせようとしている人々によって裏切られた。
繰り返すが、いかなる内乱も、われわれの国家体制、国家としてのわれわれに対する死をもたらす脅威である。それはロシアにとっても、わが国民に対する攻撃である。そのような脅威から祖国を守るための我々の行動は、厳しいものになるだろう。
故意に裏切りの道を歩んだ者、武装蜂起を準備した者、恐喝やテロリズムの方法をとった者はすべて、避けられない罰を受けることになり、法とわが国民の両方に対する責任を取ることになる。
軍とその他の政府機関は必要な命令を受け、モスクワ、モスクワ州、その他の多くの地方で、追加のテロ対策が導入されている。ロストフ・ナ・ダヌーの情勢を安定化させるためにも、断固とした措置がとられる。ロストフ・ナ・ダヌーの状況は引き続き複雑であり、文民当局と軍当局の活動は事実上できなくなっている。
ロシア大統領として、最高司令官として、ロシア国民として、私は国を守り、憲法秩序、国民の生命、安全、自由を守るために全力を尽くす。
軍事蜂起を組織し準備した者、戦友に対して武器を向けた者は、ロシアを裏切った。そして、彼らはその責任を負うだろう。そして私は、この犯罪に引きずり込まれようとしている人々が、致命的で悲劇的な、取り返しのつかない過ちを犯さないよう、唯一の正しい選択、つまり犯罪行為への参加をやめることを強く求める。
私たちは、私たちにとって大切で神聖なものを擁護し、祖国とともにどんな試練も乗り越え、さらに強くなっていくと私は信じる。
出典:http://kremlin.ru/events/president/news/71496>
副島隆彦です。佐藤優氏は、明後日、27日に、腎臓移植の手術を受けるそうです。手術の成功と彼の無事、健康への復帰を祈ります。
〇 副島隆彦注記。 よし。 ついに 小沢一郎が、動き出した。日本も変わる。この流れを作れ。 自民党・公明党の与党連合と戦う、野党勢力を、急いで、作り直さなければいけない。今の立憲民主と、国民民主の、 統一教会(とういつきょうかい。Moonies ムーニー)に、乗っ取られている指導部を、叩き壊して、
新しい、日本の野党勢力の中心(核心)を作らなければいけない。ただし、日本維新の会(党)は、野党ではない。あれは、笹川財団がうしろにいる、統一教会勢力の別動隊だ。日本国民は、こいつらの正体を、見誤ってはいけない。だから、野党勢力は、維新とは戦わなければいけない。以上が、私、副島隆彦の考えです。
〇 「 剛腕・小沢一郎氏が動き立憲衆院53人決起「野党候補一本化で政権交代実現」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/324671
2023/06/17 日刊ゲンダイ
「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」設立会見で、記者の質問に答える小沢一郎衆院議員/(C)日刊ゲンダイ
立憲民主党は次期衆院選での「野党共闘」「候補者調整」を否定し、単独で戦う方針を打ち出しているが、そんな執行部に対して党内多数が「違和感」と「危機感」を持っていることが分かったからだ。
立憲民主党の衆院議員12人が呼びかけ人となって「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」を設立、6月16日記者会見を開いた。呼びかけ人は、小沢一郎氏、小川淳也氏、手塚仁雄氏、阿部知子氏、菊田真紀子氏ら党内のグループ横断のメンバー。岸田首相が衆院解散のブラフで野党を揺さぶっていたこともあり、2日程度の急な呼びかけだったが、賛同者はすでに所属衆院議員(97人)の過半数の53人に上り、まだ増えているという。
設立趣意書では「立憲単独で政権交代を果たすことは困難」「自民・公明連立政権では日本の存立が危ういと考えるすべての勢力が結集すべき」「過去のさまざまな行き掛かりや好き嫌いの感情などは、日本再興の大義の前に、一切捨て去ることを互いに呼びかけたい」と訴えている。
野党の範囲は「あえて何党とは明示していない」という。候補一本化については、小川淳也氏が私見と断りながらも「政権に向かうという思いが本物ならば、他党も含めた予備選も選択肢に入らないはずがない」と発言。
小沢一郎氏は「各党が全部候補を立てたのでは自民党に勝てるわけがない。候補の一本化、野党間の協力が大事だと思っている人が大多数だ。この思いを、はっきり声に出すことに、有志の会の意味がある」と話した。
ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「小沢さんは昔から『野党が与党と1対1で戦えば政権交代できる』と言ってきました。実際、4月の衆院千葉5区補欠選挙は、野党候補が一本化できていれば勝利していた。理念が違うのに野合だという批判には『自公連立はどうなのか』と言い返せばいい。2大政治勢力でいつでも政権交代が起きるという緊張感は、自民党にも日本の政治にもプラスになります」
〇 「 小沢一郎氏ら11人の衆院議員が発起人、野党候補一本化求める会を設立 50人以上の議員が賛同」
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202306160000541.html
2023年6月16日 日刊スポーツ
立憲民主党の小沢一郎氏や小川淳也前政調会長ら11人の衆院議員が発起人を務めて設立された「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」が16日、国会内で会見を行った。有志の会は次期衆院選で「野党候補の一本化」による野党共闘の必要性を訴え、この日までに執行部以外の50人以上の所属議員の賛同を得たとしている・・・・。
〇 副島隆彦です。次に、これからの日本の政治指導者として、その最先頭に立ってくれるであろう、と、私、副島隆彦が、強く期待する、あの泉房穂(いずみふさほ)氏(3月まで兵庫県明石市長 12年間) と、鮫島浩(さめじまひろし)氏(朝日新聞政治部記者あがり)の「出版記念のトークショー」が、来週7月5日にあります。 以下の通りです。 時間と興味のある人は、行ってください。 日本の政治が変わる(私たちが大反撃に出る)、その歴史的な記念となる日でしょう。
(転載貼り付け始め)
泉房穂前明石市長 出版記念『政治はケンカだ!』
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/252072
2023年7月5日(水)
LOFT9 Shibuya
18:00開場、19:00開演
【出演】泉房穂(前明石市長)@izumi_akashi
【ゲスト】鮫島浩(ジャーナリスト)@SamejimaH
【司会】今西憲之 @maido_osaka
「暴言王」と呼ばれながら、3期12年、明石市を市民目線で「優しい街」に変貌させた、兵庫県明石市の市長、泉さん。実は「優しい」との噂も。どっち本当?
ラジカルな激辛トークの夜。「政治はケンカだ!」(講談社)の販売とサイン会、写真撮影も可
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦 拝
副島隆彦です。今日は、2023年6月21日(水)です。
私のウクライナ戦争の 最新の戦況(せんきょう)分析を、6月15日に、「今日のぼやき」に載せました。読みに行ってください。
この一か月、私は、ずっと自分の最新刊の 金融本を書いていた。疲れ果てた。たった一冊の金融本づくりに、手間取ってこの2か月を費やした。 最後の10日間は、我ながら、鬼気(きき)迫る感じになった。疲労困憊(こんぱい)、精魂(せいこん)尽き果てた。自分の知力、体力の限界だったが、なんとかやり上げた。
(ここに この本の表紙と、アマゾンのページへのリンク を貼ってください)

米銀行破綻の連鎖から世界大恐慌の道筋が見えた
この本は、発売が遅れに遅れて7月1日になった。読者の皆さんには、お待ちどう様、と申し上げる。著者である私の手元には、24日(日)に見本(みほん)本が届く。
たった一冊の、いつもの金融本と言っても、私に取っては心血を注いだ本だ。6月7日に最終的に私の手から離れた。最後は、私のキタナイ手書きの、いつもの、ぐちゃぐちゃのゲラ原稿への手入れだ。
ウクライナ軍の大反攻( 大規模の 反転攻勢 counter offensive カウンター・オフェンシヴ)は、6月4日の未明の、午前1時半から始まった。 分かったことは、大攻勢の中心の戦線は、南部ジャポリージャ州の 原発のあるところ(ロシア軍が占領している)の 東側あたりと、それと同州の東の端(はし)のドネツク州寄りの2方向から一斉に南下して、マリウポリとベルジャンシクの港 まで丁度、一直線に、100キロある、まで一気に到達する、という電撃作戦(ブリッツクリーグ)だった。それが失敗した。
ウクライナ軍の、12個、合計6万人の兵力の予備部隊の、突撃旅団(とつげきりょだん。 assault brigade アソールト・ブリゲイド )のうち、まだ、温存している、残り6旅団を除いて、どうも3万人の 最前線の 強襲部隊が、ロシア軍に大敗北したようだ。
この特別編成の攻撃部隊は、この1年間、アメリカとイギリスで、訓練を積んで、西側の最新兵器の操作、運転ができるようになった連中だ。
ところが、このウクライナ軍の、温存された、最精鋭の職業軍人たち( いやいや徴兵された、雑兵の兵隊たちではない )が、次々と最新兵器を置き去りにして、後方に逃亡している。誰も死にたくはない。
このあと、アメリカ軍の主力戦車である「エイブラムズ」(それでも20年ぐらい前の古い型)が、30両ぐらい、撃破されたら、もうウクラナイ軍は、これ以上、前進する気力を失うだろう。
プーチン大統領が、6月9日に、下から報告を受けて言った通り、「ウクライナ軍は、反撃に大敗して、ロシア軍の10倍の損失を出している」のとおりだ。「ウクライナ軍の攻勢の兵力の25%、1万人ぐらいを失った」なのだ。
私が、今日のぼやき に書いた、6月15日での、「ウクライナ戦争の戦況(ウォー・シチュエイション)の最新分析」を読んで下さい。
ロシア軍の 横に一線の ザポロージャ州全体の 第一次防衛線にも、まだ到達していないし、突破も出来ていない。それよりも前に、ロシア軍が、さっと2キロうしろに退いた。
そこに幅2.5メートルの深い塹壕線が掘ってあった。そして地雷線(トリップ・ワイヤー)が仕掛けてあった。まさしく「飛んで火に入る夏の虫」だ。これにウクライナ軍は、真夜中に計画通り真正面から進撃して、まんまと引っかかった。米軍の暗視ゴーグルをしているから、自分たちは真っ暗闇でも前進できる、と慢心した。
その塹壕線の上は、落とし穴の仕掛けになっていた。そこにドイツ戦車の「レオパルド2」と、米製の「ブラッドレー」歩兵戦闘車が、各所で、見事(みごと)に落ちて嵌(はま)って擱座(かくざ)して、そのあと、どうも日が昇ってから、ロシア軍の対戦車の攻撃(武装)ヘリ の「Mi 8 」と「Ka 52」に襲撃されて破壊されている。Su-34 「スホイ34」戦闘爆撃機にもやられている。
始めから、航空優勢(air cover エア・カヴァー。昔の言葉で、制空権。こっちの方が、日本人には分かり易い)が、ウクライナ軍には無いのに、どうしてこういう無謀(むぼう)なことをするのか、私には、始めから(4月から)理解できなかった。
今のウクライナ政府は、英米のデープステイトの、完全な操られ人形 (puppet パペット)だから、途中で計画変更とか出来ないのだ。狂っている、としか言いようがない。
去年の2月24日からの、ロシア軍のウクライナ侵攻(特別軍事作戦)は、プーチン以下、ロシアの指導者全員が、罠(わな)に嵌(はま)って、英米の戦略に落ちた。周到に、2014年から、プーチンを誘(おび)き出して、我慢の限界を、越えさせたのだ。
プーチンは、「2週間で、首都キエフを制圧できる」という、西側(デープステイト)の高級スパイが潜り込んでいた、FSB(ロシア連邦保安庁)の甘い戦略に載せられた。
その後も、一か月(3月30日まで)に、キエフ攻撃の包囲網を解除して、ロシア軍は、一気に撤退(ウイズドロー)して、そして戦力をウクライナ東部(ドンバス地方)に、移動ささせて、ロシアの伝統の、長期戦の構えに、切り替えた。それまでの4月、5月まで、1000台以上のロシアの戦車と、3000台の装甲車や、軍用車が、ウクラナイナ軍の、対戦車ミサイルや、ドローンによって、撃破された。 このように、緒戦はロシアのボロ負けだった。
だから、私、副島隆彦は、『プーチンを罠に嵌め、策略に陥(おとしい)れた 英米ディープステイトは、ウクライナ戦争を第3次世界大戦にする』(秀和システム刊、2022年7月)という自分の本を書いて、細かく現状を報告した。今も、私のあの時の、この本以上に、日本国内で、ウクラナイ戦争の全体像を克明に描いた本は他にはない。そのように自負している。あの本には、サルマトという核戦争用の、ロシアの最新の核兵器のことまで、全部書いている。
大反攻の 開始の6月4日から2週間が過ぎて、今日21日で、18日が経(た)った。ウクライナ軍の大敗だ。各所で、ドイツ政府が供与した、高性能の重戦車の「レオパルド2」が、合計で30台ぐいらが撃破された。

ウクライナ軍は、「8つの村を解放(奪い返し)した」という宣伝と、「2キロ前進した」と「合計で100平方キロメートルを解放した」ばかりを、公表している。占拠したのは8つとも、村(集落)だけだ(笑い)。 こら、「100平方キロ」 というのは、たったの、10キロメートル四方(しほう)だぞ。
ウクライナは大平原だから、見渡せば見える距離だ。 このたった10キロの進撃さえできないで、その前で、ウクライナ軍は、止まっている。このあとの彼らの運命は、どうなるか、だ。
米製の主力戦車の「エイブラムズ」の突撃旅団(機械化部隊。 昔の、戦車隊から成る 機甲師団=きこうしだん=だ )が、このあと、まとまって30台ぐらい、ロシア軍に撃破された映像、画像が、出たら、もう、反共右翼の、「ウクライナ、頑張れ」の戦争オタク、反共キチガイたちも、しゅーんとなるだろう。
それでも、アメリカの兵器企業、軍需産業にしてみれば、どんどん兵器、武器が、破壊されて、消費されれば、こんなにいいことはない。
最新式の兵器の新製品を、どんどんこれからも作れるから、儲かって、儲かって仕方がない。
これが、現代世界を支配している、ワルたちの資本家の魂だ。まさしくデープステイト、一昔前の言葉では、「軍産複合体(ぐんさんふくごうたい。 ミリタリー・インダストリアル・コンプレックスが、今の世界を支配している)と、 アイゼンハウワー大統領が自責の念に駆られて、1960年の退任直前に言い放ったコトバ)だ。
ウクライナ人が、どれだけ死んでも、知ったことか。 自分たちが作った兵器が、どのように撃破され破壊されるのかの、実証実験(じっしょうじっけん)が、まざまざと出来て、大変、大喜びだろう。デープ・ステイトというのは、そういう連中だ。
それを、世界民衆の側から、叩き潰しにゆく、時代が、遂に来たのだ。私、副島隆彦は、この国で、自分の命のある限り、最先頭で戦う、と決めている。だが、それでも、私は、国家戦略家だから簡単には動かない。
ザポリージャ州やドネツク州(バフムートと、マリインカ と、ヴェルカノヴォルシカ、とアウディーイウカの戦線 )の 斥候拠点(ストロング・ポイント)よりも後方の、町、小さな都市の入り口にびっしりと、敷いてロシア軍 の第一次防衛線にさえ、ウクラナイナ軍は、まだ一か所も到達していない。
「そこまで、まだ10キロある」だと(笑い)。だから「ウクライナ軍、頑張れ」で、追い詰められた、かつての阪神タイガーズ・ファンの、絶叫する応援団みたいになっている。
日本のテレビ局の、 テレ朝も、日テレも、TBSも、それから、統一教会(Moonies ムーニー)そのものと化している フジ・産経も、 そこに出演している、馬鹿ども(防衛研究所の連中を含む)も、今や、重苦しい、雰囲気になっている。
司会者の女たちも、私は、テレ朝の 上山千穂(うえやまちほ)が、好きだが、もう、勇ましそうに燃えるこの女でも、困り果てて、もう呂律(ろれつ)が、回らなくなりつつある。
テレ朝の報道ステーションの、あのドラえもんが、最近、誰を出演させて、何を言っているか、私は、まったく知らない。なぜなら、報ステ、は、ほぼただの、安売りを、ヤフーにしないからだろう。
このあと、この人たちは、テレビ局、丸ごとまとまって、横一線で、隣りの局のことを気にしながら、どうやって、言い訳、弁解、居直りをしながら、自分たち自身の、偏向(へんこう)報道を、胡麻化(ごまか)しながら、「ロシア側の発表も、公平に扱わないといけない」という、報道局の下積みの社員たちからの、抗議と提言があって、態度を、少しづつズラしながら、「ウクライナの反転攻勢、頑張れ」から、惨(みじ)めに、みっともなく、撤退してゆくのだろう。
元々、こういう、反ロシア、反中国の、反共右翼(はんきょううよく)体質の連中だ。日本の支配勢力(すなわち、アメリカの手先集団)そのものの意向を受けて、自分たちも、日本のエリート階級の一員として、 デープ・ステイト the Deep State に、徹底的に忠実なのだ。
日本国民は、黙っている。 「戦争はイヤだなー」と思いながら、じっとして、何も言わないで、知らん顔をして、自分の目先のことだけで、生きている。戦争に成れば、苦労をさせられるのは、自分たち、民衆、庶民だ、と腹の底から、本能で分かっている。だから、テレビなんかには、踊らされない。民衆(一般国民)は、反共右翼ではない。
一体、ウクライナ戦争がどのように行われているか、さえ知らない。それよりも、広末涼子(ひろすえりょうこ、42歳)の不倫と、中年女性の自由な生き方のことに集中している。
私は、これまで、自分の本の一冊、一冊、手を抜かないで自分で書いて、作って来た。それで、この40年間(30歳から)もう230冊ぐらいを書いて出した。私は先月70歳になった。私が、死んだ後、これらの本が残る。 いい加減なつくりの、頭の悪い人間たちが書いた本は、消えて無くなる。
自分で一行も書いてもいない著者たち(ふざけた人間どもだ。こんな者たちでも、テレビ有名人を気取っていた時代もある)もいた。そういうことをたくさん、やったから、今、テレビ、新聞紙(がみ)に続いて、紙の本の出版業界も、死につつある。私は、自分が所属する、この出版界の裏側の裏側まで、知っている。
来年(2024年)には、日本の本と雑誌、漫画の取次(とりつぎ)の大手の、以前は最大手だった日販(にっぱん)が、全国の書店へのトラックでの配送を停止する。これを、「出版業界での2024年問題」と言う。ということは、日販は、静かに死んでゆく、ということだ。そうすると、あとに残るのは、東販(とうはん)だけということになる。
あとは日本市場で、勝手に横暴(おうぼう)を極める、アマゾンだけだ。アマゾンは、「出版社は、本が出来次第、直接、印刷屋から、市川(いちかわ)のアマゾンの倉庫に、運んで来い」(これを、直送=ちょくそう=と言う)という態度である。
アマゾンの、このアメリカ帝国の力を背景にした、傍若無人(ぼうじゃくぶじん)に、日本側は、為す術(すべ)もなく、この20年が過ぎた。今、一冊の本の売り上げの、30%(3割)は、アマゾンからのネット販売だ。こういう厳しい業界で、私、副島隆彦は生きている。それでも、私は、まだ生きて生活している。全国に、私の本が出たら、文句を言わずに、買う人たちがいるからだ。
他のほとんどの、日本の本書き、言論人、大学知識人たちの本は、小さく成り果てて、とても、国民文化 と呼べるものではない。テレビに出て、発言している、評論家や教授たちの本は、出しても、3千部ぐらいしか売れない。だから潰(つぶ)れかかっている、ほとんどの、旧来の威張っていた、出版社たちでも、渋い顔をして、もう、彼らの本を出したがらない。
だが、それでも、次々と出すしかない。そうやって業界が今も、不思議なことに生き延びている。 「誰が、一体、こんな分厚い、400ページもある学術書を、読むんだよー。いい加減にしてくれよー」と、当の 出版社の編集者たち自身が、毒づきながら、自分自身が愚鈍だということも気づかずに、誰も読まない本を、作り続けている。
これを、惰性(だせい)という。この惰性のことを、物理学では、慣性=かんせい= inertia イナーシア と言って、 the law of inertia ザ・ラー・オブ・イナーシア 「慣性の法則」と言う。
私が、13歳(中学生)の時から、ずっと憧(あこが)れて、見上げて来た、岩波書店、朝日新聞の日本の左翼インテリ勢力 を、“ 朝日・岩波文化”と 言うのだが、もう、あばら家のようになっている。 岩波書店の、正社員で、30台で、手取りの給料が20万円代だそうだ。このかつての日本の出版社エリートの頂点たちが、餓死寸前のような感じだ。
東京の神田の近くの、小学館(漫画、アニメで、旺盛に生き伸びている)に、建物(本社ビルも)を次々に売却して、岩波書店は、今も、竹の子(タケノコ)生活をしている。見るも無残である。かつての、インテリ大衆(中学校や高校の教師たちが、その中心だった)は、皆、80歳台になって死んでいった。 私、副島隆彦は、それらを、茫洋、亡羊(ぼうよう)として、眺めてやる。私もまた、この朝日岩波文化の一員として、死んでゆくのだ。
亡羊(ぼうよう)というまさしく、その言葉の通りの、光景を、私は、10年前に、モンゴル国の、首都のウランバトールから、100キロぐらい先の、草原と言うよりも、乾燥した岩石砂漠のゲル(中国語ではパオ)の村から、遠くに、羊の群れが、自主的に、自然の水飲み場で飲んで、そのあと、いつの間にか、遠く10キロぐらい先に去ってゆく姿を、私はみた。ふと気づいたら、次の群れが、ずっと後方からやって来るのが見えた・・・。 その他ぶつぶつ。
あとは今日のぼやきを読みに行ってください。他のことは、また、すぐに書きます。 副島隆彦拝
(後編ここから)
一会員(一弟子)です。今日は、2023年6月1日(木)です。【前編】からの続きです。
前置きが長くなりました。それでは、以下に、ロバート・ケネディJr.の2024年大統領選立候補の表明演説の動画のサイトのアドレスを転載します。

英語が分からない方でも、ロバート・ケネディJrの、さわやかで活力にあふれる演説の姿と、この出馬表明の演説に盛り上がる、アメリカン・リベラルのメッカ、米国内でも最もリベラルと言われるボストンの支持者たちの雰囲気を、ぜひ感じ取ってください。
出馬表明演説の様子
(和訳をつけて転載始め)
【ロバート・ケネディJr. 2024年大統領選 立候補の表明演説の動画】
● ”Robert Kennedy Jr. Announces 2024 Presidential Campaign”
(ロバート・ケネディJrが、2024年の大統領選挙への出馬を表明した)
C-SPAN(シー・スパン、アメリカの政治報道専用の放送局) APRIL 19, 2023(2023年4月19日)
( ↓ クリックしてご覧ください)
https://www.c-span.org/video/?527511-1/robert-kennedy-jr-announces-2024-presidential-campaign
Robert F. Kennedy, Jr., the son of former attorney general and 1968 presidential candidate Robert F. Kennedy, announced his 2024 Democratic presidential campaign at a rally in Boston. Mr. Kennedy said he was running for president because he wanted to challenge the connection between government and corporate power, press for greater economic equality, and heal the nation’s political divides. He also talked extensively about his vaccine skepticism and criticisms of handling of the COVID-19 pandemic.
(引用者訳:元司法長官で、1968年の大統領候補ロバート・F・ケネディの息子であるロバート・F・ケネディJr(ジュニア)は、ボストンでの集会で、2024年の民主党大統領選挙への出馬を表明した。ケネディ氏は、大統領選に出馬する理由として、企業の政府に対する巨大な影響力に異議をとなえ、経済レベルをより格差のない状態にもどす努力と、米国内の政治的な分裂を治療したいと訴えた。また、ワクチンに対する懐疑的な考えや、コロナ(COVID-19)のパンデミックに対する、米政府の対応などについても、幅広く批判を展開した)
(和訳をつけて転載終わり)
動画を見て頂ければ分かるとおり、まるで、大統領の就任演説のように立派で、重厚な、大統領立候補の演説です。
19世紀に始まる、ケネディ家の歴史から語り始める。さらに続けて、1776年のアメリカ独立戦争(American Revolution)の時代の様子までを、悠然と語る。まさに、殺された叔父(おじ)と父親の、ケネディ一族のゴースト(怨霊、スピリット)が、そのまま、このまだ生きているこのロバート・ケネディJr.に乗り移って、激しく訴えている。
演説開始から【14分】くらいから、殺された自分の父親(ロバート・ケネディ)と叔父(ジョン・F・ケネディ)のことを語り始める。そして、「政府もメディアも、国民にウソをつく。いまや政府を信用している米国民は、今では22パーセントしかいなくなった」と語ります。


ロバート・F・ケネディの家族(左端がロバート・ケネディJr.)
伯父ジョン・F・ケネディとロバート・ケネディJr.
父親のボビー(ロバート)・ケネディが、暗殺された1968年当時は、「ベトナム戦争」に反対して大統領選に立候補した。このときに、ロバート・ケネディJr(ジュニア)は、そばで一緒に動いていた。だから、自身が目撃した、当時のエピソードを、細かに語っています。ロバート・ケネディJrは、当時14歳で、父親のそばにずっと付いて回っていた。その時の様子を、時代の目撃者として、じっくりと話している。感動的な演説です。
演説動画の【1時間14分】あたりから、「ウクライナ戦争」について語り始めます。
父親のロバート・ケネディが、「ベトナム戦争」に反対して、当時、同じ民主党の現役の大統領、リンドン・ジョンソンへの対抗馬として立候補していた。だから、自分の境遇を父親に重ねています。
現役のおなじ民主党の大統領であるジョー・バイデンに対抗し、いまアメリカが、ロシアとの「代理戦争」として戦っている「ウクライナ戦争」に、真っ向から反対している。これが、この度の大統領選への出馬する理由であると、はっきり表明しています。
だから、父親のロバート・ケネディ(シニア)が、1968年に大統領に立候補したときに応援していた世代のアメリカ人たちは、「デジャヴ」(既視感)を感じるようです。それくらい、ロバート・ケネディJr(ジュニア)のこのたびの立候補には、感慨深い感情がある。
この演説のなかで、「この戦争(ウクライナ戦争)が、アメリカの国益になるのか」と問いかけている。そして、「そうではない」と、キッシンジャーの名前も挙げて、強烈に批判している。
戦争を長期化させてロシアを疲弊させることが、アメリカがウクライナ戦争に参加している「最大の目標」(chief objective)だと言うのは、人道的な(ヒューマニタリアン)目的としても間違いである。少しでも早く流血を減らして、戦争を終結させることが、いまやるべきことだ。アメリカとロシアという2つの核保有大国の衝突が、ウクライナという第三国で行われている、と訴えます。
演説動画の【1時間20分】あたりから、副島先生が書かれた、米軍人が、リタイア後にホームレスになっていると言う事実も語られます。アメリカ国民の困窮・貧困の実態を、具体的な数字を上げながら訴えています。
動画の【1時間23分】から、バイデン政権は、あわせて4500万人ものアメリカ国民に社会保障を一気に減らすと、決定した。低所得者層の米国民への「フードスタンプ」(政府の食料支援の配給券)や社会保障の支給額を減らすと、一斉に告知した。
そのいっぽうで、破綻したシリコンバレー・バンクを救済するために、300億円ドル(約4兆円)もの米ドル紙幣を増刷している。経営がまずくて破綻した、中小銀行への支援金の支払いに当てている。さらには、ウクライナに「軍資金」も、すでに合計で300憶ドル(約4兆円)も送り続けている。そう言ってバイデンを批判している。
このあと続けて、【1時間24分】あたりから、「だから我々(の政府)には、戦争と銀行支援に使うための金はある」と訴える。この資金は、「中国と日本から、巨大な金利を払いながら借りている借金」である。そう言い切っています。
そして、バイデン政権は、「コロナの支援金とロックダウン政策のために、さらに激しく米ドル紙幣を増刷(プリンティング)している。このために、私たちはインフレーションに直面している。インフレが、貧困層に対する最も過酷な課税(タクゼイション、Taxation )である。飢えているアメリカ人が、今、米国内にはあふれている」と語る。
そして、【1時間27分】ちょうどから、副島先生が先に引用した記事で取り上げられた、「私たちは、世界に800米軍基地を保有している・・・」と言う話が始まります。そのなかで、
“You cannot be imperial state at overseas and democracy state at home“
(海外で帝国をやりながら、自国内で民主国家でいることなどできない)
(1:28:25から)
と言って、聴衆の喝采(かっさい)を浴(あ)びている。
このあとに、「アメリカ建国国の父」の一人であるジョン・アダムズの話、アイゼンハワー大統領の「軍産複合体」(ミリタリー・インダストリアル・コンプレックス)という言葉で政府と軍部と大企業の癒着を批判した話、それから、叔父(おじ)のジョン・F・ケネディの話が続く。
そして、「中流階級を再建することで、民主政治(デモクラシー)が復活できる」と主張する。
さらに続けて、ジョージ・W・ブッシュが2004年から始めた「イラク戦争」への批判、オバマ政権でISIS(イスラム国)を創り上げ、アメリカ政府の戦費をさらにかさ増ししたこと。結局、大量破壊兵器も何も出てこなかった、という批判を展開している。8兆ドルもの財政資金が、これらのまったくのムダな軍事政策のために消えて行った。
いっぽうで、中国は「一帯一路」政策で、アフリカなどの国々のインフラを再建させることに、同じくらいの資金を費やしている。世界の新興諸国への支援で、有効に活用している、と言って、中国の動きを称賛しています。
演説の動画の【1時間35分20秒】あたりから、「ブラジルやサウジアラビアが、米ドルから人民元に国際決済での利用する通貨をシフト(スィッチ)させ始めている」と語り始める。しかし、この話を始めてすぐのタイミングで、なぜか、演説している会場のビルで緊急ベル鳴り始め、熱がこもっていた演説が中断されます。
それでも、ボビー・ケネディJrは、落ち着きながら、話をまとめようとする。しかし、さらに緊急放送は続いて、「避難をする準備をしてください・・」というアナウンスまで流れ始める。おかしい。ボビーJr.は、「私たちを止めようとしたな。ナイストライだ」と、ジョークも交えて冷静に対応します。聴衆も、「ボビー頑張れ!愛してるよ!」と声援を送る。
それで、その場をおさめて、そのあとさらに話を続ける。そして、サウジアラビアとイランが平和協定を結んだこと、中国がそれを仲裁したことも取り上げます。
そしてこの最後に、動画の【1時間39分】あたりから、「すべての米軍基地を閉鎖」する、という主張を語り始めます。
「早く何かをしなければ、アメリカ経済が崩壊する。米兵をすべて引き戻して、米軍基地をすべて閉鎖して、その資金で中流階級のために新しい投資を始める」という言葉で、この演説のもっとも重要な主張を終えている。
そのあと、「大企業と戦争に、私の国が盗まれているのを、見ていられない。これがケネディ家の政治だ!」と言ってまとめています。
最後の、この演説の締めの言葉は、以下でした。
“I’m not safe. To the vested interests, I’m not safe. But my job is to keep you safe.”
(私は、既得権者たちにとっては危険人物である。しかし、私の仕事は、既得権者ではなくあなたたちの安全を守ることだ)
(1:45:42から)
なお、「ウクライナ戦争」の話が始まるこの動画の【1時間14分】より前の1時間くらいは、まさに、ロバート・ケネディJrの本領である、米国民が、アメリカの巨大食品企業と医療産業によって、戦後ずっと、おかしな食品や薬漬けにされている事実。その結果、今ではアメリカ国民の54パーセントが、何らかの「成人病(chronic disease)」(生活習慣病、慢性疾患、肥満や糖尿病、ガンのこと)にかかっているという実態と、その政治的な原因について語っています。その他、アメリカ国内のさまざまな環境問題と、それへの取り組みについても、ジョークを交えながら、生き生きと語り続けます。
コロナ危機がはじまるより何年も前から、ケネディJrが批判を唱え訴訟を闘ってきた「ワクチン被害」のこと。そして、コロナ危機のおかしさと米政府によるコロナ対策への批判も展開しています。
3年前(2021年初め)から、ロバート・ケネディJrは、反コロナワクチン派(anti-Vaxxer、アンチ・ヴァクサー)としての活動をしている。もともと、環境弁護士として、大手製薬会社のワクチンのために、アメリカ国内で子どもを中心に起きている膨大な「ワクチン被害」に対する、反ワクチン活動に取り組んで来ました。
今回の、ロバート・ケネディJrの「反コロナ活動」で、ディープ・ステイト側から、ものすごく嫌われたようだ。自分の妹や弟、それから、アメリカの駐日大使も務めていた、ジョン・F・ケネディの長女キャロライン・ケネディ(1957年~、65歳)や、ロバート・ケネディ(シニア)の長男(兄貴にあたる)や、その息子で甥っ子になる「JFK3世」と呼ばれるジョセフ・ケネディ3世(1980年~、42歳、米下院議員)などの親族たちから、激しく嫌われている。
今のケネディ・ファミリーの大半は、すでにディープ・ステイト勢に取り込まれた「体制派」で、ディープ・ステイト側だ。
最後に、ロバート・ケネディJr出馬の記事は、日本国内のメディアの、日本語の記事には、内容があるものが見つからなかった。
副島先生が、先に取り上げた堀田佳男氏の記事と、高濱讃というワシントン在中のジャーナリストによる、ロバート・ケネディJrに対して批判的な悪意のある記事しか、詳しく解説した日本語記事はありません。
それで、以下の「アジアタイムズ(Asia Times)」という、香港を拠点とする調査報道ジャーナリストたちが、親中国、親ロシア、親新興諸国の立場から、それでも西側に寄り添うようにできるだけ公平に書いているニューズサイトがある。このなかの、よくまとまった英文記事を自動翻訳して、私が手直しした記事を、以下に転載します。
欧米の大手メディアによる英語記事のなかでは、ほとんど見られない、ロバート・ケネディJrの出馬表明とその演説内容を、「世界の平和に貢献するだろう」と、高く評価しています。貴重な海外メディアの記事です。じっくり読んでみてください。
(和訳して転載始め)
●「RFK Jr.(ロバート・ケネディJr.)は、強力な反戦、反帝国主義の立場を表明した ケネディの米大統領選への出馬は、平和にとっては無視することができない」
By ジョン・ウォルシュ
アジアタイムズ 2023年4月25日号
https://asiatimes.com/2023/04/rfk-jr-takes-strong-anti-war-anti-empire-stance/
ロバート・フランシス・ケネディ・ジュニアは、4月19日に民主党から米大統領選に出馬することを表明した。演説の冒頭のすぐあと、こんな言葉を口にした:
「55年前の先月、私は14歳の少年として、父(ロバート・ケネディ)がワシントンD.C.の上院議員会館で、アメリカ大統領選への出馬を表明した、その後ろに座っていた。当時の父は、いろいろな意味で、今の私と同じような立場にありました」
「(わたくし)ロバート・ケネディは、自党の大統領を相手に立候補したのです。戦争に反対していました。この国がかつてないほど分極化されているときに、彼は立候補しました」
このようにしてロバート・ケネディの息子は、自分が「戦争に反対して出馬した」ということを、真っ先に教えてくれている。ジョー・バイデンによる、ウクライナ人を大砲の餌食(えじき)にした、ロシアに対するアメリカの残酷な代理戦争に反対して、出馬したのである。
彼は、父親が、勝つ見込みがほとんどない、負ける可能性が高いと思われていたことを、私たちに思い出させる。しかし、RFK(ロバート・ケネディ)シニアは、暗殺された1968年6月6日には、カリフォルニア州の都市部と、サウスダコタ州の農村部の予備選挙で勝利していたのだ。
つまり、ロバート・ケネディの息子も、自分の立候補を軽んじてはいけないと、訴えているのだ。
RFK Jr.(ロバート・ケネディJr.)は、出馬の発表前から、バイデン支持者の間で14%の支持を受けていた。また、民主党の44%近くが、バイデン以外の候補者を望んでおり、2024年にバイデンが出馬することを望むのは25%に過ぎない。
全2時間の演説は、多くの意味で印象的であった。演説のビデオはここで見られる。トランスクリプト(演説の文字起こし)はここで読める。
ケネディは、用意されたテキストを読んではいなかった。しかしながら、演説の内容は、注意深く要点がまとめられていた。その演説は、新鮮で、肩ひじを張らない雰囲気であった。そして、じっくりと耳を傾けるに値するものであった。
この演説のポイントの多くは、RFK Jr. の選挙サイト「Kennedy 2024.com」の「Peace(ピース、平和)」のセクションに、次のようにまとめられている:
「(アメリカの)国防関連の支出は、年間1兆ドル近くある。我々は世界中に800もの軍事基地を維持している。ベルリンの壁が崩壊した後にもたらされるはずだった平和の配当は、償還されることはなかった。今、私たちにはもう一度チャンスがある」
「大統領として、私、ロバート・F・ケネディ・ジュニアは、帝国を解散させるプロセスを開始します。私たちは、軍隊を帰還させます。次から次へと起こる戦争のために、返済不可能な負債を積み重ねることを終わらせます」
「軍隊は、国を守るという本来の役割に戻ります。代理戦争、空爆作戦、秘密工作、クーデター、非合法の軍事組織など、あまりにも普通になってしまった、ほとんどの人が気づいていないような、あらゆることを終わらせます。これらは、いまでも続けられています。私たちの力を絶えず消耗させています。今こそ故郷に帰り、この国を取り戻す時です」
「戦争好きな帝国が、自らの意志で武装解除するとき、それは世界中の平和のひな形(見本)となる。私たちが自発的に帝国を手放し、代わりに強く健康な国として平和に奉仕するのは、今からでも遅くはない」
そして、ウクライナについて:
「ウクライナでは、最も重要な優先事項は、ロシアの残忍な侵略の犠牲者であるウクライナ人の苦しみを終わらせることだ。ウクライナ人は、少なくとも2014年までさかのぼる、アメリカによる地政学的な策謀(machinations、マキネイションズ)の犠牲者でもあるのだ」
「私たちは、私たちの使命を明確にしなければならない。勇敢なウクライナ人が、自分たちの主権を守るのを助けることなのか。それとも、ウクライナを、ロシアを弱体化させるための駒(ポーン)として利用することなのか。
ロバート・F・ケネディは、前者を選ぶだろう。彼は、ウクライナに平和をもたらし、我々の資源を本来あるべき場所に戻すための、外交的な解決策を見出すだろう」
「私たちは、ロシアの国境から、我々の軍隊と核搭載ミサイルを撤退させることを提案する。そうすれば、ロシアはウクライナから軍隊を撤退させ、ウクライナの自由と独立を保証するだろう。国連平和維持軍は、ロシア語を話す東部地域の平和を保証するのである」
「私たちは、この戦争に終止符を打つ。私たちは、ウクライナの人々の苦しみに終止符を打つ。それは、すべての国を非武装化するという、より広大な計画の始まりとなる」
「私たちは世界を、敵・味方という観点から見ることを止めなければならない。ジョン・クインシー・アダムズが書いたように、『アメリカ人は(わざわざ)外国まで行って、退治するべき怪物を探したりはしない』」
これらは、強い言葉であり現実の問題である。「帝国」「代理戦争」「クーデター」「2014年に遡る地政学的な(アメリカの)策謀」といった課題は、主流メディアでは婉曲(えんきょく)に表現されるか、あるいは、全く触れられない。醜(みにく)い帝国の事実ばかりである。
だから、このロバート・ケネディJr. の立候補は、主流メディアがやったように、意図的に無視したり、mRNAワクチンが良いか悪いかという議論や、立候補をめぐるケネディ家の内輪もめの話だけに矮小化(わいしょうか)させることはできない。
例えば、帝国主義体制の代表格であるニューヨーク・タイムズ紙は、その短い裏面記事の中にさえも、いまのアメリカ人に頭をもたげている(ロシアという)核保有国との戦争について、全く触れようとはしない。
RFK Jr.(ロバート・ケネディJr.)の言葉を、すべて額面通りに受け止めるべきだとは言わない。しかし、民主党の政治支配層(エスタブリッシュメント)やその支持者が皆そろって、ウクライナ戦争に熱中している現状を考えると、彼の立候補を、機会を狙った「日和見(ひよりみ)」と見ることは難しい。
ロバート・ケネディJr.は、中国の「一帯一路構想」を賞賛することまでしている。いっぽうの、アメリカによる終わりのない戦争への支出と、対比させているのだ。これは、控えめに言っても、アメリカの政治権力者・支配階級(エスタブリッシュメント)にとっては「タブー」である。
RFK Jr.(ロバート・ケネディJr.)の立候補は、他の候補者たちと同様に懐疑的に扱われるべきではある。しかし、冷遇や冷笑されるべきものではない。彼の演説は、敬意をもって聴かれるべきものである。
【原文】
●”RFK Jr takes strong anti-war, anti-empire stance Kennedy’s candidacy for US president is not to be ignored when it comes to peace”
By JOHN WALSH
ASIA TIMES APRIL 25, 2023
https://asiatimes.com/2023/04/rfk-jr-takes-strong-anti-war-anti-empire-stance/
(和訳して転載終わり)
一会員(一弟子)拝
一会員(一弟子)です。今日は、2023年6月1日(木)です。
副島先生が、ひとつ前の書き込みで取り上げたとおり、ロバート・ケネディJr.(ジュニア)が、大統領へ立候補する表明演説をボストンで行いました。今年2023年4月19日でした。

演説会場でのロバート・F・ケネディ・ジュニア
私は、このときの演説の様子を、そのまま放映する動画サイトを見つけました。以下は、このおよそ1時間50分の演説の動画を見て、私がその中で、重要だと思うポイントをまとめました。走り書きのメモです。
とくに、副島先生が衝撃を受けた、「世界に800ある米軍基地をすべて閉鎖する」という公約の演説を、ロバート・ケネディJr本人が、直(じか)に語りかける姿を見たいと思った。だから、その部分の演説を中心に書き出しました。
ロバート・ケネディJrは、日本のメディアでは露出を抑(おさ)えられてきた。今でも日本では、ほとんど報道されない。
しかし、ロバート・ケネディJr(ジュニア)こそが、アメリカの真の「反体制派のリベラル」の中心人物だ。反体制派(はんたいせいは)というのは、「アンチ(アンタイ)・エスタブリッシュメント(anti-establishment)」と言って、日本語にもなっています。
ロバート・ケネディJrは、「環境問題」と「消費者保護」が専門の弁護士として、ずっと仕事をしてきた。政治家ではありません。アメリカでは、「グリーン(Green)」と呼ばれます。「緑の党=グリーン・パーティ」というアメリカの第三政党と活動してきたからだ。しかし、このときの「グリーン・パーティ(緑の党)」は、いまの欧米のネオナチ系の緑の党とは別物だ。この元祖の「緑の党」から乗っ取られ、分離している。
ロバート・ケネディJrは、古くからの環境(公害)弁護士の重鎮(じゅうちん)である「ラフル・ネーダー派」の、消費者保護運動の活動家たちと、一緒に動いてきました。
ラルフ・ネイダー(1934年~、89歳)とロバート・ケネディJr(1954年~、69歳)たちは、大企業との裁判をずっと闘ってきた。

ラルフ・ネイダーこそは、アメリカの消費者保護運動、環境活動家たちの「精神的指導者」であり、「アメリカ消費者運動のヒーロー」であると、副島先生の『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社α文庫、1999年間刊、原書は1995年に筑摩書房から刊行)の392ページでも、すでに取り上げられている。
ラルフ・ネーダー
例えば、ロバート・ケネディJrが若い頃つとめていた、カリフォルニアの環境問題専門の弁護士事務所は、モンサント社などの巨大農業企業に対する農薬被害の訴訟で、賠償金3億ドル(約400億円)を企業側に払わせている。あの悪名高い「ラウンドアップ」という除草剤だ。
アメリカのリベラル活動家や弁護士たちには、これだけの活力と、高い能力がある。大企業を相手取って闘うという、こうした左派(リベラル、レフテスト)の環境活動家たちは、アメリカで1960年代に誕生している。
消費者保護、環境保護、一般国民のために、巨大企業を告訴する活動や、大企業と癒着して、利権をむさぼり、国民の消費者被害をかえりみない政府や政治家たちを、次々に告発してきた。
このアメリカ発祥の環境・消費者保護活動の「創業者」が、ラルフ・ネイダーだ。そして、その20歳年下の弟子が、ロバート・ケネディJr.である。
日本国内にも、環境評論家や環境・消費者保護派のジャーナリスト、環境・消費者活動家は、たくさんいる。彼らの活動の「原型」「プロトタイプ」が、このアメリカの「元祖」反政府・反大企業の環境活動家、消費者運動、環境保護活動家の、ラルフ・ネイダーであり、ロバート・ケネディJrということだ。だから、この二人の名前や業績に触れずに、日本で環境活動家や消費者保護、反ワクチン派、反政府ジャーナリストを名乗ることは、本当はできない。アメリカ「本家」が築き上げた、この闘いの歴史を学ばずには済まない。彼らがこの戦後60年間に成し遂げてきた軌跡と、その実績を知る必要がある。
このロバート・ケネディJr.が、今になって、2024年の米大統領選挙というこの決定的タイミングで、表(おもて)に大きく出てきたことが、世界の歴史が動いていることの証明だ。
民主党(デモクラッツ)最大の「反体制派」が、このロバート・ケネディJr.(1954年~、69歳)である。いっぽう、共和党(リパブリカン)の中での最大の「反体制派」が、ドナルド・トランプ元大統領(1946年~、76歳)だ。だから、この二人は同格だ。そして、どちらも、政治家の出身ではない。

