[891]ポピュリストと近代法
「副島隆彦の学問道場」学生会員 会員番号7416番
加地 龍太(かじ りょうた)です。
陸山会事件の裁判で小沢一郎側が優勢になっているようで何よりです。
以下「~だ。~である。」調にて、「近代法」について考察したことを記載します。
「近代国家」の三要素は、
・自由民主主義政治体制
・資本主義経済体制
・近代法
の三つである。
その中の一つ、「近代法」について考察する。
近代法とは、「その国に住む国民の実生活の実状に適合している法律」のことを言うのだそうだ。
それゆえ その性質上、近代法は時代の変化と共に変わる。
国民生活の実状は時代によって変わるからだ。その時代その時代を生きる人間たちに応じて形を変える近代法を作れるのは、ポピュリストしかいない。
ポピュリストとは、ポピュリズムを代弁する政治家のことである。
ポピュリズムとは、「その国に住む国民の政治的意思の集合体」のことを言うのである。
アメリカ帝国の親中国のG2派の頭目であるヘンリー・キッシンジャーが、
家来の渡邉恒雄氏(ナベツネ)と中曽根康弘氏を教育・使役してポピュリズムの真の意味を歪めて日本に浸透させたのである。(You Tube 「100228副島隆彦氏5.flv」 参照)
なぜ、そのような政治的謀略を日本に敢行したのか。
上記の「100228副島隆彦氏5.flv」でも語られているが、世界経営者であるグローバリストたちに取って、ポピュリストが権力を持つことは危険なことだからである。「国民の政治的意思の代弁者」であるポピュリストは、自分たちの利権を拡大して各国の国民を抑圧し、世界を経営するグローバリストたちに取っては目障りな人間たちである。
それゆえ、グローバリストであるヘンリー・キッシンジャーが、家来のナベツネ氏と中曽根氏を使役して日本国民(読書人階級)にポピュリズムの歪んだ意味を植え付けたのである。
ポピュリズムの真の意味は、上記した通り「国民の政治的意思の集合体」である。
このことからも判るように、ポピュリストは国民の代表者として「国民生活の実状に適合した法律」である近代法を国会で作成する人間である。
田中角栄という人物がその代表例である。
現在、日本はポピュリストが法律を作っているのではなく、霞ヶ関の高級官僚たちが、自分たちと自分たちの主(あるじ)であるアメリカ帝国の利益のために手下の政治家たちを使役して法律を作っている。
従って、現在の日本で施行されている法律のほとんどは「近代法」ではない。
「近代国家」の三要素の一つである「近代法」が欠如しているゆえ、日本は近代国家ではない。残りの二つの要素(自由民主主義政治体制と資本主義経済体制)も日本ではまともに機能していないという。(小室直樹先生の著作「日本いまだ近代国家に非ず」 参照)
まさに、「日本いまだ近代国家に非ず」である。
2013年の参議院議員選挙のときに、「反・官僚支配」を実行できる立派な
ポピュリストに私は票を入れる所存である。
何かご意見がありましたら私のアドレスにメールを下さい。
宜しくお願いします。
加地 龍太 拝