[943]ただいま被曝中
ただいま被曝中
福島在住。
被曝なう。
放射脳となってしまった思考を綴っています。
あれから、1年が経ちました。
早かった・・・という方々が多いのですが、私は長かった。
5年以上たったように感じています。
一生のうちに出会うはずの無い方々とたくさん出会いました。
一生気付くはずのないことにたくさん気付きました。
おそらく一生理解できなかったであろう事を理解しました。
そして、心から感謝の気持ちが溢れました。
みんな地震と原発事故があったためです。
水俣病で病に伏しているおじいさんが『俺は病気になって、良かったよ。』と言っていた映像が忘れられません。
今の私には、あのおじいさんの気持ちが解ります。
今回の事は個人的な範疇で感想を言う事が許されるような出来事では無いので、安易な事は言ってはなりませんが、いろいろな経験が出来た事は大変勉強になりました。
いろいろな考えの方がいることが浮き彫りになりました。
本性を見せてくれた方も大勢いました。
みなさん、赤裸々に正直でした。
金、立場、しがらみ、命、、、、、
私は福島市に今も住んでいます。
子供、妊婦、妊娠可能な女性を除いては、住みたい者は住めば良い地域だと思います。
いずれにせよ、自己責任なら許される人種なのです。
内部被曝を気にしながら、生きてゆけば良いのです。
安全だと言い続ける方々に申し上げたい。
真摯にフラットに放射線被害の勉強をしています。
確かに、セーフティーなレベルであるという方々の仰ることも、理解できなくはありません。
しかしそれは、現在だから議論できる余地があるのだと思います。
市民団体が大騒ぎしなければ、国は騙し続けたでしょう。
東電は賠償などしなかったでしょう。
食品も危険なものを食べさせられたでしょう。
瓦礫も全国で焼却され、放射性物質を空気中に拡散させたでしょう。
だから、今ぐらいがちょうどよいのです。
危機感を訴える方々をバカにしないで下さい。
安全なところから机上の理屈を投げつけ、満足しないでください。
山下先生は日本屈指の、放射線被害を理解しておられる先生です。
ホントに何でも無い、取るに足りない被害なら、彼は福島入りする必要は無いでしょう。
福島から若い医者が居なくならないでしょう。
松が枯れたり、スズメが一羽もいなくなったり、アリがいなくなったり、しないでしょう。
100mSv/年まで大丈夫なら、避難すべき土地などほとんどないでしょう。
ホントになんでもないのに、市民が騒ぐからという理由で、これほど莫大な賠償に東電が合意するでしょうか?
放射線の知識など無くても、普通にフラットに考えるだけで、おかしいと思います。
おかしいね。
おかしいよ。
気をつけて