2017年にトランプタワーでトランプと会談した直後のケネディJr.
アメリカ二大政党のそれぞれのなかで、まさにいま現在、「反体制派(アンチ・エスタブリッシュメント)」「民衆派(ポピュリスト)」の大御所として、構えている。共和党内と民主党内の、それぞれの「草の根」の、一般国民の支持者たちから、強力な支持を集めています。
ロバート・ケネディJr.は、JFK(ジョン・F・ケネディ、1917~1963)の実弟であり、ケネディ政権で司法長官をつとめたロバート・ケネディ(1925~1968)の次男(6人兄弟)だ。良く知られるとおり、ケネディ兄弟は、いずれもアメリカの支配層によって殺されている。まさに今、「ディープ・ステイト」として世界中に知られるようになった欧米世界の支配権力者たちである。不可解で、謎の多い暗殺事件ということで、いまだに真相が明かされていない。

JFK当選直後の家族写真。JFKの右隣がロバート、椅子に座っているのがテッド
ロバート・ケネディJr.は、現在も精力的に、活動を続けている。国民の生活や健康に被害を与える「大企業犯罪」、アメリカ政府による「戦争経済」「軍産複合体」(ミリタリー・インダストリアル・コンプレックス)と「金融資本」による、米政治・経済への組織的な支配に、真正面から、対決し続けています。
アメリカの左派(左翼)=リベラル勢力のなかでも、最も良心的で「戦争反対」をどこまでも突き抜けて貫く、精神的な過激派である。政治思想の全体構図の中では、環境保護派「動物の権利」までも主張する「アニマルライツ派」という最左翼に位置づけられる。(『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』、226ページの図から)
だから、大企業をスポンサーとする大手メディアや、体制派の政治家や知識人たちからは、「陰謀論者」とか「過激主義者(extremist、過激派)」とレッテルを貼られてきた。
しかし、ロバート・ケネディJrは、どこまでも、徹底した庶民派だ。自分は、いい家柄のサラブレッドなのに。だから偉い。尊敬を集める。父親のロバートケネディも叔父(おじ)のJ.F.ケネディも、そうだった。
「アメリカの一般国民、中流階級(ミドル・クラス)の繁栄によってこそ、健全な民主政治(デモクラシー)が実現できる」という政治信条が、ケネディの環境・消費者保護活動の骨格にある。
つまり、リベラル派の、左翼活動家・知識人のなかにいる、強力な「庶民派=ポピュリスト」である。これが、「伝統的リベラル派」(トラディショナル・リベラル、クラシカル・リベラルとも呼ばれる)だ。ロバート・ケネディJrが、いまアメリカのリベラルのなかで、ただ一人、これを代表して引っ張っている。
「トラディショナル(伝統的、元来の、復古的)・リベラル」というのは、さんざん批判を受けてきた「ネオ・リベラル」に対して、意識的に使われる言葉だ。彼ら、伝統的な本流のリベラル政治家たちは、「外国への介入主義・干渉政策」(インターヴェンショニズム)とアメリカの「世界支配主義」(グローバリズム)という、「帝国主義」の覇権政策に強く反対する。
トランプ大統領に代表される、保守派(右派)の「アイソレイショニズム」(国内問題優先主義)とまったく同じことを主張している。だから、お互い、通じるところがある。
これは、彼らの思想のおおもと、源流が、同じところにあるからだ。これが、「アメリカ建国の思想」です。イギリスの貴族党「トーリー党」に対抗した経営者や商人たちの「ホイッグ党」が掲げた、リベラルの思想である。
「リベラル(Liberal )」というのは、個人の権利と自由な経済活動、王権や政府からの権力介入に徹底して対抗する、巨大な政府権力による専制、貴族や官僚機構の強権的な政策、全体主義や国家統制を否定する、「クラシカル・リベラル」の伝統を継ぐ政治思想だ。
これに対峙するのが、「グローバリズム」(覇権主義、地球支配主義)だ。アメリカが世界中に出ていって、アメリカの価値(ソフトパワー)と世界の警察(ハードパワー)で世界を管理しようと訴える。民主党のヒラリー・クリントン(1947~、75歳)たち狂信的な好戦的「グローバリスト」(世界支配主義者)である「ネオ・リベラル」の左翼たちと、共和党の「ネオ・コン」(ネオ・コンサヴァティヴ、新保守)の勢力である。ここと、大きく対立する。
だから、ロバート・ケネディJrは、民主党にとっても、第3政党にも、非常に重要な活動家であり、リベラル派のなかでも貴重な存在なのだ。そして、このように、右派(保守)と左派(リベラル)が同じ主張を唱える部分で、「リバータリアン(Libertarian)」という、第3の政治勢力が生まれた、ということが分かる。
副島先生が30年も前から、アメリカの政治思想研究で書かれてきたとおりだ。『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社α文庫、1999年間刊)などで暴き出したとおり。アメリカの民主党・リベラル勢力は、「グローバリスト」の政治家や巨大企業に乗っ取られている。
民主党の左翼・リベラル派の中にありながら、アメリカの企業支配と軍事力によるグローバルパワーで、世界を救済して助けるフリをして、その上で管理しておくべきだ、と考える。これが、「グローバリスト」(地球支配主義者)の勢力だ。ロバート・ケネディJrは、彼らを、アメリカ政府のなかの「帝国主義者」(インペリアリスト)であると、批判しています。
これが、共和党のなかの「ネオ・コン」(ネオ・コンサヴァティヴ、新保守)勢力とも結びついている。好戦派のヒラリー・クリントンを頂点とする狂った民主党内の「ディープ・ステイト」勢力のことだ。
これに対して、本来の、「伝統的なリベラル」(Traditional Liberal)、あるいは「南部民主党」(サザン・デモクラッツ)などの、「庶民派、民衆主義=ポピュリズム」の、元来のリベラル派たちが、ボビー・ケネディJrを、草の根で支えている。
アメリカの世界支配・帝国主義の政治・経済政策や、外国での干渉戦争で、アメリカの一般国民が犠牲(ぎせい)になることに、徹底して反対する。これが、左派の「リバータリアン(Libertarian)」にもつながっている。
それでも、ロバート・ケネディJrも、いっときは、ヒラリー・クリントンやオバマの政治活動で、一緒に動いていた。ここに至る経緯は、2000年に、あの『不都合な真実』というドキュメンタリーや著作を2006年に出して、世界的にヒットしたアル・ゴア(1948年~、75歳)の、2000年の大統領選出馬をサポートしたことが発端だ。

アル・ゴアとヒラリー・クリントン
このときに、長年共闘してきた師匠(ししょう)の、環境・消費者保護の社会活動家ラルフ・ネイダーは、民主党ではなくて、第三政党の「緑の党(グリーン・パーティ)」から、アル・ゴアに対抗して出馬している。このときに、アル・ゴアを支援する側に立ったロバート・ケネディJrは、ラルフ・ネイダーから引き離されている。
しかし、アル・ゴアやヒラリー、オバマたちの実態(本性)を知って、袂(たもと)を分かっている。彼らこそが、まさに巨大企業や軍産複合体と癒着して動いていた。そのための好戦的なタカ派の政策を強行している「張本人」たちだ。だから、近年は、ロバート・ケネディJrは、またラルフ・ネイダーとは仲直りして、良好な関係を維持しています。
ラルフ・ネイダーは、1960年代から、アメリカの大企業たちを相手取って、たくさんの訴訟を仕掛け続けてきた。アメリカの消費者保護運動を、たった一人ではじめた活動家である。
その端緒が、GM(ゼネラル・モータース)でした。1960年から販売したシボレー・コルヴェア(Chevrolet Corvair)という自動車の設計で、安全性に大きな欠陥があることを、百件以上の実際の事故の事例を調査して、GM社に対して、製造・販売の中止と被害者(購入者、消費者)への賠償を求めた。
その時、ラルフ・ネイダーが書いた自著、『Unsafe at Any Speed(どんなスピードでも自動車は危険だ)』(邦訳無し、1965年刊行)が、全米でベストセラーになった。ラルフ・ネイダーは、同書でそのGM車の危険性を具体的で詳細に訴え、全米の注目を集めた。これがその後の、GMによる同車の製造を中止にまで追いやった。アメリカ政府による自動車メーカーへの安全性基準の制定へと動かしている。
こうした、政党や政治家の派閥を飛び越えた、市民、消費者を保護する活動家として、ラルフ・ネイダーは、全米に知られるようになる。消費者・環境者保護活動家として、アメリカの戦後時代を、一世風靡(いっせいふうび)した。だから、ラルフ・ネイダーは、これまでにも、民主党や第3党(ザ・サードパーティ)の新党から、大統領選挙に出馬するよう歎願(たんがん)され、実際に4回、立候補している。
2000年の共和党のジョージ・W・ブッシュと民主党のアル・ゴアとの大統領選挙対決のときには、環境問題を訴える民主党候補のアル・ゴアを助けるべきだ、と言われていた。しかし、構わずに、第3政党から出馬している。民主党の支持層のなかのアル・ゴアへ行くべき票を、第三党のラルフ・ネイダーが奪い取ってしまった。それで、民主党内から、同志であるはずのアル・ゴアの当選をさまたげた、と批判を受けた。
しかし実際は、ラルフ・ネイダーは、アル・ゴアの環境保護活動が、大企業やNYの金融資本のヒモ付きであるあることを知っていて、嫌っていた。
ラルフ・ネイダーは、このように、アメリカのリベラルの庶民派活動家の、大御所(おおごしょ)の存在です。いまでも、89歳で現役で活動している。ネイダーの後を継ぐロバート・ケネディJrは、ケネディ家のブランドもあり、米国内では、いまでも根強い人気があります。大物政治家や巨大企業などの既存の権力者に立ち向かい、一般国民を守るポピュリスト(民衆主義者)の活動家として、多くの指示を集めています。
だから、政敵であるはずの共和党のドナルド・トランプが、大統領に当選した2016に、ロバート・ケネディJrは、何と、トランプ政権の「ワクチン安全性特別委員会」(Vaccine Safety Task Force)の議長候補として、トランプから声をかけられている。
実際、2017年の1月10日には、ロバート・ケネディJrはトランプ大統領と会って話しています。そして、一旦は、この役職への就任を引き受けている。ここから、トランプ大統領とのつながりが始まっています。
しかし、反トランプを掲げるハリウッド俳優のロバート・デニーロが、慌てて、翌月の2月に、ロバート・ケネディJrに会いに行った。そして、反ワクチンのキャンペーンを一緒にやろうと誘い込んでいる。ロバート・ケネディJrをトランプから引き離そうと動いた。このため、ロバート・ケネディJrのトランプ政権入りは、実現されていません。

ビル・ゲイツとアンソニー・ファウチ
極めつけは、ロバート・ケネディJrが2021年に出版した、『アンソニー・ファウチの真実:ビル・ゲイツ、大手製薬会社、そして民主政治と公衆衛生を巡る世界戦争』(原題:“The Real Anthony Fauci: Bill Gates, Big Pharma, and the Global War on Democracy and Public Health.”、邦訳無し)という衝撃の著作だ。
(アマゾンのページ)
https://www.amazon.co.jp/Real-Anthony-Fauci-Democracy-Children%E2%80%99s/dp/1510766804
この本は、アメリカ本土では、決して「陰謀論」あつかいはされず、ベストセラーになっている。その緻密で科学的な分析と実態を暴き出したことで、あらゆる方面から、高い評価を受けています。
元FBIの捜査官や、映画『JFK』(1991年)のオリバー・ストーン監督など、多数の有力な人物から、レビュー(review、書評、日本で言えば本の帯の推薦文)を集めている。ニューヨーク・タイムズ紙やウォール・ストリートジャーナル紙、アマゾンでも、ベストセラー書籍となっている。
コロナワクチンの安全性への激しい攻撃と、その裏側にいたアンソニー・ファウチと、ビル・ゲイツを中心とするCDC(米疾病予防管理センター)やダボス会議(世界経済フォーラム)の組織的なワクチン薬害問題を暴いたこのロバート・ケネディJrの本が、はたして、日本で邦訳されて出版されるか。
(前編ここまで)
副島隆彦です。今日は、2023年5月25日(木)です。
以下に、ウクライナ戦争の 最新の、この5月20日からの、記事を集めてものを大量に載せる。
5月5日に、激怒するワグネルの創設者プリゴージン 「砲弾をもっと送れ」と。その背後に、戦死した自軍ワグネルの、兵士たちの死体袋(ボディ・バッグ)が山積みしてあった。
副島隆彦です。私が、このバフムートでの戦闘の報道で、唯一、笑ったのは、プリゴージンが、「ゼレンスキーよ。(5月21日に)広島に行って、バイデンから(よくやった。かわいいやつだと、おまえの、そのチビの体躯の)おでこ にキスをしてもらえ」と、語ったときだ。
それを、日本のニューズ報道では、故意に、ねじ曲げて、「ゼレンスキーよ、(広島で)バイデンのおでこ にキスをしろ」と、逆に翻訳していた。チビのゼレンスキー(160センチぐらいだ)が、長身(190センチぐらいある)のバイデンの額(ひたい)にキスするには椅子の上に乗ってからでないと出来ない。
こういう姑息(こそく)なことを、日本のテレビ局は、あれこれやる。日本語に翻訳して報じるから、世界中にバレないと思って。バカなんだ、こいつら。いつもいつも、アメリカの手先、子分で、本当に卑屈(ひくつ)なやつらだ。
あとは、ゼレンスキーを、5月21日に、広島空港(北の山の中になって、広島市内まで1時間ぐらい書か有る)で、出迎えたのは、木原誠二(きはらせいじ)官房副長官だけ、たったひとり、だった。木原は、財務省上がりで、今の政府で、おカネを払う責任者だ。
木原は、ゼレンスキーを、激しく睨みつけながら、「このヤロー。よくも、日本から、ウクラナイ支援金として5兆円もふんだくったな」と、ブルブルと、怒りに満ちた表情をして、ゼレンスキーの手を握り潰しそうなキツイ握手をしていた。
すでに、5月19日に、隣りの山口県の岩国(いわくに)の米軍基地に、降り立った、バイデンと、岸田は、すぐに日米首脳会談をした。 親分のバイデンが実際に来ないと、属国からのカネの奪い取り、巻き上げ、徴収はできない。現実の世界政治でやっていることは、こういう朝貢(ちょうこう)だ。暴力団の世界と変わらない。
アメリカにカネを払う担当の、秋葉剛男(あきばたけお)国家安全保障局長(こっかあんぜんほしょうきょくちょう。前の外務省事務次官、3年やった )と、木原誠二のふたりは、この日米会談の時に、本当にイヤそうな顔をして、ぐったりしていた。
この時、バイデンに、10兆円、日本は払ったのだ。 そのうちの5兆円(400億ドル)は、アメリカの財政赤字が火の車( 今、債務上限=さいむじょうげん= debt ceiling デット・シーリング で騒がれている。31.4兆ドルを越した ) だから、それを穴埋めする資金の一部としての5兆円だ。
残りの5兆円(400億ドル)は、ゼレンスキーに、直接払うのではないが、ウクライナ軍に、米軍と、英軍が、ただで与え続けている、兵器、弾薬の代金だ。それを、アメリカの軍需産業(マグダネル・ダグラス、レイセオン、ロッキード・マーティン・マリエッタ、ボーイングたち。多連装ミサイルとか榴弾砲のロケット砲などだ。それと戦闘機。 戦車ならクライスラー社だ )に、払う。英国からは、例の”聖(セイント)・ジャベリン”やNLAR(エヌラー)と呼ばれる、携行、肩掛け式の小型の対(たい)戦車ミサイルだ。
それで、英米の最新兵器が、ウクライナに、どんどん運び込まれる。アメリカの軍需産業に、払っているカネの、半分以上は日本からの資金だ。
だから、この5月19日の日米会談の場で、「日本が、新たに10兆円を払う」ことが決まった。だから、次の日の、ドル円の 為替相場が、びゅーんと急に、3円、動いた。それまでの、1ドル=135円が、急に138円に、円安・ドル高になった。今日(25日は、さらに139円だ)。
これぐらいの巨額の政府のカネが動ないと、一気に4円の円安(えんやす)は、起きない。このことを、はっきりと知っている、日本の知識層の人間たちは、あまりいない。為替の現場の 専門家たちで、この真実を口にしたら、殺される。日本は、世界政治の中で、こんな目に遭(あ)っている。
日本のメディア(テレビ、新聞、週刊誌、ネット情報誌)は、一切、まったくこの真実の報道をしない。 それで、日本人の中の、勘の鋭い国民が、「バイデンも、ゼレンスキーも、どうせ、カネ取りに来たんだろ」と、ぶつぶつ言っている。これが、真実の日米関係だ。
だから、へいこらと、アメリカの手先を、何十年もやっている者たちでも、このアメリカからの、日本資金の、毎回、毎回の、ふんだくりに、そろそろ、業(ごう)を煮(にや)やして、 「アメリカ、このヤロー」と、言い出している。
だが、それでも、日本国内は、統一教会(ムーニー Moonies 。殺された安倍勢力 )を中心に結集している、愚劣な、狂った頭をしている連中が、反(はん)共産主義の、反ロシア、反(はん)中国の、デープステイトの、燃えるような、信念で、出来上がっているものだから、すべてはそれに押し流される。 私、副島隆彦が、この大きな見方(概観。アウトルック)で、一番、大きな所から、私たちの日本国を見ている筈(はず)である。
ひとり、岸田文雄だけが、首相だから、体を張って意気揚々と、元気よくふるまって、自分の、この「 2023 広島G7 」の晴れの舞台を、ボロボロになりながら、必死で演じていた。 哀(あわ)れなものだ。
ウクライナ戦争の話に戻る。 東部ドネツク州の 最激戦地であった、ウクライナ軍の要衝(ようしょう)だったバフムートは、この5月20日に陥落した。
(ここに、ワグネルの幹部たちと並んでいる、バフムート制圧の日の写真を貼る)

本当に、ロシアの民間軍事会社(PMC)の ワグネルが、市内を完全に制圧したようだ。
ロシア側の大勝利である。 このバフムートの戦いで、ワグネルは、自軍の 5万人の兵力のうち、2万人が戦死し(このうち囚人兵が1万人)、1万人が負傷した。
そのように、プリゴージン本人が、5月24日に「テレグラフ」で語った。後ろの方の記事に有る。そしてウクラナイ軍の側の死傷者のおおよその数字も語っている。5万人が死に、7万人が負傷した、と。
この戦争で、一番、正直なのはプリゴージンだ。ウクライナ政府や軍のトップたちは、どうも自分の主観、希望、願望が入って、ウソつきが多い。アメリカ政府の軍事部門(ホワイトハウスのNSC)や、英国の参謀本部の発表も、誇張された、ウソが多い。故意に、ロシア軍を中傷している。
このバフムート戦では、市内はワグネル軍が死者を多くだしながら、突撃して前進した。ロシア軍の空挺部隊(VDV 。パラトルーパーズ) が、市の南北の両側面を支援しながら、バフムート戦線で、もう10か月(去年の7月から)、ずっと戦ってきた。
今度のバフムート戦で、プリゴージンは、ロシアの英雄になった。それは、ナポレオンのモスクワ侵攻(1812年)の時、それと戦う、劣勢のロシア軍の中から、百姓上がりのクトゥーゾフ将軍が、英雄となった。 雪の中を敗走するナポレオン軍を、タイガの森の中から、クトゥーゾフの軍隊が、じっと見守っていた。祖国の危機の時に、真の英雄が、民衆の中から生まれて来る。さすがにロシアは、鷹揚(おうよう)に構える大国だ。
プリゴージンは、5月5日に、「もっと、砲弾を送れ」と、ロシア軍の幹部たちに、向かって、鬼のような形相で怒鳴っていた。彼の背後には、死んだ自分の部下のワグネルの兵士たちの戦死した死体を詰めたボディ・バッグが山積みになっていた。こういうことが出来て、初めて真の国民の英雄が生まれる。ロシア国民は、みんなで泣きながら、この映像を見ていただろう。
すぐに、ロシア側は内部で分裂している、と、西側報道は、作り話をする。何の根拠もなく、こういうウソの報道をする。生きている組織、団体は、必ず、内部で路線を巡って、対立が起きる。それはどんな勢力の中でも起きることだ。ロシア側だけの話ではない。愚劣な
西側の国民戦争メディアは、自分たち自身の、その狂ったような、反ロシアの、偏向(へんこう)報道を、内部で冷静に見直すべきだ。それが出来なければ、国民に見放されて自滅する。
この欧米(デープ・ステイト)に唆(そそのか)されて出来ている、今のウクライナ政府と、それを支援する者たちは、世界中で、まだ、苦し紛(まぎ)れの、負け惜しみで、「もうすぐウクライナ軍の大(だい)反撃が、始まる」とずっと言い続けている。 反撃に出て突撃する方が、陣地を固めて防御する側よりも、最低で3倍の兵力を損耗(そんもう)する。
このあと、彼らは、どういう風に、自分たちのこれまでの発言を、捻じ曲げて、自分たちに都合のいい方向に、作り変えてゆくのだろうか。 人間というのは、本当に、浅(あさ)ましい生き物だ。
この戦争は、まだまだ、続く。だが、そのうち、この冬か来年の始めに、中国が、仲裁(mediation ミーディエイション)する形で、停戦(ていせん。 cease – fire シース・ファイア) すなわち、最前線(フロント・ライン)での「撃ち方ヤメ」 となるだろう。
それがその後、何回か破られる。が、それでも、やがて休戦(きゅうせん。truce トルース )となる。 この休戦は、そのまま、和平交渉(わへいこうしょう。 peace talks ピース・トークス)の始まりとなる。 その和平交渉の会談の場所は、おそらく 中央アジアの カザフスタン国 (カリモフ大統領)の首都のアスタナ となるだろう。
副島隆彦注記終わり。
(ここに、画像を貼る)

ウクライナ東部ドネツク州バフムートでロシア国旗を掲げる民間軍事会社ワグネル戦闘員と創設者プリゴジン氏(中央)=5月20日に通信アプリ「テレグラム」に投稿された動画より(AFP時事)
〇 「 ワグネル、バフムートを完全制圧と主張 プーチン氏も「称賛」 」
2023年5/21(日) 10:34 AFP
(ここに画像を貼る)

ウクライナ・バフムートの損壊された建物の屋上でロシア国旗と民間軍事会社ワグネルの旗を振るワグネルの戦闘員。ワグネルの関連会社コンコルドがテレグラムに投稿した。
【AFP=時事】 ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は20日、ワグネル部隊がウクライナ東部のバフムート(Bakhmut)を制圧と主張した。
ワグネル、バフムート制圧と主張 ロシア国旗を手にする創設者プリゴジン氏 ロシア国防省も、「(ロシア軍の)南部軍管区部隊の砲撃・航空支援を受け、ワグネルが進軍した結果、アルチョモフスク(バフムートの旧ソ連時代の呼び名、Artemovsk)の解放は完了した」と発表した。
ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がワグネル、正規軍双方を「称賛した」とする声明を公表した。国営タス通信(TASS)が報じた。
〇 「プリゴジン氏がバフムト「完全制圧」を主張 ワグネル撤収か 」
2023年5/21(日) 2:56
”プリゴジン氏がバフムト「完全制圧」を主張 ワグネル撤収か”
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」を率いるプリゴジン氏がバフムトの完全制圧を主張し、部隊を撤収させると述べた。ウクライナ側は否定している。
プリゴジン氏は5月20日、廃虚の街の中でロシア国旗を掲げたビデオをSNSに投稿し、ウクライナ東部の激戦地バフムトを完全に制圧したと主張した。 そのうえで、休息と再訓練のために5月25日からワグネルの部隊を撤収させる。
一方、ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官はロイター通信に対して「真実ではない。我々の部隊はバフムトで戦闘を続けている」と述べ、プリゴジン氏の主張を否定した。
(副島隆彦注記。 下↓の記事は、負け惜しみだ。両軍はどちらもバフムートの戦闘(攻防戦)を、ギリギリでずっとやって来たのだから、こんな自分たちの夢、願望、主観だけの、元気づけの記事(さすがに産経新聞だ)を書いても、情勢は変わらない。
去年の7月から、もう10か月、バフムート市で激しい戦闘があった。ただし、現在も、バフムート市 の郊外の 北側と南側に、ウクライナ軍が、前進し侵攻して来ているのは事実のようだ。 そのウクライナ軍の真つ正面の反対側に、ロシアの精鋭の空挺部隊(VDV)が、陣地を作って対峙している。
そして、その背後にロシア軍の野戦砲の部隊と、長距離ロケット部隊もいるだろう。両軍が、睨み合って戦線が出来ている。だからそう簡単には最前線は、変更できない。
副島隆彦記)
〇 毎日新聞・・・・ プリゴジン氏は、ロシア国旗を掲げたワグネル部隊とともに動画に登場し「バフムトの制圧に224日間かかった」と主張。ショイグ国防相、ゲラシモフ参謀総長のこれまでの戦略を批判した上で、プーチン露大統領に対し「我々に母国を守る偉大な名誉を与えてくれた」と感謝を示した。
ワグネルは今後、バフムトをロシア軍に引き継ぐという。ロシアの報道によると、プーチン氏もバフムトを掌握した部隊を祝福した。
〇 「 ウクライナ軍報道官「ワグネルを包囲し全滅させるだろう」 バフムト陥落を改めて否定 」
2023年5/22(月) 8:28 ・・・・
ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省が制圧したと主張した最激戦地の東部ドネツク州バフムトに関し、ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官は21日、市内の南西部をなおウクライナ軍が保持しているとし、バフムトの陥落を改めて否定した。ウクライナ軍のシルスキー陸軍司令官は5月21日、「バフムト郊外でウクライナ軍が前進している」と述べた。ウクライナメディアが伝えた。
チェレバティ氏は、バフムト市内には露民間軍事会社「ワグネル」の部隊が展開しているが、同市郊外で前進しているウクライナ軍が「ワグネルを遅かれ早かれ包囲し、全滅させるだろう」とも述べた。
一方、ワグネルトップのプリゴジン氏は、5月21日、「バフムト制圧の任務は完了した。5月25日 にワグネルは戦闘地域を離れる」と改めて表明。「今後、ワグネルは確保した陣地を露正規軍に引き渡した上で撤退し、部隊の再編成に着手するとし、今後2カ月間は戦闘に参加しない予定だ」と主張した。 ただ、米シンクタンク「戦争研究所」は、「バフムト郊外にウクライナ軍が展開する中、ワグネルが無傷で撤退できる可能性は低い」との見方を示している。
〇 (この下 ↓ のBBCのニューズ動画を私も見た。「バフムートは陥落したとロシアが言っているが 」と、記者が質問して、それにゼレンスキーが、英語で 「バフムートには、もう、ウクライナ軍はいない。ロシア軍の兵士の死体だけだ」と、認めた。バイデンが厳しい表情で横にいた。この発言は決定的だ。
このゼレンスキーの発言を、ウクライナの大統領室の報道官が、慌てて、急いで必死に否定し始めた。だがもう遅い。この様子がおもしろかった。副島隆彦記)
(ここにふたりの画像を貼る)

米国のバイデン大統領(右)と会談するウクライナのゼレンスキー大統領=広島市内で2023年5月21日、AP
〇 「 バフムートは完全に破壊され「何もない、死んだロシア人しかいない」とゼレンスキー氏 」
2023年 5/21(日) 21:02 © BBC News
ウクライナとロシアの間で昨年から激しい攻防戦が続く東部バフムートについて、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は5月21日、ロシアによって完全に破壊されてしまったと述べた。ただし、ロシアに制圧されたわけではないという。
広島で開かれている主要7カ国首脳会議(G7サミット)のため来日中のゼレンスキー氏は、ウクライナはバフムートを掌握しているのか記者団に質問されると、「残念なことで、悲劇だが、今日のところはバフムートは私たちの心の中にだけある」と英語で答えた。G7閉幕後、ジョー・バイデン米大統領との首脳会談に臨む冒頭でのことだった。
「もうあそこには何もない。地面と、大勢の死んだロシア人しかいない」のだとも説明。 「我々の防衛者たちは、強力に働いた。もちろんその見事な働きを、私たちはありがたく思っている」と述べた。
こうした発言を受けて一時、大統領が陥落を認めたとの報道が出たものの、ウクライナ大統領府はすかさずこれを否定。バフムートは都市として完全に破壊されたと大統領は答えたが、ロシアに制圧されたと認めたわけではないと説明した。
ウクライナのハナ・マリャル国防次官は、21日に通信アプリ「テレグラム」で、ロシアはバフムートを包囲できず、逆にウクライナ軍が「半分」街を取り囲んだのだと書いた。 「郊外の側面で私たちの部隊は前進を続けている。そのため、敵がバフムートにいるのは非常に難しい」とマリャル次官は述べている。 ゼレンスキー大統領の発言は、ジョー・バイデン米大統領との首脳会談に際して、記者の質問に答えてのもの。
その場でバイデン氏は、アメリカ政府がウクライナに3億7500万ドル(約517億円)規模となる追加の軍事支援を提供すると発表。ゼレンスキー氏はこれに感謝した。
国務省発表によると、38回目となる追加支援には、高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の砲弾や対戦車兵器の補充、医療用装甲車両やトレーラー、トラック、部品などの提供が含まれるという。© BBC News
〇 「 プーチンの焦りでロシア特殊部隊が”ほぼ全滅”…米紙が報じた「ソ連のターミネーター」の末路 」
2023年5/22(月) 時事通信
2023年5月9日、モスクワの赤の広場で行われた軍事パレードに出席したプーチン大統領 – 写真=dpa/時事通信フォト
■無謀な作戦の犠牲になったロシアの特殊部隊
ロシアの特殊部隊「スペツナズ」が、ウクライナ侵攻後の1年間でほぼ壊滅状態に追い込まれている。 米ワシントン・ポスト紙はインターネット上に流出した米国防総省の機密文書をもとに、旅団によっては兵員の90~95%が失われたと報じている。
2022年夏にウクライナから帰還した5つのスペツナズ旅団は、「1旅団を除くすべてが大きな損失を被っている」ことが判明したという。 スペツナズはロシアの特殊部隊の総称だ。なかには暗殺など秘匿性の高い任務を担う部隊もある。米ワシントン・ポスト紙によると機密文書は、「スペツナズ第346旅団は兵士900人中775人が死傷し、「旅団全体をほぼ失った」状態にある。 スペツナズが大きな打撃を被った原因は、高難度のミッションに投じるべき高スキルの人材を前線に投入した。
■東部ドンバス地方から生還できたのは7人に1
軍事・防衛産業関連のニュースサイトである 米タスク&パーパスは、「スペツナズは「ロシア連邦が擁する最高のエリート部隊」だ。この部隊がウクライナで破壊されスペツナズはウクライナで全滅しつつある。
スペツナズの戦闘員は昨年来、マリウポリやヴュレダル、そして東部ドンバス地方の作戦に投入。スペツナズ第346旅団は900人のコマンドウ(特別奇襲隊員)が所属。戦闘から帰還したのは125人だけだったという。7人に1人(14パーセント)。
ロシア南部の第22スペツナズ旅団が使用する基地、侵攻の前後を写した衛星写真が含まれていた。侵攻数カ月前の2021年11月と、その1年後に撮影されたもの。
■衛星写真で明らかになった“全滅”の実態
前者には「ひしめく車両で賑わう車両保管所」が写っていた。一方、ウクライナからの帰還後にあたる後者では、参戦前に保有していたティグル小型戦術車両の数が半分以下に減った。車両が「極度の枯渇状態」にある。 兵員の損耗はさらに激しい。この第22旅団を含む3つのスペツナズ旅団について、兵員の90~95%が死傷した。2月に東部ドネツク州ヴエレダルの町で、スペツナズ旅団長の死亡。
■「ソ連のターミネーター」という残虐なイメージ
スペツナズは1957年、冷戦下のソ連時代にロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)内に創設された。戦場の偵察や破壊工作を担うほか、暗殺や諜報(ちょうほう)活動を担う専門性の高い部隊も。米インサイダーは、その秘匿性の高さやソ連亡命者が記した書籍の影響から「ソ連のターミネーター」との残虐なイメージを帯びた部隊であると紹介。
暗殺部隊と位置づけられる参謀本部・特殊作戦指揮部の特殊作戦部隊(KSSO)を筆頭。陸軍スペツナズとして8旅団と1独立連隊、および海軍スペツナズとして4艦隊など、約1万7000人がいる。 FSB(ロシア連邦保安庁)特別指定センターのまさにエリートの対テロ部隊から、連邦林業局のそれほど手ごわくない即応部隊までの部隊が存在する。
・・・ロシアにとって陸軍の兵士の能力も心許なかったと指摘している。自動車化狙撃団の歩兵らが十分な成果を上げなかった。キーウ攻略や東部と南部での作戦が不調に終わった。エリート空挺(くうてい)部隊やスペツナズなどを前線に出す方針に転換した。
高度なボディーアーマーや暗視ゴーグル、熱検知機器など最新の装備と共に戦場に投入された。スペツナズの活躍の機会はなく。その多くが殺されたり、捕虜になったりした。彼らの特殊車両は破壊された。
〇 「 ウクライナ、次はない反転攻勢が間近か 」
2023年5/22(月) ・・・・
西谷 公明(エコノミスト 元在ウクライナ日本大使館専門調査員) 1953年生
(副島隆彦注記。こいつは、かなり冷静。冷ややかに見ている。 元在ウクライナ日本大使館専門調査員だったのだ。私と同年生)
【ロシア・ウクライナ戦争】 国内産業はほぼ麻痺、欧米の年300億ドル超える巨額支援はいつまで
この春、ウクライナ国民は生活防衛のため、郊外の畑で春の種まきに忙しい。 幸いにも現在、都市部の停電はおおかた復旧し、お湯の供給も再開されているそうだ。
しかし、ロシア軍によるミサイル・ドローン攻撃は全土に広がって、経済がほとんど崩壊状態。 2022年のGDP(国内総生産)は前年比マイナス30.4%。
保たれているのは公共輸送機関やライフラインと、食料品店やレストラン、カフェなどの生活まわりのサービス分野ぐらい。その他は農業を除いてほぼ麻痺状態。 被占領地域は国土の18%、面積にして約20万平方キロ。なんと日本の本州の広さ。 機械や鉄鋼、非鉄、石炭はじめ鉱工業の大半は、ロシアと縁の深い東部と南部のこの一帯とドニエプル河流域。多くはすでに廃墟と化している。マリウポリの製鉄所は破壊され、国内最大のクレメンチュク製油所も損壊した。
ウクライナは天然ガスの生産国だ(バイデン大統領の子息ハンター氏がマイダン革命後の2014年4月から5年間、取締役を務めていたブリスマ社が開発・生産)。
国内需要を満たすほどではない。戦渦で産業需要が落ち込んで、いまは自国産だけで間に合っている。 原油と軽油、重油などの石油製品(つまり、戦車やトラクターの燃料)は、ほぼ全量を欧州や中東からの輸入に依存。
他方、侵攻以来、政府は全土に戒厳令を布告し、「平時の国家予算のほぼ全額を軍関連に充ててきた」(シュミハリ首相談)。穀物輸出は毎月せいぜい10億ドル。
財政赤字は毎月30億ドルから35億ドル。 22年、西側は合計310億ドルを送金(国際機関と二国間の融資)して財政を支援した。23年も、これとほぼ同額の金融支援を続けている。 これには巨額の軍事支援は含まれない。
ドイツの「キール世界経済研究所」の試算は、軍事や医療・人道を含めた国際社会による支援 (22年1月24日から23年1月15日までに表明されたもの)は総額1600億ドル近く(参考ながら、21年のウクライナの名目GDPは2000億ドルだった)。
西側としても、これだけの支援をいつまでも続けるわけにはいかない。 最大のドナーである米国は来年秋に大統領選挙を控えて、バイデン政権によるウクライナ支援の是非が問われる。欧州有力国も国内の物価高への対応に追われる。グローバルな金融不安も燻ぶりつづける。 勝算はあるか?停戦に応じるつもりはないか?
西側首脳はゼレンスキー大統領に対し、折々に打診してきた。 だが、戦時のリーダーに、もはや他の選択肢はない。 ウクライナにとり、後のない戦いが始まる。
■西谷 公明(元在ウクライナ日本大使館専門調査員) 1953年生、長銀総研を経て1996年在ウクライナ日本大使館専門調査員。2004ー09年トヨタロシア社長。2018年N&Rアソシエイツ設立し、代表。著書に『ユーラシア・ダイナミズム』『ロシアトヨタ戦記』など。岩波書店の月刊世界の臨時増刊「ウクライナ侵略戦争」で「続・誰にウクライナが救えるか」(2022年4月14日刊)を執筆。2023年1月に『ウクライナ 通貨誕生-独立の命運をかけた闘い』(岩波現代文庫)を復刻。
〇 「 ロシア軍、バフムートで地雷除去開始 親ロシア派の当局者が明かす 」
2023年5/23(火) 13:11 CNN
(CNN) ウクライナ東部の要衝バフムートで、ロシア軍が地雷の除去を開始している。東部ドネツク州で親ロシア派勢力が名乗る「ドネツク人民共和国」の幹部、デニス・プシリン氏が明らかにした。 プシリン氏は5月22日、ロシアのテレビで「予備的段階の地雷除去作業が進行している」と述べた。
ロシア国営タス通信がコメントを報じた。 「同市を解放したロシア軍は、建物に爆発物が仕掛けられていないか調べている。地雷除去の完遂は我々にとって重要だ。非常に骨が折れる、困難な作業だが、現地の戦闘がそれだけの規模だったということだ」(プシリン氏)
ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏も、自身のSNSテレグラムで地雷除去作業が始まったことを確認した。
同氏は5月20日、数カ月にわたる過酷な攻勢を経てバフムートを完全掌握したと主張。翌日には、ワグネルの部隊がウクライナ東部の前線から全面撤退すると明らかにしていた。「奪取を約束した土地は最後の数平方センチまで制圧した」としている。 ワグネル撤退後の自分たちの陣地は、ロシア国防省に引き渡すとした。
一方ウクライナは、バフムート西部の狭い区域を保持していると主張。同市を囲む地域では前進しており、有利な立場にあると強調している。
〇 「 ウクライナ軍総司令官「負傷」か ロシア報道、ウクライナは反論 」
2023年5/24(水) 22:11 ロイター
ウクライナ軍のザルジニー総司令官(ロイター=共同)
国営ロシア通信は、5月24日、ウクライナ軍のザルジニー総司令官が今月初めに前線で負傷して開頭手術を受け、今後の任務継続が困難な見通しだとのロシア治安当局筋の話を報じた。一方、ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は24日、ザルジニー氏が同日ゼレンスキー大統領に報告を行ったと表明し、事実上反論した。
ロシア通信の報道によると、ザルジニー氏は5月初め、ロシア軍との交戦が続いているウクライナ南部ヘルソン州内の陣地でロシア軍のミサイル攻撃を受け、破片で頭蓋骨に多数の傷を負ったため首都キーウ(キエフ)の病院で手術を受けた。ウクライナ軍内の複数の消息筋から得た情報という。(共同)
〇 「 ロシアの守備、衛星画像で明らかに ウクライナによる反撃を前に 」
Satellites reveal Russian defences before major assault
2023年5/23(火) BBC 追加取材:トム・スペンサー
ロシアの守備、衛星画像で明らかに ウクライナによる反撃を前に BBCヴェリファイ(検証チーム)
要塞が並ぶビーチリゾート、対戦車用の溝が掘られた幹線道路――。BBCヴェリファイ(検証チーム)による衛星写真の分析で、ウクライナの大規模な反撃に備えるロシアの守備の一端が明らかになった。 ウクライナでは数カ月にわたって膠着(こうちゃく)状態が続いている。
西側から供与された兵器があれば大きな戦果を上げられると証明したいウクライナにとって、近く始まるとされる反撃は重要な試練になるとみられる。 BBCは今回、数百枚の衛星画像を分析。ロシアが昨年10月以降にウクライナ南部で大幅に増強している塹壕や要塞の重要地点をいくつか特定した。 以下の四つの地点からは、ロシアが反撃に関してどんな予測をしているのか、ウクライナ軍はどんな守備に遭遇する可能性があるのかがうかがえる。
1. クリミア半島西海岸
2014年にロシアに併合されたクリミア半島は、かつてビーチリゾートとして知られた。 25キロメートルにわたる海岸線にはいま、折り畳み椅子やパラソルではなく、ロシア軍が設置した防衛施設が散らばっている。 下の画像は西海岸で唯一、崖や丘などの自然の防御物がない、開けた砂浜地帯の状況を示している。
まず、海岸沿いに「竜の歯」と呼ばれるピラミッド形のコンクリートブロックがあるのが分かる。戦車などの軍用車両の前進を阻むのが狙いだ。 その背後には塹壕が連なっており、迫りくる攻撃から身を守るのに使われる。塹壕沿いに、いくつかの格納施設も確認できる。 海岸に沿って、木材の山、掘削機、「竜の歯」の予備などがある。画像が撮影された3月には、建設作業がまだ行われていたことがうかがえる。
軍事専門家の一部はロシアのこうした守備について、海からの攻撃を想定したものではなく、どちらかというと念のための措置である可能性が高いと指摘する。ウクライナは海軍力が低いからだ。 情報アナリストのレイラ・ゲスト氏は、「ウクライナが陸ではなく大胆にも海からクリミアを攻撃してきた場合に、それを阻止するために要塞が置かれているとみられる」と話す。 この浜辺の要塞は、広い範囲に張り巡らされた塹壕の一例に過ぎない。
オープンソースアナリストのブレイディ・アフリック氏の調査を基に作成した下の地図には、要塞を示す小さな丸印が無数に存在している。 BBCはソーシャルメディア上の動画から個々の塹壕の位置を特定することで、他の重要な要塞の場所を特定した。 正確な位置が分かったあとは、衛星画像を用いて塹壕の連なり全体を追うことができた。
2. トクマク
トクマクは、ウクライナ南東部の主要道路が通る小さな街だ。ウクライナ軍にとっては、クリミアと他のロシア支配地域を分断させるうえで有用な場所だろう。 この街に関しては、軍事要塞にするためにウクライナ人住民らを追い出していると報じられている。そうすることで、ロシア兵は物資と退却基地を得ることができる。
上の衛星画像では、トクマクの北側に塹壕が2本の線状に掘られているのが分かる。ウクライナの攻撃が予想される方向だ。 これらの塹壕の背後では、街を囲むように要塞が配置されている。下の拡大した衛星画像では、守備が3層になっているのがはっきりと見て取れる。 画像の最上部には、対戦車用の溝が確認できる。深さは通常2.5メートル以上あり、敵の戦車を動けなくするために掘られている。
その後ろには「竜の歯」が数列並ぶ。さらにその背後にも、また塹壕が張り巡らされている。 ウクライナ軍は、これ以外のわなにも直面することになりそうだ。 米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のマーク・カンシアン氏は、トクマクの3層の防衛線の間には地雷が隠されている可能性が高いと言う。 「地雷原はすべての防衛で標準となっている。
ロシアはこの戦争で、広い範囲で地雷を使っている」 「ここでは地雷原は広く、よりわかりにくくなっている。ウクライナの攻撃を遅らせ、砲兵や歩兵などが敵を攻撃できるようにしてある」 BBCはトクマク近郊の他の三つの町についても、同様に要塞化されていることを発見した。
3. 幹線道路E105号線
トクマクの西では35キロメートルにわたって続く幹線道路E105号線に沿って、対戦車の溝と塹壕が延びている。 E105号線は、ロシアが掌握している南部メリトポリと、ウクライナが保持している北部ハリコフを結ぶ、戦略的に重要な道路だ。これを押さえた側は、一帯で部隊を容易に移動できる。
もしウクライナ軍がこの道路を使おうとすれば、ロシアは防衛線の後ろから重砲で狙ってくる可能性が高い。ロシアの砲撃拠点は、近くの別の道路(T401号線)も射程内に収めており、こちらも狙ってくる可能性がある。 「ロシアは、最近作られたウクライナの装甲部隊を気にかけている。もしそれらの部隊が幹線道路を走ることができれば、非常に迅速に移動できる」とCSISのカンシアン氏は言う。 「ロシアは、それらの部隊を道路から追い出し、動きを遅らせようと思っている」
4. マリウポリの北のリヴノピリ
港湾都市マリウポリは、東部のロシア占領地域と南部のクリミアを結ぶ戦略的な位置にある。また、街が包囲され、頑強な兵士らが数カ月間持ちこたえた時には、侵攻に対する抵抗の象徴になった。 ロシアは、ウクライナがこの都市の奪還を試みるだろうと想定している。
そこでBBCは、マリウポリの周辺地域を調査。その結果、円を描くように掘られた塹壕がいくつもあるのを発見した。 マリウポリの北55キロメートルにあるリヴノピリという小さな村の付近では、円形の塹壕の真ん中に土が盛られている。これは、迫撃砲を守るためか、銃を安定させるためのものとみられる。
一方、円形の塹壕は、兵士が身を隠すとともに、迫撃砲を移動させてどの方向に対しても狙いを定めるのを可能にしている。 このことからは、丘や川など自然の防御物がない開けた地域を、他の塹壕の連なりも使いながら、ロシアが守ろうとしていることが分かる。 しかし、一部のアナリストらは、ウクライナ軍が同様の衛星画像やドローンによる監視を活用することで、これらの守備隊の多くを特定し回避できると指摘している。
英セキュリティー・コンサルタント「シビリン」のアレクサンダー・ロード氏は、「ロシア側はウクライナ軍を、多数の地雷が設置され、ロシアの迫撃砲がすでに狙いをつけている特定のルートに誘導しようとするだろう」とする。 衛星画像からは守備の状況が一目瞭然だが、それもロシアの計画の一部なのかもしれない。
〇・・・・プリゴジンはショイグとゲラシモフは不必要に殺され負傷した何万人について、「彼らの素人っぽいやり方が何万人ものロシア人を破壊した」と述べた。
西側情報機関の推定で、ワグネルは5万の戦闘員をウクライナで展開した。米国家安全保障会議(NSC)のカービー報道官は、「 12月以来、死んだ2万人のうちほぼ半分がバフムトを攻略しようとしたワグネル戦闘員である」と。
(副島隆彦注記。ワグネルは、総兵員 5万人で、バフムートに攻勢をかけ(攻撃し)、(去年の7月から、10か月かけて)3万人の死傷者を出した、というのが、大きな真実の数字だろう。そして、2023年5月20日に、バフムートの市街をすべて制圧した。これで、目出度(めでた)く バフムート陥落となった。 下 ↓ の 朝日新聞の 5月25日続報でも、 プリゴージンの発言が、正確で正しい。 )
〇 「 バフムートの戦闘で「戦闘員2万人死亡」 ワグネル創設者が明かす 」
5/25(木) 0:05 朝日新聞
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のプリゴジン氏は5月24日、「激戦地となったウクライナ東部ドネツク州バフムートでの戦闘で、戦闘員2万人以上を失った」と親プーチン派の政治家ドルゴフ氏によるインタビューで明らかにした。ロシアの独立系メディア「アストラ」が報じた。
プリゴジン氏によると、「 受刑者約5万人を戦闘員として採用し、うち約2割が戦闘で死亡。ほかの形で契約した戦闘員もほぼ同数が死亡した。負傷者も他に1万人程度いる」と語った。 また、プリゴジン氏は、「ウクライナ軍側の死者を5万人、負傷者を5万~7万人」と見積もった。 バイデン米大統領は、5月21日、「ロシアはバフムートの戦闘で10万人を失った」としていた。 朝日新聞社
〇 「 バフムートの名称を「アルチェモフスク」に変更へ 親ロシア派当局者 」

