[967]榊原英資(さかきばら えいすけ)の本音を垣間(かいま)見る。 「サラリーマンは奴隷階級」

川端優美子 投稿日:2012/05/23 19:29

群馬のゆみこ(川端優美子)です。

数ヶ月前に見たNHKテレビのBS歴史館「古代都市ポンペイの真実~新発見!54体の人骨の謎~」でのこと。司会は渡辺真理、久米宏と一緒にニュースステーションに出ていた頃の暗さはどこかへ行って、とてもきれい。ゲストは古代ローマ研究家の青柳正規, 「ミスター円」の二つ名を持つ榊原英資(さかきばら えいすけ), ちょいワルのパンツェッタ・ジローラモ。

「NHKネットクラブ 番組表ウォッチ 番組詳細」より
(貼り付けはじめ)
火山の噴火で埋もれたポンペイ遺跡から、近年発見された54体の人骨。周囲には、エメラルドなど宝石や大量の金貨が…。いったい彼らは、どのように暮らしていたのか? ポンペイの豊かな生活から見えてくる、「人類が最も幸福だった時代」といわれる古代ローマ社会の意外な真実とは? 繁栄を極めたローマ文明は、なぜ衰退したのか? 豊かな生き方と繁栄のゆくえを探りながら、私たち現代日本人へのメッセージを読み解く。
(貼り付け終わり)

ローマ時代の奴隷階級とは、というVTRのあと、渡辺真理が目をつむって両手で頭を抱え、わたしには皆目検討がつかないし、こんな難しい質問をしてすみません、という様子で「古代ローマの奴隷階級は現代の日本で言うと、どいういった人々にあたりますか」とたずねる。青山先生が言いづらそうに「まあ、現代で言えば・・・サラリーマンですね」と答えると、渡辺真理は、まさに“ハトが豆鉄砲をくらったような顔”で目をぱちくり。そして榊原英資が、青山先生の答えを聞いて、わしゃしゃしゃしゃしゃ!と笑う。おじさん二人で大喜び。それを見て、わたしも大ウケ。(ジローラモはふだんから「ちょいモテ」とか言って、その日も広く開けたシャツの襟元にネックレスを二つもしていたりするので、おじさんたちの仲間に入れてもらえない。)

まあ、なんだいのぅ、人が本音を出してるんを見るんは、すがすがしいもんだいのぅ。

番組は進んで、皇帝が連日連夜開く贅沢三昧(ぜいたくざんまい)のパーティーの話が出る。そして榊原英資が、皇帝は贅沢をしていたと言っても、自分が統治する広い帝国の情報を集めて、毎朝明け方から夜遅くまで、仕事をしていた、と解説する。渡辺真理が、皇帝には大変な苦労があったんですねぇ、と感想を言う。すると榊原英資が、タートルネックセーターの襟元からひとさし指をさし入れて、ぽりぽりと首をかきながら、ばつ悪そうに、「支配者が苦労してる社会っていうのは・・・まあ・・・いい社会ですよ」と言った。

二人のおじさんに「サラリーマンは奴隷階級」という真実を教えてもらった渡辺真理が、副島隆彦へたどり着くまでに、どれくらいの時間と、またどんな道筋をたどるのか・・・。  おわり