2023年5/24(水) 7:46 CNN
(ここにシプーリンの写真を貼る)
バフムートの名称変更に言及した「ドネツク人民共和国」の幹部、デニス・プシリン氏
(CNN) ウクライナ東部ドネツク州で親ロシア派勢力が名乗る「ドネツク人民共和国(DPR)」の幹部、デニス・プシリン氏は5月23日、同州の都市バフムートを訪れ、今後、同市がソ連時代に呼ばれていた「アルチェモフスク」という名称で認識されるようになると述べた。
同氏は、SNSテレグラムに投稿した動画で「バフムートは不運にもウクライナだったが、今は違う。ロシアだ。だから名称もバフムートではなく、アルチェモフスクになる」と語った。 動画には、プシリン氏が激しく破壊された都市の街路を軍服姿で歩き、ⅮPRの旗を建物に立てる様子が映っている。 同氏はまた「バフムートを奪取したことにより、ロシア軍にはウクライナ国内でさらに領土を獲得する経路が開けた」とも主張した。 その上で、「この街は新たに生まれ変わる。新しい住宅や職場、学校を建設する」と約束した。
(副島隆彦注記。 こら、テレ朝。 下 ↓の 記事で、ウソを書くな。プリゴージンは、まず、自分の軍隊である「ワグネルが、世界で最強だ」と言った。その次に、「 自分たちと戦ったウクライナ軍を、世界で2番目の軍隊だ」とエール yell を送った。
こういうことを、勝手に以下のように捻じ曲げて報道するのが、負け惜しみに満ちている、日本の 反ロシア報道だ。バフムートの戦いで自分たちが必死で応援するウクライナ軍が敗北して、相当に残念無念で、口惜しいのだろう。防衛研究所の高橋杉雄や、東大先端研の 小泉悠たちは、あれほど、ウクライナ軍が反撃して勝利する、というようなことを、日本のテレビ局の各社で、毎日のように、ずっとしゃべっていた。
この者たちは、今週から後のテレビ番組で、どうやって、自分たちの予測の間違い、失敗を、言い包(くる)めて、取り繕(つくろ)うのか。彼らの顔が歪(ゆが)んで、引き攣(つ)る、その表情を、多くの人が、じっと見守るだろう。
テレビで政治報道の番組を見るのが好きなインテリたち、200万人ぐらいは、一体、どういう気持ちで、この ” 御用(ごよう)足し コメンテイター ” たちが、このあとも、自信たっぷりに、ペラペラと、テレビで話すのを、我慢して見続けるのか。 テレビを見ている人も、いろいろだろうから、ということだろう。 副島隆彦注記、おわり)
〇 「ワグネル 創設者プリゴジン氏「世界最強の軍隊」とウクライナ軍を称賛 」
2023年5/24(水) 23:05
”「ワグネル」創設者プリゴジン氏「世界最強の軍隊」とウクライナ軍を称賛”
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者・プリゴジン氏はウクライナ軍を「世界最強の軍隊になった」と称賛する一方で、ウクライナ侵攻については「同族の戦いで目的がない」と批判しました。 プリゴジン氏は5月23日に公開されたインタビューで、敵対するウクライナ軍について「ロシアが非武装化しようとした結果、世界最強の軍隊の一つになった」と称賛した。
一方で、ウクライナへの侵攻については「同族同士の戦いで具体的な目的がない」と侵攻自体を批判しました。 ただ、プーチン大統領の責任には言及せず、国防省やエリート層の責任だとしています。 また、プリゴジン氏はウクライナが準備を進める大規模な反転攻勢を念頭に、戒厳令の導入と新たな動員が必要だと主張しました。
〇 時事通信。5月24日。・・・・ ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジーン氏は、「ロシアは、ウクライナでの軍事行動で目標とした「ウクライナの非武装化」に失敗した。ウクライナ軍は今や世界最強の軍隊の一つになったと述べた。
親(しん)ロシア政権の政治学者が、プリゴージン氏へのインタビュー動画を、5月23日に公開した中で語った。長期戦を見据えて国内の楽観論を戒めたとみられる。
プリゴージン氏は、ロシアが主張するウクライナ東部ドネツク州バフムト制圧 を機に、ワグネルを撤収させる方針。 ロシア国防省との対立に続き、今回の発言もプーチン政権批判と受け取られかねない。注目を集めることで影響力を保持する狙いもありそうだ。
インタビューでは、根拠不明な数字ながら「開戦前は、ウクライナ保有の戦車が500両 だったが、今は、5000両ある。実戦で戦える兵士が2万人だったが、今は40万人だ」と、非武装化と逆の結果になっているという認識を示した。 バフムートの戦場での経験を踏まえ、プリゴジーン氏は「ウクライナ軍は今日、最強の軍隊の一つになった」と評価。「高度な組織力、準備、情報を有している」と分析した。
〇 「 ウクライナは戦争に勝てないとハンガリー首相、追加支援反対崩さず 」
Orban Says Ukraine Can’t Win War as He Justifies Veto on Aid
2023年5/24(水) ブルームバーグ

(ここにオルバン首相の写真を貼る)
Viktor Orban
(ブルームバーグ) ハンガリーのオルバン首相は、隣国であるウクライナに同情を示しつつも、ロシア撃退でこれ以上支援できることはないと述べ、欧州連合(EU)のウクライナ向け支援を巡る自身の考えを崩さなかった。
カタール経済フォーラムに際して 5月23日行われたブルームバーグ・ニュースのジョン・ミクルスウェイト編集主幹とのとのインタビューで、「ウクライナの軍事的な抵抗は失敗する運命にある。さらなる支援の実施は犠牲者を増やすだけだ」と論じた。
「感情的には悲劇だ。われわれ全員の心はウクライナ人とともにある。だが、人命を救うことが責務である政治家として、自分は発言している。この戦争に勝利できる見込みはない」と続けた。ハンガリーはEU加盟国の中でロシアのプーチン大統領と最も緊密な関係を持ち、EUのウクライナ向け金融支援のうちの5億ユーロ(約750億円)分の実施を阻止。ロシアへの追加制裁にも反対している。
オルバン氏の見解は、春に開始が見込まれていた反転攻勢を前にウクライナに兵器供給を続けた支援国の分析と食い違う。この反攻が劇的な急展開をもたらす可能性には慎重な見方をしているが、ロシア軍を撃退し、領土を回復するゼレンスキー大統領の計画を支援国は後押ししている。
オルバン氏の発言に対して北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長はブリュッセルで、「ウクライナは既に、領土を解放しロシアを撃退する能力があることを証明した。NATO諸国からの支援が重要であることは明らかだ」と指摘。プーチン大統領がこの戦争に勝利しないようウクライナが確実に阻むことに確信があるとも語った。
オルバン氏はあらためて、即時停戦を呼び掛けた。ただ、現時点での停戦呼び掛けはウクライナに対する降伏の要求に等しいとの批判もある。 オルバン氏はまた、ロシアのウクライナ侵攻を米ロの代理戦争と位置づけるロシア政府の公式見解と一致する主張も繰り返し、米ロ間で合意が成立する場合のみ戦闘は終わると語った。米政府は、和平の形態や時期を決定するのはウクライナだとの姿勢を維持している。
オルバン氏の発言について、ウクライナ外務省は「ロシアの侵攻責任」を見逃しているとして非難。「ウクライナはロシアの占領から領土を完全に解放するまで戦いを継続する。ウクライナの平和回復だけでなく、欧州全体の安全保障を確保するにはそれが唯一の方法だ」と、同省のニコレンコ報道官がフェイスブックに投稿した。
来年の米大統領選にもオルバン氏は触れ、トランプ前大統領の再選を望んでいると表明。バイデン大統領とはそりが合わないが、米国を批判するのはビジネスにとって良くないと述べた。
〇 「 ベルゴロド州の戦闘2日目、襲撃グループがロ軍の兵員輸送車を奪取か 映像公開」
2023年5/24(水) 9:50 ・・・・
ロシア義勇軍は5月22日、ロシアのベルゴロド州コジンカで、ロシア軍の装甲兵員輸送車を奪取したとして映像を公開した。ベルゴロド地方での戦闘は2日目に入った。ロシア当局は、ウクライナから武装した戦闘員が侵入したとしている。
22日の襲撃には装甲車が使用されたとみられ、ウクライナ戦争開始以来、ロシア国内で起きた襲撃としては最大規模のものとなった。ただ、襲撃に加わった戦闘員の数や所属、衝突の規模など詳細は独自に確認することはできなかった。 襲撃グループは、国境の町コジンカと複数の町を占拠したと主張。
その後、ロシア当局は同州グライヴォロン地区から住民を避難させた。 ロシア政府は「この攻撃はウクライナ軍によるものだと非難。攻撃を撃退して、70人を殺害した。ロシアによるバフムート掌握から関心をそらすために、工作員が破壊活動を行っている」と主張した。
ロシア義勇軍は、昨年8月に極右のロシア人によって設立され、ウクライナ戦争でロシア軍を相手に戦ってきた。ベルゴロド州の戦闘について、ウクライナは関与を公式に否定。ポドリャク大統領顧問は「ウクライナは関与していない」とツイッターに投稿した。「周知の通り、戦車はロシアの軍需店で売られているし、地下組織のゲリラ集団はロシア国民で構成されている」と皮肉った。
〇 「 露民間軍事会社ワグネル、ウクライナ東部激戦地・バフムトから引き揚げへ 創設者、国防相と参謀総長をののしる 」
2023年5/5(金) 19:13 日テレNEWS
ロシア国防省を批判していた民間軍事会社ワグネルの創設者が新たな動画を公開し、ウクライナ東部の激戦地バフムトから10日に引き揚げると述べた。 プリゴジン氏は、5日に公開した新たな動画で、激戦地のバフムトについて、「 ロシアの戦勝記念日の9日までに制圧するつもりだったが、国防省が意図的に妨害し、1日から砲弾の供給がなくなった」と批判した。
そのうえで「5月9日まではバフムトで戦うが、10日に国防省に引き渡す」と述べました。 これに先立ち公開した動画でも、プリゴジン氏はショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長を名指ししてののしり、戦闘員の遺体を指さしながら、被害が拡大していることについて批判していました。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
(副島隆彦注記。以下の3枚の画像を、あとで適宜の場所に移して貼る)

ロシアの民間軍事企業「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏
激戦が続くウクライナ東部ドネツク州バフムートで 2023年4月26日

ロシアがバフムートで白リン弾使用か ウクライナが映像公開

副島隆彦拝
副島隆彦です。今日は、2023年5月15日(月)です。
私は、以下のアメリカ政治のニューズに、大変、驚いている。
あのロバート・ケネディ(1968年6月5日に、暗殺された)の長男 のRobert “ Bobby “ Kennedy Jr. (69歳)が、 先月の 4月19日(水)に、次の大統領選挙に立候補した、ことは知っていた。
だが、彼、ボビー・ケネディ・ジュニア が、以下の載せる、5月12日の 次の記事に有る通り、
「 (米国の)国外にある 800の 米軍基地を(すべて)閉鎖し、直ちに米軍を帰還させて、米国を模範的な民主政 国家にする(戻す)」
と、演説で、語ったという。 この4月19日の 大統領選への立候補を表明した、選挙公約( ポリシー・プラットフォーム policy platform と言う )で、「アメリカ領土の外の、世界中に置いている 米軍の基地を、すべて、閉鎖して、即座に全面的に米国内に、撤退(ウイズドロー withdraw )させる」と、表明した、のである。
これには、私、副島隆彦は、大変、驚いた。驚いて、この記事を読んだあと、そのまま、4日間、 私は、ほぼ、寝込んだに等しい。他の仕事に、ほとんど手が付かなくなった。自分の頭が、氷付いたようになった。
まず 記事の冒頭だけ載せる。
(転載貼り付け始め)
● 「当選したら世界中から米軍を撤退させる、ケネディ候補が衝撃の発言
米大統領選は意外な展開になる可能性も」
By 堀田 佳男 JBpress 2023.5.12
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75144
(ここに、この記事の画像を貼ってください )

大統領選への出馬を表明したロバート・ケネディJr(4月19日、写真:ロイター/アフロ)
「米国の外交政策は破綻している。国外にある800の米軍基地を閉鎖し、直ちに米軍を帰還させて、米国を模範的な民主主義国家にすべき」こう断言するのは米民主党から次期大統領選に出馬しているロバート・ケネディJr(69)である。
ケネディ氏といえば暗殺されたケネディ大統領の甥、そしてロバート・ケネディ元司法長官の息子という血筋で、米政界のサラブレッド的な人物である。 現在は環境問題を扱う弁護士をしている。・・・・
( あとの記事は、うしろに載せる)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 この記事は、5月12日ヤフーの世界記事の中の、JBpress というネットの情報記事のサイトの会社 に、 堀田佳男(ほったよしお)というライターの記事として載った。私は、この堀田佳男という人が、どんな経歴の人か、知らない。
12日に、この記事を、読んだ日本人は多いだろう。だが、それでも、ほとんど人は、へーと、思っただけで、それ以上の関心を持たないで、通り過ぎただろう。
私、副島隆彦は、そういう訳(わけ)には、行かなかった。
私は、この「在外(ざいがい)の世界中に置いている 800の 米軍の 軍事基地から、自分が、大統領に当選したら、ただちに、基地を閉鎖して、空軍も、海軍も、陸軍も、その他の軍隊も、全面的に、一気に、引き揚げる、というのである。
ということは、沖縄と中心として、日本国内の 各地の駐留米軍 の 約6万人の米軍兵士・軍人が、米本国に帰る、ということだ。そのほかに、2万人の洋上(ようじょう)というか、実際には、横須賀と佐世保にいる、米海軍の空母と、原子力潜水艦(核兵器を、勝手に、日本政府には何も言わないで、搭載している)もイージス艦の艦隊も、撤収して、日本から、去る、というのである。
東アジア(極東 Far East ファー・イースト )には、その他に、韓国に、在韓米軍が、約2万人いる。マッカーサー大将が、朝鮮戦争の時に、連れて来た、旧米陸軍第5軍(the Fifth Army ザ・フィフス・アーミー)を中心にしている。今は、在日米軍と合わさって、合計、10万人で、PACOM(パコム)と言って、大きくは、米軍の太平洋軍(パシフィック・コマンド)の一部となっている。 司令部は、ハワイの真珠湾に有る。
それと、台湾にいる。 米軍の空軍のスクワドロン(最新鋭の 戦闘爆撃機が、16機と、16機の編隊からなる飛行大隊)を始め、軍事顧問団(ミリタリー・アタッシェ)のようなふりをして、おそらく、2万人ぐらいの米軍が、台湾に、隠れるようにして駐留(インストール)している。
故ロバート・ケネディ司法長官 の息子 Bobby Kennedy Jr. が、4月19日に、「これらの在外米軍の 800基地のすべてを、ただちに閉鎖して、すべて、米国領土に帰還させる」と、選挙公約で言った、のである。
私、副島隆彦は、うろたえた。うろたえて、その後、4日間、頭が、回らなくなった。
私のこれまでの、人生の、自覚的に生きただけでも60年の人生で、こんな 発言が、アメリカ国内から、公然と、起きてこようとは、想像もつかなっか。
想像がつかないのではない。 私は、「米軍は、日本から出て行け。いつまでも、外国の領土に、平気な顔をして居座って、日本から、巨額の おカネをふんだくって、のうのうと、のさばっているな ! 」 「米軍は、さっさとアメリカに帰れ !」 と、ずっと、自分の脳の中で、言い続け、ぶつぶつをしゃべり続けて来た。
昔は、日本人もみんな知っていた、有名な ” Yankee , Go home . ” 「ヤンキー・ゴー・ホーム」 という言葉もある。これを、集会で、米軍基地の前で、叫んでいた、日本民衆が、50年前には、たくさんいた。今は、日本共産党でも言わなくなった。なぜ何だ。
ある国に、外国の軍隊が、居座っていたら、それは、軍事占領(オキュペイション)だ。その国は、主権国家( sovereignty ソブリーンティ 国家主権もつ国 )ではない。すなわち、独立国(インデペンデント・ステイト)ではない。他の大国への従属国家、すなわち、属国(ぞっこく a tributary state トリビュータリー・ステイト 朝貢国 )である。
私、副島隆彦は、この考えを、ずっとこの30年間、表明して来た。『属国・日本論』(初版は、1997年。25年前)、主張し続けて来た。だから、このロバート・ケネディの息子(69歳)の発言を知って、気が抜けた。それから、4日間、ものごとへの思考が定まらず、上(うわ)の空(そら)になった
この 駐留米軍の全面撤退 が、東アジアでも、実現するかもしれない、のである。 今から、78年前の、1945年の8月の、第二次世界大戦の終結以来、ずっと、世界覇権国(ザ・ヘジェモニック・ステイト the hegemonic state )であり続けた、アメリカ帝国(アメリカン・エムパイアの 軍隊 が、続々と、米国内に、帰ってゆく、というのである。
そのなことが、果たして、起こるのか? 私、副島隆彦は、自分が、この30年間、自分で勝手に、日本の民間人の国家戦略家(ナショナル・ストラレジスト)を名乗って、政治言論を、やって来て、本もたくさん書いてきて、それで、自分の冷静な客観予測ではない。願望、夢、希望でもない。私は、今、どう言ったらいいのか、分からなくなって、ひとりで考え込んでいる。
それに対して、「いや、そんな現実味の無い、途方もない、考えは、全く成り立たない。ロバート・ケネディなど、大統領選挙に出る、と言ったって、有力候補にはならない。どうせ、バイデンが勝つんでしょ」 と、 したり顔で、あれこれ、言いたい人は、言えばいい。
そんな事は、アメリカ政治と政治思想の研究を、40年間やってきた、私が、一番、知っている。「ボビー・ケネディは、民主党内の候補者決定(ノミネイション)の選挙では、10%も得票できない」と、ずっと、言われてきた。あれこれ、私、副島隆彦は、たくさんのことを知っている。
アメリカ民主党(デモクラット the US Democats ) というのは、本来、
アメリカの貧しい人々と、健全な労働組合と、移民たちが支えた、リベラル派の大衆政党だった。 それに対して、米(べい)共和党というのは、金持ちと企業経営者(資本家)と、農場経営者たちの党だ。
ところが、この貧乏人たちの大政党である、米民主党は、邪悪な勢力に、乗っ取られている。 いつの間にか、軍産複合体(ぐんさんふくごうたい。ミリタリー・インダストリアル・コンプレックス。アイゼンハウワー大統領が、辞任間際に使ったコトバ)の大企業経営者たち、グローバリスト(globalist 地球支配主義者) 、それを、今の言葉で言えば、デープステイト(the Deep State) そして、カバール( Cabal 英チャールズ2世の 5人の極悪人の重臣たちの名から)に乗っ取られてしまった。
それでも、それでも、アメリカ民主党には、汚れていない、本物の民衆が支える、本物の反(はん)保守のリベラル派が、厳然として、岩盤のような層として存在する。
その真のアメリカ民衆の願いと、希望が、今、ロバート・ケネディの大統領選への出馬の表明(4月19日)となって、公然と現れた。素晴らしいことである。
しかし、ロバート・ケネディの、この「在外米軍、全800基地の、世界中からの全面撤退」の公約は、抑えこなれ、押しつぶされて、日本の私たちまで、届かなった。届くのに、ようやく一か月かかった(5月12日)。 何と言うとだろう。
このロバート・ケネディJrの、偉大な発言を、押さえつけ、押しつぶし、教えない為に、日本のメディア(テレビ、新聞、週刊誌、ネット記事)もある。何ということだろう。なんという、卑劣な連中だろう。
とりあえず、この記事を、日本で初めて書いて、私たちに知らせてくれた、堀田佳男氏に、敬意を表し感謝の言葉を送ります。
自分のお父さんの ロバート・ケネディが、兄のジャック・ケネディ( JFK John F. Kennedy 1963年11月22日に暗殺された)の5年後に、同じように殺されて、それで、アメリカ合衆国から、本当のデモラクシー(民主政体。みんしゅせいたい)の 光が、消えて、60年が経(た)つ。 この60年間は、私の人生の60年間でもある。
世の中は、苦しみに満ちている。どんな人の人生も、生きてゆくうえでの、苦しさを、たくさん背負って、そして、喘(あえ)ぎながら、我慢に我慢をしながら、踏ん張って、生きている。 その個々の人間の苦しみの 総和(そうわ)としての、国民政治、というものがあり、それらを、さらに世界中で合計した、世界政治(ワールド・ポリティックス)というものがある。
その世界政治の頂点であり、中心であり続けた、アメリカ帝国の中から、自らの、「 帝国の終わり」 the end of American empire 「ジ・エンド・オブ・アメリカン・エムパイア」を、宣言するに等しい。しかも、それを、高らかに宣言して、「アメリカは帝国であることをやめるべきだ」 「在外米軍のすべてを、世界中から、撤収、撤退させる」という、コトバが、アメリカの有力な政治家の家系の人間が、言い放ったのだ。
このロバート・ケネディJrの偉大なコトバの前に、愚劣な、人間どもは、心底、脅(おび)えるがいい。お前たちの、気色の悪い、言論など、人類史の闇の中に、突き落としてやる。
このケネディの選挙公約 の重要性に、私、副島隆彦は、たった、ひとりで静かに感動している。 確かに、私は、「米国の衰退(すいたい。デクライン decline )と共に、米軍の世界中からの撤退も起こる、と、私は、何十回も、これまでの自分の本たちの中に書いてきた。それらの本は、今も証拠として残っている。
だが、私、副島隆彦の体も、頭も、年齢と共に、衰えて行く。「なにくそ。私は、あと、10年は、生きるぞ」と、最近、決意を新たにしたばかりだ。あと10年有れば、いろいろなことを見ることが出来る。自分が、予想して、書いた 予言たちが、次々と当たるだろう。
私が、書いた予言たちに対して、「このバカは、何という、愚かなことを書くのだろう」と、随分と、あちこちで、蔑(さげす)まれて、アホ扱いされた。そういう、私の物書き人生の40年間(30歳から)だった。それらが、少しづつ、事実として目の前に現われることで、報われてゆく。私は、それらの事態を、毎日、横目でじっと睨(にら)みながら、静かに、死んでゆきたい。
さあ、こんなに、私の 前書き が長くなった。 以下に、ロバート・“ボビー”・ケネディ・ジュニアの 「世界中の在外米軍の基地 800を閉鎖して、米軍人たちを、すべて、アメリカに帰還させる」の選挙公約の記事を、読んで下さい。
あ、そうだ。米軍が自国内に撤収して、軍人たちが、「ああ、よかった。もう、軍人、兵士なんかやりたくない。人殺しの職業 は、まっぴらだ。もう、いやだ。自分が戦争、戦闘 で死ぬのも御免だ。自分の故郷で、静かに生きたい」と、 多くの米軍人が、ほっとして望む、として。
それでは、殺し合い、戦いをしないでは済まない、人間という愚かな生き物の、その本性(ほんせい。nature ネイチュア)は、どうなるんだ。
在外米軍が、本国に帰還して、それぞれ、自分の田舎の市 の外れの、連隊(れんたい。レジメント)に帰されて、そして、除隊(じょたい)して。それで、そのあと、何で食べて行くのか。どうやって家族を養ってゆけるのか。職は簡単には、見つからない。
・・・そうだ。その時、巨大な、失業(しつぎょう)の問題が、アメリカ社会全体に、待ち構えている。
兵士たちの兵役の終わりと除隊 の問題とは、そのまま、そのあとの巨大な失業(しつぎょう unemployment アンエンプロイメント )の問題だ。そんなことは、分かっている。人類(人間)は、いつも、どこの国でも、どんな時代も、この問題を抱えて生きて来たのである。 副島隆彦 記
(転載貼り付け始め)
● 「当選したら世界中から米軍を撤退させる、ケネディ候補が衝撃の発言 米大統領選は意外な展開になる可能性も 」
By 堀田 佳男 JBpress 2023.5.12
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75144
(ここにも、記事の画像を貼る)

大統領選への出馬を表明したロバート・ケネディJr(4月19日、写真:ロイター/アフロ)
「米国の外交政策は破綻している。国外にある800の米軍基地を閉鎖し、直ちに米軍を帰還させて、米国を模範的な民主主義国家にすべき」こう断言するのは米民主党から次期大統領選に出馬しているロバート・ケネディJr(69)である。
ケネディ氏といえば暗殺されたケネディ大統領の甥、そしてロバート・ケネディ元司法長官の息子という血筋で、米政界のサラブレッド的な人物である。 現在は環境問題を扱う弁護士をしている。
そのケネディ氏が大小合わせて800ほどもある国外の米軍基地を閉めるべきであると公言したのだ。再選を目指す現職バイデン大統領への強烈なカウンターパンチと受け取られているが、どこまで本気で米軍基地を閉鎖しようとしているのか。 国際関係のバランスを考慮すれば、国内だけでなく国外に米軍基地を置いておくことは半ば常識とされており、その反響は大きい。
米メディアに発言した同氏の言葉をもう少し探ってみたい。 「米国の年間国防関連支出は1兆ドル(約135兆円)にもなり、世界中に800もの軍事基地を維持している」 「にもかかわらず、ベルリンの壁が崩壊した後にもたらされるはずだった平和は訪れていない」
「大統領に当選した場合、私ロバート・ケネディJrは米国という帝国を解き放つ準備に入るつもりだ。米国は次から次へと起こる戦争のたびに返済不能な負債を積み重ねている」
「軍隊は国を守るという本来の役割に戻るべき。代理戦争をはじめとして、他国を空爆したり秘密工作をすることがあまりにも普通になってしまっている」 「戦争好きな帝国(米国)が自らの意志で武装解除をすれば、それは世界中の平和の雛形になるはずだ」
「健全な国家として平和に奉仕するのは今からでも遅くはない」
ここまでの言説を眺めるかぎり、理想を追求するケネディ家の人物らしさが見受けられるが、同氏の主張がどこまで有権者に受け入れられるかは分からない。
ただ今回、1980年に現職カーター大統領に挑んだケネディ大統領の末弟エドワード・ケネディ上院議員のような役回りを果たすかもしれず、党内の反バイデン派をまとめ上げる可能性は捨て切れない。というのも、米NBCテレビが発表した最新の世論調査では、回答者の70%は「バイデン氏の再選を望まない」としているからだ。
7割の有権者がバイデン氏の再選を望まない理由の一つが年齢である。 仮に再選を果たした場合、2期目が終わる時は86歳になっており、職務遂行に疑問を抱く人は多い。大統領としての支持率に目を向けても、バイデン氏に人気があるとは言いがたい。
米世論調査の分析を行うウエブサイト「ファイブ・サーティ・エイト」によると、現在の支持率は42.5%でしかない。過去1年半以上、50%を超えたことはなく、不支持率の方が高くなっている。
米民主党関係者に取材すると、次のように述べた。 「ロバート・ケネディJrは民主党主流派とは違う立ち位置で、ある意味で異端の意見をもつ人物といえる」 「しかし、同氏のもつ活力と『ケネディ』というブランドネームは魔法のような力があり、今後大統領候補として一気に求心力を得られるかもしれない」
800もの米軍基地を閉鎖するというアイデアは誰しもが賛同するものではないが、選挙序盤にこうした大胆発言をすることで、バイデン大統領へのアンチテーゼとして一石を投じることはできそうだ。米国の国防予算は世界一でありながら内部から空洞化してきていると、ケネディ氏は述べる。 インフラ、産業、経済が脆弱では強い国家、安全な国家を維持することはできないとする。
さらに同氏はケネディ政権が発足した場合、米国を再び強い国にすることが最優先課題であると述べている。そのためには冒頭で記したように、帝国主義的な政策を終わらせる必要がある。それが国外の米軍基地の閉鎖なのだという。
一見、矛盾するようにも思えるが、米国内の衰退した都市、老朽化した鉄道、腐敗したインフラ、低迷する経済に目を向けて再建することが強い国につながると捉えている。
ウクライナでも同様の考え方を実践するつもりでいる。 ロシアに対して、ウクライナ国境付近から軍隊と核兵器搭載ミサイルを撤退させて、ウクライナの自由と独立を保証させるつもりだ。そして国連の平和維持軍が同地域の平和を保証すべきだと考える。
ジョン・クインシー・アダムズ( 副島隆彦注記。アメリカ第6代大統領 )が、1821年の独立記念日の演説で使った「米国は怪物を退治するために国外に出ていくことはない」という言葉に立ち返り、交戦的な態度を改めるべきとのスタンスに立つ。そして世界を敵や敵対者という視点でみることをやめなければならないとする。
これはある意味で理想論としての外交政策である。ケネディ氏が本気で取り組んだ時にどういった成果が出せるのか定かではないが、いまのケネディ氏の外交スタンスであることに間違いない。
共和党に目を向けると、ドナルド・トランプ前大統領が再び選挙戦に舞い戻ってきている。 ただ世論調査では60%が「トランプ氏は出馬すべきではない」と回答しており、米有権者の過半数はバイデン大統領にもトランプ氏にも次期大統領になってほしくないとの思いであることが分かっている。
理想論を掲げるロバート・ケネディJrが米国の表舞台に立てるのかどうかは、これからの選挙戦を見なくてはいけないが、バイデン大統領にはこういうことを述べている。「この国を建て直す方法を見つける時がきた。簡単なことであるとは言わない。しかし、少なくとも私には何が必要であるかが分かっている」
そう述べた後、父ロバート・ケネディ氏の言葉を引用して、いまの米国に必要なものを口にしている。 「互いを愛する気持ちと知恵、そして思いやりが重要」 今後、大統領選の民主党レースでケネディ氏がどこまで支持を伸ばし、本当に現職バイデン大統領の牙城を崩せるかが見ものとなる。 ケネディという魔法の力はどこまで通用するのか――。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 追加で、英文を載せます。 上記の 堀田 佳男氏の文の内容となった、
ロバート・ケネディ Jr の、選挙公約の 文章は、以下の通りです。
堀田氏が、要約で書いている通りのことが、ケネディの 「 2024年 大統領選のためのキャンペーン・ウエブサイト」に載っています。
(転載貼り付け始め)
RFK Jr’s campaign website, Kennedy 2024.com, as follows:
“Annual defense-related spending [by the US] is close to $1 trillion. We maintain 800 military bases around the world. The peace dividend that was supposed to come after the Berlin Wall fell was never redeemed. Now we have another chance.
“As president, Robert F Kennedy Jr will start the process of unwinding empire. We will bring the troops home. We will stop racking up unpayable debt to fight one war after another.
“The military will return to its proper role of defending our country.
We will end the proxy wars, bombing campaigns, covert operations, coups, paramilitaries, and everything else that has become so normal most people don’t know it’s happening. But it is happening, a constant drain on our strength. It’s time to come home and restore this country.
“When a warlike imperial nation disarms of its own accord, it sets a template for peace everywhere. It is not too late for us to voluntarily let go of empire and serve peace instead, as a strong and healthy nation.”
And on Ukraine:
“In Ukraine, the most important priority is to end the suffering of the Ukrainian people, victims of a brutal Russian invasion, and also victims of American geopolitical machinations going back at least to 2014.
“We must first get clear: Is our mission to help the brave Ukrainians defend their sovereignty? Or is it to use Ukraine as a pawn to weaken Russia? Robert F Kennedy will choose the first. He will find a diplomatic solution that brings peace to Ukraine and brings our resources back where they belong.
“We will offer to withdraw our troops and nuclear-capable missiles from Russia’s borders. Russia will withdraw its troops from Ukraine and guarantee its freedom and independence. UN peacekeepers will guarantee peace to the Russian-speaking eastern regions.
“We will put an end to this war. We will put an end to the suffering of the Ukrainian people. That will be the start of a broader program of demilitarization of all countries.
“We have to stop seeing the world in terms of enemies and adversaries. As John Quincy Adams wrote, ‘Americans go not abroad in search of monsters to destroy.’”
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
会員番号2843 松永知彦です。
NKH大河ドラマ「どうする家康」が回を重ねるごとに評価を下げているようである。
ドラマの作りそのものがどこをとっても軽薄だ。脚本と演出が崩壊している。
( 副島隆彦です。5月14日です。私が、以下に、長々と、ここで、加筆します。松永君の文の冒頭を、内容を、読み易(やす)く、明瞭にするために、以下の通り、徹底的に、書き足して、書き変える。)
今回は、私、松永知彦 は、三河守(みかわのかみ。三河大名)であった松平元康(もとやす。今川方に属した )が、1561年 に、岡崎城内で殺されて摩り替わられる前の、真実の正室(奥様)である、築山殿(つきやまどの=瀬名姫 せなひめ ) と このふたりの真実の息子であり嫡男(ちゃくなん)である、岡崎三郎信康(おかざきさぶろうのぶやす。 松平信康=まつだいらのぶやす=)のふたりの殺害のことを書く。
父親である、三河大名、松平元康(岡崎城主) に、桶狭間(おけはざま)の合戦(1560(永禄3)年5月)のあと、「息子殿の信康を、無事にお連れしました。私共も家来になりまする」と、まんまと、岡崎城を入り込んだ男がいる。
そして、この男が、その年のうちに、城主の元康(もとやす)の油断の隙と突いて、殺して、摩り替った。その後、この男は、すべて信長の指図で、とんとん拍子で、徳川家康に成り代わった。本名を、世良田元信(せらだもとのぶ)という。戦場忍者である。父親は、上州(群馬県)の世良田村から、駿府(すんぷ。今の静岡市)に流れてきていた同じ、戦場忍者(願人坊主、がんじんぼうず。ササラ者)である。
摩り替ったあとの元康(別人)は、それまでの、駿府(すんぷ。静岡県)を中心とした駿河(するが)の国の大(だい)大名だった今川(いまがわ)方 から離れて、尾張大名の 織田信長 の配下に入った(1561年4月)。
従って、その翌年、1562(天正5)年1月の、清州城(信長の本拠。名古屋城はまだない)での、×「織田と徳川の 清州同盟」 というのは、?(うそ)っぱちの、歴史の捏造だ。 真実は、松平元康(もとやす)に摩り替った男が、清州城に出頭して、信長と、主従の、親分・子分としての固めの杯(さかずき)を、交わしたのである。
今も、現在でもも、まだ尾張名古屋(おわりなごや)の徳川公爵家(とくがわこうしゃくけ)からの策謀と、歴史捏造の圧迫が、続いている。 それと、信長を、1582(天正10)年6月に、イエズス会(耶蘇=やそ=教。現在もローマカトリック教会の中心の宗教セクト) が爆殺したことを、覆い隠すために、 「ウソの家康」像づくりが、強力に進行している。だから、「どうする 家康」などという奇妙なNHKの大河ドラマになっているのだ。
徳川公爵家 としては、自分たちの先祖で、創業者(ファウンダー)である家康が、下層の、賤民(せんみん)の出の、戦場忍者であった、と、日本史の知識として、大きく日本国民に、バレて、満天下に露見することが、物凄くイヤなことなのだ。
だから、NHKまで動かして(使嗾==しそう=して)、捏造の日本戦国史を、偽造し続けている。
この歴史の真実の隠ぺいの努力 は、物凄いものであって、摩り替った 1561年から462年たった今 でも、まだ、頑強に、続いている。そのために、東大の国史(こくし。東大だけは、日本史学科と言わないで、威張って、国史科 と言う。東大史料編纂所も持つ )に、ひとり、家康像の捏造の係の教授がいる。代々、いる。
その背後に、ローマ・カトリック教会の本山のヴァチカンから派遣されている、日本語が出来る、神父(司教、ビショップ)がひとりいる。
この男が、日本の文科省の、国語と歴史教科書の内容 を、監視していて、日本国民の教育場面からの、洗脳を、今の、今でも、実施している。恐ろしいことである。
だから、1563年の9月から(翌年の2月に鎮圧された )、三河の国一帯で起きた、「三河一向一揆」と呼ばれる騒ぎも、ただの宗教一揆(民衆暴動)ではない。真実は、「あのお方は、我らのお殿様の、松平元康どの ではない。別人じゃ」と、騒ぎ出した、三河の地侍(国人=こくじん、くにうど)たちを中心とした、叛乱だ。
戦国史のなかで、極めて不思議な動きをし続ける、家康が重用(ちょうよう)して、長年、失踪ののち、重臣に返り咲いた、本多正信(ほんだまさのぶ) も、石川数正(いしかわかずまさ。松本城主で終わった)も、この反(はん)家康の、反抗勢力の指導者だった。
不思議な経緯で、秀吉と家康で、何からの手打ち(妥協)があったのだろう。
秀吉( 信長の草履(ぞうり)取り。小者=こもの=から這い上がった下層民の出)は、この家康の摩り替りを知っていたが、それを、不問にする、ということで、2人の重臣を、自分との2重スパイ(ダブル・ロイヤリティ。2重忠誠心)として、家康に送り返したのだろう。これは、今の時点での、私、副島隆彦の考えである。
それから 17年経(た)って、もう、要らなくなった、築山殿と信康を、1579(天正7)年に、殺害した事件について、松永知彦君が、検証する。
家康に、この年、浜松城で、西郷の局(お愛。伊賀忍者の棟梁、”掛塚(かけづか)の鍛冶屋の平太” 服部平太夫=はっとりへいだゆう=の娘)に男の子が産まれた。それが、秀忠(ひでただ)で、後の徳川2代将軍である。
この秀忠が生まれたから、 もう、こいつらは、無用だ、で、築山殿と、松平信康(岡崎城主)は殺害された。
以上、ここまでを、副島隆彦が、5月14日に、加筆も何も、全部書いた。ここから下の、以下の文が、松永友彦君の文です。 副島隆彦の加筆 終わり )
松永知彦です。当初、NHK大河ドラマ「どうする 家康」の瀬名姫(三河大名で岡崎城主の 松平元康の正室 )が、今後を見極めてから書こうと思っていたが、先月の4月23日に、副島先生から、このことの真実を 書くように指示を頂いたので、ここに投稿することにした。
本題に入る前にひとつおことわりをしておきます。
今回の投稿文は、今年の二月にわたし松永が投稿した「重たい気持ちで書く掲示板[3516]」の続編になります。さらに再掲載として「今日のぼやき[2039][2040]に過去の論文も掲載していただいております。
重掲[3516]では、歴史の隠された真実として徳川家康と松平元康はまったくの別人であるということを説明している。正史では、「竹千代→松平二郎三郎元信(まつだいらじろざぶろうもとのぶ)→松平蔵人元康(まつだいらくろんどもとやす)→徳川家康」とひとりの人物が次々に改名していることになっているが、竹千代から元康までと徳川家康とは間違っても同じ人物ではない。絶対に、である。
築山殿(以下瀬名姫)と信康惨殺事件の鍵ともなる重要な真実である。未読の方は重掲[3516]だけでも先に目を通してもらえると、より理解していただけると思います。
瀬名姫と信康の惨殺事件は、間違いなく家康の生涯において、最大の事件のひとつであろう。(あくまで正史上では、だが。)
その正史上伝えられるこの事件は次のとおりである。
瀬名姫が、武田勝頼と内通し徳川・織田を亡きものにしようと謀り、未遂に終わるもその証拠となる瀬名姫の誓書(せいしょ)と武田勝頼の起請文(きしょうもん)を押収。幽閉先である築山に出入りしていたという唐人医師・?敬(げんけい)と瀬名姫との不義密通の疑い。及び信康の乱心ともとれる粗暴なる振る舞い。それらを徳姫(五徳;ごとく=織田信長の娘)が父信長に、いわゆる徳姫の『十二か条の書き立て』といわれる書状で訴えたことにより露見、信長が家康重臣の酒井忠次と奥平信昌に問い詰めるも十二のうち十までは否定しなかったため、信長の命により、ふたりを処分せざるを得なかった、というものである。
すぐにいくつかの疑問が生じる。
まず、そもそも瀬名姫と信康に謀反や反逆の意思があったのか、ということである。瀬名姫は正室であり信康は嫡男である。別段何もしなくてもその地位は安泰なのだ。何ゆえ謀反の謀事なのか。もし本当に謀反や反逆の意思があったのなら、家康とふたりの間にその原因となる何かがあったということになる。(史疑徳川家康事蹟)
次に、本当に家康に対する謀反・反逆の企てや?敬(げんけい)との不義密通があったのなら徳姫が直接信長に訴える前に当然家康の耳に入るであろう。身内の恥をみすみす信長に直訴させるであろうか。大事になる前に内々に処理をしようとするはずである。
そして、やはりいくら主君信長の命令(ということに正史上はなっている)とはいえ、果たして正室と、清康公(きよやすこう・松平元康の祖父)の再来とも言われ武勇の誉れ高い(※後述する)嫡男の二人を同時期に殺害するものだろうか。妻子である。
信長も本当にそのような命令を下したのであろうか。
ましてこの時代であれば、女人なら尼に出家させ、男子も同様に出家させ放逐することもできたであろう。還俗(げんぞく)し舞い戻る可能性もあるが。
これらは、最初にごく普通に持つ素朴な疑問である。だから多くの歴史学者や歴史愛好家らが皆同じ疑問を持ち長年首を傾げてきたのである。
これから、わたし松永がこれらの疑問に対するわたし自身の解釈を、文献を引用しながら書き述べていく。この事件の真実はどうであったのかを追求していく。
では、まず瀬名姫の名誉回復からおこなう。
瀬名姫・・天正七年(1579)八月二十九日、佐鳴湖(さなるこ;静岡県浜松市)湖畔で誅殺。罪状は徳川に対する謀反の企てと唐人医師・?敬(げんけい)との不義密通。
だが実際はこのような理由で殺害されたのではない。
ここに瀬名姫が唐人医師・?敬(げんけい)に託したという武田勝頼に宛てた誓書を『史疑・徳川家康事蹟(村岡素一郎(むらおかもといちろう)』から引用する。
<引用開始>
信康は我が子なれば、いかにも、徳川、織田の両将は、わらは計らう手立て候得ば、かまへて失い申すべし。此の事成就せむに於いては、徳川の旧領はそのまま信康に賜りなむ。又わらわ事は、御被官の内にて、さりぬべき人の妻となし給ふべきか、この願い事かなへ給はば、かたき御請文を賜るべし、いまより信康を教訓し、御味方につけ申すべき也との事也
(信康は我が子なれば、いかにも、徳川、織田の両将は、私が計らうてだてがございます故、かならず、亡きものにしてみせます。このことが成就したときには、徳川の旧領は、そのまま信康に賜りますよう。また私のことは、御家臣のうちで、適当なお方の妻にお世話くださいませ。私のこの願いをお受けいれくださるならば、固い御請文を頂きたく存じます。今より、信康を教訓して、お味方につかるように致します。)
<引用終了>
続いて、この誓書に対する返信である武田勝頼の起請文を、同じく『史疑・徳川家康事蹟(村岡素一郎』から引用する。
<引用開始>
今度?敬に仰越され候趣、神妙に覚候、何としても息三郎殿を勝頼が味方に申進め給ひ、はかりことを相構え、信長と家康とを討亡し給ふに於いては、家康の所領は申に不及、信長が所領の内何れなりとも望にまかせて、一か国新恩としてまいらすべく候、次に築山殿をば、幸いに郡内の小山田兵衛と申す大身の侍、去年妻をうしない、やもめにて候ば、彼が妻となしまいらすべく候、信康同心の御左右候はば、築山殿を先立て甲州へむかひとりまうらすべく、右之段相違するに於いては、
罸文略之
天正六年十一月十六日 勝 頼 血 判
(今度、?敬を通じて申し越されたことについては、しかとわかりました。何ともして、御子息三郎殿に、勝頼の味方になるよう説き進められて、謀をたて、信長と家康をうちほろぼしたうえは、家康の所領は申すに及ばず、信長の所領のうち、どこでも、お望みにに任せて、一カ国を、新恩としてさし上げましょう。つぎに築山殿は、ちょうど、小山田兵衛という大身の侍が、昨年、妻を失い、やもめでおりますので、その妻にお世話いたしましょう。信康に同心のご家来がいるならば、まず、築山殿を、先に甲州にお迎え入れいたしましょう。)
<引用終了>
松永知彦です。この誓書と起請文は現存していないため、原文がどのようなものであったかはわからない。また、信頼のおける一次資料にも記載がないので、現在手に入る書籍でしか確認できないし、ものによって若干表現の違いもある。
わたし松永は『史疑・徳川家康事蹟(村岡素一郎)』の文章がもっとも原文に近いと思うので、ここからの引用とした。
村岡素一郎氏は、その著書『史疑徳川家康事蹟』の中で、この誓書は瀬名姫が自ら書き記したものとし、「築山殿親子は、松平氏の孤児、未亡人なのであって、家康と夫婦骨肉の関係がないことは火を見るよりも明らかである」としている。
徳川とは関係ないと自ら書いているとの解釈に異論はない。だが、わたし松永はこの誓書は瀬名姫自身が書いたとは思っていない。勝頼の起請文は自筆であったと伝わってはいるが、こちらも勝頼が書いたものではないと思っている。
先に言っておくが、実はこの誓書と起請文は、高柳光寿博士(たかやなぎみつとし;1892.3~1969.1、歴史学者で國學院大學教授)が『青史端紅(せいしたんこう)』ですでに偽書との見解を示している。桑名忠親名誉教授(くわたただちか;1902.11~1987.5國學院大學)や、現在NHK大河ドラマ『どうする家康』の時代考証を担当されている小和田哲男静岡大学名誉教授も、信頼のおける資料にこれらの記述はないとして、歴史学会では早くから偽書と判定している。
が、そこまでである。
そこから先は歴史学者の皆様方は絶対に踏み込めない。認められない、認めてはいけない真実に近づいてしまうからだ。書かれている内容を細かく読み解いていくと確かに徳川と松平が別のものであるという結論に至るのである。
わたし松永が詳しく解説し、その先の真実へ突き進んでいく。
第一に、この誓書では、「信康は我が子なれば、いかにも、徳川、織田の両将は、」との書き出しから始まる。信康は我が子であるから「信康」だが、徳川はなぜ「徳川」と苗字なのか。しかも「織田」と横並びで他家扱いである。夫であるなら、例えば「家康殿」とか「我が夫、家康」などではないのか。
この誓書を書いた何者かは、確かに、徳川と、瀬名姫、信康の二人がそれぞれ夫婦、嫡男ではないと、この冒頭ですでに告白してしまっている。
第二に、「徳川、織田の両将は、わらは計らう手立て候得ば、かまへて失い申すべし。(徳川、織田の両将は、私が計らうてだてがございます故、かならず、亡きものにしてみせます。)」というくだりについてだが、瀬名姫自ら策を計って両将を討つのなら、なにも武田に「徳川の旧領はそのまま信康に賜りなむ。(徳川の旧領は、そのまま信康に賜りますよう。)」などと断りを入れる必要はない。
しかもこのくだりは女性である瀬名姫が書いたとはどうしても思えないのだ。築山という幽閉先に蟄居(ちっきょ)させられ、侍女は居るが、たまに訪ねてくるのは信康と唐人医師・?敬(げんけい)ぐらいであったという。
そのような状況下で、徳川のみならず織田まで討ちとる計略がある、などと書けるであろうか。例えば、「家康をなんとかして討ってほしい」とか「信康と連絡を密にとって、構(かま)えてほしい」というような懇願であればわかる。それならば「討ち果たしたのちは、徳川の旧領を賜りたく」となるだろう。
それが、徳川だけでなく織田までも名指しながら、「計らう手立てがある」というが、そんな手立てなどあるはずがない。相手は家康と信長である。いくら戦国時代の女性とはいえ姫である。姫様が書くような文ではない。
第三に、「又わらわ事は、御被官の内にて、さりぬべき人の妻となし給ふべきか、(また私のことは、御家臣のうちで、適当なお方の妻にお世話くださいませ)」と再婚の希望を自ら書き記しているが、冒頭で徳川を他家扱いにしている以上、この誓書をしたためている時点ですでに(松平の)未亡人であると考えて差し支えない。
仮にその「謀事」が功を奏したとして、家康と信長までをも亡き者にできれば、信康が三河守(みかわのかみ)になる可能性が高い。嫡男だからである。実際、起請文に承諾の意として「家康の所領は申に不及(家康の所領は申すに及ばず)」と書いてある。これは容易に予想できるのに、早々に自らが岡崎を離れる意思表示などするわけがない。
見持が寂しいということであれば、信康の支えとなるため、尾張か三河のどこかの首領か、その縁戚に嫁ぐ方が余程よい。凋落著しい今川家とはいえ、あの今川義元公の養女であり、井伊の血筋を引く姫である。
松平諸家は、三河一向一揆で家康にほとんど滅ぼされて、各当主は皆、家康が子分に松平姓を勝手に名乗らせて入り込ませてしまったので、もはや別ものであり頼りにならない。それでも嫁ぎ先は他ですぐに見つかる。
もしくは、せめて武田家本家かその縁戚ならともかく、「大身の侍、小山田兵衛」といういかにも田舎侍の名の家系のわからぬ者のところへなど分不相応もいいところではないか。
つまりこの誓書は、場合によっては信長に見せることを想定して、その信長と武田を巻き込む形にして捏造されたものであり、瀬名姫を「徳川・織田の両将を亡きものにしようと企むとんでもない悪女」に仕立てるためのお粗末な偽書なのだ。
百歩譲って、この誓書を瀬名姫自身が書いたのだとしてもかまわない。これを書いた何者かは、徳川と松平が別のものであると裏書きしてくれていて、わたし松永としては、実にありがたい偽書なのである。
では誰がこのような偽書を書いたのか。やはり築山に出入りしていた唐人医師・?敬(げんけい)が怪しい。
唐人医師といえば当然、薬の調合もおこなうのだが、当時は薬草を使うだけでなく、たまに丸薬も製造していた。その原料は人間の遺体である。調達先のひとつは戦場(いくさば)。協力相手は比丘尼(びくに)。首級を洗い、遺体の残りを処分する、戦場での遺体処理班である。
そう、家康の祖母、於萬(おまん、もしくは於富)と同じ職だ。
徳川家康と改名する前、いや松平元康の死後、摩り替る前まで、願人坊主(がんじんぼうず)の親方、酒井常光坊(さかいじょうこうぼう)と一緒に世良田元信(せらたもとのぶ)として諸国を諜報活動しつつ練り歩いていたときから、唐人医師団との関係はあったとみるべきである。
また、家康は愛用の薬研と秤を持っていて、年若いころから亡くなる直前まで、生涯にわたり自身で調合した薬しか服用しなかったのは有名な話である。
片や、幼いころから十九歳(一説には二十四歳)まで人質生活であった松平元康に、一体だれが薬の調合方法など教えるというのか。そのような記録や記述は一切無い。それに生まれた時から将来の殿様である。
この唐人医師・?敬(げんけい)が家康に命じられて、筆跡を似せて書いたに違いないのだ。それを武田勝頼に届けたのか。いや届けなどしていない。届けたところで、笑止と言って破られたら終わりである。
勝頼の起請文も瀬名姫の誓書と対の内容で、同時に捏造したとみてよいだろう。ただし、瀬名姫の再婚候補の名を実名で出してきているので、甲州から何かしらの情報を得ていただろう。?敬(げんけい)は甲州から来た唐人医師ということになっている。
?敬(げんけい)はこの事件後、まんまと行方をくらませている。
そしてなんと、驚くべきことにこの誓書と起請文がふたつ揃って、築山にあった瀬名姫の文箱(ふみばこ)から見つかったというのだ。瀬名姫を佐鳴湖の湖畔で殺害した後(そりゃそうだろう、瀬名姫生前にこんなのものがでてきたら武田も巻き込み仕込み人の追求が始まって大騒動になる)、捜索し発見したのは家康家臣、平岩親吉である。
まさに噴飯ものである。
では、なにか。武田勝頼は瀬名姫から送られてきた誓書の返書として書いた起請文を、ご丁寧に届けられた誓書も一緒に入れ直して送り返したというのか。勘弁してほしい。
もしくは控えのために二枚目を用意してあったとでも言うつもりか。
もう一度書く。この誓書と起請文が、築山でふたつ揃って発見されたのは、瀬名姫が殺害された後のことである。
このことは信康自刃の経緯についても重要な意味を持つことになる。後述する。
瀬名姫惨殺の知らせは、近隣諸国にすぐに知れ渡ることとなる。家康は、瀬名姫を悪女に仕立てるため、あらゆる流言を垂れ流す。『玉輿記」には「生得悪質嫉妬深き御人也」と書かれ、『柳営婦人伝系』には「無類の悪質嫉妬深き婦人也」と書かれ、『武徳編年集成』では「其心偏僻邪侫(へんぺきじゃもう)にして嫉妬の害多し」と書いている。酷いものである。
だが、いくら貶めたところで世間の目はごまかせない。その後、庶民の同情が噂となって拡がり、瀬名姫を斬り殺した野中重政の家系では女人がすべて狂人となった、とされ、本人も逐電し故郷の遠州堀口村に隠棲した。
惨殺の場に立ち会った、石川義房と岡本時仲は癩病(らいびょう)を発し身体が爛れた、と伝わる。当の家康も、毎夜うなされて等膳(とうぜん;可睡斉=かすいさいの住職で、家康少年時代の恩人、静岡県袋井市)を招聘しお祓いを受けている(可睡斉起立并(ならび)開山中輿之由来略記)。
わたし松永は、いわゆる歴史評論家と称する人たちに、瀬名姫惨殺の理由とされたこの誓書と起請文の詳細な内容まで知っていてほしいとは言わない。が、少なくとも歴史学会では、昭和の中頃に、すでに偽書との判定を下しているにもかかわらず、今でもこれらを持ち出し、瀬名姫を悪女と喧伝する輩がいることに我慢ができない。
それは極めて不勉強であり、あまりに不誠実な態度である。
瀬名姫は、世良田元信(のちの徳川家康)によって、二歳の時に駿府から連れ去られた信康(当時竹千代;重掲[3516]参照)を追って自らの意思で岡崎に来たのだ。奪還されたのでも、連行されたのでもない。
家康が浜松城に自ら進んで移り住んだ際に帯同しなかったのは、不仲などではなく最初から夫婦ではないからである。
瀬名姫はとしては、信康の傍に居たいので当然岡崎からは動かない。
だが、天正七年(1579)の八月も終わりに差しかかる頃、瀬名姫は、家康に信康のことで話があると誘い出されて佐鳴湖(静岡県浜松市)の湖畔まで連れて来られたのである。
だが着くなり供廻りの野中重政が抜刀するのを見て、「命は惜しくないが、信康のことについて家康とどうしても話がしたいから、そのあと斬られて進ぜよう」と願ったと伝わっている。
だがその願いは聞き入れられず、無残にもその場で侍女ごと斬り殺されたのだ。
瀬名姫の本当の名はわからない。故郷が瀬名村(静岡市瀬名)だから瀬名姫と呼ばれている。
佐鳴湖を背景とした、その気高く美しい瀬名姫の姿が今日に伝わっている。(西来院所蔵)
元康を愛し、三河岡崎の復興を夢見て、ただひたすらに信康の身を案じながら、家康の手にかかり、はかなく散ったのである。
(法名:「西光院殿政岸秀貞大姉」御前谷埋葬時、 三年後に西来院(せいらいいん;静岡県浜松市)に改装され「清池院殿潭月秋天淑室」となる。)
次に信康の身になにが起こったのかを検証し、その冤罪をはらす。
岡崎三郎信康・・天正七年(1579)九月十五日、二俣城(ふたまたじょう)で自刃。罪状は徳川対する謀反の企てと家臣、使用人に対する暴虐な振る舞い。
だがこれらはすべて捏造でありどれも事実ではない。
信康が切腹を命じられる理由となったのが徳姫の『十二か条の書き立て』である。
この『十二か条の書き立て』は現在では八つしか伝わっていない。『参河志』では七つ、『三河後風土記』では八つである。参河志の三つ目が『三河後風土記』では二つに分かれている。
原文は『参河志』から、( )内の口語訳は『史疑・徳川家康事蹟・(村岡素一郎)』(三河後風土記)』からの重引用とする。
<引用開始>
一、築山殿お悪人にて、三郎殿と我身の中様々讒(ざん)し不和になりし玉ふ事。
(築山殿は悪人にて、三郎殿と私との仲をさまざまに悪く云い、仲違いさせようとしていること。)
一、我身女子斗(ばかり)産たる何の用にかせん。大将は男子こそ重宝なれば妾多く置て男子を設け玉へと、築山殿の勧めによりて勝頼が家人日向大和守が女を呼て信康の妾(めかけ)とし甲州へ一味(いちみ)する事。
(私が姫ばかり二人産んだのは、何の用にもたたぬ、大将たる者には男子こそ大事なもの、妾を多く召して男の子を設け給えとて、築山殿のおすすめで武田勝頼の家臣、日向大和守の娘を呼び出し、三郎殿の妾になされたこと。)
一、築山殿甲州の唐人医師?敬(げんけい)と言うものを密夫として剰(あまつさ)へ彼を使として勝頼に一味し、信康を申し勧め甲州方の味方として信長公家康公を亡(ほろぼ)し、信康には父の所領の上に織田家の知行の国を進せ、築山殿をば小山田といふ侍の妻にすべし約束の起請文を書き築山殿へ返事。
(・築山殿は、甲州の唐人医師?敬というものと密会され、あまつさえ、この男を仲介として勝頼に内通し、三郎殿も誘って甲州に味方しようとしていること。)
(・織田、徳川両将をほろぼし、三郎殿には父(家康)の所領のうえに織田所領の国を参らせ、築山殿をば小山田という侍の妻にする、と約束した勝頼の起請文が、築山殿のところに送られてきていること。)
一、三郎殿常々物荒く御座し、我身召使の小侍徒と申す女を我が目の前にて差し殺し其の上にて彼の女の口を引きさき玉ふ事。
(三郎殿は、つねづね、もの荒き所業が多い。私の召使の小侍徒という女を、私の面前で刺し殺し、その上、女の口をひき裂かれたこと。)
一、去る頃三郎殿おどりを好みて見玉ふ時踊り子の装束不宣(しょうぞくよろしからず)又踊り様も悪しくとて其のまま踊り子を弓にて射殺玉ふ事。
(先ごろ、三郎殿は踊りをお好きでご覧になっていたとき、踊り子の衣装がよくない、踊りもへただというので、その踊り子を弓で射殺されたこと。)
一、信康殿鷹野に出玉ふ折ふし道にて出家(しゅっけ)に出合ひたるに、今日殺生のあらざるは法師に逢ひたる故なりとて、彼の法師の首に縄を付け力皮(ちからがわ)とやかに結び付け馬馳せつすり殺し玉ふ事。
(三郎殿が鷹野へお出ましになった折、道で僧侶に出あい、今日、獲物がないのは、この僧侶に逢ったせいだといって、その僧の首に縄をつけ、力革とかいうものに結び付け、馬をはしらせ、その僧侶をひきずり殺したこと。)
一、勝頼が文の中にも一味したるとなし、何ともして勧め味方にすべしとの事に候へば御油断あらば末々は悪敵に与(くみ)し可申候存前申上候。
(勝頼の手紙のなかには、三郎殿がまだ一味になられたわけではないが、何としても進めて味方にしてほしい、とのことなので、御油断なさいますと、末々はおん敵に組するおそれがあろと思い、わざわざ申し上げましたこと。)
<引用終了>
松永知彦です。ここでわたし松永が特に問題にしたいのは三つ目である。
捏造された瀬名姫の誓書と勝頼の起請文の内容がまるで見てきたかのように書かれている。
しかし、だ。
勝頼の起請文の日付が天正六年(1578)十一月十六日であるから、徳姫が『十二か条の書き立て』を父、信長に送ったのは少なくとも天正六年(1578)十二月から天正七年(1579)七月の間のはずである。酒井忠次と奥平信昌がこの件で信長に呼び出されて行ったのが天正七年(1579)八月一日とされているからである。
ところが、何度も書くがこの誓書と起請文が発見されたのは瀬名姫殺害後の天正七年(1579)八月二十九日以降なのだ。徳姫はいつどこでどうやってこれを見て、瀬名姫と信康惨殺の理由となった、この『十二か条の書き立て』を書いて信長に送ったというのか。
十二か条のうち十か条まで認めたという酒井と奥平はなぜ肯定できたのか。
信長が本当にこの『十二か条の書き立て』を見て酒井と奥平に詰問したというのなら誓書と起請文より先にこれがあったということになる。もう無茶苦茶である。
この『十二か条の書き立て』についてさらに検証をすすめる。
この書き立ての全文(といっても四つは欠落である)が確認できる最も古い資料は、『三河後風土記』だけである。『三河後風土記』の成立は慶長十五年(1610)とされているが、昨今では、正保(しょうほう)年間(1644~1648)の作とも言われており、作者も平岩親吉となってはいるが、実際は不詳である。
後年、さらに徳川におもねる内容となった、『改正三河後風土記』(天保八年(1837)成立)と併せて、あまり良質な資料とは言えないのだ。特に『改正三河後風土記』は明治四十四年発刊の『体系図中断抄』で「沢田源内が金儲けのために仲間と作成した偽書であり、ゆめゆめ信じるなかれ」と断じられている。
『参河志』は、その前年の天保七年(1836)に渡辺政香(わたなべまさか;江戸時代の国学者)によって編纂されてものだが、『十二か条の書き立て』は『三河後風土記』から引用したに違いない。
他の文献では『松平記(巻六)』には鷹狩りの帰りに僧侶をしばり殺したこと、踊り子を弓で射抜いたこと、徳姫が女子をふたり続けて生んだので不仲であったことが書かれている。気がひけたからか、この三つのみだ。『当代記』では、家康の命に背き、織田信長を軽んじ家臣には情けをかけない、とある。
『松平記』は慶安(けいあん)三年(1650)よりも古い写本は未発見だし、『当代記』も寛永(かんえい)年間(1624~1644)の成立とされている。この二つの文献は年代も近いし、いずれも徳川家康側の資料である。やはり、どちらも『三河後風土記』を参考文献にしたと思われる。
よって、『十二か条の書き立て』は、その成り立ちや、不自然なほど描写が細かく具体的すぎる記述内容からして、信用できないのであり、わたし松永は、瀬名姫と信康惨殺の事件後、三十年ぐらいの間に、あらたに書き加えられたものと考える。徳姫が当時書いたものではない。信長は天正十年(1582)六月二日にこの世を去っている。
そもそも信長が、瀬名姫と信康の殺害命令を出したのではない。信長の死後、家康がその罪を信長に押し付けたのである。『松平記(巻六)』には「如何様にも存分次第」と信長は返事したと書いてある。
『当代記』にも「左様に父、臣下に被見限ぬる上は、不及是非、家康存分次第」とある。どちらも「家康の好きにするがよい」との返事と書かれており、信長が信康に、切腹を命じたなどと、どこにも書いていないのだ。徳川神話の補強材のような、これらの資料でさえこの程度の表現であるということは、この部分は信用してよいのではないだろうか。
さらに、書き立ての七つ目(八つ目)には「勝頼が文の中にも一味したるとなし、(勝頼の手紙のなかには、三郎殿がまだ一味になられたわけではないが)」とある。信康は謀反に加担していないとしっかり書いてあるではないか。謀反の事実が自刃の理由のひとつではなかったのか。話のつじつまが全く合わない。
信長は二人を殺せとは断じて言ってない。信長の返事に従って「存分に」殺害命令を下したのは当の家康本人である。
あまり知られていないが、岡崎三郎信康の三郎とは信長の幼名である。信康の信は信長の信であろうし、織田信秀の異母弟であり、織田家発展の柱となった織田与二郎信康からとったのかもしれない。
信康がまだ二歳で竹千代と呼ばれていたころ、後の家康となる世良田元信に連れられて、信長の家臣、加藤図書之助(ずしょのすけ)の家にて、弟の加藤隼人佐(はやとのすけ)とその妻の「よめ」が世話をしていた。(重掲[3516]参照)。
信康よりも二歳年下である徳姫(=五徳)が生まれたのもこの頃である。「五徳(ごとく)」とは鉄瓶などを置く三本足や五本足の台のことである。信長が娘に五徳と名付けたのは、信忠、信雄(のぶかつ)、と三人で織田家を支えよ、との意味であると『織田家雑録』にある。
しかし、八切止夫氏が主張するように、そこに信孝と信康も加えて五人で力を合わせて織田を支えよ、であったかもしれない。
信康は、天正三年(1575)十七歳の頃、「長篠の戦い」で勇猛果敢に戦い、勝頼をして「徳川は果報者なり。かの小冠者成長せば、かならず天下に旗を立つべし。」と言わしめたという(三河後風土記)。
ただしこれは『三河後風土記』に書かれていることなので、どこまで事実かは不明であるが、その後、家康が駿河に攻め入り各地の小城を次々と攻め落としていく中、小山城攻略の途中、勝頼の反撃を受け、その前月に攻め落とした牧野城への退却時、信康自ら殿(しんがり)をつとめて全軍無事に帰還させ勇名を馳せたという(信長公記)。これは信用できる。
家康は、そんな信康を疎んじて、「今度出過ぎたことを言ったら??りつけよ」(岩淵夜話)と家臣に言ったり、そうかと思えば、遠州中泉の別宅で信康を接待し、酒宴と美姫をはべらせ歓楽に溺れさせたりと、まるで骨を抜きたいかのように遊ばせている。
それでも信康は、真っ直ぐ立派な武将に育っている。
信長としては、幼児竹千代の頃から知っている信康に、自身の幼名や名の一文字に重ねて、叔父の名までも付けて、娘を嫁にも出しているのである。その娘婿が、武功目ざましいのなら何も言うことはないはずである。本当に徳姫から来た書状であれば、徳姫本人に確認するだろうし、直接信康にも会いに来そうである。
しかし、家康側から信康を処分したい旨の申し出があったことは事実であろう。
信長は相当悩んだはずであるが、今ここで三河を再び二つに割ることはできない。家康が三河一向一揆(駿府生まれのよそ者である世良田元信に対する西三河衆の反逆)でせっかく西三河衆を解体して統一したのに、松平直系で元康の遺児たる信康を擁立されては息を吹き返しそうである。
徳川率いる駿河州(東三河衆を含む)と岡崎の西三河衆との内戦など、今頃また起こされては目指す「天下布武」にも影響する。まして、駿府生まれの家康は関東にも縁があり、駿河国の攻略も進みつつある。徳川と北条との同盟も近い。願人坊主時代に培った服部党など乱破(らっぱ)素破(すっぱ)たちとの諜報網も持っている。
過去には桶狭間での一件(重掲[3516]参照)もあるし、選択するならやはり家康の方だ。だが信長は、家康が瀬名姫と信康のふたりを殺害するとまでは思っていなかったのではないだろうか。
信康殺害は、やがて西三河衆譜代筆頭石川和正の、秀吉の元への出奔にもつながっていく。
家康としては、この頃すでに西郷の方(実際は服部平太夫保彰(やすあき)=鍛冶屋の平太の娘の於愛、平太の家は世良田元信一党の掛川の拠点だった。重掲[3516]参照) を娶(めと)り、のちに二代将軍となる秀忠も生まれている。三河守(みかわのかみ)は、もともと信康成長までの代役であったが、せっかく手に入れた三河一国を手放すのももったいない。
しかし、このまま信康を立派に成長させてしまっては、自分が退かねばならない。かと言って、このまま三河国返却をつっぱね続けて、三河一向一揆の再来になっても困る。今度は松平直系の信康だ。信康を担ぎ出されてはたまったものじゃない。後ろ盾となる瀬名姫(=元康の正室)の存在も邪魔である。
ここで信長と家康の利害が一致したのである。
信康は家康の命令によって、天正七年(1579)八月四日、大浜城(愛知県碧南市)に移送。
同八月九日、堀江城(静岡県浜松市)に移送。
同八月十日に家康が岡崎衆に「信康に与しない」と起請文を書かせる。
同八月十一日、二俣城(静岡県浜松市)に移送、幽閉。
同八月二十九日、瀬名姫惨殺。
同九月五日、徳川・北条同盟成立。
同九月十一日、織田信長上洛。
そして、同九月十五日に二俣城内にて自刃。
信康は、切腹前に「いまさら、何も申すことはないが、自分が謀反して、勝頼に一味するということは、さらに思いもかけぬことである。このことだけは、自分が死んだのちにも、お前から、よくよく申し上げてくれ。」と言い残した、と伝わっている。
介錯をつとめたのは、服部半蔵正成だが、涙が溢れて視界がままならない。「手間取ってはご苦痛のほど、恐れ入る。」と立ち合いの天方山城守通経(てんほうやましろのかみみちつね)が代わって介錯を務めた。これらは『編年藩譜』『野中家譜』『大久保物語』に同様に書かれている。無実の罪であり、真実の言葉だからである。
全く理由なく自刃させられた信康の死をもって、松平入道信光より三河の長者として世にも聞こえた名家である松平の本家本流は、ここに途絶えたのである。
(法名;騰雲殿達岩善道大居士 埋葬地には後に清瀧寺(静岡県浜松市)が建立された。)
松永知彦筆
大宝三年(703年)、粟田真人の遣唐使は、唐朝に日本国(壬申の乱で勝利した天武の王朝)の由来(歴史)を説明した。しかし『原日本書紀』では、唐朝を納得させることが出来なかったのです。
修正する必要があった。「万世一系」の天皇の歴史でも、唐朝が納得できるように書き換えることに迫られていた。
最新の正史である『隋書』倭国伝(640年成立)を徹底的に研究した。『隋書』
倭国(筑紫王朝)伝を、そっくり近畿大和王朝の歴史として移し替えることにしたのです。
『原日本書紀』は、倭国(筑紫王朝)と日本国(大和王朝)の歴史を、一つの王朝に融合させて作った(歴史)です。日本には元々大和王朝しか存在しなかった、と。
中国正史『隋書』の倭国(筑紫王朝)記事を、日本国(大和王朝)のものに組み替えることは必然の作業でした。
『古事記』が推古天皇(在位592~628)で終わっているのは、隋朝の存亡に対応しています。『隋書』倭国伝を日本国の歴史として取り込むことが、『原日本書紀』修正のキモ、核心でした。
その際、困ったことがあったのです。推古天皇は、女帝です。それに対し、その当時の倭国王は、明らかに男性と書かれているのです。この倭国王は、姓を阿毎(アマ・天・海人)、名を多利思北孤(タリシホコ)と書かれおり、開皇二十年(推古八年)と、大業三年(推古十五年)に遣唐使を派遣しています。
『隋書』倭国伝より
その朝貢使曰く、「聞く、海西の菩薩天子、重ねて仏法を興とす。故に遣わして朝拝せしめ、兼ねて沙門数十人、来たって仏法を学ぶ」と。その国書(倭国王が隋の皇帝に送った)に曰く「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す、筒がなきや、云々。」と。
帝、これを視て悦ばず。鴻臚卿にいっていわく、「蛮夷の書、無礼なる者あり、復た以て聞するなかれ」と。
歴史好きな人には、思い当たるでしょう。この倭国王・多利思北孤は聖徳太子のモデルであることが。推古天皇は女性ですから、そのまま倭国王(男性)に当てはめることが出来なかった。そこで特別な太子(聖徳太子)が創り上げられたのです。
聖徳太子の和名は『上宮の厩戸豊聴耳命(うへつのみやのうまやとのとよみみのみこと)』と言います、勘の鋭い人はお解りでしょう。イエス・キリスト誕生説話です。キリスト教は、六世紀の中国に到達していたのです。
『古事記』の編者は、聖徳太子を、イエス・キリストをモデルに創れと命じているのです。嗚呼!
副島隆彦です。 今日は、2023年5月10日(水)です。
ウクライナ戦争で、東部ドネツク州の、大激戦地のバフムートが、まだ陥落しない。民間軍事会社(PMC、パラミリタリーの非正規軍、私兵の集団)のワグネルの指導者のエヴゲーニー・プリゴージンが、「ロシア軍から、砲弾が届かない。さっさと送れー」と、怒鳴り声をあげていた(5月5日)。
このことは、バフムートが陥落した時点(あと、たったの1.5キロ四方。2.4平方キロメートルの面積だ)で、ここに集めた記事を貼り付ける。
今日、私が書くのは、「どうかしている泉(いずみ)」と、この30年間、地元で呼ばれ続けた兵庫県 明石市(人口30万人ぐらい)の “名物市長” を3期、12年間やって、先月、引退した、泉房穂(いずみふさほ)(今、60歳) という 素晴らしい政治家のことです。
私は、以下に載せるインタヴュー記事から分かる通り、この泉房穂が、おそらく、小沢一郎(もう83歳)のあとを継ぐべき、日本の真実の改革勢力 の 次の代表となるべき人物だと思う。 私は、この泉氏にこれまで会ったことがないし、つい最近まで何も知らなかった。「こんなすばらしい政治家(国民指導者)が、日本で育っていたとは」と、ひとりで驚いている。
(ここに泉房穂=いずみ・ふさほ= の 写真を載せる)

副島隆彦です。 この下の方に記事 を載せる。この名物市長の引退と共に、彼のことをずっと描いた、朝日新聞の政治部あがりの記者が、泉にインタヴューして書いた『 政治はケンカだ!・・・』という本(ふたりの共著としてある)の出版の宣伝を兼ねての記事だ。
(ここにこの本のアマゾン・リンクを貼る)
政治はケンカだ! 明石市長の12年
この元朝日新聞記者の鮫島浩(さめじまひろし、52歳)氏は、気合の入ったジャーナリストで、朝日をやめた(2021年)あと、泉房穂明石市長に取材している。
鮫島氏は、朝日新聞政治部の中でひどいイジメにあったようだ。福島原発の報道で、2012年に記者協会の賞を貰(もら)っていたのに、朝日が、安倍晋三政権(2012年12月)が出来て、それ以来、朝日は、安倍長期政権(7年間。統一教会が乗っ取った、日本の政権)に狙われた。
そのせいで、朝日新聞の報道姿勢は、どんどんおかしくなって、旧来の日本の反(はん)自民党の、護憲(ごけん)勢力の中心 としての地位を、完全に崩(くず)された。今の、朝日は、もう日本のリベラル派の 代表としての面影(おもかげ)も、残さない。それぐらいに身を滅ぼして、悲惨な保守反動メディアに、変質し尽くした。
併せて、朝日内で、船橋洋一(ふなばしよういち)という、幹部記者が、アメリカの手先に成りきって、こいつの活動と暗躍が朝日を内部からおかしくした。 鮫島浩は、朝日内部で、こいつらと闘ってきたのだ。彼の、『朝日新聞政治部』(講談社、2022年刊)に、すべてが書かれている。
(転載貼り付け始め)
〇 「 明石の名物市長・泉房穂のヤバい東大生時代…「お前ら、中途半端な爆弾撃ってくんな」革マル派や中核派とケンカしていたあの頃 」
2023年4/28(金) 現代ビジネス(講談社の 週刊現代の ウエブ版) https://gendai.media/articles/-/109491
泉房穂氏(左)と鮫島浩氏©Makiko
自民党総理候補に泉房穂が圧勝! (2023年)4月23日に投開票された統一地方選。兵庫県明石市でこんな大事件が起きた。自民党は立憲民主に圧勝したと吹聴するが、明石市では泉房穂(いずみふさほ)氏が立ち上げた地域政党「明石市民の会」に完全に敗北した。
明石市は泉房穂氏が3期12年にわたって市長を務めてきた。全国に先駆けて「異次元の子ども施策」 を実行し、市の出生数のみならず人口、税収も飛躍的に伸ばして「明石モデル」と称賛された。今回はその名物市長が、これまたお馴染みとなった「暴言」を理由に辞職(政治家引退)。今回の市長選に突入した。
泉氏の市長任期は、この4月いっぱい。市長退任翌日の5月1日に出版される泉氏の著書『政治はケンカだ! 明石市長の12年』 がいま、話題を呼んでいる。市長在任中にはけっして口に出来なかった、改革に抵抗する勢力との闘いの内幕を明らかにしているからだ。
聞き手を 朝日新聞政治部 の著者で気鋭の政治ジャーナリスト・鮫島浩氏が務めている。 市議会、政党、宗教団体、マスコミ、市役所職員……。泉氏が「四面楚歌」の状態でいかに闘争してきたか、同書にはすべて記されている。前回記事に引き続き、発売に先駆け、同書の内容を特別に公開する。
連載『政治はケンカだ! 』第2回後編 前回記事【「障害者は放置して死んでいくのを待て」…医者の言葉に、明石市長・泉房穂が抱えた「強烈な違和感」】
故郷の明石を誰よりも愛し、誰よりも憎んでいる
鮫島 10歳で明石市長になることを決意した泉少年は、やがて東大に入学して故郷・明石を離れます。東大時代はどんな学生だったのですか?
泉 18歳で大学進学と同時に上京し、故郷を離れるんですが、東京でも1日遅れで神戸新聞を取ってました。なぜかというと、神戸新聞の明石版を読むため。私はどこにいようが、ずっと神戸新聞の明石版を読み続けています。それは、世の中の誰よりも明石に詳しくなる必要があったから。おそらく、いまの私は全人類の中で一番明石に詳しいはずです。
だからこそ、私は故郷・明石のことを心から憎み、心から愛してるんです。誰よりも明石について知っているからこそ、まだ消えない理不尽に対して、誰よりも強い憎しみを抱いている。
鮫島 それは凄い。本当に、明石市長になるために人生を懸けていたのですね。
泉 半端な思いでやってないんです。上海の北に人口750万人ほどの無錫(むしゃく)という市があり、1981年に明石市と姉妹都市提携をしました。1986年、5周年記念を祝う式典が催され、明石市民が無錫に招待された。当時22歳の私は、呼ばれてもないのに勝手にバックパックを背負ってその会場に行きました。そして、式典が開催されたホテルの壁画を見ながら、「次は市長としてここに帰ってきて、この壁画を見る」と心に誓いました。
実際に、それから25年経った2011年、姉妹都市30周年の記念式典で明石市の吹奏楽団を引き連れて、市長として無錫に戻ることができました。その時は「25年かかったか」と感慨深いものがありました。
鮫島 たくさんの政治家を見てきましたけど、自分の故郷を「心から憎み、心から愛している」と言い切れる人は初めてです。梶山静六(かじやませいろく)さんは、故郷・茨城への愛を「愛郷無限」と言いましたが、「故郷を愛する」と訴える政治家はたくさんいても、「心から憎み、心から愛している」という人はいない。
でも、憎しみがあったからこそ、「優しいまちに変えたい」という泉さんの政治家としての原動力が生まれた。これほど一貫した人生を歩んでいる政治家は他にいないかもしれません。
何より大切なのは、市民とともにいること
鯖島 学生時代、学生運動にも参加されていたそうですね?
泉 学生運動のリーダーをやっていて、革マル派とも中核派とも喧嘩してました。中核派に「お前ら、中途半端な爆弾撃ってくんな」とかボロクソ言ってましたね。「どうせ撃つならしっかり狙って撃ってみい」と。我ながら、ホンマに危ない人やったんですよ(笑)。
一応私は、駒場(こまば)寮(学生寮)の寮費値上げ反対の全学ストライキを決行した最後の実行委員長なんです。 結局、負けてしまい責任を取らないといけなくなり、20歳のころ、いったん大学に退学届けを出してるんですけどね。
私が学生だった80年代は、ちょうど、ポーランドでレフ・ワレサが、民主化運動を引っ張っていた時代と重なってまして。ワレサが電気技師として働いていたグダニスク造船所に行ってしまうぐらい心酔してました。ワレサは、1980年に独立自主管理労働組合「連帯」を創設し、既存の社会主義体制を打倒すべく、民主化運動の先頭に立ち、1990年、ついに大統領になる。一人の労働者が一国の制度を変えていく過程を学生時代に見たことで「社会は変えられるんだ」と勇気をもらった。
同時期、チェコスロバキアでもヴァーツラフ・ハヴェルらが中心となり、民主化革命が成功しましたし、「民衆の力」というものを教えてもらいました。
翻って日本を見ると、残念ながら民衆・市民・国民が、自分たちの力で社会を変えた成功体験を持っていない。歴史を遡っても、貴族階級や武士階級の中でのクーデター的な政権交代はありましたが、常に「上の」交代にすぎず、民衆が主体となった「下からの」社会変革や革命は起きませんでした。
私は、これはすごく問題だと思っていて、大学生時代から、日本でも民衆の立場で政治を変えていくことが必要だと考えていました。本気で革命を起こしたいと思っていた。自分にできることとしては、生まれ育った明石市の市長として、実際に社会を変えたという成功事例を示したいなと。
そういう私の政治的なスタンスからすると、何党に付くかは問題ではなく、市民とともに進んでいければそれで十分。まあ、様々な既存の政党からしたら面白くないでしょうから、冷たくされることも多いですけど、そんなことはどうだっていい。私にとって、何より大事なのは、市民とともにいることなんです。
鯖島 なるほど。現在の政治的状況は、有権者の立場からすると、二大政党政治の行き詰まりというか、二大政党のどちらも選びようがない状況だと思うんです。どっちもどっちで差が見えず、大政翼賛的に与党一色に染まりつつあり、野党が「もうひとつの選択肢」になり得ていない。そういった閉塞感が日本社会を覆い、低い投票率と政治不信に繋がっている。 そんな状況のいまだからこそ、「市民とともに」独自の政策を貫く泉さん、そして明石市に注目が集まっていると感じます。

受理されていなかった東大の退学届け
鮫島 学生時代に話を戻します。大学に出した退学届けはどうなったんですか?
泉 いったんは、完全に東京の家を引き払って明石に戻っていました。地元で塾でも開いて生活しなきゃいけない、ぐらいに思っていたんですね。結局、半年後に、当時の東大の学部長から「泉くん、何してる?」と電話がありまして。「自分らは負けたんだから誰かが責任を取らないと。だから退学して地元に戻った」と近況を伝えたところ、「本当にそれは君のやりたいことなのか。そうじゃないなら、君にはまだやるべきことがあるはずだ。みっともなくても恥ずかしくてもいいから、帰ってきなさい」と言われ、復学することになりました。
結局、退学届けは受理されてなかったんです。 涙を流しながら東京に戻り、卒業後NHKに入りました。その後、テレビ朝日に移り『朝まで生テレビ』の草創期を番組スタッフとして担当し、その後、石井紘基(いしいこうき)さんの本を読んで感動しまして。石井さんを国会に送り込むために、石井さんの近所に引っ越して秘書として選挙を応援しました。ところが、選挙で負けてしまい、石井さんに謝りました。
「私はあなたを(選挙で)通したかったけど、ダメでした。次こそ通しますから頑張りましょう」と。そしたら、(石井紘基 さんに)「これ以上、君を引っ張りまわすわけにはいかない。騙(だま)されたと思って、まず弁護士になりなさい。君はいつか政治家になる。でも急いではいけない」と強く言われ、司法試験を受け弁護士になったのです。
若くして立候補した政治家をたくさん見てきた石井さんは、「まずはちゃんと世の中を知るべきだ」とお考えだったんです。「弁護士として本当に困っている人を助けることで勉強しなさい」と。「いずれ政治家になった時に、弁護士としての経験が必ず生きてくる」というアドバイスだったのです。
1997年、33歳の時に弁護士資格を取得して、明石市に戻り、市民活動のお手伝いなどに奔走しました。2000年4月に法律事務所を開業した時には、市民の方々からたくさんの胡蝶蘭(こちょうらん)が送られてきました。その時、すでに明石の一定の方々からは、「あの泉がついに明石のために帰ってきた」と認識されていたんですね。まあ、私の場合、子どもの頃から「どうかしてる奴」として有名でしたから(笑)。
なぜ一度国会議員になったのか
鮫島 明石市民からしたら、「どうかしてる泉が、とうとう明石市長になるために帰ってきた」ということですね(笑)。ところが、故郷に戻ってすんなりと市長選に出たわけではありません。2003年の衆院選に民主党から立候補して、国会議員になっています。これは、どういう流れだったのですか?
泉 実は2003年の、私が40歳で迎える市長選に焦点を合わせて、そこから逆算して行動していたのですが、計算が外れてしまった。その前年には、実際に立候補しかけたんですけどね。当時の市長選には、親子二代で選挙に強い候補者が名乗り出ました。彼は当時、民主党系だったから、無所属の私が手を上げようとした時に、自民党とNPO関係者が私を担ごうと近付いてきた。
私は一貫して、市長選挙に出るときは完全無所属で出馬すると決めていたのでお断りしました。NPOと言っても、結局は既得権益層だったりしますから、彼らの応援すらもいらないと考えていた。普通の市民とともに闘うことに意味があると、最初から考えていたんです。
でも、当時はどうあがいても勝ちきれない情勢が明らかになり、やむなく手を下げた。まだまだ自分は無力だと痛感しましたよ。それで市長選を見送り、意気消沈していたところに国政への出馬要請があったのです。暗殺された石井(紘基)さんの遺志を継ぐよう仲間から強く言われたこともあり、「それだったらいったん国政にいこう」と考え、2003年に兵庫2区から民主党公認という形で出馬したというわけです。
あの時は、いわゆる落下傘候補で明石の隣の神戸市から出ることになったので、神戸市にも明石市にも後ろめたい気持ちがありました。「必ず明石市長として戻ってくるから」と心に誓い、再び東京に行くことになりました。
国会議員になると、得られる情報が増えます。国会図書館や官僚を活用しまくって、明石市長になったらやるべきことの整理を始めました。フランスの少子化対策なんかもその頃に勉強して、市長になったら参考にしようと決めていた。
10歳から明石市長になることに懸けてましたから、カッコつけた言い方をすると「なり方」にもこだわりたかった。市民だけを味方にして勝たないと、私にとっては意味がなかったんですね。中途半端に既得権益に担がれたら、結局、何の改革もできないまま任期を終えることになります。それだけは避けたかったのです。
連載第1回から読む【「日本一の子育て政策」「暴言、毒舌」で知られた明石市長・泉房穂氏がいま「本音」で話すこと…「『人から嫌われたくない』なんて思ったことはない」】 鮫島 浩(ジャーナリスト)/泉 房穂
・【前回記事】「障害者は放置して死んでいくのを待て」酷すぎる医者の言葉…明石市長・泉房穂が抱えた「強烈な違和感」
・貧しい漁村の生まれ、小卒の父親と中卒の母親、障害を持つ弟…明石市の名物市長・泉房穂の「原点」
・「日本一の子育て政策」「暴言、毒舌」で知られた明石市長・泉房穂氏がいま「本音」で話すこと…「『人から嫌われたくない』なんて思ったことはない」
・小柄な暴言王・泉房穂明石市長、橋下徹元大阪府知事、古賀誠元自民党幹事長…元朝日新聞記者が語る3人の政治家の「似た匂い」
・関西でジワジワ広がる「明石市改革」 国会議員は与党も野党も泉房穂市長を見習え!
最終更新:4/28(金) 7:03
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 以上の記事を読んだ人は、皆、本気で考え込むはずだ。そして分かる人は、分かる。この人物が、日本国の次の指導者になるべきだ。それだけの条件と、経歴と経験と、生来の優れた頭脳と、それから、政治指導者に何よりも必要な、我慢強さと、人々を説得(せっとく)する情熱と、それから、何が有っても、決して国民(市民、住民、人民)を裏切らない、という信念が、きっと、この泉房穂(いずみふさほ)には有る。
私は、この人に一度もあっていないし、これまで、誰からも評価、評判を聞いていない。だから、あんまり早急に、「この人が、小沢一郎を継ぐ、日本の次の民衆(国民)の指導者だ」と、決めつけはいけないのだろう。だが、私、副島隆彦の眼力から、私は、判断した。
この人は、素晴らしい人だ。こんな生き方をして来た、人間は、他にはいない。
私は、今日は、これ以上は、私の泉房穂論は書かない。これから追々(おいおい)書く。
それでも、私が、一点、ビリビリ来たのは、上記のインタヴュー記事の中にある個所だ。
「 (東大を)卒業後 NHKに入りました。その後、テレビ朝日に移り『朝まで生テレビ』の草創期を番組スタッフとして担当し、その後、石井紘基(いしいこうき)さんの本を読んで感動しまして。石井さんを国会に送り込むために、石井さんの近所に引っ越して秘書として選挙を応援しました。・・・・・暗殺された石井(紘基)さんの遺志を継ぐよう仲間から強く言われたこともあり・・・」
とある。 私、副島隆彦は、ここで、完全に、この泉房穂 という男に、同調する。何があっても、この「どうかしている泉」が、東京に出てきて、60歳から国民政治活動をする、というのだったら、彼に、すぐに会いに行って、話して、何を、一緒に出来るかを、本気で考える。
指導者は、民衆(国民)が育てる。この泉房穂のことを、これまで知っていた、明石市や兵庫県の県民たちは、彼のことを何でも知っている。東京では、上記の鮫島浩(さめじまひろし)元記者のネット報道以外では、誰も知らない。意図的に、東京のメディア(テレビ、新聞、週刊誌)が、知らせない。
自分たち、ただの市民(人民、people ピーポウ)こそが、政治の主人公であるべきなのだ、と知っている。 このことを、既成(きせい)の、バカ野郎の、利権屋政治ゴロたち(自民党、公明党、他の腐った野党ども)と、労働組合、それから、気色の悪い宗教団体などが、激しく嫌う。そこを、泉房穂は、たった一人で、持ち前の不屈の精神と、優れた頭脳で、乗り越えて来た。それが、偉い。
そして、私、副島隆彦が、死ぬほど感動したのは、上記のインタヴュー記事の中の、
20歳台の終わりに、石井紘基(いしいこうき。民主党の衆議院議員だった)の秘書を自分から買って出て、彼を支え続けたことだ。
(ここの石井紘基の顔の写真を貼る)

石井紘基(1940-2002)
副島隆彦です。 石井紘基は、2002年10月25日に、東京世田谷の自宅を出たところで、刺殺された。61歳だった。 彼は、野党の政治家として、日本の政治の裏側の穢(きたな)い面を、徹底的に調べ上げて、国会で、まさしく追及している最中だった。石井紘基が暗殺された事件は、21年経(た)った今でも。
私たち、本気で日本政治のことを考えている人間たちにとっては、最重要の事項だ。私たちの精神に、重苦しく圧(の)し掛かる。石井紘基(いしいこうき)は、日本の財政問題の裏側の、アメリカによる日本からの資金の奪い取りの調査を国会議員としてやっていた。
それだけでなく、オウム真理教という凶悪な犯罪集団が、実は、統一教会(Moonies ムーニー)の、表面の団体(フロントという)であったことまでも、当時、すでに、自分の選挙区での活動も通して知っていた。それを防止するための政治家としての活動もしていた。だから殺されたのだ。
石井紘基の殺人者として捕まって、21年の刑に服した右翼の男が、自白して、「4500万円貰(もら)って、殺した。誰の依頼かは、言えない」と、言い続けた。日本の政治警察と裁判所は、この右翼の男の単独犯行として処理した。
今も、石井紘基の、無念の霊魂(れいこん)が、怨霊、亡霊となって、私たちの頭上をさ迷っている。なんとかして、私たちは、彼の無念を晴らさないといけない。
私の弟子のひとりは、この石井紘基の娘さんであるターニャさんと親しい。
泉房穂は、この殺された石井紘基の秘書を、自ら志願してやっていた。このことの、素晴らしさの前に、私、副島隆彦は脱帽する。だから、泉房雄を腹の底から信用する。
このように、私、副島隆彦が、「この泉房穂が、日本の次の指導者であるべきだ」と、書くと、おそらく、このあと、日本国内で、10万人の、この国で、ヘンな歪(ゆが)みが無く、かつ一番、頭のいい人たちが、真剣に、考えるだろう。
今日は、泉房穂が、市長時代に、実行し、実現した、明石モデルと呼ばれる、
「 1.18歳までの医療無償化
2. 第2子からの保育料の無償化
3. 中学校の給食の無償化
4.公共施設の無償化
5.おむつの 定期便 」
という政策に、ついて説明できない。こんな凄(すご)いことを、本当にやった地方政治家 が、日本にいたとは、と、私は驚いていている。だから、暮らしやすい明石市に、移り住む人たちが、どんどん増えているという。この「どうかしている泉」が、始めた明石モデルは、今、全国の他の自治体に、広がっているだそうだ。
皆(みんな)の代表として、ひたすら民衆、市民の支持だけを頼りに、長い試練に耐えて、ここまでニコニコと(敵たちに向かっては、激しく口で批判するという)やってきた男を、私たち日本国民が、今から、上に押し上げないといけない。
私、副島隆彦は、遅ればせなら、この泉房穂を、応援し、次の日本国の指導者となるべき人だと強く推薦する。
https://gendai.media/articles/-/109491
副島隆彦拝
今回は『古事記』と『日本書紀』の関係を書きます。
『古事記』は序文に、和銅五年(712)二十八日撰上の序文を持ちます。
いっぽう『日本書紀』は、養老四年(720)に撰上されました。(続日本紀)
『古事記』の方が『日本書紀』より六年前に成立していたのですが、『古事記』の方が『日本書紀』よりコンパクトであるが故に、『古事記』は『日本書紀』を見て書かれたものである、『日本書紀』の方が先に成立しており『古事記』序にある和銅五年は偽りであり、『古事記』の書かれたのは平安時代初期であると言う『古事記』偽書説なるものがしばしば登場するのです。
ここで私は断言します、『古事記偽書説』なるものは誤りであることを。『古事記偽書説』を唱える方々には共通する二つの欠落があります。
一つは、万葉仮名(奈良時代の文献『万葉集』『古事記』『日本書紀』などの表記に用いられた漢字)に対する理解が欠けていることです。
歌謡などの音を表すのに借用した漢字に対する理解の欠如です。明治の末期、橋本進吉博士は、全ての万葉仮名の分析から「上代特殊仮名遣い」と呼ばれるものを発見しました。七世紀から八世紀にかけての大和地方では八母音を区別して使われていたことを明らかにしたのです。(万葉集の東歌、防人歌にはこの区別はない)
例えば、上(カミ)と神(カミ)の(ミ)は異なる発音であったことを明らかにしました。両者の(ミ)は、異なる漢字で書かれており混同する事はない厳密性を持っています。
この「上代特殊仮名遣い」は、八世紀後半に崩れ、平安時代になると消滅します。この仮名遣いの有無が、文献が平安時代以前のものか、以後のものかのリトマス試験紙になります。
日本語学者は、『古事記』の方が『日本書紀』より古い語法で書かれていることを明らかにしています。
『古事記偽書説』を唱える人のもう一つの欠落は、『旧唐書』に対する無知です。日本では『唐書』と言えば『新唐書』を指し『旧唐書』は長らく隠蔽されてきました。『旧唐書』が再度日の目を見たのは第二次世界大戦の後です。
中国では『旧唐書』の方が信頼性が高く、『新唐書』はダメな史書と烙印が押されています。日本でも『旧唐書』を無視続けることが出来なくなったのです。それでも今も『旧唐書』の倭国伝と日本国伝の併記は、『旧唐書』編者のみっともない勘違いよる誤りである、と主張しています。
『旧唐書』は、七世紀半ばまで「倭国伝」(663年の白村江の戦まで)で作り、「日本国伝」が始められるのは、大宝三年(703年)の粟田真人の遣唐使記事からです。粟田真人等の使命は明確でした。天武天皇の命令で編纂した『日本書紀』(日本国の由来・歴史)を唐朝に説明し、承認して貰う事です。
つまり大宝三年まで天武の王朝(天武天皇を祖とする)を正統化する歴史は、一応完成していたのです。(これを今、原日本書紀と呼ぶ)
『原日本書紀』の歴史では唐朝を納得させることが出来なかった、天武の王朝の正統性を認めさせることが出来なかった。故に『原日本書紀』を修正する必要があったのです。
『古事記』は、『原日本書紀』のコンパクト版です、『原日本書紀』を修正する際の指示(命令)書です。
『旧唐書』日本国伝より
日本国は倭国の別種なり。その国日の辺にあるを以て、故に日本を以て名となす。あるいは云う、倭国自らその名の雅ならざるを憎み、改めて日本となすと。あるいは云う、日本旧小国、倭国の地を併せたりと。その人、入朝する者、多く自ら矜大、実を以て応えず。故に中国是を疑う。・・・・
会員番号1855のもう(青柳)です。元横須賀市議の一柳洋さんと「温暖化とコロナに流されない市民の会」を主催しており、前回「コロナウイルスとワクチンの問題点」勉強会にも本道場から多くの会員の方の参加を賜りました。
このたび、来る5月21日日曜日13:30から前回と同じ神奈川県民センター会議室で(反)ジャーナリスト、高橋清隆さんを講師にお招きして、「誰も伝えないメディアの虚構」と題して現代メディアの根本問題について暴露していたく予定です。高橋さんは植草一秀冤罪事件や、コロナワクチン遺族の会の取材など、大手メディアが取り上げない問題を地道に報道しつづける稀有なジャーナリストです。高橋さんは副島先生の「属国日本論・幕末編」において我が国最初のジャーナリスト、ジョセフ彦蔵が、アメリカで教育を受け、横浜領事館で通訳をしながら新聞を発行し、言論の側から国際金融資本による日本乗っ取りである明治維新を後押しした、という指摘にインスパイアされたと仰っていました。歴史を踏まえた大きな視野からのメディア論を期待できると思います。御興味のある方は是非ご参加下さい。お申込みは同会のサイト(https://ondan567kai.wixsite.com/index/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88)からお申込み下さい。
マルコポーロの『東方見聞録』に「中国東方海上に、黄金と真珠を豊富に産出するジパングと言う島国がある」と書かれている。このジパングは日本のことだと言う。真珠の採取は、『万葉集』の歌にも多数あり納得のゆくものであるが、黄金の方はどうだろう、奈良時代東大寺の大仏を作る際、聖武天皇の悩みは、大仏を荘厳するための金が絶対的に不足していたことであった。
この時は、偶然に陸奥の国から黄金が発見され、黄金で飾ることが出来た。しかし奈良時代平安時代を通して、陸奥以外に大金鉱が発見された痕跡はない。
奝然が宋の皇帝太宗に献上した黄金(銅器十余事の中身)も、陸奥国からの貢物であった。(982年、陸奥国に宋人に給する答金を貢上させる。岩波・日本史年表第四版)
日本で、溢れるほどの金が取れてたとは考えられないのだ。ジパングの黄金伝承は、いったい何に基づいているのだろうか、これが私の少年時代からの疑問であった。
しかし今、正史『新唐書』・『宋史』の日本記事を知った。東大寺の僧奝然は、膨大な黄金を持って行ったのだ。『旧唐書』の日本記事は、平安時代の貴族に大衝撃を与えたのである。王朝の正統性の根拠は、神を祖とし、血の断絶のない「万世一系」の天皇の家系の歴史にある。つまり日王朝の交代)がなかったことである。
しかし『旧唐書』は、七世紀の後半に日本に王朝の交代があった、と書く。許せない事であった、見逃すことの出来る問題ではなかった。中途半端な対応では済まないことであった。王朝が存続出来るか否かの問題であった。
日本の王朝は可能な限りの黄金を集め奝然に持たせて宋に渡らせた。『旧唐書』の日本記事を書き換えてもらうために。日本の陸奥国には黄金があふれ出る金鉱山が存在する、と大言壮語して。新たな「史書」の完成時には今回以上の黄金を献上いたします、と。
988年には、奝然の弟子の嘉因に膨大な宝物を持たせて宋朝に派遣している(日本史年表)。日本の王朝は、何が何でも『旧唐書』の日本記事を否定する新たな「正史」を欲したのであった。
この日本の願いと、宋朝の台所事情(毎年膨大な金銀財宝や食料、美女などを北方の遊牧民国家に納めなければならなかった)がジャストマッチしたのだろう、宋朝は『新唐書』を編纂したのであった。
1060年の『新唐書』の完成は、天武十年(681年)、天皇の命令で始まった『日本書紀』編纂の完結を意味する。『日本書紀』は、その第一の読者に中国の唐朝を想定して創られた「史書」である。天武の王朝の正統性を唐朝に認めさせるために書かれた歴史だ。
日本では『唐書』と言えば『新唐書』を指し、『旧唐書』は、完全に隠蔽されてきた。
しかし中国では1065年編纂を開始された『資治通鑑』(史実に忠実であると極めて信頼性が高い)は、唐代の記事は『旧唐書』に依拠し、『新唐書』には目もくれていないように『新唐書』は完成当初から軽蔑の目で見られる歴史書であった。
奝然の献上した黄金と、日本の陸奥にある黄金を溢れるように産する大金山の話が三百年後のフビライハンの王朝まで伝わりマルコポーロの『東方見聞録』の黄金伝承に成ったのではないか。
またフビライの日本に対する異常な執着(二度に亘る元寇)の根底にあったのも奝然の献上した黄金にあったのではないか。
仮に『新唐書』がなかったなら、天皇制の王朝は平安時代で終わっていたかもしれない。
〔3541〕の続きです。
『旧唐書』(945年成立)と『太平御覧』(983年成立)の日本認識は、七世紀の後半に王朝の交代があったというものです。
それに対し『新唐書』(1060年成立)の日本記事は、日本の開闢以来、王朝の交代はなく天御中主の神を祖とし今の天皇に至るまで血が途絶えた事はなく万世一系の天皇家の支配が続いて来た、と書く。983年から1060年の間に宋朝の日本認識に大きな変化が起きていたのである。今回はその原因を探ってゆく。
正史『宋史』より引用
雍熙元年(北宋の第二代大宗の年号、984年)、日本国の僧奝然(ちょうねん)、その徒五、六人と海に浮んで至り、銅器十余事ならびに本国の『職員令』・『王年代紀』各一巻を献ず。・・・・
四時の寒暑は、大いに中国に類す。国の東境は海島に接し、夷人の居る所なり、身面皆毛あり。東の奥州は黄金を産し、西の別島は白銀を出だし、以て貢賦となす。国王は王を以て姓となし、伝襲して今王に至るまで六十四世、文武の僚吏は、皆官を世々にすと。
その年代紀に記する所にいう、初めの主は天御中主と号す。次は天村雲尊といい、その後は皆尊を以て号となす。・・・・
太宗、奝然を召見し、これを存撫すること甚だ厚く、紫衣を賜い、太平興国寺に館せしむ。
上、その国王は一姓継を伝え、臣下も皆官を世々にするを聞き、因って嘆息して宰相に言って曰く「これ島夷のみ、・・・・」
984年に、東大寺の僧奝然が宋を訪れた記事が載せられている。小生が疑問に思ったのは、奝然が中国に着くや、いとも簡単に皇帝に拝謁を許されていることです。奝然は、日本国の正式な使者でも高名な学僧でもない、その彼が如何してやすやすと皇帝の拝謁を得ることが出来たのだろう。太宗が奝然の来朝を大いに喜んだ様子が書かれている。日本の『職員令』や『王年代記』に喜んだとは考えられない、事の核心は一緒に持って行った銅器十余事にあったのではないか。銅器十余事とは一体どの様な物だったのだろう。
岩波書店の『日本歴史年表』(第四版)に次の記事がある。
982年、陸奥国に宋人に給する答金を貢上させる。
983年、奝然、宋商人の船で宋に渡り皇帝に拝謁。
銅器十余事には、陸奥国で産した黄金がズッシリ詰め込まれていたのではなかったか。
『旧唐書』が成立したのは945年である、既に海上交易は盛んになっていた。宋商人の船はたびたび博多を訪れるようになっていた。日本で最も喜ばれた品物の一つに経史があった。抜け目のない宋商人は、最新の歴史書『(旧)唐書』を運んで来ただろう。それは平安王朝に献上されたに違いない。
王朝人は愕然としたのだ。平安王朝の正統性は、万世一系の神話と歴史にある。大宝三年(703年)粟田真人の遣唐使以降の遣唐使の使命は、唐朝に日本国の歴史(天武天皇の命令で定められた)を説明し、承認してくれるよう説得することを第一義とした。その為大きな犠牲も払っていた。ある程度成功したのではないかと言う手ごたえもあった。
『(旧)唐書』は大きな衝撃を平安王朝に齎したのであった。時に平安王朝は全盛期を迎えつつあった。貴族は活力と自信に満ち溢れていた。来日する宋商人に中国の内情を聞き対策を考えたのであった。中国では商工業が活発になり庶民の生活は豊かになっていた。当然税収も増え宋王朝の威力も盛大であると考えられたが、実情は違うらしいことが判ってきた。
宋朝は、中国統一王朝であったが、北方の遊牧民国家遼の侵略を受け本来中国の固有の領土である長城の南の燕州十六州(今の北京周辺)を奪取され、回復を試みるも大敗を繰り返すだけであった。遼の更なる南化を防ぐため、毎年膨大な金銀財宝、食料、美女などを貢納せねばならなかった。宋朝は金で平和を買っていた。そのため宋朝の台所は常に火の車であった。
平安の貴族どもは、金で何とかなると考えたのだろう。奝然に持たせた黄金だけではない。彼の後にも膨大な金銀財宝を献上している。『旧唐書』の日本記事を否定する新たな『歴史書』の制作を依頼したのだ。完成の暁にはより多くの財宝の献上をちらつかせながら。(続く)
小生は『日本歴史年表』(岩波)を信頼している。
はじめまして。まさよしといいます。このたび副島先生の学問道場に入会させていただきました。
きっかけは副島先生と佐藤優氏の対談集です。
私は現在50歳で創価学会員です。19歳から今まで活動をしてまいりました。
創価学会では佐藤優氏は大変に評価されており、それがきっかけで佐藤氏の書籍も読むようになりました。
その流れで副島先生の存在を知ることになりました。
佐藤優氏は時に言い回しが難解なのですが、副島先生の語りは明快でわかりやすく、言葉は厳しい部分もありますが、とても共感が持てました。
話は本題に入りますが、コロナ禍に突入してから顕著に感じる
ことがあります。それは支援してきた『公明党の政策がおかしい』ことです。
ワクチン接種推進し始めたことは仕方ありませんが、副反応や死亡が出て 地元議員にも相談したのですが、まったく反対意見には取り合わなくなりました。 今まではどんなこともとりあえず意見は聞いていて そのような反応はありませんでした。
もともと公明党は国民の健康や命 生活に対しては少数派の意見も尊重する姿勢が党の基本理念でした。
ところが最近は率直に言うとディープステートの言っていることをそのまま言っていることに気がつきました。
違和感を感じてからTwitterや佐藤優氏 副島隆彦先生とたどり着き、その実態がようやく理解できた感があります。
なぜ そうゆうことになってしまったのか愕然としましたが、副島先生が統一教会がいろんな団体に入りこんで工作することやディープステートの暗躍などを学べば、そうゆうこともありうるかもと理解するにいたりました。
また池田先生(私たちはそう呼びます)創価学会の名誉会長も私は今は直接発信されていないか どこかで騙されているか…
どちらにせよ誰か邪なものが池田先生の権威を利用しているとしか思えない感じがします。
初めは「まさか」と思っていましたが、最近の公明党と創価学会の中枢には違和感しか感じません。
一般の会員さんは本当に純粋に国民の生活や幸せを願って活動する人が多いです。
ほとんどの会員さんは全く違和感なく活動されていて、私が政策のおかしさを意見しても村八分になる感じで、大きく騙されていると感じます。
しかし、学会員さんの中にも私のように違和感を感じている方もいないわけではなく、とにかくどんな団体であれ現在の政策を真剣に学び 議論していくことが急務だと感じています。
この学問道場もそうゆう場だと思い参加させていただきました。
日本国民を含め 世界の庶民が少しでも安心して暮らせる世の中のために私も少しでも学び 身近な人と語らっていきたいと思います。
副島先生 学問道場の皆様 いつも貴重な学びの場をありがとうございます。
まさよし
お久しぶりです。また歴史について書かせていただきます。
中国正史『唐書』は、二つあります。西暦945年に成立したものと、西暦1060年成立したものです。両書を区別するため、先に出来た方を『旧』、後に出来た方を『新』と呼んでいます。両書とも奉勅撰のれっきとした「正史」です。
既に正史『(旧)唐書』が成立していたのに、どうして新たな「正史」を必要としたのか?
『(旧)唐書』は、唐末の戦乱で史料に欠損があり唐末期の記事が不十分であった。宋の時代に入り、新たな史料が多数発見され、より充実した「歴史書」の作成が求められた、と説明している。
日本では『唐書』と言えば『新唐書』を指し、『旧唐書』は無視されてきた。
豊富な史料を基に、宋朝と言う安定した政権のもと、当時の第一級の学者を集めて編纂したのだから『旧唐書』よりはるかに出来の良い「史書」が出来たはずである。
しかし『新唐書』の評判は極めて悪い。1064年に編纂を開始した『資治通鑑』の司馬光は、唐代の記事を『新唐書』に依らず『旧唐書』に依拠している。
考証学が盛んになった清の時代の学者たちも『旧唐書』の方が『新唐書』より信頼性に勝ると言う。これは現代の中国史学の定説でもある。
しかし、日本では『唐書』と言えば『新唐書』を指してきた、その理由を見て行きます。
両書の最も大きな違いは、日本記事にあります。以前に書いたように『旧唐書』は、七世紀半ばまで日本を代表していたのは倭国(筑紫王朝)と書き、八世紀初頭から日本国(大和王朝)と書く。つまり日本では七世紀の後半に代表王朝の交代があった、と。
663年の「白村江の戦い」で唐・新羅連合軍と戦ったのは倭国(筑紫王朝)であったと明記する。
983年成立した『太平御覧』は『旧唐書』に基づき倭国と日本国の王朝交代説を採っている。つまり宋の代に入っても七世紀後半に日本では王朝の交代があった、と認識されていたのである。(宋の成立は960年)
いっぽう『新唐書』は、日本には開闢以来王朝の交代はなく、天御中主(あめのみなかぬし)の神を祖先とする天皇家が途絶えることなく今に続いているとする「万世一系」の天皇の歴史として書かれている。
つまり、宋朝では『太平御覧』が成立した983年から『新唐書』が成立した1060年の間に、日本に対する認識を変えたのである。驚くべきことである、中国は歴史の国である、何よりも歴史を重んずる。先の歴史書の記述を変えるなど絶対に許されることではない。しかし『新唐書』の編者たちは、先の「正史」の記載を捨て、やすやすと新しい認識を書いている。ただ事ではない、いったいどのような事件が在ったのだろう。
(次回につづく)
副島隆彦です。今日は、2023年4月25日(火)です。ああ、もう、26日(水)だ。
以下の文は、私が、2日前の 23日(日曜日)に書いた文だ。
午後6時半ごろ、NHKBSで 今年のNHKの大河ドラマ の 1日遅れの再放送の分の 「どうする 家康」を、私は、たまたま初めて見た。たった30分だけ見た。それで十分に判定が付いた。 いやー、酷(ひど)い。
こんな、ヒドい作りの、NHK大河(歴史もの)ドラマ番組を、私は、生まれて初めて見た。呆(あき)れ返ったよ。
この回は、1570(元亀1)年4月の 織田信長の、朝倉義景(あさくらよしかげ。越前=今の福井県 の 戦国大名)を攻めた時のことを扱っていた。この時の、信長と、家来の家康のそれぞれの陣中の様子だった。ヒドい作りだ。
これでは、NHKの歴史もの作り陣(部署)への、風当たりが強まって、すでに 非難 囂々(ごうごう)が、沸き起こっているはずだ。もう4月も終わりだ。どうして、まだ「コラー、NHK。 こんな歴史ドラマを作るな―。受信料、返せー」の嵐が起きていないのか、私、副島隆彦には不思議でならない。
このあと、信長は、自分の妹のお市の方が嫁いでいた浅井長政(小谷城主。近江半国の大名)の裏切りで、挟み撃ちに遭いそうになったので、京都に、一旦、逃げ帰った。
これが、有名な信長の ” 金(かね)ヶ崎(城)の退き口(のきぐち)” 、1570(元亀1)年4月だ。金ヶ崎城は今の福井県の敦賀市(つるがし)だ。ここで信長は、挟み撃ちに気づいた。
これは、天下人(てんかびと)に成り始めの、信長にとって、初めての命がけの退却、退(の)き陣であった。この時、木下藤吉郎が、尻払(しっぱら)い、殿軍(でんぐん)で、しんがり、とも言うが、一番、最後に退却した。
木下藤吉郎(このあと羽柴秀吉だ。のちの太閤さまだ )は、背後から追いかけて来る、敵の追撃を防ぎながら、朝倉、浅井の連合軍に、自分の手兵の部下の多くを死なせながら、京都まで逃げ延びて来た。自分と周りの共の者たちだけが、生き延びた。その時いた主要な部下たちは、ほとんど死んだだろう。軍隊は、幹部たちでも使い捨てだ。秀吉は、この時、信長から褒(ほ)められた。
信長は、このあとすぐに岐阜に戻り、一気に 討(う)っ手(て)返して(反転攻勢して)、早くも2か月後の6月には、この両軍を、琵琶湖の東岸の姉川(あねかわ)の合戦で破った。それでも、このあと3年かけて、ようやく1573年8月に、浅倉義景(よしかげ)を、一乗谷(いちじょうだに)城で破り、戻って浅井長政を、小谷(おだに)城で、打ち破って敗死させた。
長政に嫁いでいた、お市の方は、兄の信長の下に、無事、連れ帰された。この時、3人の娘も、助け出された。長女が、お茶茶(のちの淀君、よどぎみ)で妹のお江(えよ。豪姫=ごうひめ=、2代将軍、徳川秀忠 の正室。歴史で 重要な女性 )だ。
お市の方は、このあと、重臣の柴田勝家(しばたかついえ)に下げ渡され、再婚した。夫婦仲はよかったが、信長が死んだあと、越前の国の大名になっていた柴田勝家(権六、ごんろく)が、秀吉に、攻められて、お市と共に、越前の北の庄城(きたのしょう)城(今の福井市の福井城)で自害した。
ここからが、大事だ。今の今でも 徹底的に、びっしりと、ひた隠しに、隠されている、この500年間の日本史の真実がある。 この時の、家康は、本当は、信長によって、三河大名(みかわだいみょう)の松平元康(まつだいらもとやす。岡崎城主)が、暗殺されて、今川義元との2重スパイだった、喇叭(らっぱ。戦場忍者)によって、摺り替えられた。
1561(永禄5)年1月の、信長と家康の ×清州同盟(きよすどうめい)などと、歴史学者たちよ、よくも、ウソを言い(書き)続けるものだ。信長と家康が、対等の関係であるわけがない。家康は、このときはっきりと、信長の家臣団の武将のひとりになったのだ。
それから9年後(1570年4月から)が、朝倉、浅井攻めであるから、家康は、完全に信長の家来だ。
1561年1月の名古屋の 清州城(信長の本拠)での対面 では、信長が、這い蹲(はいつくば)る家康に向かって、「おお、お前は、よくもまんまと三河大名に摩り替ったな。誉めてやろうぞ 」と言った、顔見世の、改めての主従の誓い(固めの杯、さかづき)だ。信長は、部下たちに甘い態度は見せない。
この時、清州城に入ろうとした、松平元康(に摩り替った男)を、城門の外に集まって見ていた民衆の中から、「あのお方は、松平元康どのではないぞ。別人じゃ」と、声が上がって、騒ぎになった。このとき、本多忠勝(ほんだただかつ)が、「黙れ、黙れ。下郎ども、解散せよ」と追い払った、という伝えが、文書(もんじょ)に残っている。
あれこれ、真実は、この500年間の間に、露見している。
今の今でも、東大教授に、ひとり、『徳川実記(とくがわじっき)』という、ウソで塗り固めた、虚偽の 家康像を、守り抜く係の者がいる。 東大の国史(こくし)科の教授で、お東大・史料編纂所(しりょうへんさんじょ)の教授でもある。
徳川公爵(こうしゃく)家としては、今の今でも、真実の家康もまた、下層民から這い上がった人間だ、という真実が、日本国民に、バレたら(露呈したら)、まずい、という判断。いい加減にしろ。
私は、上記の、自分の本で、 松平元康の正室の、瀬名姫(せなひめ。築山殿=つきやまどの=)と、息子の、信康(のぶやす)が、 摩り替った家康によって、18年後に、惨殺されたことも、書いている。本当の、本当のことを知りたかった、私の本を読みなさい。
そんな、、自分の頭がおかしくなるそうなことを、今頃、言われても、困ります。ただでさえ難(むずか)しそうな本を読むのは、苦手です。そんな生活の余裕が、自分には、ありません。という人は、私は、放(ほお)っておく。 これ以上の、説得(せっとく)は、出来ない。私は、誠心誠意、どこまでも真面目に、本当の。知識と思想と言論の力で、この国に、大きな真実を、浮かび上がらせる。
家康が摩り替った、その1年前が、桶狭間の戦いだ。 1560(永禄3)年5月に、尾張に越境(境川=さかいがわ=が今もある。代々、忍者の家系である水野氏の領地だ )してきた、今川義元は、桶狭間の戦いで、待ち構えていて奇襲をかけた、信長によって、横っ腹から突かれて、敗れた。
その翌年、義元の先陣(最前線の突撃隊長 格)だった、三河大名、松平元康 (まつだいら・もとやす)は、桶狭間のそばの丸根、大鷹(おおたか)砦から、居城の岡崎城に、急いで逃げ帰って立て籠もっていた。「これから、俺たちはどうしたものか」と、松平の家臣団と、主従で深刻に考え込んでいた。
その岡崎城に、1年後に、「息子の信康=のぶやす=2歳」殿を、助け出して参ったぞー。城門をお開けてくだされー」と、松平信康( このあと20歳まで城主。そして、殺された。幼児から三河大名になっていた )を、 この戦場忍者は、息子を生きて連れて来たことを口実にして、岡崎城に、まんまと入り込んだ。そして三河大名(みかわだいみょう)松平元康(まつだいらもとやす)を、城中で隙(すき)を見て、殺して摩り替った。 本名を、世良田元信(せらだもとのぶ)と言う。父親は、上州の世良田村の出身だ。同じく、戦場のヤクザ者だ。
この男 が、このあと、コロコロと、家康に変名し、そして、徳川に変名した。すべて信長が、京都の藤原摂関(せっかん)家の “氏(うじ)の長者”で、左大臣の藤原前久(まえひさ)に働き掛けて、朝廷から新しい名前を貰ってやったのだ。 信長は、これで、自分の 東海道の東の守りを、自分の腹心の戦場忍者(間諜、願人坊主)上がりで固めた。自分の東側の憂いを無くした。
私、副島隆彦が、三河大名(みかわだいみょう)松平元康、と書くと、日本の歴史学者たちと、NHK好みの歴史評論家の連中は、震え上がる。 有名人で、売れっ子の、今や、日本の筆頭の、若手歴史学者の磯田道史(いそだみちふみ)は、馬鹿でなければ、かつ、私、副島隆彦の書く、真実の 日本史の 戦国時代もの、を知っているだろうから、顔を顰(しか)めるだけなのか? おい、磯田よ。
私、副島隆彦を、お前たち程度 の、「歴史が動いた」とかのNHKBSの 番組に、呼べ。そうしたら、大きな真実を、たくさん、教えてやる。バカでなければ、お前らは、揃(そろ)って、私、副島隆彦の本
『 信長は、イエズス会に爆殺され、家康は、(忍者だったのだが、松平元康に)摩り替った』( PHP研究所、2013年刊) (ここで、この本の、アマゾンのリンクを貼る)

信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた
を、読んでいるだろう。そして、この本が、日本史への核爆弾級の破壊的な、真実暴きの攻撃だと分かっている。歴史の専門家なのだから。私のこの本が、日本史の分野でも、どうせ、時間をかけて、このあと数十年かけて、作り変える。 このことを、私、副島隆彦は、腹の底から分かっている。
織田信長が尾張大名だ、それでは、三河大名は、居るだろう、誰(だーれ)だ? と 、私、副島隆彦が、聞くと、歴史研究を真面目にやっている者たちなら、蒼褪(あおざ)める。
なぜなら、尾張と三河で、それで今の愛知県なのだ。 今、三河に住んでいる愛知県の東部(尾張名古屋よりも面積が倍ぐらい広い)の人たちも、そろそろ、真剣に考えなさいね。
自分たちの体に流れている、その血の中の、真実を。500年前の、ご先祖さまたちの亡霊、怨霊に囁(ささや)かれて、思い出しなさい。
以上が、副島隆彦が、暴き立て続けている、日本史の戦国時代の、大きな、真実だ。
この作業は、このあとは、名古屋在住の、私の弟子の松永知彦(まつながともひこ)君が、 徹底的に、細かい証拠と共に、真実の歴史研究として、暦年のウソつきのNHKと歴史学者たちに、さらに真実を突き付ける。「そういう説もあるよね」などと、逃げを打たれるものか。お前たちの、その 歪んだ虚偽(きょぎ)歴史家たちの、息の根を止めてやる。真実というものの、恐ろしさを、十分に思い知らせてやる。
お前たちは、知識人のくせに、ウソつきだから、反省して、自分の本心をそろそろ書かないと、自分の業績までも歴史の藻屑となって消えるぞ。
ところが、こういう戦国時代の、信長、秀吉(彼は、素性が、すべて暴かれている。徳川時代に。中村 = 今のJR名古屋駅の辺り = の湿地帯の 下層民の出。名古屋の人は皆、この真実を、知っている。中村区は、ついこの間まで、ブタと牛の品評会をやっていた場所だ )、家康の3人の、「おみゃーさんよー。・・してちょーよ。たー(わ)けー。本当は、クソ田分けー 」まで、名古屋弁では言う。この地域から出てきて、名古屋一体の生産力の高さを背景に、日本の権力者にまで成り上がった、この3人の男の生きた、当時たった合計50年間の真実を、私たち日本国民のすべてが、知るべきだ。
私、副島隆彦の本の愛読者だったら、そろそろ、上記の、『信長はイエズス会に爆殺され‥・ 』本を、真剣に読みなさい。そんな人生時間の余裕が自分にはない、それに、そんなに自分は、頭が良くない、と言う人は、それならそれでいい。私も、あまりにも、「私の本を読め、読め」と、私の書いていることを信じてくれる人たちにまで、しつこく言うのが、イヤなのだ。
ところが、今度の、NHK大河の作り は、あまりにヒドい。
家康と周りの家臣団の描き方が最低だ。 ジャニーズの嵐の、カっちゃんだか、ミーちゃんだか知らないが。 美人のテレビ女優の 北川景子のゴハンの食べ方が、下品極まりない(いいとこのお嬢さんの出なのに)と、皆、知っている。この女優まで含めて、全く、ガキの集まりの俳優たちで、ガキの演出だ。よくも、こういうジャリたれ(ント)を集めたものだ。 若い俳優たちを使わないと、視聴率が上がらないので、人気が出ないのは、困るので。とか、いい加減にしろ。私は、怒った。
あのなあ、全国の、じいさん、ばあさんで、歴史好きの人たちを、ここまで、がっかりさせるとな、あとが怖いぞ。 NHKも、経年劣化で、潰(つぶ)れかかっていて、内部は腐敗(ふはい)と堕落(だらく)が、酷(ひど)くて、大変なんですよ、と、屹度(きっと)言い合っているだろう。
これは、私だけの、今度のNHK大河 への思い付きの怒りでないことが、以下の週刊誌記事で分かる。
(転載貼り付け始め)
〇 「どうする家康」で感じる大河ドラマの難しさ 豪華キャスト、売れっ子脚本家起用で見えるNHKの思惑 」
2023年4/23(日) デイリー新潮編集部 新潮社
4月16日のNHK大河ドラマ「どうする家康」は、前週が 統一地方選挙の開票特番だったため2週間ぶりの放送だった。この日の 第14話「金ヶ崎でどうする!」は、いわゆる“金ヶ崎の退き口”を 描いた織田信長(岡田准一)の退却劇。 徳川家康(松本潤)はもちろん後の豊臣秀吉(ムロツヨシ)も登場する戦国三英傑の揃い踏みで、見所も多かった。もっとも、視聴率はいまひとつで……。
【写真を見る】見てるこちらも笑ってしまう 「北川景子」渾身の変顔
ところが、4月16日の視聴率は、世帯11・4% だった (ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)。 世帯視聴率20%超 が当たり前だった大河が、いまや二桁がやっとだ。
民放プロデューサーは言う。 「これまでの大河は、いわば中高年向けの時代劇でした。お金をかけた重厚な作りがウリで、1963年の第1作『花の生涯』は尾上松緑(おのえしょうろく)が、幕末の大老・井伊直弼(いいなおすけ) を演じて、平均視聴率20・2%。第2作『赤穂浪士』は、長谷川一夫 が主演で、平均31・9%、最高53・0%を記録。
その後もほとんどが歴史上の人物を描いていて、87年の『独眼竜(どくがんきゅう)政宗』(主演・渡辺謙)では平均39・7%という大記録を打ち立てた。平均20%を超えた最後は、2009年に妻夫木聡 が上杉家の家老・直江兼続(なおえかねつぐ)を演じた『天地人』の21・2%でした」
このあと 15年近く20%超はなく、19年に明治から昭和を描いた「いだてん~東京オリムピック噺~」(主演・中村勘九郎、阿部サダヲ)は、遂に平均8・2%(の最低)を記録した。
「大河のみならず『紅白歌合戦』など看板番組がことごとく数字を落としていることに、NHKは危機感を抱いています。高齢世代がメイン視聴者層のNHKとしては、なかなか受信料を払ってもらえない若い世代に番組を見てもらい理解を得ることが最重要課題となった」 NHKの番組は大きく変わった。
若者迎合 「『紅白』は大御所の演歌歌手に代わって若手アーティストを出場させ、『ガッテン!』などの長寿番組も相次いで打ち切り。また、午後11時台に“若年層向けゾーン”を設け、ドラマを放送。もちろん大河も若年層をターゲットに変えた。
『どうする家康』の主演は、嵐(あらし)の活動休止後も人気が衰えない松本潤。女優陣も有村架純や北川景子など民放連ドラの主演級を揃え、脚本にはフジテレビの『リーガル・ハイ』や『コンフィデンスマンJP』で知られる古沢良太 を起用した。
タイトルバックも今風にしてCGも多用。まさに不退転の布陣で挑んだ」 大河ドラマとしての出来が良くないか。 「作品のクオリティが低いわけではないと思います 」 今回の“金ヶ崎の退き口”は、1570年(元亀元年)、織田・徳川の連合軍が越前(福井県)の朝倉家を討ちに行ったが、信長の妹・お市(北川景子)の夫である 浅井長政(大貫勇輔)の裏切りに遭い、挟み撃ちを避けて撤退した。
時代劇としては、お市が袋(ふくろ)の両端を縛った小豆(あずき)を兄の信長に贈ったことで、挟み撃ちを知らせるというのが通例だ。ところが、脚本の古沢は大きくアレンジして見せた。
北川景子の変顔も 「お市は最初、小豆袋を兵士に託したが、それが捕まった。次いで侍女の阿月(伊東蒼)が夜通し走って、家康に『おひき候へ(逃げろ)』という言葉を伝えて息を引き取るという設定に。 伊東は子役出身の17歳で今後の活躍が期待されますが、彼女が走る間にはお市との回想シーンが入り、北川との変顔対決シーンを盛り込むなど現代ドラマ的な要素もありました」
ところが、11%台だった。 「昨年の『鎌倉殿の13人』と同時期の視聴率を比べてみる。22年4月17日放送の第15話『足固めの儀式』の視聴率は、世帯12・9% 」 ・・・ 問題は視聴者層だという。
視聴者層は変わらず 「視聴率が落ちても、若者層が見てくれればNHKの目的は達せられる。ところがコア層(13~49歳の男女)で見ると、『鎌倉殿』は3・0%だったが、『家康』は2・5%に落とした。松潤ファンが多いF2層(35~49歳の女性)も、3・6%から3・2%へと落とした。 F1層(20~34歳の女性)、M1層(20~34歳の男性)ともに1%台で見向きもされていない。
一方、F3層(50歳以上の女性)とM3層(50歳以上の男性)は、昨年より若干落ちてはいるものの二桁をキープ。結局、出演者や内容を若者向けに変えても、うまくいかないということだ」
こんなに頑張っているのに、なぜ見てもらえないのだろう。 「放送の翌日、“ねぇねぇ、昨日の『どうする家康』見た?”と友達や知人に話したくなる内容がまったくない。 2022年10月期の『silent』(フジ) や 今年1月期の『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)にはそれが満載だった。共有できる生活感も多かった」
「“金ケ崎の退き口”のアレンジなんて若い人は話題にしない。小豆袋(あずきぶくろ)の件を知らないから楽しめない。だから、大河ドラマで若い人を取り込もうという考えが無理なのだ。NHKの看板ドラマなら、堂々とこれまで通り続ければいい。それを見失って、若い人からも見てもらえず、高齢の視聴者層からも見放されることになって、本末転倒だ」 デイリー新潮編集部
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 ほら、こういう風に、週刊新潮に書かれている。この記事の書き方も、かなり遠慮がちで、ジャニーズ事務所の同性愛者系 暴力団からの抗議が、新潮社でも怖いから遠慮して書くのか。 私は、この番組のあまりに低劣な作り方に、私は、唖然を通り越した。もう、NHK大河ドラマは、これで崩壊だ。
去年の 「鎌倉殿の13人」は、素晴らしかった。 NHKの 歴史ドラマの 知性 の 歴史が感じられた。しっかりと歴史考証(こうしょう)も、若手の歴史学者たちを使って、やっていた。私は、2月末からウクライナ戦争が始まって、その追いかけで忙しくなって、それで、全48回のうち、20回分ぐらいしか見ていない(200円払って、あとで見たのが3回)。
何なんだ、今年の、この バカ大河は。目も当てられない。 あまりの酷(ひど)さに、歴史ものの本読み読者や、蘊蓄(うんちく)傾け人間たち、日本全国の 歴史好きたちは、呆(あき)れかえって、コトバを失っているはずだ。
これまでの、NHKの大河の、 戦国時代もの や、平家物語や、鎌倉時代もの(吾妻鑑。=あずまかかみ=) や、太平記(足利氏を描く)や、 応仁の乱(戦国時代の始まり)やら、そのあとの、江戸時代もの の重厚なつくりを、全部、これで、壊してしまった。
今年一年このヒドいのに 付き合っていたら、非難の嵐が、NHKに対して、歴史好きたちから沸き起こるだろう。戦争の合戦(戦闘)のシーンは、ほとんど、過去のNHKの映像財産か、CG(シージー)の合成でやって、粗雑極まりない作りでも仕方がないや、カネがないのだから、でやるのは構わない。だが、ほんとに、いい加減にしろよ。
信長役の岡田准一(おかだじゅんいち。こいつもジャニーズ事務所だが、今では、立派な俳優になった )が、ひとり困り果てている感じがよく分かる。何なんだ、他の、私は、誰も名前も顔も分からない、ガキの役者どもの顔ぶれは。 私が、もうジジイだから、どうにもならないのか。
“ 歴女(れきじょ)” と呼ばれる、歴史ものをこの好む、女たちが層として出現していると言われて久しい。本当に、この女たちは、少しは、難しい歴史の事実を知ろうとしているのか。やっぱり、どうしても、総体としての女の頭は足りない。思考力がない。その足りない頭( 私、副島隆彦は、公然と、女性差別主義者である)が、問題なのか。
国民の半分は、女だ。そして、今、女たちが、激しくすべての産業の分野(フィールド)で台頭しているというのに。長年、バカ扱いされ来てた者たちが、下から這い上がって来る勢力は強い。
この 頭の軽い、歴女たちの、目的は、やっぱり、自分の好きな、かっこいい若い男の俳優が出ていれば、それだけで、うっとりと見つめて、それでいい、ということらしい。 NHKも、時代に合わせてどんどん、変わる、ということを目指している。
私は、日本の 歴史の重厚さを、すっかり、かなぐり捨てた、極度の 軽薄(けいはく。ケーハク )番組を否定し、糾弾する。 驚いた、を通り越した。
思い出したが、 NHK大河で、幕末の 新選組 を描いて、ケーハク極まりない、若い俳優たちを使って、ちゃらちゃら、馬鹿な演技を続けさせて失敗した、あの大河(調べたら、2004=平成16=年だった )の再来だ。 これも、三谷幸喜(みたにこうき)が、シナリオ・ライター(脚本家)だった。が、あれは、いくら喜劇作家だからと言って、ヒドかった、と、私は記憶する。
今度の、「どうする家康」(題名からして、最低だ) を、何と言う、愚か者のシナリオ・ライターと 演出家( NHKのたただの職員だ)を使って作ったのか、私は、知らない。あまりのヒドさに、私は、コトバを失った。
とても史実 (歴史の文献証拠などの事実に基づくこと、との、ある程度の照合 ) がどーの、というレベルではない。ただ、低劣で、あまりに不出来(ふでき)だ。
これは、NHKが、死につつあることの現象のひとつだろう。スマホと、ユーチューブと、SNS にやられて、民放を含めてテレビ局全体が、国民文化として、不用になり、死につつある。 「NHKをぶっこわす党」(この党名に戻すべきだ) の 立花孝志(たちばな・たかし)は、国民政治なんかやらなで、ただ、己れの怨念(おんねん)一筋に、「NHKを、ぶっ壊す」をやりさえすればいいのだ。それだけを国民は期待している。 立花よ、お前の、その激しいまでの図太い度量と胆力でも、国民政治は無理だ。
私は、立花孝志が、裏のある、黒川敦彦(くろかわあつひこ)と政治女子48 とかの女たち(おそらく統一教会からの潜り込み分子たちだろう)に、まんまと嵌(は)めれて苦境にあるのが、分かる。
だが、立花を含めて、黒川も、統一教会のカルト集団と関係がる者たちだから、私は、近寄らない。かつ、彼らは、憲法改正派だ。絶対に話しが合わない。彼らは、決して、日本の反(はん)自民党リベラル派 ではない。
健全な野党の国民政党であるべき、立憲民主党も、国民民主も、あの党首の、泉健太も、玉木雄一郎も、統一教会の臭(にお)いがする。 こうなったら、野党の組織丸ごと、叩き潰すしかない。そして、健全な、反(はん)自民党の国民勢力を、作り直すしかない。
日本維新の会(党)は、笹川財団(ささがわざいだん)という、統一教会と同格の反共右翼(はんきょううよく)が、資金源だ。やっぱり、気色の悪い政党だ。今は、温和そうにしているが、そのうち本性を剥(む)き出しにするだろう。
笹川良一から、全部、笹川一族は、朝鮮系、韓国人だ。と、私、副島隆彦が書いてどうにもならない。こういう事実は、韓国の方から、どんどん流れてきて、韓国人が、日本に、ワーワー伝えるから、隠しようがない。
私は、左翼言論人 だから、人種差別を煽るようなことを書いてはいけないのだが、遠慮しないで書く。とにかく、統一教会(世界基準では、Moonies ムーニーと言う)どもが、日本民族主義や愛国者のふりをして、日本の愛国運動を、おかしな、反共右翼運動に、変質させるのが、私は、我慢出来ない。
だから、私、副島隆彦は、人種問題、民族問題も、ガツガツと書く。チョーセン人と、気色の悪い宗教人間どもが、愛国者を名乗るのが、許せない。
私、副島隆彦の真意は、統一教会(反共右翼。今も自民党の安倍派の勢力 )に、相当に搦(から)め取られている、日本の保守勢力を、何とか、元の健全で、穏健(おんけん)で、温厚な保守の、金持ち、経営者たちに、戻したい。
反共右翼と、温厚で素朴な愛国保守の人たちの 間に、ガシッと楔(くさび)を打ち込んで、メリメリと、切り分けて、日本の健全な保守勢力を、再興しなければいけいない。
よくもまあ、韓国(本当は北朝鮮)発祥の、気持ちの悪い、統一教会の悪口も言わないで、
あれほど、韓国人、中国人(チャンコロ)、ロスケ(ロシア人)差別を、長年、ずっとやって来たのに、それなのに、自分たちの頭が、朝鮮・韓国で生まれた、奇妙奇天烈の、
政治宗教団体の、統一教会と、今の、ほとんど、頭が繋(つな)がっている、というのは、どういうことだ。 私は、激しく、この「保守と反共」を気取る者たちを、糾弾する。
私のまわりにの、まだまだ、居る。こいつらの頭を、叩きのめしてやる。
まさしく、有田芳生(ありたよしふ)が、言う通り、「(山口県の)下関は、統一教会の聖地(せいち)だ」だ。 この通りだ。
この件で、有田に対して、「下関の住民たちが、有田に怒っている」と、書いて有田攻撃をしている、産経新聞や、夕刊フジの、この統一教会(安倍派)の片割れ共を、私は、攻撃する。こいつらは、自分たちの親分で総大将だった、安倍晋三が処分されて(死亡した)して、旗色(はたいろ)が、随分と悪くなっただろうに。ところが、それでも、まだ、安倍を旗頭(はたがしら)にして、自分たちの意地張りだけの、闘いを続けている。
お前たちは、大きな世界、というのもが、見えない、愚鈍な、バカ右翼に過ぎないのだ、ということが、どうしても分からない、生来、愚劣な人間どもだ。
これは、言論の戦いであり、政治闘争だから、「自分たちの方が、余裕をもって正しい」とか思い込むなよ。これ以上、有田芳生 や、島田雅彦(しまだまさひこ)を、陰湿にイジメるようだと、私、副島隆彦が、出てゆくかなら。
どこへだ? お前たちの目の前にだよ。
前にも書いたが、参政党(さんせいとう)は、幸福実現党が姿を隠して、変身しただけの政党だ。議員になった 党首の 神谷宗幣(かみやそうへい)は、おとなしそうにしているが、本性は、統一教会だ。始めから操(あやつ)られ人形(puppet パペット)だった、
大川隆法(おおかわりゅうほう)が、勝手な事ばかりするものだから(国連職員だった若い女と結婚した。その前 の、あの目の吊り上がった、奥さんが、本当の狂気の教祖だ)、用なしになったので、大川隆法を、死なせたのだろう。白金(しろがね)一丁目の、あの宮殿のような御殿の中で。急に死んでいる。今も死亡届を出さないらしい。 だから、大川の次の表面の顔が神谷宗幣だ。よく出来ている話だ。
もう一つ。 ガーシー(東谷・・・)が、もう元気がなくなった。インターポール(国際刑事機構)の指名手配を、警察庁から受けたから、今も、ドバイにいるのだろうが、きっと、身動きが取れない。トルコとかレバノンに逃げることも出来ないだろう。
ガーシーを、あれほど、日本の政治権力者たち(政治家たち)が、嫌(きら)って、恐れたのは、それは、政治家(国会議員)たちの、私生活の秘密(カネと女だ)が、ガーシーによって、国外からユーチューブで、どんどん、証拠付きで、暴かれるのが、政治家たちは、死ぬほど怖かった。ガーシーに情報と証拠 を垂れ込んで、その数、数万件あると、ガーシー本人が言っていた。
ガーシーは、日本の最(さい)下層階級の、貧乏人たちで、不満分子の人間たちの、一瞬の希望の星(スター)だった。 ガーシーが、芸能人と、IT企業の成り上がり者で、若い経営者・金持ちたちの素行を暴いているうちはまだ、よかった。それが、政治家(国会議員)たちまで標的(ターゲット)なると、本当に自民党は困るのだ。
政治家たちは、スキャンダルが一本出ただけで、選挙で、転げ落ちる。このことが、死ぬほど怖い。 20年前の、2ちゃんねる (西村ひろゆきが主宰した)に、政治家たちのスキャンダルを、どんどん彼らの身近にいる者たちが、匿名で投稿した。警察官や公務員もいる。それで、自民党が、真っ青になった。
それで、世耕ひろしげと、 平井・・(デジタル大臣をした。香川県を支配してる田舎財閥。電通の謀略部隊上がり)と、高市早苗 たちが、自民党ネトサポ・クラブ を作って、自民党が、ネオウヨ たちを大量に雇って、お金を出して、もの凄い量で、2ちゃんねるに、きたならしい投稿文の嵐を作った。
それで、政治家スキャンダルの、覆面(アノニマス、仮名)のネット投稿を叩き壊した。 あまりものキタナイ言葉の渦を作って、何が何だか分からなくした。あれと、同じことが、今回もガーシー事件でも起きたのだ。
だから、ガーシーを、あれほどに、本気になって、自民党が、参議院議院の議員から除名、追放した。 ガーシーは、アカウントを取り上げれて、かつ、自分の仲間の、反グレかチンピラ上がりの、アテンダー( 港区女子を有名人たちにデリバリーして、あてがう仕事だそうだ)の 仲間たちも、生来の犯罪性人間たちだろうから、自分も、犯人隠匿罪で、警察に狙われるのは、本当にきついから、遂にガーシーから離れて、皆、散り散りバラバラになって、逃げているはずだ。 闘いというのは、どうしても孤立無援になるものだ。
ガーシーに大きく期待した、日本の下層の、生活苦でうめき声をあげている人間たち、おそらく300万人ぐらいが、失望している。私、副島隆彦も、一瞬は、「ガーシーは、石川五右衛門=いしかわごえもん=(秀吉に釜茹(かまゆで)にされた。これが、五右衛門風呂だ)や、鼠小僧次郎吉(ねずみこぞうじろきち)のような、貧民に金持ちから盗んだカネ(小判)をばら撒いた、義賊(ぎぞく)の、思いやりのある人間実のある男なのだろう」と思った。上州(今の群馬県)赤城(あかぎ)村の博徒、国定忠治(くにさだちゅうじ)のような感じかな、とも思った。
だが、やっぱり、それなりの政治知識と、人生経験からにじみ出る、指導者としての知恵がないから、ガーシーでは、政治権力とは闘えない。 ガーシーが、「おっかあ(自分の母親)まで、(警察が呼び出して調べたという)イジメないでくれー」と、画面で泣いたときに、この男の闘争本能の限界に、皆、気づいてかっがりした。 まだ立花孝志のほうが、やっぱり、腹(はら)が座っている。
NHKにとっては、今も、立花が最大の脅威だ。立花は、高卒で、NHKに入り、下積みで、ずっと内部にいて、”エビジョンイル(正日)” と呼ばれた、NHK会長の海老沢勝二(かつじ。民衆宰相の田中角栄と仲が良かった)の、御庭番で忠臣で、芸能界や、スポーツ界に、毎年、何億円ものカネ配り をやっていた、裏方だから、NHKの中枢の 何でも知っている。
NHKの歴代幹部たちからすれば、立花孝志 は、必ず絶対に殺さなければ済まない男だ。立花の存在が、今もNHKの最大の危機だ。立花が始めた、受信料を払わない運動は、NHKにとって、今も死活問題だ。
私は、立花が、3年前に、Youtube で、堂々としゃべっていて、白板にどんどん書いていった、NHKの内部の、お金の動きや、幹部たちの人間関係のことを、すべて、メモして、30分ものを10本分ぐらい、しっかり保存している。このメモがある限り、立花の真実の暴きの活動の、そのあとを、たとえ立花が、殺されたあとでも、私が、言い(書き)続けることが出来る。
立花が、出色(しゅっしょく)で、傑作だったのは、ユーチューブの動画の画面に出てきて、NHKの裏門(西門)の、渋谷駅からずっとつながっている大通りで、「 NHKのアナウンサーの有名な女たちでも、NHKの、この 、こっちの方の建物の中で、夜中に、セックスをしているんですよ」、と、立花がバラしていた。
NHKの女の有名アナウンサーのお局(つぼね)さまが、今は、経営幹部にまでなっている女たちで、背中を冷や汗が流れて、顔が引きつっただろう。
私は、今度のNHKの大河ドラマに怒った、ついでに、この60年間の、すべてのNHKの大河の、すべての60個を、以下に転載して、10個づづの表のまま載せて、以下の通り、それらに、私自身の、短い評価、寸評(すんひょう)を書いてゆく。
NHKの大河60年分 は、私のこれまでの人生の60年と重なる。私は、今や、勝手な自称だが、日本国の総合プロヂューサーだから、日本人の国民文化(ナショナル・カルチュア)の重要な一部を構成していて、国民的な共通了解事項になっている、このNHK大河を、無視しては、国民文化人としての、自分の立場が成り立たない。
だから、私は、NHKの大河の過去の60本を、論じないわけ内は行かないのだ。前記(上記)のデイリー新潮のネット記事の中にも、主要な作品の名前が、8作ぐらい出ていた。
(転載貼り付け始め)
1-10作

副島隆彦です。 第一作の、1.の 「花の生涯」(1963年)を、10歳だった私が、見ている。ぼやっとした白黒の画面のテレビで見た。家具調(かぐちょう)とか言って、これが、やがて仏壇を、日本の家庭から、追い出してそこに鎮座した。
幕末の大老(たいろう)井伊直弼(いいなおすけ)を主人公に描いていた。私は、生来、頭のいいガキだから、井伊直弼の行動 を、10歳で理解したのだ。 東神奈川(今の横浜)をさっさと開港して、欧米白人 、すなわち、毛唐(けとう) の手先となった、井伊は、尊王攘夷(そんのうじょうい)の武士たちと、激しい憎しみ合いになった。
「安政の大獄」の大弾圧をやった。 それに水戸藩と薩摩藩が中心となって、血だらけの、殺し合いになった。それが、最後のシーンの、桜田門外の変(へん)(今の警視庁の前)だ。
私、副島隆彦が、ここで、毛唐(けとう)というコトバを使うと、多くの日本人の、体の奥の方から、何かが湧いて来る。 「けとー(毛唐)ども、断じて、許さん。我らが、神州不滅の土地を、お前たち汚れた白人どもに、踏まして、蹂躙(じゅうりん)されてなるものか」の、欧米白人たちへの、怒りがある。そこには、南蛮人、紅毛人(こうもうじん)と四が、16世紀(1500年代)以降に、日本に来た、スペインやオランダ商人たちへの、恐怖感と劣等感も 混ざっている。こういう排外主義(はいがいしゅぎ)の、何かが、沸き起こっている。
私、副島隆彦は、何でも分かる。
私は、NHKの大河は、だいたい一本当たり、一年間(50回か49回ぐらい)のうち、5回ぐらいしか見ていない。それでも、全体像は掴(つか)まえられる。それは、私、副島隆彦の頭が、スバ抜けて、少年時代から、いいからだ。私は、この国の、生来の知識人(インテレクチュアル(英)、インテレクティーエレン(独)、インテリゲンツア(露))だからだ。
さらには、再放送のものを、ちらちらを、この60年間に、あちこちで見ているからだ。私の頭は、ハエ取り紙のように、歴史事実とかをすべて、頭に吸収して、残している。
この歴史ドラマの、重厚な役の、歌舞伎俳優の尾上松緑(おのえしょうろく)の役回りを覚えている。
2.の赤穂浪士(1964年)は、二枚目俳優の長谷川一夫の、大石内蔵助(おおいしくらのすけ)の討ち入りの場面の、「各々(おのおのがた)、ご油断なさるな」の言葉と共に、日本人の魂の中に、残っている。大ヒットした作品だ。 原作は、大佛次郎(おさらぎじろう)だ。 山鹿(素行。やまがそこう。軍学者でもあった)流儀 の陣太鼓、 1打ち、2打ち、3流れ のトン、トン、トーンの、小さな太鼓の音も覚えている。播州赤穂(ばんしゅうあこう)の浅野家にも、山鹿流は伝わっている。
もっと、本当のことを書くと、備前(びぜん)、備中(びっちゅう)(今の岡山県)の、池田氏(大名家)と同じく、浅野家にも、隠れキリシタンのキリスト教が、深く根付いていた。
赤穂浪士=忠臣蔵 の 物語 は、主君の江戸城での刃傷(にんじょう)の事件と切腹(ではない。真実は、籠から引きづり出されて、そのまま打ち首だった)の事件から、たった一年のうちのことで、すべては、仕組まれていた。大石以下、全員、切腹まで、初めから仕組まれていた。柳沢よしやす(5代将軍綱吉の、お側=そば=用人 )に。 大石たちが、しまった、自分たちは、計られた、と気づいたときは、もう、遅かったのだ。
京都の花魁(おいらん)たちまでが、囃(はや)し立てて、「敵討ちは、いつおやりですか」と、催促した。警戒の厳しい、江戸を夜を、番小屋(ばんごや)の厳しい監視が有るのに、集団で徒党を組んで、武器を持って移動することなどできない。すべて周到に、彼らに突撃させるように準備されていたのだ。これまでの赤穂事件の研究者たちの本は、駄目だ。
3.の太閤記(1965年)は、新国劇(しんこくげき)出身の俳優、緒形拳(おがたけん)が、実に貧相に、貧乏人の出の、秀吉を、上手に演じて、日本国民を泣かせた。
原作者の吉川英治は、「宮本武蔵 」(みやもとむさし。大阪城に中に雇い入れられた、雑兵、足軽になった、今の兵庫県の宮本村の百姓の武三、たけぞう )という、戦争肯定の、虚無(きょむ)思想で、真珠湾攻撃のその日も、日本全国の、それこそ、官僚たちまでが、朝日新聞の、「宮本武蔵」連載小説を、皆で、食い入る様に読んで、「自分も、この戦争で、死ぬのだ」と、思い詰めさせた、だけの迫力を、この小説は持ったのだ。だから吉川英治は、戦後は、戦争体制を翼賛(よくさん)ことで、評判を落とした。
4.源義経(1966年)は、主役の尾上菊五郎が、あまりにもハンサムだった。これで、きれいごとが過ぎた。本物の義経(よしつね)は、チビで、出っ歯である。 このドラマの上記の解説にもある通り、共演した藤純子(やくざ者映画の「緋牡丹(ひぼたん)お竜」の役だ。背中に唐獅子牡丹(からじしぼたん)入れ墨をした女ツボ振り師 )と結婚した。ああ、きれいなものだなーと、まだ少年だった、私は、遠くの遠くから見ていた。
5.三姉妹(1967年)を、私は、まったく記憶がない。江戸幕府が崩壊する時の旗本の娘たちだそうだ。どうでもいい。
6.竜馬が行く(1968年)は、主役の北大路欣也が、立派な感じで堂々とし過ぎていて、あまり真実味が無かった。 原作の × 司馬遼太郎 が、本当に、ワルい作家で、とんでもない歴史の偽造をする悪質(あくしつ)作家だ。
私は、少年ながらに、このヒットした、坂本竜馬に、強い違和感を持った。 マリウス・ジャンセンというアメリカのダートマス大学? の 日本史学者の本から、司馬が、剽窃(ひょうせつ)で書かれた、坂本龍馬ものの走りだ。本当に司馬遼太郎と言うのは、今からでも、成敗(せいばい)しなければいけない、悪質作家だ。
真実の 坂本龍馬は、脱藩浪人ではない。土佐藩主の山之内容堂(やまのうちようどう)の御庭番(おにわばん、青年スパイ)として、18歳の時から、江戸に送られた人間だ。そして、ジャーデン・マジソンという今も有る、イギリス国策会社で、アヘン(阿片、オピアム)を中国人に大量に売って、中国を崩壊させた、かつ、その武器商人として、日本にやってきた、グラバーの手先として動いた男だ。本当は、竜馬は、才谷屋(さいたにや)梅太郎(うめたろう)と呼ばれていた。
戦略外交官で、日本語が出来て、日本国内の、ふたつの勢力を、いいように 操(あやつ)った、アーネスト・サトウの「日記」に、はっきりと書かれている。
ただし、竜馬は、最後に、イギリスを裏切った。「議会制の日本となって、独立国になる」という考えを持った。だから、イギリスから捨てられて、殺されたのだ。
こういう、真実を、私の名著(笑い)『属国・日本論』(初版、1997年)に、はっきりと書いている。私、副島隆彦が、切り開いた、真実の歴史と言論の意義を、まだまだ、多くの人が知らない。私への正しい評価がまだ、ない。
7.「天と地と」は、原作の海音寺潮五郎(かいおんじちょうごろう)を、生前、少年だった私は、見ている。よかった。この歴史作家は、本当に真面目(まじめ)だった。ウソを書かなかった。
上杉謙信と 武田信玄の 川中島の合戦ものは、38年後に、46.「風林火山(ふうりんかざん)」として再度、現れた。上杉謙信は、本気で神懸(が)かりの武将で、毘沙門天を真剣に信じていた当時の、武家の棟梁だ。石坂浩二が上手に演じていた。
武田信玄は「風林火山」で一番、有名だ。「べん声粛々(しゅくしゅく)、夜、河を渡る」 の、幕末の有名文化人、頼山陽(らいさんよう)の「日本外史」の漢詩(崩れ漢文)が有名だ。 本当にあの時、戦っていたのは、百姓たちだ。彼らは、刀や槍(やり)なんか持っていない。ただの農具で、額に、堅い鉢巻をしただけの、みすぼらしい農民の姿のままだ。
4列縦隊で、ザクザクと整列して行進する、などということはない。それは、明治になって西欧式の近代軍隊になってからだ。そこら中に、騎馬に乗った御屋形さま(村の領主、侍)ごとに集まって、ぐるりとそれを取り囲んで動いた。若い元気な農民たちだ。
今のウクライナ戦争でも、地下足袋(じかたび)のようなものを履いて、ゲートルのようなものを足に巻いて、手甲脚絆(てっこうきゃはん)を絞めている、両軍の兵隊たちの姿が有る。いつの時代も、どこの国でも、最前線で戦うのは、ああいう、百姓の子供たちだ。
そして、その多くは死ぬ。 英雄物語など、すべて、ウソだ。
NHKは、大河ドラマで、戦争、戦闘シーン、すなわち、合戦(かっせん)のシー ンを、毎週、歴史のお勉強のふりをして、国民に見せる。NHKは、日本国民に、戦争を、扇動する権力メディアなのだ。
合戦の勇ましい姿と、そのあと、兵士たちに死体が、転がって散らばっているシーンも、ちらりと、5秒間ぐらいは、見せる。 NHKは、日本国民に、計画的に、戦争を脳に、刷り込ませている。
8.「 樅(もみ)ノ木は残った」(1970年)は、伊達(だて)騒動という、今も、ストーリーがよく分からない、歴史事件を扱っている。山本周五郎の原作だ。どうも、企業が生き残って行くために、経営者たちが、苦労に苦労で、かつ、内部の人事を巡る、複雑な権力闘争があって、それを、このドラマから学べ、という感じだった。幕府が、伊達藩を、取り潰したい、という計画だった、というのが、歴史の真実だろう。
江戸時代の、260年間の 太平の世 で、何がきつかったか、といって、大企業になりあがった、組織の中で、どうやって、会社(企業)が、生き延びてゆく かの、切実な、去らr?マンたちの 企業人生の苦労話だ。 本当は、アメリカの属国として、アメリカに這い蹲(つくば)って生きている、日本の上の方の人たち(支配階級)の苦しみを、NHKの大河は、たいてい、描いているのだ。私、副島隆彦には、この事がイヤ(嫌)と言うほど
分かる。
9.春の坂道(1971年)は、柳生宗矩(やぎゅうむねのり)と十兵衛(じゅうべえ)の親子が、忍者系の、武道家として、徳川家の中で、権謀術数を使いながら、生き延びたかの、話で、組織人間(会社勤め)の厳しさを描いていたのだろう。忍者は、隠密(おんみつ)だから、絶対に、自分たちのことを書いて残したらいけない。
松尾芭蕉(まつおばしょう)は、公儀隠密 だ。その弟子たちの、与謝蕪村も、向井去来(むかいきょらい)もそうだ。彼らは、一体、武士なのか、商人なのか、上層農民なのか、分からない人たちだ。だから、公儀隠密(忍者)なのだ。
彼らは、連歌師(れんがし、ここから俳句になって行った)の、俳諧師(はいかいし)で、皆、全国を徘徊(はいかい)する者たちだ。彼らが、全国に連歌の会をもって、隠密の拠点を作り、暗号のような俳句を書き、情報交換をしている。
私は、20年前、伊賀上野市と、隣りの名張(なばり)市のロータリークラブに呼ばれて、講演して、それから、翌日、あちこち案内してもらった。伊賀ものたちの中に、百地三太夫の百地一族もいた。
山を越した向こう側の、奈良の方に、柳生の里が有る。大きくは、伊賀者(いがもの)でも、使える主君が違って、生き延びるために、分裂していった。それが、伊賀者(隠密)たちで、今も、それと同じような、公安警察官で国家公務員くせに、言論人を名乗っている者たちが、たくさんいる。
柳生の新陰流の奥義(おうぎ)は何なのか、と、若かった私は、興味を持ったが、そんなものは、ない、と分かった。秘儀秘伝は、「どうやって、自分が、苦しいところを、生き延びるか」だけだ。
10.「新・平家物語」(1972年)は、私は、全く覚えていない。平清盛を仲代達矢が演じたと書いてい有るが、見た記憶がない。それよりも、あとの29.の「太平記」(1991年)の出来が大変良くて、こっちの、足利尊氏(今は、高氏と教える) を演じた、真田広之が好演していた。 どっちに転んでも、厳しいところを、ずっと生きなければいけない、
会社経営者の苦しみのように描いて、大人のドラマだった。
綺麗(きれい)ごとで、歴史の事件や、争いを、見るわけには行かない。
実際の歴史事件の時は、ほとんど人間は、下っ端の、下々(しもじも)の、一般庶民であるから、恒に、権力者たち主役である、大河ドラマなんか、お前たち、お庶民(一般ピーポー)には、何の関係もないのだ。 それでも、私たちは、本読みだから、歴史ものの小説も読むから、こうして、やっぱり、NHKの大河の話をするしかない。
副 島隆彦です。ああ、もう、こんなに書いた。もうやめる。あとの50本に、ついては、後日、少しずつ、私の感想、寸評を、書き加えて行く。
「今日は、ここまでといたし候(そろ)」 副島隆彦拝
加筆。副島隆彦です。 私は、明治4(1871)年7月 の、廃藩置県(はいはんちけん) で、日本全土を、46個の、おかしな名前の、 県や府 にした者たちを、必ず、引きづりだす。 彼らは、これまで、絶対に表に出て来ない。一体、明治新政府の中の、誰たちが、こんな、ヘンな地名にしたのか。それを決定した責任者たちの名前が分からない。私が、必ず、探し出して、筆誅( ひっちゅう)を加える。
一番ひどいのが、茨城(いばらぎ)県だ。茨(いばら)とは、棘(とげ)だらけの、最悪の雑木である、茨(はぜ、うるしの木)だ。この名を水戸に、付けた。 よっぽど、水戸の徳川氏 の人間たちが、憎かったのだろう。 群馬 (上州。かみつけ、上の毛 の国)も、栃木(下野、しもつけ。下の毛の国)も元に戻せ。
神奈川県は、相模(さがみ。しゃがむ、から来た )の国に戻せ。 昔からの、歴史のある土地名に今からでも、皆で決めて、戻せ。
東京と京都は、どう考えてもこれでいい。北海道も今のままでいい。
しかし、埼玉(武州。武蔵の国)も、福島(会津と、常陸の国)とか、島根も鳥取(因幡の国)もヒドい。越後の国である新潟県もよくない。秋田とか、岩手とかも、よくない。広島は、安芸(あき)の国だ。九州の県名もヒドい。今からでも、みんなで考えて、元に戻せるものは、戻せ。 こういう提案は、国家戦略家(ナショナル・ストラテジスト)を自認し自任している、私にしかできない。
愛知県は、「知を愛する」だ。フィロ・ソフィーだ。フィロ(愛すること)をソフィア(知、知恵を)だ。 いい名前だが、誰が決めたのだ。前の方で書いた通り、愛知とは、尾張の国と、三河の国を合わせたものだ。 私が、愛知はフィロソフィーから付けだろうと、
本に書いたら、「いや、昔から、愛知の名前があります」と即座に、反論が有った。
それは、旧名の ちふり を、今、知立(ちりゅう)市に変えた、あの辺だ。愛知という
地名はない。 同じく、江戸には、江戸(えど)氏という名の古い、地侍(じざむらい)一族はいない。 江戸は、本当は、厭離穢土(おんりえど)と、言って、穢土(えど)という、キタナイ土地のことを、言ったのだ。秀吉が、家康に、「お前は、あの、穢土(えど)に行け」と使ったのだ。
大阪府もひどい。浪速(なにわ、難波) の国でいい。摂津の国が、大きく上の方にはいっているが。 その他も。 副島隆彦記
11-20作

21-30作

31-40作

41-50作

副島隆彦です。 今日は、2023年4月17日(月)です。
以下に載せるのは、南雲香織(なぐもかおり)という 女性、ということになっているが、どうも、怪しい。おかしい。以下の ツウイターの文には、私も一瞬、騙された。
南雲香織


@nagunagumomo
2023年4月11日のツイート
副島隆彦です。私でも、この勇ましい文を読んだときは、ほう、こんな元気な女性が現れたのか、と思った。だが、どうもこの文は、男が書く文であって、とても、30代の女が書ける文ではない。政治活動家歴が長い男しか、こんな煽情的な 扇動文(アジテイションの文)は書けない。
私は、このあと、この「女」( 実在しないようだ) の ツウイターの文を、読んでいったら、反(はん)ワクチンで、勇ましく、ずっと、ワクチン反対の、激しい言論をずっと書いている。
その中に、参政党を支持している、反ワクチン活動家の吉野なんとかというレーザーで外科手術もする歯科医師 や、内海聡(うつみさとし?)というおかしな反ワクの医師 のことを支持している、とあって、あらら、どうもこの女は、おかしい、と私は気づいた。
参政党(さんせいとう) の代表の神谷崇幣(かみやそうへい)というのは、おかしいを通り越して、こいつは、幸福実現党から、一気に、改名して、集団で、党名を変えて、全国で、170万人ぐらいの選挙票(各県で、きっちりと 5千票ずつ。かける46県で170万 )をもっている政党 の党首 だ。
凶悪な男だ。 こいつらは、統一教会(とういつきょうかい。Moonies ムーニー)の別動隊だ。私たちは気を付けなければいけない。
私が、弟子たちに聞いたら、この南雲(なぐも)という帰国子女を名乗る 女は、 AI(エイアイ)の技術で、合成で作られた女で、実在しないという。
参政党は、こういう 高度の政治謀略( maneuver マニューヴァー )のテクニックを持っている、恐ろしい政治団体だ。これで、コロナウイルスの ワクチン接種に、激しく怒って、反対している 反ワクチン運動の支持者( 略称。反ワク。世界中では、英語で、antivaxxers アンチヴァクサーと言う)たちを、上手に、コロッと 騙(だま)して、だまくらかして、自分たちの政党の方に、搦(から)め取ってゆく。 ほんとうに、こいつらは、こういう高度の、大衆扇動の、策略技術を持っている。皆さん、用心して、気を付けてください。
今、急に騒がれてるようになった、chat GPT (チャット・ジー・ピー・ティー)という、AI(エイ・アイ、人工知能)を使った、言語処理技術で、自動的に、さらさらと、どんどんテキストを、自分の望むように、製造してくれる、マシーンが出来たのだそうだ。
chat GPT (チャット・ジー・ピー・ティー)は、 Chat Generative Pre-trained Transformer チャット・プレトレインド・トランスフォーマー)と言う。
「生成(せいせい)できる 事前の学習済み 変換機」 のことだそうだ。 私が、40年前に勉強した、アメリカの英文法理論 の 学派 に、 生成変形文法(せいせい・へんけい・ぶんぽう)学派 というのが有った。ノウム・チョムスキー(こいつを、私は、ずっと疑っている。反権力運動の英米での教祖扱い の人物 )が、その創業者で、この「これまでにないものを創る、と言う意味の 生成(ジェネレイテイブ)し、変形(トランスフォメイション)する文法(グラマー)という」学派だった。
そうか。あのチョムスキー学派の、いんちき野郎たちが、40年間か けて、こんなものを作っていたのか。 私は、このchatGPT というのは、インチキの、食わせ者の理論だ、と、断言する。
公務員や、2流のコンサル屋が、適当に、あちこちから、文章を泥棒して来て、それを繋(つな)ぎ合わせて、まるで、自分が書いたような、立派そうなテキストを、作るのには、役に立つだろう。
真に、クリエイティヴ (とは、神しか出来ない、という意味。西洋では、クリエイションcreation は、神だけがする。人間がする、モノづくりの、技(わざ)は、すべて「作る」だ )な文章を書く者たちは、こんな、怪しい機械は使わない。
それ以前に、私、副島隆彦は、「人間は、 AI( 人工知能 ) を、作れない。完成するには、あと500年かかる 」と言って、絶望した、1980年代まで、AI研究の第一人者だった、マービン・ミンスキーMIT教授(すでに死去)の考えを、すでに30年前の自分の本に書いた。
そして、3年前に、「AIは、作れない。AI技術者、学者たちは、失望して去って行った」論を、割と詳しく、自分の論文として書いて雑誌に発表している。そのうち、こちらに公開しよう。
人間(ごとき)が、人間と同じように、思考( intellect インテレクト、知能)する 機械を作ることは出来ない、と、私は、はっきりと断言する。ここに至る、この40年のAI学者たちの、大きな流れも、私は描いた。
参政党のワルの、 人ダマしのタヌキ たちは、すぐに、このchatGPT の ようなコンピュータ・ソフトを使って、この 南雲香織(なぐもかおり)という幻影(げんえい)を製造したのだろう。日本の反ワクチン運動を、扇動して、ダマして、自分たちの方に持ってくる為(ため)である。
私たちは、慎重になって、用心、注意、警戒して、政治言論の中に、入り込んでくる、おかしな勢力からの 洗脳の攻撃に乗らないようにしなければいけない。
副島隆彦です。 ここから後は、話が変わる。ここからは、「核戦争 が起きたときの シミュレーション」の画像、と、最後に、恐ろしい動画を載せる。
先日、私が、ネットで拾ったものだ。この地上で、これから数年、十年以内に、核戦争(Nuclear Warfare ニュークレア・ウォーフェアー) が、起きるとしたら、その地球上でのシミュレーション( simulation 模擬実験)は、以下のようなものだ。
(転載貼り付け始め)
一発の戦術核の応酬があっという間に世界全面核戦争に広がった(「PLAN


A」nuclear war simulation よりキャプチャ)
【戦術核戦争】ロシアとNATOが警告と報復で放った一発の核に対抗するため、ロシアが300発、NATOが180発の核攻撃を行う。攻撃の所要時間は3時間。核爆弾による直接の死者と負傷者を合わせた犠牲者は260万人
副島隆彦です。 このシミュレーション画像は、ネット上のNewsweek誌 の去年の9月の記事に有ったものを、私が、数日前に、採集したものだ。
私は、すでに、これと全く同じ画像を、去年の7月から、自分の本たちに使っている。そして、講演会でも解説している。それでも、世の中に、広まらないので、ここに、載せる。
ニューズウィーク誌のネット版にあったのだが、それを、発表したのは、プリンストン大学の学者のAlex Glazer で、そこに、このシミュレーション映像を初めに作った、技術屋の名前も出ている。
(転載貼り付け)
【戦略核の応酬】欧州が破壊され、NATOはアメリカから600発の戦略核をロシアの核基地に向けて発射。ロシアも報復。45分で犠牲者は340万人

この画像は、うしろに載せる、動画(最後に載せる。91.5 million 「9150万人が死ぬ」)という表紙の動画の一部だ。恐ろしい、地獄の テクノサウンド と共に、映っている) は、スウエーデンの首都のストックホルムにある、 「ストックホルム平和(本当は、核戦争) 研究所」が、40年前から、作っていて、ネット上にも、ずっと、堂々と、発表されていたものだ。
この「ストックホルム 核戦争 研究所」の真の創立者は、マデレイン・オルブライト女史である。彼女は、ビル・クリントン政権(1990年代)で、国務長官(ステイト・セクレタリー)を務めた猛女だ。当時、この老婆は、”ウオー・セクレタリー” 「戦争(をする)長官」と呼ばれた。 ヒラリーたち、悪魔女たちの親分だ。
このオルブライトが、「女性差別の ’ガラスの天井’ を突き破る、女たちの時代」の運動の創始者だ。そして、実際に狂った女たちが、今、世界各国の主要な外相になっている。 日本にも、安倍派と統一教会 の「国防婦人会(こくぼうふじんかい)」の幹部の女たちがいる。
私は、30年前から、この「全面的な核戦争になったら、地球上で9千万人が死ぬ」という数字を知っていた。この シミュレーションが、世界中で、また、脚光を浴びている。
日本もメディア(テレビ、新聞、雑誌)は、あまりにも恐ろしい、画像と動画だから公表したがらない。だから、私が、ここに転載しておく。
(転載貼り付け)
【敵人口殲滅と徹底破壊】核戦争の後も敵が立ち直れないようにするため、人口の多い都市や経済センターが標的になる。それぞれ上位30都市に、人口に応じて5~10発の核攻撃が行われる。45分で犠牲者8530万人

副島隆彦です。 このあとの方に、ニューズウイーク誌の記事も載せて置く。
【トータル】犠牲者9150万人(うち死者3610万人)

副島隆彦です。このあとが、上掲の画像たちをまとめた、恐ろしい動画だ。いかにも、元々、軍事用語である Plan A としてある。じっくりと、このユーチューブ動画を見て下さい。
(転載貼り付け始め)
PLAN A
https://www.youtube.com/watch?v=2jy3JU-ORpo&t=24s
副島隆彦です。 以下が、この記事の全文です。
(転載貼り付け始め)
〇 「 ロシアとの全面核戦争に現実味、シミュレーション動画の再生が急増 」
Nuclear War Simulator Shows What War With Russia Would Look Like
2022年9月15日(木) アリストス・ジョージャウ記者
「核使用のレッドラインをいったん超えてしまえば、全面的な核戦争へのエスカレーションを止めるのは非常に難しい。1発の戦術核の使用がヨーロッパ全域を巻き込む核戦争に発展し、核施設や核部隊を標的とするカウンターフォース(対兵力)攻撃から、最終的には都市や経済の要衝を標的に据える。そして敵を完膚なきまでにたたきのめすカウンター・バリュー(対価値)攻撃に変わるのは時間の問題だ」
核攻撃が「限定的」なレベルにとどまり、相手陣営が通常兵器のみで報復を行うシナリオも考えられるが、先制攻撃をした側を優位に立たせないために、「核には核で」報復を行うよう、軍トップには猛烈な心理的圧力がかかるという。
地球上の生物に対する核戦争の影響は「想像を絶する」と、(プリンストン大学の)アレックス・グレーザー Alex Glaser (教授)は言う。
「直後に出る膨大な死者と経済社会構造の崩壊による苦境に加え、その後何年間も続く核の冬が破滅的な影響をもたらす」
グレーザー教授 によると、米ロの核戦争が起きれば、最終的に50億人を超える死者が出るとの予測を示した論文もある。
「人類がその惨禍から立ち直るにはどのくらいかかるか、(私は)正直考えるのも嫌だ」
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 先日の定例会(学問道場の自力の講演会)で、私は少しだけ言及したが、2週間ぐらい前に、長崎大学の政治学者が、「核戦争が起きたら、24発、ロシアとアメリカの双方で核を撃ち合う」と言う研究発表をしたらしい。私は、この論文を読んでいないので、詳しくは知らない。
なぜ、今のこの緊張を伴う、微妙な時期に、長崎大学の学者が、こういう発表をするのか、その裏側の動きまでは、私も調べていない。 副島隆彦 拝
副島隆彦です。今日は、2023年4月11日(火)です。
もうすぐ近くの、4日後に、私が金(きん)の動きについて話す講演会が有ります。無料です。
以下の通り、私が呼ばれて行って、商品先物(しょうひんさきもの)業者と呼ばれる、金融会社の 大手で、「サンワード貿易 株式会社 」という会社です。今週末の、15日(土)で、もうすぐです。場所は、東京の 品川駅のそばです。
(ここに、直金(ちょくきん)の金の価格の表を載せる)

金(きん)と為替(FX、エフエックス)取引の仲介をしている金融会社での講演です。 詳細は次の通りです。
(貼り付け始め)
「 副島隆彦氏が指し示す 円と金(きん)の未来 」
日時 2023年4月15日(土)
* 13:30開場
* 14:00開演
* 16:30終了予定
主催 サンワード貿易株式会社
会場 ビジョンセンター品川
〒108-0074 東京都港区高輪4-10-8京急第7ビル3階 301A号室
控室: ビジョンセンター品川 203号室
アクセス: JR各線、京急本線 品川駅 高輪口より徒歩3分
申し込みはこちら ↓ へ
https://www.sunward-t.co.jp/seminar/2023/04/15_2/
(貼り付け終わり)
副島隆彦です。 金の価格が、上記の表のとおり、目下どんどん上がっている。 このことについて、私の考えと、これからの動きの予想をします。金をどのように、今からでも買ったらいいか、悩んでいる人たちがいます。 申し込んでから、私の顔を見に来なさい。
https://www.sunward-t.co.jp/seminar/2023/04/15_2/
副島隆彦 記
日本のトランプ大統領支持者のみなさま、トランプ大統領起訴は、決して悪いことではないので、心配しないでくださいませ!
『カバール解体大作戦』で、イヤというほど詳しく書いたことですが、トランプ大統領起訴はカバール解体のためにトランプ大統領が仕掛けた罠の一環です。
以下、起訴の真相の要点です。
*元大統領のような要人も地方検事がいい加減な容疑で起訴できる、という先例を作る。
NY州の検事が些細な容疑で前大統領を起訴したことが先例となり、レッド・ステイツの保守派地方検事がオバマやクリントン、バイデンなどを起訴する下地ができました。
*法廷で公式にカバールの悪事を提示できる。
アメリカの裁判では、準備段階でディスカヴァリー・プロセスという過程があり、検事と被告人弁護士が互いにとって有利な証拠を提示しなければなりません。このプロセスでトランプ大統領はカバールの手下の悪事の証拠を公式に提示することができます。
ホワイト・ハットはカバールの人間、及びカバールの手下たちの悪事の証拠を全て掴んでいますが、単にそれをリークしても、大手メディアに”偽情報”として片付けられるだけです。そのため、トランプ大統領は自分がエサになってカバールをおびき寄せ、意図的に起訴されて、裁判という公式な場でカバールの悪事の証拠を提出できる機会を待ちわびていたのです。
Qのインテル・ドロップ1181は、
We have everything.
How can we use what we know?
How do you ‘legally’ inject/make public/use as evidence?
What are you witnessing unfold?
Trust the plan.
我々は全てつかんでいる。
どうすれば我々が知ったことを使えるのか?
どうすれば’合法的に’証拠を注入/公開/利用できるか?
君たちは何の展開を目撃しているのか?
我々の計画を信頼しろ。
トランプ大統領の起訴は、カバール解体大作戦が最終段階に突入したことを知らせる吉兆です。私たちはホワイト・ハットのプランが展開している過程を同時進行で目撃しているのです。
以下は、裁判で明らかになるだろうと私が推測していることの一部です。(リンクは推測の根拠となる記事です。)
・ストーミー・ダニエルズは、人身売買をしていたオハイオ州のアダルト・クラブで逮捕された直後、カバールの弁護士に助けられ、その見返りとしてトランプ大統領の人格抹殺に協力することになった。(潰したい相手にいかがわしい人間を近づけて”関係者なので有罪”とする人格抹殺手段に関しては、『カバール解体大作戦』の第6章参照)
https://apnews.com/article/2a14e1b2c8b34d0aa9a6329e53fa3efc
・オハイオは、ジェフリー・エプスタインの資金提供者、レス・ウェクスナー(女性の下着会社、ヴィクトリアズ・シークレット創始者の大富豪)の本拠地で、人身売買の拠点。
https://www.insideedition.com/jeffrey-epstein-les-wexner-underage-girls-subpoena-prosecutors-court
https://www.nytimes.com/2019/07/25/business/jeffrey-epstein-wexner-victorias-secret.html
https://nymag.com/intelligencer/2022/06/how-leslie-wexner-helped-create-jeffrey-epstein.html
・人身売買、ペドフィリア、悪魔崇拝のセックス・カルトであるNXIVMのメンバーだったストーミーの身元調査を徹底的に行えば、ピザゲイトやクリントン一族のハイチでの人身売買にも光を当てることが可能。
https://www.youtube.com/watch?v=cxch-YOFwFA
*この起訴の先例に従って、ジョージア州の検事が「2020年の大統領選でトランプがケンプ知事に”トランプへの票を見つけろ!”と言って選挙に干渉した」としてトランプ大統領を起訴すれば、裁判でジョージア州の選挙で不正が行われた証拠を提示できる。
https://rumble.com/vbl0yj-ballot-stuffing-georgia-election-fraud-2020.html
https://www.georgiarecord.com/ruby-freeman-body-cam-admissions-revealed-in-the-georgia-ballot-scanning-scandal/
ディスカヴァリー・プロセスで、シドニー・パウエルの訴訟に添付された元海軍兵(オバマ政権下、ブレナンの指示を受けてウクライナなどでカラー革命を起こして選挙の不正を手伝っていた工作員)の宣誓供述書も提示されれば、2000年の大統領選でフロリダ州の結果が混乱したのは電子投票機導入を正当化するためのカバールの不正工作だったことや、電子投票機導入以降の選挙が全て八百長だった証拠も明示できます。(詳細は『フェイク・ニューズメディアの真っ赤な嘘』第六章参照。)
ケンプ知事が証人喚問されれば、2016年の大統領選でDHSがジョージア州の選挙システムにハッキングした証拠(=オバマがジョージア州の票を改ざんしようとした証拠)を提示できます。
https://cyberscoop.com/georgia-hack-dhs-brian-kemp-jeh-johnson/
ケンプ知事の身元調査を行えば、2020年の大統領選直後にケンプの娘のボーイフレンドの”交通事故死”が、ケンプがトランプ大統領を助けることを阻止するためのカバールの威嚇だった、という陰謀論
https://www.washingtonexaminer.com/news/brian-kemp-georgia-daughter-boyfriend
に再度焦点が当たり、陰謀論ではなくて事実だったことが明らかになるでしょう。
*同じく、この起訴を先例として、トランプ・オーガニゼイションの財政管理不正容疑でトランプ大統領が起訴されれば、クリントン財団や、オバマ、ブッシュ、バイデン、マケイン、ロムニーなどの”慈善組織”のヘッドであるオバマ、クリントン一族、ブッシュ一族、バイデン一族、マケイン一族、ロムニー一族も起訴できる。
些細な会計・納税ミスを「知らなかった、じゃ済まされない!組織の長として責任を取れ!」と言ってトランプ大統領を起訴すれば、同じスタンダードでカバールの手下どもを一網打尽にできます。トランプ大統領は何一つ落ち度がないのでいくら調べられても大丈夫ですが、カバールの手下たちは叩けばほこりが出る悪党です。彼らの悪事の証拠をつかんでいるホワイト・ハットは、裁判で公式に証拠を提示できる機会を、手ぐすね引いて待っているのです。
*トランプ大統領がマーラ・ラーゴに機密文書を持ち出した容疑で起訴されれば、公文書をサンディ・バーガー国家安全保障問題担当大統領補佐官に盗ませたクリントン、ショッピングモールやガレージに機密文書を保管していたオバマ、バイデン、公的Eメールを消去したヒラリー、2200万通のEメールを消したブッシュなど、今までの正副大統領や議員たちのことも一気に起訴できる。
https://www.cnn.com/2005/POLITICS/09/08/berger.sentenced/
https://www.newsweek.com/2016/09/23/george-w-bush-white-house-lost-22-million-emails-497373.html
何度も書いていることですが、NSAはあらゆる通信を傍受・保管しています。こうした裁判のディスカヴァリー・プロセスで、9/11とブッシュ一味の関係、コソヴォ戦争がNATOのグラディオだったこと、ボストン・マラソンがオバマのグラディオだったこと、ベンガジ公使館襲撃事件の真相などが一気に明らかになるでしょう。
また、大統領は機密文書を公開する権限を持っているので、例えマーラ・ラーゴに機密文書があったとしても、「それはトランプ大統領が任期中に機密扱いを解除したものだ」と言えば、それまでです。しかし、副大統領時代のバイデンがガレージに保管していた書類に機密文書があったら、機密文書持ち出しの罪で裁かれるのが当然の成り行きです。
さらに、トランプ大統領が持ち出した文書の中に、トランプ大統領署名済みのジュリアン・アサンジの恩赦があるはずなので、これが法廷で提示されれば、「サインしておきながら、なぜ恩赦を断念したのか?」ということが話題になり、「アサンジを恩赦したら弾劾裁判で有罪にしてやる!、と、マコーネルに脅された」などの証拠が出てくるでしょう。
愚かなカバールの手下どもが調子に乗ってトランプ大統領を起訴しまくってくれますように!!!
*Nobody is above the law!「誰も法の上に立つことはできない」(どれほど高い地位にいる人間でも法に従わなくてはならない)と言いまくっている大手メディアの連中や左派、RINO(Republican in name only名前だけ共和党の偽保守派)を追い詰めることができる。
オバマやクリントン、ブッシュ、ロムニー、マケイン一族が逮捕されたときに、大手メディアや左派、RINOが彼らを弁護できなくなります。
*アメリカの司法制度がフェアーではないことを国民に見せつける。
マイケル・コーエンが勝手に支払った”口止め料”のせいで、連邦政府の管轄である選挙法違反の罪で地方検事が起訴、これがトランプ大統領のケースです。
これとは対照的に、ロシア疑惑をねつ造したスティール文書にカネを払って選挙干渉を行ったヒラリーや、ハンター・バイデンのラップトップに関する記事を検閲して選挙干渉を行ったFBI, CIA, DHSなどの職員、ラップトップがロシアの偽情報だと嘘をついたバイデンは起訴されていません。
トランプ大統領の起訴は、アメリカの司法制度が激しく不公平であることを国民に見せつけるためにも重要な役割を果たしています。
*トランプ大統領起訴を使って暴動を起こそうとしているカバールのグラディオ(偽旗工作)の手口を国民に知らしめる。
2021年1月6日の議事堂”襲撃”事件が、カバールが仕組んだグラディオだったことは、当時のビデオの一部が公開されたことで明らかになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=Opy7MLGAPBk
トランプ大統領がNYで起訴された日に、トランプ派と反トランプ派の小競り合いを演出したのは、カバールのカラー革命(グラディオ)指導者、リサ・フィシアンだったことが既に明らかになっています。
https://qr.paps.jp/8DwME
しかも、「共和党も選挙で不正をすべき」と言っている”トランプ支持者”の女性が持っているケイタイ電話にはHAIL SATAN 悪魔万歳、とプリントされたスティッカーがついているので、この女は明らかにフィシアンの子分です。
フィシアンは、2020年には、国務省のマリア・シュテファンなどと共に、大統領選挙の後にBLM,アンティファを使ってワシントンDCで暴動を起こす計画を立てていました。(詳しくは『カバール解体大作戦』第三章参照)
https://www.foxnews.com/us/election-day-white-house-demonstrations-zoom-calls-shutdown-dc
トランプ大統領の裁判の最中に、カバールはまたグラディオを起こすに違いないので、ホワイト・ハットはグラディオの現場の証拠映像をたくさん撮って、国民に提示する日を待ちわびています。
*真のMAGAポリシー支持者とフェイク支持者を分ける。
トランプ大統領が起訴された後、MAGA支持者だと思われていたトーマス・マスィ共和党下院議員がディサンティス支持派に鞍替えしました。この後、NYの裁判でトランプ大統領が有罪になったら、鞍替えする人が続出すると思われます。まさかの友は真の友。トランプ大統領は、わざと窮地に陥ったと見せかけて、筋金入りのMAGA支持者と、見せかけだけのフェイク支持者を分類し、新政権誕生後に一掃すべき隠れカバール派をあぶり出しているのです。
*カバールの組織が陪審選択過程を仕切っていることを露呈する。
トランプ大統領は、NYの裁判では有罪になり、上訴して、最終的に最高裁で無罪になるはずです。しかし、もし最高裁でも有罪になり、通常の司法制度で万策が尽きたら、その時こそ軍隊の出番で、全ては軍事法廷で決着がつくことになるでしょう。
NYの裁判で、全く証拠がないのにトランプ大統領が有罪になれば、陪審員制度のゆがみがあきらかになり、実はNYの法廷はクラウドストライク(民主党本部のコンピュータをロシアがハッキングしてウィキリークスに渡した、と、大嘘をついたカバールの会社)に容疑者を有罪にする人間のみを陪審として選ばせている、
https://qr.paps.jp/BUOZb
ということに焦点が当たるでしょう。
アメリカの司法制度は、ランダムに抽出された陪審集団の中から、検事と被告側弁護士が12人の陪審員を選ぶ、ということになっています。しかし、既に10年以上前から、ロバート・デヴィッド・スティールとシベル・エドモンズが「多くの州や連邦政府がクリアーフォースなどの情報収集分析会社に陪審選出作業を委託して、国や州が望む判決を出してくれる人間のみに陪審義務要請書を送っている。」と言っています。(ロバート・デヴィッド・スティールが死なされ、このふたりのYouTubeチャンネルが消去されてしまったのは、人類にとって大きな損失です!)
クリアーフォースは、オバマの国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めたジェイムズ・ジョーンズが設立したリスク管理会社で、
https://www.clearforce.com/
ネット上のあらゆる個人情報(SNSの投稿、サイト訪問記録、オンラインショッピングのデータなど)、医療関連の個人情報、通信会社から買い取った個人情報(いつ、どこに居たか、など)、銀行や国税庁のデータを含むあらゆる個人情報をAIで分析して、個人の政治思想、性的嗜好、健康状態などを割り出し、行動を予測する作業を行っています。トム・クルーズの『マイノリティ・リポート』を地でいく会社です。
例えば、飲酒運転で被害者を障碍者にした犯人の裁判があったとしましょう。クリアーフォースは、交通事故の被害者、交通事故の被害者の家族、友だちに交通事故の被害者がいる人のみのリストを法廷に提出し、法廷は彼らに陪審義務要請書を送るので、ランダムに抽出されたはずの陪審団には、犯人を有罪にしたい人しかいない、ということになります。ですから、裁判の前の予備尋問(陪審集団から12人の陪審員を選ぶ作業)で弁護側がいくら努力しようが、容疑者にとって良い結果がでるわけがありません。
トランプ大統領は、この真実を国民に見せるために、わざとNYの裁判で有罪になる覚悟でいるのです。裁判の過程で、まだ眠っているノーミーたちが「これはカンガルー・コート(いかさま裁判)じゃないか!」と目覚め、世論が陪審選出過程に疑問を抱いてくれれば、AIでカバールの意向に沿う人間のみが陪審に選ばれている実態をさらけ出すための地盤固めができるからです。
数日前、RFK Jr.が出馬宣言をし、中国がバイデン一族に巨額のカネを送っていたことも明らかになったので、もうすぐバイデン(のマスクをかぶった人)はいなくなるでしょう。補正第25条(免職される、認知症や病気などで執務不能になったとして解雇される)を使って追い出されるのか、急に病死したことになるのか、どんな方法が使われるかは分かりませんが、バイデンがはずされることは間違い有りません。
その後、カバールはオバマ夫人(=ビッグ・マイク、男)
https://fr.style.yahoo.com/en-images-15-choses-que-vous-ne-saviez-peutetre-pas-sur-michelle-obama-qui-fete-ses-56-ans-080758227.html
https://clovismoliveira.wordpress.com/2020/09/01/por-que-tantas-pessoas-acreditam-que-michelle-obama-e-um-homem-biologico-malik-obama-tweetou-isso-tambem/
を推して、予備選でビッグ・マイクがRFK Jr.を負かしたら民主党は分裂するでしょう。この後の展開として最高のシナリオは、トランプ大統領がRFK Jr.を副大統領候補にして、トランプ/ケネディのチケットで大勝利を収めることです。
3月初旬に行われたCPACのスピーチで、トランプ大統領はこう言っています。
https://rumble.com/v2binw8-live-president-donald-trump-delivers-remarks-at-cpac.html
「2016年、私は”私はあなたたちの声です”と宣言しました。今日、私はこう付け加えます。”私はあなたたちの戦士であり、あなたたちの正義です。そして、不当な扱いを受け、裏切られた人たちにとっては、私はあなたがたの報復者です。私はあなたたちの報復者です。私はディープステートを完全に抹殺します!」
3月下旬にテキサスのウェイコで行われた演説では、
https://rumble.com/v2efbmu-live-president-trump-in-waco-tx.html
「2024年は最終決戦です。大決戦になるでしょう。」と言っています。
私は大統領選の前に、ブランソン兄弟の請願書が最高裁で受け容れられることにまだ期待をかけていますが、どんなプロセスを経るにせよ、トランプ大統領が戻ってくることは間違い有りません。
いつ戻れるかは、目覚めた人の数がいつ8割を超えるかにかかっているので、みなさん、周囲の人を目覚めさせるための作業に引き続き力を入れてください!!
SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。
今日は2023年4月9日(日)です。定例会当日となりました。東京地方の天候は晴れです。
本日の定例会は、当日券があります。事前申し込みがなくても、受付で手続きをしてご出席いただけます。
インターネット動画配信参加希望の方は専用の申込フォームがありますので、そちらからお申し込みください。以下のアドレスです。
https://www.kokuchpro.com/event/1977c1ac457facb6439cabdc459defea/
よろしくお願いいたします。
副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
副島隆彦です。今日は、2023年4月6日(木)です。
すぐ下 ↓ の古村君からのお知らせのあとに、私もダメ押し で書きます。
もうすぐの3日後の、来週はじめの4月9日(日)に、以下の通りの、私たちの学問道場の、自力での講演会があります。再度の宣伝を私からもします。
古村君が、長々と説明をしているから、私は、あまりこういうことを好まない。簡単に、簡潔に、当日の申し込みを書けば以下の通りになる。たったこれだけの纏(まと)め書き にしないと読み手の理解を得ることが出来ない。 以下の要領を読んで申し込んで下さい。
===============================
第44回副島隆彦を囲む会主催 定例会
「 核戦争か。 もう×陰謀論者と言わせない 」
*会場:全電通労働会館ホール 東京都千代田区神田駿河台3丁目6
*日時:2023年4月9日(日)
開場・受付/12:00~ 終了/17:00 (予定)
===============================
申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//
副島隆彦です。 古村君にさっき電話で聞いたら、参加の申込者のうちオンライン配信を希望する者が増えて、当日、会場にまで来る人が、あまり増えません。私は、このことを危惧しています。
取り付け騒ぎ。昭和2(1927)年3月の「金融恐慌」で。東京中野銀行に預金引き出しの行列をする人々

副島隆彦です。 会場にまで、わざわざ自分の体を実際に動かして、長い時間かけて、電車でやってくることの苦労を考えたら、確かにオンラインで、講演の様子を視聴(しちょう)した方が簡単でいい。会場までわざわざ来るのは、大変な手間と苦労である。弟子たちに聞いたら、何と 海外のドイツとフィリピンに在住の人からも申し込みが有ったそうだ。
グーグル傘下のユーチューブ YouTube の「限定公開」という機能を使って、オンライン配信で、講演の様子を見ることが出来る仕組みになっているそうだ。ただし配信するのは、画面を合成する作業とかで、1週間、会場で見る人たちよりも遅れるのだという。
通信技術の更(さら)なる発達によって、こういう時代にまで私たちは来た。もう実際に、生身の人間がたくさん集まって、皆で、歓声を上げて、議論することがなくなりつつある。ということは、緊急での重要な、国民的な課題での政治集会も、もう人が集まらなくなる、ということだ。 オンラインでの視聴者の方が、会場に来る人の3倍になっている。
と言うことは、これがさらに進むと、そのうち会場に集まるのは、私の弟子たちを中心に50人ぐらいだけで、あとは、遠隔地からの参加者のなる、という時代が、本当に来つつある。私はこの事態に驚いている。
もう演劇も、スポーツ観戦 も音楽のコンサートも、各種の文化事業の event ( これを、〇「エヴェント」と、日本人は、以後、表記し、発声するべきだ。 X「イベント」ではない。「本日の、メイン・エヴェント」と言うでしょう。event は、X 「イ」ベントでは、おかしい。 こういう英語の日本語化の間違った表記を訂正し、適正にすることでも、私、副島隆彦が、この国に存在する ) も、政治集会も、さらに、現場まで行く人が少なくなる。
こんなことは、ネット(ウエブ)と、デジタル社会に生きている者たちにとっては、当たり前のことで、私、副島隆彦が、何を危惧(きぐ)しているのか、若い人たちには理解できなくなっているだろう。 私は、自分が、どんどん旧式の、古臭い世代の人間になっていることに自覚がある。
1960年代から、テレビの時代になって、どんどん映像(えいぞう)化が進み、そのせいで、そのひとつ前の文化(culture クルツール、カルチュア)だった、映画が、映画製作業界ごと、どんどん衰退していったことを、私たちは体で知っている。
それと、新聞(紙、し。かみ)の文化も、テレビジョンに打撃を受けて衰退を始めた。が、それでも、まだ、2010年代までは、まだ新聞は生き延びた。それが、PCから、スマホに変わり、そしてSNSとユーチューブの時代が本格的に到来した、2015年ぐらいから、新聞紙(がみ)も、死に始めた。
今、激しく衰退して、もしかしたら、ネット(ウエブ)以外では、消滅するかもしれないのが、1.テレビ、2.新聞そして 3.出版物(本、雑誌)の出版業界である。
テレビ、新聞の 業界の経営陣と幹部たちは、このことで、激しい収入減と売り上げの激減で、それこそ死ぬほどの苦労をしている。
3番目の、出版業界もヒドいものだ。出版社の社長たちは、毎日が地獄のような経営をしている。単行本よりも、先に雑誌が滅んだ。週刊誌、言論誌どころか、女性向けのファッション誌も、「休刊」という名の、実質、廃刊 (もう紙の雑誌を印刷しない)が、どんどん出ている。
おそらく、誰でも知っている通り、もう集英社の少年向けの週刊漫画の王者である「週刊ジャンプ」(最大時、確か、一週で500万部を売った)でも、5年ぐらい前に逆転して、紙(かみ)の雑誌と、ネットのスマホでの電子書籍(でんししょせき)の方が、売り上げ(有料の購読)が上回った。
そして、もう、2023年現在では、紙の週刊漫画も、漫画の単行本シリーズも、滅びつつあって、印刷屋と製本屋(せいほんや)(この二つは、古くからの東京の地場=じば=産業と言われてきた)が、冗談ではなく機械を止めて廃業しつつある。
「 水と氷(こおり)以外なら何にでも印刷する」と豪語してきた、DNP(ディー・エヌ・ピー、大日本印刷)と、凸版(とっぱん)印刷の、最大手の2社でも、世界最高性能の印刷機が、仕事が減って、どんどん止まって、廃棄処分( 減価償却 げんかしょうきゃく の繰り上げ )しなければいけなくなっている。恐ろしい時代だ。
そして、今や、書籍(本)、雑誌の、売り上げの、実に3割(30パーセント)は、アマゾンからの購入である。それも、さらに、紙の本よりも、電子書籍(デジタル・ブック)での、キンドルやら、アイパッドでの購読が、どんどん市場占有している。 このまま、どこまで、アマゾンの独占が進むのか、を、考えると、私は、そら恐ろしい気がする。
ただし、出版業界の最大企業である、小学館と 講談社の 2大大手は、漫画、アニメ、ゲームの本だけは、プラットフォーム(ネットでの窓口の、表紙の機能。数百万人がこのページを開く)を、アマゾンに握られることなく、自力、自前で、プラットフォームを、10年前から建設した。ここだけは、アマゾンの支配から脱出して、直接、自分で集客して、電子書籍(デジタル・ブック)で有料で課金(かきん)し、集金している。
ヤフー Yahoo! (Zホールディングズ。孫正義のソフトバング系) の表紙(ホームページ)が、日本国の情報のプラットフォームになっていて、今では、毎日、おそらく3千万人の日本人が、このページを開いているようだ。
私、副島隆彦は、この3.の 出版業界で、もう30年間、生きて来た。いや30歳から数えれば、40年間生きて来た。私は、これまでに、240冊ぐらいの本を書いて、その本たちの売り上げからの X 印税(いんぜい。この言葉も、廃止 ( obsolete アブソリート、obsoleteness 廃語 )に、 したい。X 印税は、ヘンなコトバだ。原稿収入と書くしかない)で、生活してきた。
出版社と書店が、この20年間で、全国で激しく収縮して、どんどん倒産(その一種が破産。裁判所に申請する、破産手続き)して廃業、閉店することで、書店文化が、文字通り滅びつつある。
私の弟子たちは、年長組(ねんちょうぐみ)で、自分の本を出版した者たちでも、「先生。もう本では食べて行けません。いくら書いても、もう本は売れません」と、絶望している。
私、副島隆彦だけは、それでも、まだ、自分の本を、全国の書店で売って、その収入で生活している。この暮らしが、いつまで続くものだろうか。 おそらく本の売り上げの収入(一冊の、その1割の160円とかを貰う)で、生活が成り立っているのは、政治、社会評論の分野では、佐藤優(さとうまさる)と池上彰(いけがみあきら。彼はテレビでも稼ぐ)を筆頭にして、私を含めて10人ぐらいだろう。
今では、あのバカ者の、田原総一朗(たはらそういちろう)の本や雑誌からの収入よりも、原稿料では私の方が上だろう。あのジジイも死にかかっているから、「オレは、いい時代を生きたよ」と、逃げ切るつもりだ。 電通(でんつう)とテレビ局に、長年、寄生し続けて、それで、もう30年間も「番(ばん)を張って」来た。
それでも田原総一朗も、もう業界では、耄碌(もうろく)ジイイ扱いだ。その前の竹村健一と同じで、テレビ局から、煙(けむ)たがられて、10年前ぐらいから、政治討論番組の司会業(MC エム・シー、マスター・オブ・セレモニー)から外されている。田原ももうすぐ死ぬだろう。90歳ぐらいだろう。
散々、若い頃からの 反体制の左翼(岩波映画社、テレビ東京)のふりをした後(あと)に、電通に育てられて、テレビで名前を売り、自民党の政治家たちにびったり、びっしりとくっ付いて、この40年間を、こいつは、生きた。私、副島隆彦を、絶対に、「朝まで生(なま)テレビに、20年間、出そうとしなかった。
田原総一朗よ、お前の人生は、あまりに恥ずかしい。 テレビ、新聞と共に、田原と電通(でんつう)が、赤字経営で滅んでゆく。
書籍と雑誌の 2大 取次(とりつぎ)である、日販(にっぱん)と、東販(トーハン)も、経営の苦境に立たされている。 来年(2024年問題というらしい)で、日販が、本と雑誌のトラックでの全国配送を停止する、と言われている。
と言うことは、日販は、実質、廃業である。このあと何で、生き延びているフリをするのか、分からない。 主要コンビニ3つ の、強力な全国の配送システムを使うことを、特に7&I(セブン・アンド・アイ。セブンイレブンとイトーヨーカ堂)から拒否されたらしい。
今や、アマゾンへ、出版社から、印刷所で仕上がった本を、そのまま、直送(ちょくそう、じきそう)で、市川(いちかわ)その他の、アマゾンの巨大倉庫の配送センターに送られる。私の本の場合、印刷した 例えば、1万部の本の場合、これまでは、だいたい3千部ずつが、日販とトーハンに納入され、アマゾンに2千部ぐらいが入った。
それ以外は、売れ行きが良くて増刷(ぞうさつ)、再販から後は、今では、直接、アマゾンに行くらしい。
前述したとおり、日販の引き受け分が、廃業が迫っているらしく、急激に1000部ぐらいしかなくなっている。ということは、アマゾンの引き受け分の方が、もっと多くなるだろう。このあと、一体、どういうことになるのか、私にも分からない。
だが、世界政治を、もっと、大きく、大きく見る目を持っていて、この国(日本)では、例外的な世界基準(ワールド・ヴァリューズ world values )の人間である、私、副島隆彦の予測、予言からしたら、アマゾンの物品販売での世界支配は、今がピークであって、これから、大きく衰退に向かう。
アマゾンは、そのうち、書籍(本)のネット販売と、デジタル・ブックの販売、管理からも、撤退するだろう。おそらくあと5年だ。この動きは、アメリカの big tech ビッグ・テック = GAFA+M (ガーファ・プラス・MSマイクロソフト)の衰退に対応している。
だから、アメリカ帝国の属国(ぞっこく。トリビュータリイ・ステイト tributary state
朝貢国=ちょうこうこく=) のひとつである日本 は、これからの、あと5年間の、アマゾンの支配と横暴(おうぼう)に耐えれば、生き残れる。人類史(世界史)の法則として、帝国(エムパイア)の方が、じっと我慢した属国よりも、先に滅ぶのである。
だから、皆(みんな)、日本人よ、安心しなさい。日本には、核兵器は、落ちて来ないよ。おっと、これは、9日の講演で、私が話すことの中心の課題だった。これ以上は、ここでは書きません。当日、時間がある人は、東京の、お茶の水駅の、聖橋(ひじりばし)側の改札 から出て、下に5分歩いたら到着する会場に来てください。
申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//
私、副島隆彦も、そう、いつまでも生きてはいません。・・・ウソ。あと10年は、元気で生きます。そして闘い続けます。何が起きようが、私たちは、元気で生きましょう。
副島隆彦拝
SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2023年4月5日です。
4月9日の定例会開催が近づいています。最初に定例会に関するお知らせをします。
(1)定例会会場出席参加で、既に参加費をお振込みいただきました方々には入場券となりますおハガキを発送いたしました。ご確認ください。
(2)本日以降は、参加費をお振込みいただきましても、昨今の郵便事情の悪化のために、おハガキを開催日前日までにお送りできない可能性が高いため、お振込確認をEメールで差し上げます。名簿には振込済と記載されますので、当日に受付でスムーズに当日券をお渡しできます。
(3)前日までに参加費振り込みが難しいという方は、当日払いを受付で承ります。
(4)事前申し込みにご協力ください。
(5)インターネット動画配信は4月17日(月)午前9時から行います。参加費をお振込みいただいた方には、開始日の前に、Eメールで、動画が見られるアドレス(YouTubeでご覧いただきます)と、資料となりますパワーポイントスライドがダウンロードできるアドレスをお送りいたします。
※当日の会場での参加はまだお席がご用意できますので、是非ご参加ください。以下のアドレスからお申し込みができます。
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//
国内外共に大きな変化が起きつつあります。私たち学問道場のこれまでの言論を見ていただければ、私たちのぶれない言論の中身通りの変化が起きていると自負しています。大きなことを言うようですが、今回の定例会の講演は、より大きな真実を明らかにし、世界の進む方向を示す内容になると確信します。会員の方をはじめの多くの方々に、生の副島隆彦とぶれない、真実の言論を見に来てください。お待ちしております。
(終わり)
副島隆彦です。今日は、2023年3月31日(金)です。
来たる 4月9日(日)に、東京のお茶の水の全電通会館で、私たちの学問道場の、定例会(自力での講演会)が行われます。私、副島隆彦からも、皆さんの 参加と結集を、お願いします。
このすぐ 下 ↓ と、今日のぼやきでも 告知しているとおりです。
2023年4月9日(日)開催の定例会のお知らせ。演題は「核戦争か。もう×陰謀論者と言わせない」です。2023年3月4日※(↓下記アドレスからお申し込みください↓)
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//
ここで、私、副島隆彦が、力いっぱい3時間、話します。
私の話の前に、現役のバリバリの物理学者である、下條竜夫(げじょうたつお)君(兵庫県立大学 助教授 ) が、「物理学と 霊魂(れいこん)」と、題して、現代の物理学が、スピリチュアリズム(霊魂、霊的存在、を重視する思想)へ、どのように架橋(かきょう)してゆくか、を話します。乞うご期待。
当日、時間のある人は、是非、参加してください。 この学問道場の 定例会(第44回目)は、ただの例会ではなくて、当(とう)学問道場に集まる弟子たちが、文字通り、総力を挙げて実行する、公開の、春の重要な催し物です。学問道場の会員だけでなく、会員でない人たち(かつて会員だった人も)にも向けて、公明正大に開かれている講演会です。物おじせず、遠慮しないで来てください。
私たちの学問道場は、創立して24年(1999年末から )になります。決して、秘密結社(ひみつけしゃ)や、副島隆彦を中心とした少数の若者の集まりではありません(笑)。
私たちは、広く、日本社会に向かって、堂々と、大きな真実を書いて、自分たちの意見を正直に表明して、日本国民に訴えかけてきました。
学問道場は、インターネット時代の到来( 日本では、「ウインドウズ97」が導入された1997年から)と同時に、始まった、「 すべての日本人のための、世界で最先端の、知識、思想、学問を、身に着けてもらうための知識習得の場所」です。
誰に対しても、分け隔(へだ)てなく、何の秘密も持たないで、公開されています。
アニマルハウスの儀式の様子

アイズワイドシャット

副島隆彦です。 私は、この定例会の講演(学問道場の先生としての授業でも有ります)で、目下の、世界の最先頭の、一番、重要な、課題から話し始めて、おそらく、20項目ぐらいの内容を、皆さんに、語り掛けるつもりで、今、念入りに準備をしています。
その、第1番目は、どうしても、「世界に核戦争は起きるのか。それはいつか。どのように起きるか」という、問題になります。
第2番目は、目下の、ウクライナでの激しい戦争は、「いつ、その第一回目の停戦(シース・ファイア cease -fire )が有るのか」 です。 この下に、私が貼る、表を、しっかり見て下さい。
そのために、「 国際紛争、戦争が、進行してゆくときの、和平交渉 (わへいこうしょう。peace talks ピース・トークス)に至る、6つの段階 」を、私が教えます。
(ここに、その表を貼る)

3月21日に、中国の指導者の習近平が、モスクワに行って、プーチンと親しそうに話して、「私が、戦争の停戦の 仲裁、仲介 (mediation ミーディエイション)をしましょう」と言った。ウクライナのゼレンスキーも、この習近平の仲裁を歓迎している。
だから中国の仲裁による、「第一回目の停戦」が、行われるだろう。それは、いつごろか?
第3番目は、 アメリカの銀行の急激な預金引き出し(取り付け騒ぎ bank run バンクラン)の、その次、が、いつ起きるか。そして、アメリカとヨーロッパの主要銀行の、連鎖破綻が、起きて、「それが、世界大恐慌につながるのは、いつか? 米ドルの大暴落はいつ起きるか?」 を、話します。
これは、先々週の、金融セミナーで、資産家層(小金持ちたち)に対して、私が話したことだが、その重要なエッセンスだけを、まとめて簡略に話します。
第4番目 以降は、・・・当日のお楽しみ、ということにします。
私、副島隆彦が、精魂を込めて話します。私の頭脳の限りを尽くして、あらゆる問題を、網羅して、まとめて、ここですべて話したい、という気持ちに、私は、なりました。
オンライン配信でも、この定例会の内容を、申し込んだ人たちは、映像で見ることが出来ます。 その申し込みは、こちらです。
(ここに貼ってください)
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//
副島隆彦です。それでも、私からのお願いですが、3回ぐらいでいいですから、生身の副島隆彦を、直(じか)に、会場に見に来てください。そして、他の我が学問道場に結集する会員たちの顔つきを見て、「ああ、この人たちが、今の日本で、一番、感覚の鋭い、そして、真剣に本を読むことを知っている、知識人タイプの人間たちであり、とりわけ、
副島隆彦が、ウソをつかない、大きな真実を語る人間だ、と知っている者たちの、集まりなのだ」と、実感してください。
今の日本で、私たちぐらい、本気で、この世界そして、私たちの日本のことを、真剣に考えている者は、他にはいない、と自信をもって言えます。
学問道場に集まっている、皆さん。 皆さんが、日本国の、アンカー(おもし、錘)なのです。 私たちが、しっかりして、動揺することが無ければ、この国は、大丈夫です。それぐらいの明るい信念を、皆で、持ちましょう。
私、副島隆彦は、これからの世界の動きについて、一切の、不安、逡巡(しゅんじゅん)、懊悩(おうのう)は、有りません。私が、自分の堅い信念をもって、皆さんと共に、突き進めば、日本は、大丈夫です。 それぐらいの 高度の知性を、今の私たちは、持っている。
それでは、4月9日に、学問道場の定例会でお会いしましょう。あと、一回、直前に、私から伝えたいことを、ここに書きます。
再度の宣伝です。 2023年4月9日(日)開催の定例会のお知らせ。演題は「核戦争か。もう×陰謀論者と言わせない」です。2023年3月4日※(↓下記アドレスからご覧ください↓)
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//
副島隆彦拝
SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2023年3月30日です。
2023年4月9日開催の副島隆彦の学問道場主催定例会についてお知らせします。
会場参加、動画配信参加共に、既に参加費をお振込みいただいた方々にはEメールで入金確認のお知らせをお送りしております。「振り込んだがまだ確認のメールをもらっていない」という方はお手数ですが、下記連絡先までお知らせください。
【連絡先】
・Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
・電話番号:048-788-1837
・ファクシミリ番号:048-788-1854
会場参加で既に参加費をお振込みいただい方には入場券となりますハガキを発送いたしました。お届けまで今しばらくお待ちください。
ただ今、定例会参加(出席とインターネット動画配信の2種類)申し込みを承っています。是非ご参加ください。
※「2044」 2023年4月9日(日)開催の定例会のお知らせ。演題は「核戦争か。もう×陰謀論者と言わせない」です。2023年3月4日※(↓下記アドレスからお申し込みください↓)
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//
参加申し込みのページにはメッセージを書ける欄があります。参加者の方々からは「ちょうど良い時期に講演会、楽しみにしています」「ついにアメリカが崩れ始めましたね」「副島先生の時代が来ました」などの嬉しい言葉をいただいています。
今回の副島先生の講演は国際政治、日本国内政治の話が中心になります。「なんだ、経済の話はないのか」と残念に思う方もいると思いますが、もちろん経済の話も多少はあると思いますが、今回の講演は国際、日本国内政治が大きな割合を占めます。「政治と経済は貸借する、バランスを取る」という副島理論の柱から言えば、経済のことを分かりたければ、政治のことを分からねばなりませんし、政治のことが分かりたければ、経済のことを分からねばなりません。国際政治と日本国内政治という2つの大きなテーマとなる訳ですが、この2つを分けて、全く別のものとしてではなく、2つはつながっているというところから分析がなされます。
ここから、浅学菲才の身ではありますが、私の見解を述べたいと思います。ウクライナ戦争がやはり大きなテーマとなりますが、ウクライナ戦争を泥沼化させているのはイギリスだと私は見ています。ウクライナのゼレンスキー大統領が珍しく国を離れて訪問したのはイギリスですし、イギリスは戦闘機の供与を匂わせ、また、最近では劣化ウラン弾の供与を決定しました。イギリスは大変強硬な姿勢を取っています。
イギリスは、ウクライナを使って、ヨーロッパの東の端の大国であるロシアを弱体化させようという意図を持っていると私は考えます。また、イギリスは北海油田を持っており、ロシアからの天然資源が輸入できなくなったヨーロッパ各国に北海油田産の石油を高くで売りつけています。昨年のノルドストリームパイプライン破壊のシュハンはアメリカのジョー・バイデン大統領ですが、北海油田を持っているイギリスとノルウェーが協力したことは、シーモア・ハーシュの調査報道で明らかになっています。
アメリカでは、共和党が過半数を握っている連邦下院で、ケヴィン・マッカーシー議長が「ウクライナ支援にブランクチェック(blank check、金額が書いていない小切手、お手盛りで無制限の予算)はない」と述べているように、ウクライナ支援に歯止めをかけ、停戦に向かうべきという主張も大きくなっています。昨年末からアメリカはウクライナ戦争に関して腰が引けている、と私は見ています。西側諸国がウクライナ支援を行っていますが、米英間で姿勢の違いが見えています。
昨日、ゼレンスキー大統領は中国の習近平国家主席をウクライナに招待すると表明しました。「話がしたい」という何とも曖昧なかつ不遜な理由での招待です。イギリスのMI6の影響下にあるウクライナを中国の習主席が訪問して何かが起きれば世界大戦になりかねませんから、そのような危険があるので習主席がウクライナを訪問することはないでしょう。「話がしたい」ということの話の内容が停戦交渉の仲立ちの依頼ならば、ゼレンスキーが中国を訪問するか、外交関係の重要閣僚に来てもらうということになるでしょう。
アメリカをはじめとする西洋諸国がウクライナに軍事物資を支援している以上、ロシアに何か話をするということはできません。戦争に加担して、ロシアの敵である国ウクライナを応援している国の仲介をロシアが受け入れるということはありません。ここで出てくるのは中国ということになります。中国は最近、イランとサウジアラビアの関係修復の仲介に成功するという外交的な大勝利を収めました。これで中東における核兵器保有国同士が関係を修復するということになり、中東における核戦争の可能性を引き下げることに成功しました。ウクライナ戦争停戦の仲介ができるのは中国ということになります。
このような動きは中国のリアリズム外交の勝利であり、その裏には指南役のヘンリー・キッシンジャーがいると私は考えています。キッシンジャーはウクライナ戦争停戦を主張し、それに対してゼレンスキーが反発するということもありましたが、キッシンジャーが主張している選での停戦ということになると私は考えます。
定例会参加を宣伝するための文章で、私の見解を長々と書いてしまいました。副島先生の講演では国際政治や日本国内政治の幅広い問題やテーマを取り上げます。ご期待ください。
最後に、定例会や副島先生の講演会に何度も参加している皆さんは良くお分かりでしょうが、初めての方に向けて書きますと、このように国際政治や日本国内政治の問題について書くと、難しくて退屈な話になるのかと思うかもしれませんが、副島先生の「副島節」にかかると、難しい話題でも分かりやすく、そして笑ってしまうこともあります。今、国際政治や日本国内政治、ひいては経済について、明確な指針を示して、それを分かりやすく伝えているのは副島先生と学問道場だけだと自負しています。
4月9日の定例会に是非ご参加ください。よろしくお願いいたします。
副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
(終わり)
副島隆彦が、冒頭に加筆します。2023年3月22日です。
以下の投稿文は、福田克彦(ふくだかつひこ)という、
島根県松江市で、開業医をやっている、私たちの会員が書いたものです。
本人の、勢い込んだ、熱意は伝わってきますが、文章が、いかにも現在の医師たちの文章力と全く同じ程度で、若い頃は、勉強秀才だっただろうに、その後の人生で、医師たちは、世の中から甘やかされて生きるものだから、ごく普通の人たちが、書く平易で簡潔な文章が書けない。
英文でも医学雑誌を読んでいるので、日本文が少し英語化して、医療、医学の専門家でもあるので、普通の人たちが書く、ごく分かり易(やす)い文章を書く力がない。医師と言うのは、そういう人たちです。 社会常識がありません。医師は、文科系なのか理科系なのか分からない、中間の職業人種です。
だから、私、副島隆彦が、この福田克彦氏の文章に、学問道場の先生である資格に依(よ)って、加筆、訂正を行いました。これで何とか、下の文章を読めるようになります。
福田さんは、私、副島隆彦 が、細かく訂正を入れて、勝手に加筆した個所が、自分の文章だから、細かく分かるだろうから、このことで自分の文章を改善しなさい。
こういうことを、やるのが、学問道場の先生(師範)である、私の仕事です。
日本人は、自分のことを文章の中で、「私は、私は、」と、何度でも、何十度でも書くべきだ。このことを知らない、自覚のない、劣等民族、劣等文化の国民です。
何か、奥ゆかしく控(ひか)え目でありたい、という、くだらない自己規制の、奴隷根性が染みついているから、己(おのれ)を卑小(ひしょう)に、見せかけたがる。その癖に、本心は、出しゃばって「私は、私は」と、言いたがる。それなのに、「私は、私は」と書かないから、一体、その文の主張は、誰がやっているのか、が、読んでいて、分からないことが多い。
いいですか。皆(みんな)。私は、学問道場の皆さんに、ずっと、教えて来たでしょう。自分の文章には、必ず、「私はこう思う」「私は、こう考える」と、何十度でも、はっきり書きなさい。そうしないと、その文を誰が主張しているのか、分からないのです。
皆さんは、新聞や週刊誌の記者たちではない。彼らは、事件の事実を、客観報道として書くことが義務だ。だから自分の考えや主張を書いてはいけない。新聞記者が編集委員になってコラムを書くときにしか、「私(筆者)は」と書いてはいけない。彼らは、公共の知識、情報を書くだけの立場だからだ。これを黒子(くろこ)と言います。
ついでに教えて置きますが、テレビ局の 報道部の、アナウンサーたちが読み上げる日本文の報道記事は、元は大手の新聞記者だった者たちが、系列(けいれつ)のテレビ局に移って(移籍して)、あの記事を自分たちの、30年かけて築いた筆力(ひつりょく)で、纏(まと)めて、生産している。そこには、文体の個性などは出ない。
その後、テレビ局自身が、外信部を中心にして、新聞記者出身者に頼らなくても、報道編成局で育って、アナウンサーや、コメンテイターたち用の、やらせの、よくまとまった、読み上げ文を生産するようになったのだろう。 このテレビ、新聞の記者たちは、真面目(まじめ)だけが取り柄(え)の朴訥(ぼくとつ)でコツコツと下積みの仕事をする、頭はいいのだが、個性を発揮することはない。
記者としては、あまり出世しなかった者たちだ。裏方(うらかた)に徹して、自分の意見や主張など、絶対にしないで、組織内で波風を立てることを嫌って、無難に生きた、いかにも大企業サラリーマンのような人たちだ。彼らと目を合わすと、「私には、自分の考えなんか、全く有りません」と顔に書いている。この点では、同じ黒子に徹する、通訳、ガイド業とよく似ている。
皆さんの場合は、「私は、私は」といつも書きなさい。そうでないと、「お前は一体、何者だ」と、まわりは読んでいて疑問に思います。
「私は、私は」と書いたら、「そうか、それはお前の主張か。出しゃばりたい、お前の主張だな。よし。それを一応、読んで聞いてやる。それだけだ」という態度を、読み手、読者は、します。これでいいのです。
だが、私、副島隆彦のこの考えは、決して「私は、私は」と書く人間を、有頂天にさせて、のさばらせない。下(くだ)らない、頭の悪いことを自己主張として書いた者は、まわりの人間から、どうせ、厳しい判定を受ける。まわりの人たちからの、その主張者(昔は、これを、言論とか、建白書=けんぱくしょ=と呼んだ)への、評価、判断は冷酷である。
「私は、私は」と書く者は、必ず冷静な判定を受ける。
その偉そうな主張が、どこかの、誰かの受け売りで、真似(まね)であるかも、必ず、世の中(これを世間=せけん=と言う)は、判定する。このことを分かりなさい。
どうせ、人は、人(他の人、まわりの人)の言うことなんか、簡単には聞きません。
たとえ自分の親友でも、家族でも、人は人の言うことを、絶対に聞かない生き物です。
と、同時に自分の考えも、簡単には、周囲から受け入れられない。
それでも、本当に優れた人間は、その優れた知能で、周囲の人たちを、穏(おだ)やかに説得(せっとく。persuasion パースウエイジョン)して、何十年もかけて文章を書き続けて、それで、ようやく、その人の文章に同意させます。この苦労を知らない人間たちは、この世の砂粒(すなつぶ)として、生きて、そして死んでゆく。
人間は、いくら、勝手に威張(いば)っていても、駄目(だめ)です。誰も自分の言うことな、よっぽどのことがないと聞きません。同意しません。
私、副島隆彦は、このことを、ずっと教えてきました。学問道場の会員たちは、このことを肝(きも)に命じなさい。そして、ここに、情報、知識を、盗み読みに来ている者たちも、そろそろ、深く反省しなさい。
人の文章を、冷ややかに読んでいるだけの、お前の、そのお前、如(ごと)き人間では、
誰も、お前の文章なんかには、説得されないのだ、ということを。自覚せよ。
副島隆彦の 冒頭加筆 終わり。
副島隆彦先生
福田克彦から
1昨日は、日比谷に於ける副島先生の渾身の金融セミナー(3月19日)を拝聴いたし、先生が、仁王立ちで我々会員を諭(さと)す姿に、大変感銘を受けました。
70歳を迎えられて益々、生気溢(あふ)れる御姿から立ち上る、副島先生のオーラを浴びながら、56歳の私も、長時間講演に耐え得(う)る、見識と知性とユーモアを身につけ、もっともっと後継者を育てなければと、自らを鼓舞する勇気をいただきました。
先生は、様々なメディアからの情報や画像を収集され、決定的ショットを逃さず、そこにスポットライトを当て、洞察(どうさつ)し、丹念にメモを取られた上で、捻出(ねんしゅつ)し、発想される。副島先生の大予言にはいつも関心させられます。
さて、拙書「ワクチン後遺症社会の到来 ーVaccidemicを生き抜く智慧ー」(ヒカルランド刊、5月2日発売予定 )

で、私は、我が国で初めてワクチン後遺症社会を警告し、日本最多の後遺症患者を診療し、世界最多の「ワクチン接種不可診断書」を交付しつづけて来ました。この自分の足跡と、政治や医療を含めた、”ワクチン最終敗戦国・日本” の展望を書きました。
ワクチン後遺症社会の到来
私が、この本で、告発し、糾弾しているのは、多くの開業医たちが、メガバンクから、相手にされるために、通常診療そっちのけで、ワクチンを早打ちして(一本打つと、3.5万円を政府から貰える)事実です。これは、全国の開業医たちへの、ディープステイトからの賄賂(わいろ)です。カネの力で、日本全国の医師たちは、危険なコロナ・ウイルスのワクチンを患者たちに打ちました。
医師たちは、そのことが引き起こす、長期的副反応と、致命的後遺症の責任を取らない。発熱したので外来したのだ、を掲げながら、マスク・ガウン・手袋・フェースシールドなど意味のない コスプレ で、PCR検査しかしない。
ところが、コロナ陽性者が、自分の目の前に現れることを極端に怖がり、放置隔離してきた。この無責任極まりない、日本全国の大半の医師たちは、何の責任も自覚せず、自分たちは、ワクチンの接種で、ひとり1億単位の収入を得ている。だが、そのあぶく銭は、きっと廃墟と化した検査・入院設備となって、やがて、溶かされることでしょう。
現在は、この計画的にディープステイトによって濫造(らんぞう)されたコロナウイルスによる、第8(ワクチン感染)波が終息しつつあります。ところが、今も、日本版CDC設置 と、国内ワクチン増産体制と、定期接種化を継続しています。
このことは、太平洋戦争直後の、GHQ(アメリカ占領軍)による支配下で、超国家的であるビッグ・ファーマシー(巨大製薬会社)たちによる、西洋医療のガイドラインの日本への導入を行った。
このことは、余剰の農薬・小麦・牛乳の普及以上に、戦後最悪の超過死亡、がん発症、要介護者の増加、そして出生数の減少(新生児の数は、年間80万人を割った)が、進行している。そして、コロナ・ワクチンの累積接種(るいせきせっしゅ。5回も6回も、7回も打つこと)によって、長期にわたる、穏やかな 人類の殺戮(Killng Softly)を起こしている。このことを、私は、心底、危惧しています。
来たる5月20日に、京都大学でおこなわれる
「 予測科学としての臨床医学 のフロンティア ~ 新興医原病,ワクチン接種後症候群:病因、病理・病態、臨床検査、診断、そして予後 」
Frontier of Clinical Medicine as an Predictive Science ~Emerging iatrogenic disease ,Postvaccination syndrome : etiology, pathology , laboratory testing, diagnosis and prognosis
というオンライン・シンポジウム(チラシを添付しました) に、私は同感、賛成しています。この討論会は、東京大学や世界的なの医学雑誌の「ネイチャー」でも同時中継される予定です。
この企画は、福島雅典(ふくしままさのり)先生をはじめ、すでに退官された名誉教授を含みますが、体制派の 大学病院・医師会が頑強に敷く 柵(さく)を跳ね除けて、現在が、国家(国民)存亡 のターニングポイントにあることを、心底、危惧している、有意(ゆうい)の医学博士らによる、現在のディープステイトが世界的に敷いている医療体制への、決死隊的クーデターであります。 是非(ぜひ)、皆さんも、このオンライン・シンポジウムを視聴してください。
私も、このシンポジウムに、「ワクチン後遺症社会の到来 ーVaccidemicを生き抜く智慧ー 」 Coming of a post-vaccine society -Wisdom to Survive the Vaccidemic-
という演題で、全世界に向けて、戦後最大の薬害であるコロナ・ワクチン後遺症の実態を発信する予定です。
一柳洋(いちやなぎひろし)先生も、副島先生におかれましても、引き続きのご指導よろしくお願い申し上げます。 福田克彦
SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦です。今日は2023年3月20日です。
今回は、学問道場からいくつかお知らせをいたします。
(1)2023年4月9日に定例会を開催します。定例会出席参加とインターネット動画配信参加の募集中です。
2023年4月9日(日)に第44回定例会「核戦争か。もう×陰謀論者と言わせない」を開催いたします。場所は東京・御茶ノ水の全電通労働会館ホールです。すでに多くの方に参加申し込み(出席とインターネット動画配信の2種類)をいただいております。まことにありがとうございます。まだまだ参加をお受付しております。詳しくは今日のぼやき広報ページをご覧ください。
※「2044」 2023年4月9日(日)開催の定例会のお知らせ。演題は「核戦争か。もう×陰謀論者と言わせない」です。2023年3月4日※(↓下記アドレスからご覧ください↓)
https://www.snsi.jp/tops/kouhou/2372
(2)定例会に参加申し込みをいただいた皆さまへ
4月9日開催の定例化に既に参加申し込みをいただきました皆さまには、参加費のお振込みをお願いいたします。参加申し込みの際に、自動返信メールを差し上げておりますが、万が一お届けできていない場合もございます。また、自動返信メールが迷惑メールやごみ箱のフォルダに入っている場合もございます。ご確認をお願いします。自動返信メールが見当たらない場合は、お手数ですが、下記連絡先までお問い合わせください。
【連絡先】
・Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
・電話番号:048-788-1837
・ファクシミリ番号:048-788-1854
(3)定例会出席参加に申し込みをして、既に参加費をお振込みの皆さまへ
定例会出席参加に申し込みをして、既に参加費をお振込みいただいた方への入場券となるハガキの発送は3月28日頃に投函予定です。当日にお持ち忘れがないように、よろしくお願いいたします。
定例会会場では、ホール側の要請により、マスク着用と手指の消毒をお願いいたします。ホールの要請につきましては、下記アドレスでご確認ください。ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
http://www.zhall.or.jp/index.html
(4)著作が次々と発売になります。
●3月7日に藤森かよこ著『ニーチェのふんどし いい子ぶりっ子の超偽善社会に備える』(秀和システム)が発売
※今日のぼやき「「2043」 藤森かよこ著『ニーチェのふんどし いい子ぶりっ子の超偽善社会に備える』が発売 2023年3月2日」をお読みください。アドレスは以下の通りです↓
https://www.snsi.jp/tops/kouhou/2371
ニーチェのふんどし いい子ぶりっ子の超偽善社会に備える
●3月29日に小室直樹著『「天皇」の原理』(徳間書店)が発売
※冒頭に副島先生による解説文が収録(解説文は必読で本をより理解するためのガイドとなる)。
「天皇」の原理
●3月28日に西森マリー著『カバール解体大作戦 世界人類の99.99%がまもなく覚醒!』(秀和システム)が発売
※巻末に副島先生との対談が50ページ分掲載。
カバール解体大作戦 世界人類の99.99%がまもなく覚醒!
これから多くの本が出ます。「今日のぼやき」広報ページで紹介しますので、是非ご注目ください。
副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
(終わり)
戦後直ぐ、マッカーサーが、何故か立憲君主制の憲法を作った意味が気になります。何を大事にし、何を反省することなのかです。過去を顧みて、現在のアメリカの金融破綻は、単なる金融危機では治まらず「アメリカ覇権」の崩壊をもたらすと思うからです。
そこで今、福沢諭吉の『西洋事情』の「政治に三様あり」からも学ぶべきだと感じます。
福沢諭吉は、西洋近代の事情のConstititution=を「国律」と訳していました。明治憲法より早く、「憲法」constitutionを「国律」と翻訳していたのです。
つまり福沢諭吉は、明治初期に、国律=憲法を「国家が個人を律するのでは無く、個人が国家を律する法律」だと指摘していました。
憲法より国律の方が、翻訳としては、的を得ている気がします。
明治維新は言うまでもなく戦後憲法も、国民主権を大切にしない政治社会です。
だから、今からでも遅くないので、constitution「憲法」ではなく「国律」の方が、立憲主義に相応しいと思われます。翻訳の意味が正確なほど、日本人の感性が正しく刺激するのではないでしょうか?
アメリカ経済破綻の現在、海外に借入債務の無い日本経済を、正しく導くような日本国民が求められます。サ−ビス経済化を資本主義を超える(新しい資本主義では無い)には、非正規雇用の賃金水準を上げて、消費を刺激することがスタートではないでしょうか?
そして、憲法を国律として、国が守ることを国民が監視=律することが大事なのでしょう。
これは、日本型馬鹿なエリートを律する大衆が生起するかどうかに関わります。
そして、たかだか二百年そこそこの西洋近代を反省して、プレモダン=アジア社会から、第一次産業以前=言語以前の社会、つまり縄文時代を視野にする試行が時代の先取りのように感じました。
副島隆彦です。今日は、2023年3月13日(月) で 今、午後 9時 です。
私は、自分の肚(はら)を決めて、今こそ、はっきりと書かなければいけない。遂(つい)に始まった米国の金融崩れ のことである。
私は、アメリカで現地 3月10日(金)の午前に起きた、シリコン・ヴァレー・バンクSVBの破綻( demise デマイズ)を知ってから、情勢をずっと凝視し分析していた。
今回の事態が、世界大恐慌 に突入するのは、もう少し先だ。4か月余 ぐらい先だ。だから、7月、あるいは8月になるだろう。
今の危機は、なんとかアメリカ政府が押さえ込むだろう。だが、そのあとに、本当のNYの金融大暴落が来る。そして世界大恐慌への突入となる。そのために、私たち日本人は、今から真剣に準備しなければいけない。
アメリカ合衆国は、これで国家財政(ファイナンス)も破綻し、NY(ニューヨーク)の金融市場での恐慌 が起きて、国民経済全体が景気後退(リセッション)となる。このことは確実だ。もう避けられない。そしてそれが、世界中に波及する。これは、人類史の歴史的な動きである。
アメリカの「 ドル覇権の崩壊 」 the Collapse of US Dollar Hegemony 「ザ・コラプス・オブ・ダラー・ヘジェモニー」である。それが、来年、2024年に迫っている。
私、副島隆彦が、これまで 執拗に、自分の近年の本たちに書いてきた通りだ。
以下の画像のとおり、明らかに、銀行取り付け騒ぎ bank running バンク・ラニング、すなわち、自分の預金を引き下ろそうとする人たちの列(run ラン)が銀行の前に起きている。
First Republic Bank customers in Los Angeles spending their Saturday lined up to withdraw money following the collapse of Silicon Valley Bank
There had been fears following SVB’s demise for First Republic’s future when analysts pointed out the similarities between the estimated value of their assets versus the actual value
副島隆彦です。今回の 3月10日からのSVB破綻 で、これが他のカリフォルニア州の地方銀行たちへの波及で、連鎖破綻するのは10行ぐらいだろう。それで、一旦は、止まる。SVBと同時に破綻したシグネチャー・バンク(NY州) の他に、ファースト・リパブリック・バンクと、パックウエスト・バンコープなどだ。
今回の金融危機は、3月12日(日)の政府の緊急会合で、SVBの預金のすべてを、連邦政府(米財務省とFRBとFDIC 連邦預金保険機構 の3者で)が、緊急の融資( 米国債を担保にして資金を市場から調達する)を行うことで、救済する、と、発表した。
それまでは、イエレン財務長官は、「SVBの 株主と 債権者は救済しない。公的資金の投入はしない」と明言した。 小口の預金者たちは、ペイオフ( 預金者ひとり 25万ドル。3000万円。日本は、これが1千万円だ ) だけが救済される。イエレン財務長官は、自分の甘い判断を、血相を変えて、撤回した。
それ以外の、SVB銀行の、残りの 総額1500億ドル(18兆円)のテック企業や、スタートアップ企業が、SVBからの融資の見返りに積んでいた、拘束性の預金は、救済されない。
これらの企業預金は、 いわゆる 「分(ぶ)積み、両建て」であって、企業の経営者たちは、SVBのステイク・ホルダー(利害関係人)だから、アメリカ政府は救済しない、と決めた。ところが、それではとても事態は収まらないと分かった。現状はますます深刻さを増している。
中小の テック企業たちは、通常の銀行融資(ローン)のほかに、ハイリスク・ハイリターンの、年率12%とかの、高い危険な ボロくず債券、即ち、ジャンク・ボンド(債)を発行して、それを、このSVBや、VC(ベンチャー・キャピタル)に、引き受け(買い取り)してもらっている。
この 高危険債の、極めて低(てい)信用の ボログズ債である、ジャンク債(ボンド)全体が、今、NYの債券市場で、恐ろしく危険な事態になっている。
もう年率20%のハイイールド(高利回りの約束)債券を発行しても、もう、誰も引き受ける者はいない。これが、金融核(かく)爆弾の破裂 となる。
そして、中国と日本とサウジアラビアが持っている、巨額の米国債である。これに飛び火したら、もう、アメリカの金融は、ひとたまりもない。まさしくアメリカ帝国の終わりだ。
それでも、アメリカ国民は、1ドル=10円とかに大暴落したドルと共に、生きて行く。
もう、インチキの 「グレート・リセット」を囃(はや)した、コロナ・パンデミック、ワクチンでの人殺しも、ウクライナ戦争の仕掛けによる、大きな人類騙(だま)しも、通用しなくなった。
私は、副島隆彦は、迫りくる世界的な金融恐慌を眼前(がんぜん)に控えて、予定通り、自分の金融セミナーを、以下のとおり開催する。 私が、本気で、「これから、私たちに何が起きるか」を、眦(まなじり)を決して、真剣に語りますから、時間とお金に余裕のある人は集まってください。詳細は、以下のとおりです。
===============================
「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第25回」
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2023年3月19日(日)
開場・受付/11:00~ 終了/17:30 (予定)
*受講料:15,000円(税込)/指定席 または オンライン
===============================
申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://kokc.jp/e/ba8247699b634ffb67ca7c6b7bf32f5d/
副島隆彦です。私は、今から1か月前の、2月9日に、ここの重たい掲示板に、上記の 金融セミナーの広告をした時に、次のように書いている。
「 2月9日(木)です。今から1か月余先ですが、3月19日(日)に開催される、私の 金融セミナーの 宣伝をします。
そろそろ、世界が本当の激動期に入ります。ここから先は、視界不良となって、暴風雨の中を、突き進む感じになります。みんな、気を引き締めてください。
金融の予言者(プレディクター)を公言している、私の言葉と理論に、真剣に耳を傾けて、しっかり付いて来てください。
私の予言と忠告に従わないで、いい加減な、甘えた考えのままでいると、自分自身が、ひどい目に遭うでしょう。現実から振り切られて、投げ捨てられます。だから、金融のことに関心が有って、お金に余裕のある人は、私のこの金融講演会に参加してください。
あるいは、オンライン配信の 動画でも見れます。セミナーの翌日に配信するそうです。このオンライン配信を見て、私、副島隆彦が、本気で何を話すのかを、聞いてください」
と書いた。 この考えに私は、今も一切、変わりはない。
金(きん)の価格が、急激に上がりだした。今日(3月13日)の、田中貴金属(たなかききんぞく)の、金の小売りの値段は、丁度、 1グラム=9,000円 である。やれやれ、ようやくここまで上がって来た。
金の卸し( JPXの大阪取引所。旧TOCOM)の値段では、1オ(ウ)ンス (31.1グラム)= 1,894ドル 。 日本市場 で、金、1グラム=8,159円 である。 これに 消費税と手数料の850円を足すと、上記の、9,000円になる。
さあ、このあと、1グラム1万円までは、すぐになるだろう。
私たちの勝利である。 私、副島隆彦の言うこと、本に書いてあることを、信じ続けた人たち、全員の勝利である。
私、副島隆彦は、世界大恐慌 と、世界戦争(第3次世界大戦、含む 核戦争)が、迫って来ても、少しも怖くはない。私は、この30年間、自分の知能と、胆力をずっと厳しく鍛錬して来た。 私は、日本の民間人国家戦略家を、自称して、ここまで、ずっと、耐えに耐えて、自分を鍛えて、やって来た。
私が、自分の金融本 を書き始めたのは、1997年の 『日本の危機の本質』(講談社)と、『悪(あく)の経済学』(祥伝社)からである(44歳)。それまでは政治思想と政治評論、歴史研究ばかりやっていた。今から25年前だ。
そのあと、2003年に『預金封鎖』(祥伝社)を書いて騒がれた。
そして、アメリカの大きな金融崩れを、察知して、2007年に「ドル覇権(はけん)の崩壊』(徳間書店)を書き、その直後に、サブプライムローン崩れが起きて予言を当てた。そして、翌年、2008年に『恐慌前夜(きょうこうぜんや)』(祥伝社)を書いて、その発売の2週間後に起きた リーマン・ショックも、的確に予言して正確に当てた。あの時から、15年だ。
私は、その後も、100冊以上の自分の金融・経済の本を書いたが、おそらく、その内容は、現在に至るまで、ほぼ正確に書いて来ている。 私の考えに、全くの動揺はなく、一貫して、同じ主張を続けている。私の書くことを信用してくれて、長年、私の本を熱心に読んでくれた皆さんに、感謝申し上げる。
さあ、あと、一歩だ。私たちは、嵐の中を突き進む。だが、私、副島隆彦という羅針盤が、この日本国にいる限り、私たちは、大丈夫だ。 この先のことを考えると、毎日、毎日、不安と心配で 一杯だ、という人の為(ため)に、私がいる。
人間に、一番、大事なのは、信用だ。 長年、時間をかけて、築いた信用(クレディビリティ credibility )こそは、その人間を強くする。そして、まさしく、お金(金融)とは、信用の別名なのである。
3月19日の、私の金融セミナーに結集してください。
申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://kokc.jp/e/ba8247699b634ffb67ca7c6b7bf32f5d/
副島隆彦拝
10年ぶりの投稿になります。
腰痛治療の闇について、2013年10月頃投稿させていただいた原稿の一部は、「老人1年生(幻冬舎)」という副島先生のご著書で紹介されております。
あれから10年が経ち、当院ではリハビリテーション医療や再生医療・抗老化医療・波動/周波数医療を含めたエネルギー医療などの先進医療は格段に進化して来ましたが、町医者を中心とした整形外科医のマ案練り治療は殆ど進歩がみられないのが現状です。
厚生労働省は本年1月20日にわが国での新型コロナワクチンによる死亡が1,966人に達したことを公表し、ワクチン製造販売業者は1昨年2月17日から昨年12月8日までのワクチン接種後の重篤な副反応は26,249人にのぼると報告されています。
昨年12月に加藤厚生労働大臣の見解、「ワクチン副反応の実態把握や治療法の研究を立ち上げようとしている」をふまえ、本年2月15日に厚労省は「新型コロナワクチン接種後の遷延する症状に係る実態調査」研究班を発足し、新型コロナワクチン接種後の副反応を疑う症状に関する研究の協力について各都道府県の衛生主管部(局)に通知しましたが、「ワクチン接種後症候群(長期副反応)」および「ワクチン後遺症」を診たことがない担当医療機関は右往左往し戸惑うばかりです。
私は、医療従事者を対象とした新型コロナワクチン接種が始まって間もなく、医師や看護師において、接種後の遷延する副反応相談で来院される方々が相次いだことから、2年前の5月に日本で初めて「(コロナ)ワクチン後遺症」を地元医師会に警告し、全国で初の「ワクチン後遺症診療」をオンライン診療でも始めました。
また、世界で初めて「ワクチン接種不可診断書」を欧米やASEAN諸国を中心とした4000人以上の日本人家族に発行し、海外で活躍するワクチン未接種日本人の解雇や退学を阻止させ、ワクチンパスポートなしでの渡航を可能にして来ました。
外交や渡航目的などで、ワクチン未接種の与野党政治家や外交官をはじめとする政府・軍事関係者、銀幕スターなど芸能関係者やプロスポーツ選手など、さまざまな業種の方々に「ワクチン接種不可診断書」を発行して来ました。
1昨年の8月に地元民放の報道番組で「コロナ後遺症とワクチン接種後の遷延性副反応外来」という当院での取り組みが、SNS動画やネットニュースで拡散されると、「ワクチン後遺症」という私が提唱した「裏キーワード」が一気に全国区になりました。
ワクチン後遺症のドキュメンタリー映画が製作され、当院の後遺症外来を踏まえて新型コロナワクチン副反応およびコロナ後遺症に関して治療を行う全国70の医療機関が、「一般社団法人こどもコロナプラットフォーム」によって開設され(コロワク治療ナビ (https://corowakunavi.com) )ました。
ワクチン副反応・後遺症の病態や治療法に関する医師間の学術的な情報共有をおこなう「ワクチン後遺症治療研究会」も発足し、基礎研究から実臨床まで各分野の専門家を交えた医師100名以上が集うZOOM会議が毎月開催されるようになりました。
この5月に京都某所において、「予測科学としての臨床医学のフロンティア~新興医原病,ワクチン接種後症候群:病因、病理・病態、臨床検査、診断、そして予後
Frontier of Clinical Medicine as an Predictive Science ~Emerging iatrogenic disease ,Postvaccination syndrome : etiology, pathology , laboratory testing, diagnosis and prognosis 」という
オンラインシンポジウムを開催し、
私は「ワクチン後遺症社会の到来 ーVaccidemicを生き抜く智慧ー Coming of a post-vaccine society -Wisdom to Survive the Vaccidemic-」という演題で、日本一のワクチン後遺症症例を診療して来た臨床医の立場から、世界に向けて戦後最大の薬害であるコロナワクチン後遺症の実態を世界発信する予定です。
(※同タイトルの拙書「ワクチン後遺症社会の到来 ーVaccidemicを生き抜く智慧ー」はAmazonで予約開始)
厚労省は2月6日の専門分科会までの実績(累積)では予防接種健康被害救済制度での進達受理件数が6,141件で、否認件数が176件、現在の保留件数が24件と公表しています。
厚労省の予防接種健康被害救済制度における、医療費および医療手当の認定から支給までの手続きは、請求者や医療従事者にとって煩雑で認定までの期間が長く、特にワクチン接種後しばらくたって発症した後遺症の認定は困難な状況です。
また、厚労省の2月10日専門分科会での審議にて、ワクチン死亡一時金・葬祭料の請求認定が30人に達したと公表されましたが、残りの2千人近くの遺族には補償がされておらず、わが国の年間の超過死亡が10万人(戦後最大)に達し、要介護者が1千万人に達しようとする今日では、ワクチン後遺症と新規発症疾患との因果関係の特定が困難になって来ています。
大阪府泉大津市や愛知県名古屋市などの自治体では、新型コロナワクチン健康被害支援金給付制度が運用されており、ワクチン接種後の長期副反応や後遺症患者に対する支援金助成導入を丸山達也島根県知事と県議会議員に陳情しましたが、どこの自治体に於いても、ワクチン後遺症患者に対する月額数万円の給付でさえ殆ど認定されていないのが現実です。
福島原発事故5日目に、原発近郊にいち早く乗り込み安全宣言を出された副島先生が、原発事故と同様の初期対応の遅れが起こることを私と同様に直感し、今回のコロナ騒ぎを真珠湾攻撃後の大政翼賛会の動向や、「放射能コワイコワイ騒動」と同じ、日本人の集団洗脳・集団発狂状態が起こる予知を、「日本は戦争に連れてゆかれる 狂人日記2020」で書かれています。
私も、副島先生と同様に、2020年2月18日夜、感染者712人、死者13人を含む乗客・乗員合わせて3711人が乗船するダイアモンドプリンセス号に乗り込んだ直後に下船させられたその夜、二か国語で配信した同郷の岩田健太郎医師のレポートを視聴したとき、すぐさま10年前に起こった3.11直後の福島第一原子力発電事故後の避難対応の遅れを連想し、杜撰な原発事故対応と同じ事態が起こる予言していました。
3.11から半年後に、ミルトン・フリードマンの徹底した市場原理主義を批判した“The Shock Doctrine,2008”の和訳「ショック・ドクトリン・惨事便乗型資本主義の正体を暴く:ナオミ・クライン著(岩波書店)」が出版され、「デザスター・キャピタリズム(Disaster Capitalism)、大惨事便乗型資本主義」などと言われていますが、平成時代は「コロナショック・ドクトリン」で幕開けし、現在も「超合法的プロパガンダ」の世論操作によって、国民が洗脳され続けています。
第8波が終息しコロナ感染症が5類に引き下げられた後にも、日本版CDC(疾病対策予防センター)設置や、感染症法改正による機動的ワクチン接種推進による定期接種化などにより、後遺症外来を掲げている医療機関や、ワクチンとの因果関係を鑑別する病理医などにおいては、アナフィラキシーなど短期的副反応への対応だけでなく、ワクチン接種数か月から数年間においての遅延性副反応の病態解明や治療戦略が求められて来ると思います。
日々の診療では、慢性疲労や鬱・ブレインフォグなどで、家庭生活や就学・就労が困難となっても、せいぜい「コロナ後遺症」というダミー診断名のもと、漫然とした対症療法が繰り返される「ワクチン後遺症」患者が急増しております。
さらに、ワクチン接種が累積するにつれて、腎不全や心肺疾患などの多臓器の障害や、「ターボ癌」という急速進行性の原発不明がんや白血病などの血液疾患、クロイツフェルトヤコブ病を筆頭とする急速進行性の脳炎などの神経難病が明らかに増えています。
第8波が終息しコロナ感染症が5類に引き下げられても、敗戦後のGHQ占領政策の如く、「ワクチン戦争の最終敗戦国」となり、日本版CDC設置→国内mRNAワクチン量産→ワクチン定期接種化→感染症法改正による機動的ワクチン接種推進と、次々に迫り来る認知戦の波状攻撃に備えなければ、
日本人は、今後仕掛けられていく幾多の認知戦にも気づかぬ集団Sheeple(羊の群れの如く従順な民衆)と化し、自分で判断する意思を奪われ、自由に生きる権利を放棄し、世界的ジェノサイド(大量殺戮)に猛進していく危険性があります。
今回で二度の最終敗戦国となった日本人に課せられた宿命とは、真の世界の平和と幸福を実現することだと思います。
副島隆彦です。 今日は、2023年3月10日(金)です。
藤森かよこ さんの 新刊書「ニーチェの ふんどし」 の 宣伝を、今日のぼやき でしています。 読みに行ってください。明日、私がここで、私からの掩護射撃(えんごしゃげき)の応援の文を書いて載せます。
ウクライナ戦争での、東部ドネツク州の 要衝(ようしょう)で、要塞都市化して、ウクライナ軍の防御が堅かった、バフムートBakhmut の陥落が間近に迫っている。
下に載せる ブルーンバーグの 記事 「 バフムトは近く陥落の可能性も - ストルテンベルグNATO事務総長」( 昨日、3月9日) の 通りである。ただ、ウクライナ軍の降参、降伏、投降がまだない。ウクライナ軍の西方への退却・撤退も見られない。だからバフムートは、3月10日現在でも、まだ陥落していない。
(ここに ウクライナの、目下の戦場になっている主要都市の載っている地図を貼る)

(転載貼り付け始め)
〇 「 バフムトは近く陥落の可能性も - ストルテンベルグNATO事務総長」
Ukraine Latest: NATO Chief Warns Bakhmut May Fall Soon UN’s Guterres Visits Kyiv as Crop-Export Deal Talks Continue
2023年3/9(木) ブルームバーグ
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長はウクライナ東部の要衝バフムトが「数日以内」に陥落する恐れがあると指摘、その上で陥落してもウクライナでの戦争の転換点を意味することにはならないだろうと述べた。
(ここに、ストルテンベルグの写真を貼る)

ストルテンベルグ氏はスウェーデンでの欧州連合(EU)国防担当相らとの会合を前に「ウクライナへの支援を継続しなければならない」と述べた。
ウクライナ軍のシルスキー陸軍司令官はバフムト近郊で展開する部隊を訪問。今週2回目の訪問となる。レズニコフ国防相はEUの草案で提示された10億ユーロ(約1440億円)の支援では弾薬購入に不十分だとして、その約4倍が必要だと訴えた。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 欧州のNATO軍を率いる ストルテンベルグは、他の将軍たちと同じく、対(たい)ロシアでの戦争の遂行の強硬派だ。彼は、統一教会(Moonie ムーニー)と同格の、ヨーロッパの反共右翼の結集軸である、WACL(ワックル。ワールド・アンタイ・コミュニスト・リーグ。世界反(はん)共産主義同盟 )の大幹部である。 これは、デープステイト deep state = Cabal カバール が世界の表面に出ている一角である。
それでも、ストルテンベルグは、最初からの計画通り、NATO軍とロシア軍が、直接、ぶつかる(開戦する)ことは絶対に避ける。だから、ウクライナ人とウクライナ軍は、初めから、捨て駒だから、どれだけ、死んでも構わない、と考えている。自分たちが洗脳して、ロシアとの戦争に嗾(けしか)けた者たちだから。
だが、ウクライナ軍が、このドネツク州の要衝(ようしょう)で、大敗北を喫して戦力を消耗するのは避けたい。だから、早く、撤退して、ウクライナ軍を、ドネツク川の西側に撤退させて、戦力を温存したい、と考える。
だから、ゼレンスキーに、「バフムートが陥落する前に、主力を後退させて、撤退せよ」と命じているのだが、どうもウクライナ軍がその言うことを聞かないようだ。
バフムートから西方向への、撤退の為のウクライナ軍の、補給路であり、かつ撤退路は、あと一本しか残っていない。 南北の幅が5キロぐらいしかない。そこも既にロシア軍の砲撃も射程の範囲に入っている。ロシア軍によるバフムート包囲(シージ siege ) は、バフムート市内の東部(ワグネルが制圧した)だけでなく、西部も大きく封鎖されたらしい。
バフムート市内の東部分 にあったはずの、巨大な要塞は、もう落ちたはずなのに、その地下にウクライナ軍の残存兵力が、岩塩の堅い岩盤の中に掘られた複雑な堅固なトンネルの中に、残っているのか、分からない。このままでは最低5千人の精鋭のウクライナ軍が、捕虜になるはずなのだ。
だが、ウクライナ軍の総司令部が撤退命令を出しても、現場の司令官たちが、撤退しようとしない。死ぬ気で戦う(死守する)という覚悟のようだ。
もうゼレンスキーと、彼を、大統領官邸の地下壕で、毎日、操(あやつ)っている英の国家情報部のMI6(エム・アイ・シックス)の責任者(ジェームズ・ボンドのような男)の言うことも聞かない、ということだろう。
英米の指導者たちは、「さっさとバフムートからウクライナ軍を撤退(リトリートretreat )させろ」と、2月の終わりから命令していた。
いつ バフムートが陥落するか。バフムートの東(ここにウクライナ軍が 8年かけて作った強固な要塞が有る)は、3月6日の時点で、ワグネルに制圧、占領された。だが、その下の 塩鉱山にかなり深くまで、トンネルが掘ってあって、そこにまだウクライナ軍がいるようだ。地下トンネルが、西部にまで繋(つな)がっていて脱出出来るのかも。
バフムートの真ん中を流れるバフムートカ川の西には、まだ、ロシア軍が出ていない。 ただし、ここももう、さらにその外側から、大きく市の西側も道路がロシア軍の砲撃の射程内にあって、ほぼ遮断されている。だからもう、ここまで来ると、退却、撤退 はできない。
西側指導層の判断でのゼレンスキーの撤退命令にも、ウクライナ軍の総司令部の命令にも、バフムートの司令官たちが応じなかったようだ。 だから撤退命令を出しても、最前線の現場のウクライナ兵たちが、動こうとしなかったようだ。 玉砕(ぎょくさい)する気なのか。
すでに、ロシア軍の大攻勢が始まった1月末から2か月で、最低でも、どちらの軍隊も、1万人ずつの戦死者が出ている。負傷兵はその3倍だ。この他の死体の確認が取れない戦場での行方不明者たちは、ほとんど戦死者だ。
あと1万人にぐらい残っているバフムートのウクライナ軍が、徹底抗戦する、と言っても、補給路も負傷兵の後方への搬送路も断たれたら、あとどれだけもつか、の問題だ。援軍が、北方から、ロシア軍を砲撃しながら、向かっている、というが、それはバフムートには到達していない。
次に載せるのは、今や、ロシア国 全体の、戦争の英雄になりつつある、このワグネルの創立者の、プリゴジンの発言だ。彼のPMCの傭兵の部隊は、多大の死者を出している。彼は、最前線のバフムートの北の村に自ら来ていて(400メートル先にウクラナイナ軍がいて、砲撃の音がずっと聞こえる)、そこから兵士たちを鼓舞しながら発信している。偉いものだ。
(転載貼り付け始め)
〇 「 要衝バフムトの「東部制圧」 ロシア側主張、陥落の危機 ウクライナ 」
2023年3/8(水) AFP
ロシア軍陣地に向け砲撃を加えるウクライナ兵ら=3月4日、ウクライナ東部バフムト近郊(AFP時事)
【イスタンブール時事】ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のエブゲニー・プリゴジン氏は8日、通信アプリ「テレグラム」に音声メッセージを投稿し、ウクライナ東部の要衝バフムトの「東部を制圧した」と主張した。
(ここにプリゴジンの、この記事に付いている写真を貼る)

ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏。ワグネルの戦死者を集団で埋葬している墓地に来ている。=2022年12月24日
事実なら、徹底抗戦を訴えるウクライナ側にとって打撃となる。 一方、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は3月8日、訪問先のスウェーデンで、ロシア部隊の猛攻で「バフムトは数日で陥落するかもしれない」と危機感を示した。
プリゴジン氏はこの中で、バフムトを南北に流れる川の東岸をワグネルが完全に支配下に置いたと説明した。ロシアのショイグ国防相は3月7日、「(バフムト)制圧により、ウクライナ軍の防衛ラインからより深い位置での作戦が可能になる」と述べ、攻略の重要性を改めて強調していた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は3月6日のビデオ演説で、バフムトから撤退しない方針を確認した。ただ、ロシア側は激しい交戦で大きな打撃を受けたとみられるものの、作戦の手を緩めていない。昨年5月にウクライナ側の激しい抵抗の末、ロシアの手に落ちた南東部マリウポリと同様、陥落は不可避との見方も強まっている。
(別の記事) ・・・ロシア側は攻撃する際、10人単位の五つのグループを次々と送り込んでくるという。ウクライナ側の狙いは、その波状攻撃の第1波を一掃することだ。「第5波が来る頃には、銃の装填(そうてん)が間に合わなくなり、塹壕(ざんごう)にたどり着かれてしまう。とにかく殺している時間がないからだ。相手側は兵士の命など何とも思っていない」
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 この他に、目下、ウクライナ戦争の天王山(てんのうざん)になっている、バフムート戦の記事を載せる。 私、副島隆彦の、この戦争の、停戦(シース・ファイア cease fire )の 予測については、次の機会に書きます。おそらく、中国が仲裁する形で、8月ごろに停戦するだろう。
(転載貼り付け始め)
〇 「 NATOトップ、バフムト「近く陥落も」 ウクライナは抗戦姿勢 」
2023年 3月8日 キーウ 、 ロイター
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は3月8日、激戦が続くウクライナ東部の要衝バフムトについて、今後数日で陥落する可能性があるとの見方を示した。
バフムトを巡っては、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が同日、市の東地域を完全に制圧したと表明した。 ウクライナ軍は抗戦を続ける姿勢を崩しておらず、軍や政府の幹部はロシア側にできるだけ多くの負傷者を出し、戦闘能力を低下させる戦略に言及している。
ウクライナ軍参謀本部は、3月8日の報告で「敵は大きな損失を負いながらもバフムトへの猛攻を続けている」と述べた。 バフムトが陥落しても、必ずしも戦争の転換点になるわけではないとしながらも、ロシアを過小評価すべきでないと警鐘を鳴らした。
ウクライナ国家警備隊の衛生兵トップは、バフムト近郊で7日、市外に出る全ての道路が常に激しい砲撃を受けているとロイターに述べた。救急車などが砲撃を受けるため人々を避難させるのが非常に難しく、特に衛生兵(えいせいへい。 副島隆彦注記。パラ・メディック para medic )の間で負傷者が多数出ていると語った。
〇 「 ウクライナがバフムト撤退の可能性 」
2023年3月8日 水曜 午後2:51 FNN(フジテレビ)
ウクライナ大統領府の高官が、近くウクライナ軍がバフムトを撤退する可能性があることを示唆しました。アメリカのCNNによりますと、ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は、まだ決定されていないことを強調したうえで「バフムトの防衛に関しては、その目的を1000%達成した」と述べました。
一方で、ポドリャク顧問は、あくまで「戦略的撤退だ」と、バフムトを含めてロシアが占領した地域を奪還する準備をしていることも明らかにしました。ポドリャク顧問は、「戦略的撤退」をアピールすることで国民の士気を維持する狙いがあるとみられます。
〇 「 東部前線で戦うワグネルの「使い捨て兵士」 ウクライナ 」
2022年11月1日 発信地 バフムート/ウクライナ AFP
「そこにあるのは恐怖だ。地面はアスファルトのように真っ黒で、すべてが破壊された。遺体があちこちに散乱していた」
AFPの取材に応じたウクライナ兵のエウヘンさん(38)は、ロシア軍が撃ち込む砲弾が付近でさく裂する中、地下トンネルに退避した。そして、わずか1キロしか離れていない東部ドネツク(Donetsk)州バフムート(Bakhmut)の前線の状況を振り返った。
ロシア軍はウクライナ各地で防戦を強いられているが、バフムートに対しては過去数か月間、攻撃の手を緩めていない。
軍事専門家やウクライナ軍によると、暗躍しているのはロシアの民間軍事企業ワグネル(Wagner)だ。 ワグネルの創設者は、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に近い実業家のエフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏(61)。ロシアによるウクライナ侵攻を機に存在感を強めており、政治的野心を抱いている可能性があるとの見方も出ている。
ウクライナ当局者によると、プリゴジン氏はロシア国内の受刑者に対し、報酬や恩赦という条件を提示してワグネルの兵士として採用し、数千人を前線に送っているという。
数人のウクライナ兵は、こうした元受刑者が「人間の餌」のような使われ方をしているとAFPに証言した。
ウクライナ軍第93旅団に属するアントンさん(50)は、「暗くなる午後6時前後から、経験のない兵士たちがわれわれの陣地に向けて前進を命じられ、ある地点で数分間とどまる」と説明する。こうした兵士が毎晩7、8人前後、ウクライナ部隊に向かってやって来るという。
第53旅団の少佐セルヒーさんは、「一行の任務は、前進してわれわれが発砲せざるを得ない状況を生み出し、陣地の場所を探り当てることだ」と話す。「その後、ロシア側は(われわれの陣地に向けて)大砲を撃ち込み、より経験豊富な精鋭部隊を送り込んでくる」という。
■ワグネル創設者に政治的思惑
ウクライナ側の説明によると、このようなロシア軍の「使い捨て兵士」の大半が戦死する運命にある。中には、負傷したり、拘束されたりする者もいる。
セルヒーさんはある朝、こうしたロシア兵のうち生存者1人を発見した。セルヒーさんが撮影した動画で、1か月前にワグネルに加わったという傭兵(ようへい)は、仲間もワグネルに採用された元受刑者だと語っていた。
ロシアは戦線で後退を強いられており、約30万人の徴兵に踏み切ったことで社会の動揺を招いた。専門家は、受刑者を兵士として採用しているのは、ロシアが弱点を露呈し始めたと兆候とみている。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、プリゴジン氏は元受刑者を最大2000人採用した可能性があるとの見方を示している。
ここで、同氏はなぜ戦略的に重要でもない都市を掌握するのに固執するのだろうかという問いが生じる。
ウクライナ軍の退役大佐であるセルゲイ・グラブスキー氏はバフムートについて、「ロシア軍は技術的には同市を掌握できる。ただし、近い将来の話ではない」との見方を示した上で、多大なる犠牲を伴うため、割に合わない「ピュロスの勝利」になるだろうと述べた。
プリゴジン氏には、ロシア軍の将軍よりも頼りになる人物との評を得るという、政治的な利得に対する思惑があるのではないかと専門家は指摘する。
ウクライナ国立戦略研究所(National Institute for Strategic Studies)のミコラ・ビエリスコフ氏は、「ロシア軍は防戦状態にあるが、プリゴジン氏は攻勢に出ているように振る舞っている。これが同氏の最大の関心事であり、戦いを政治的な影響力、そしてカネに変えるのが目的だ」と分析する。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。今から10日前に、このようにゼレンスキーは、自分が最高司令官である大統領の命令として、以下のように、バフムートからの撤退を、軍の総司令部に命令していた。それを軍が聞かない、という事態のようだ。
(転載貼り付け始め)
〇 ウクライナ軍、バフムートから「戦略的撤退」も ゼレンスキー氏顧問

2023年3/1(水) CNN
ウクライナのゼレンスキー大統領の経済顧問を務めるアレクサンドル・ロドニャンスキー氏
(この記事の 若い経済顧問の写真を貼る)
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領の顧問は2月28日、ロシア軍との激戦が続くバフムート周辺の戦況について、ウクライナ軍は必要なら「戦略的撤退」を行う可能性があるとの認識を示した。 【映像】ロシアの燃料気化爆弾発射装置、破壊の瞬間
経済顧問を務めるアレクサンドル・ロドニャンスキー氏は民間軍事会社ワグネルの傭兵(ようへい)に言及しつつ、「ロシアはバフムートの包囲を試みており、そのために最も練度が高く経験豊富なワグネルの部隊を使っている様子だ」と述べた。
「我が軍はもちろん全ての選択肢を検討する。今のところ彼らはバフムートで持ちこたえているが、必要なら戦略的に撤退するだろう。全員の命を無駄にするわけにはいかないからだ」としている。 今後の予定についてさらに質問したところ、ロドニャンスキー氏はCNNに対し、撤退が必要かを判断するのは軍だと説明した。
また、バフムート西部は要塞(ようさい)化されているため、「たとえ我々が撤退しても、ロシアがその後すぐに進軍できるとは限らない」とも指摘した。 バフムートを巡る戦闘はウクライナにとって最大の軍事的課題だ。ロシア軍が圧力をかける中、現地のウクライナ兵からは状況悪化を訴える声が上がっている。ゼレンスキー氏は2月28日夜の動画で、「最も状況が難しいのは依然バフムートだ」などと述べた。
〇 ロシア国防相がマリウポリ視察…露主導の再開発を内外に誇示か
2023年3/7(火) ロイター
ウクライナ南東部マリウポリを視察するロシアのショイグ国防相(中央)=露国防省提供、ロイター

ロシア国防省は3月6日、セルゲイ・ショイグ国防相がウクライナ東部ドネツク州視察の一環で、ロシアが昨年5月に完全制圧を宣言した港湾都市マリウポリを視察したと発表した。ウクライナ東部で露軍が攻勢拡大しているのをアピールする狙いがあるとみられる。
発表によると、ショイグ氏はマリウポリでロシアが新設した医療施設や12階建ての集合住宅などを訪れた。露主導で進めているマリウポリの再開発を国内外に誇示する意図があるようだ。露国防省は昨年12月にも、ショイグ氏がウクライナ侵略の前線地帯を視察したと発表していた。
一方、ドネツク州の要衝バフムトで戦闘に参加する露民間軍事会社「ワグネル」は3月5日、新たな志願兵募集の案内をSNS上に投稿した。バフムトで消耗戦となり、多数の戦死者が出たためとみられる。モスクワやサンクトペテルブルクなど30都市に募集センターを設け、22~50歳の志願兵を募っていると呼びかけた。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦 拝