[745]米アップル創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏の死去で見えてきたもの

山口@福岡 投稿日:2011/10/10 23:00

こんばんは、山口@福岡です

 10月05日に死去したアップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏とマイクロ
ソフトの創業者ビル・ゲイツ氏との関係が西和彦氏の発言(ニコニコ動画配
信)により明確なったので、投稿する。

以前、学問道場で、副島先生が、ビル・ゲイツ氏とスティーブ・ジョブズ氏の
ことを書いた投稿文章を読んでいたときに、どこか腑に落ちないような感覚が
頭の片隅に残っていたからである。

 ところで、コンピュータエンジニアの中ではジョブスでも、アップの創業時、
基礎となるパソコンの開発の中心人物だったスティーブ・ウォズニアック氏の
ファンが多い、また、スティーブ氏より伝記が米国で書籍になり、日本語に
翻訳もされている。現在、この伝記は、Amazonで見る限りでは出品者から
しか購入できないの絶版の可能性もある。

 最後に、日本のインターネット黎明期から、基礎地盤構築をみてきたコンピ
ュータエンジニア兼文筆家の中村正三郎氏のブログからの転載を載せておく、
こちらは、ウォズニアック氏に関する記述があるからである。

(転載開始)
元マイクロソフト副社長の西和彦氏、ジョブズは「人と対等な関係は得意じゃな
かった」
2011.10.07 22:00:24 by ニコニコニュース category : デジタル Tags : ニコ
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 米アップル創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が2011年10月5日(米
現地時間)に死去したというニュースは、瞬く間に世界中に伝わり、多くのアッ
プルファンが悲しみに暮れた。6日のニコニコ生放送・緊急特番「追悼スティー
ブ・ジョブズ」では、アスキー(ASCII)創始者でマイクロソフト元副社長の西
和彦氏らが登場。ジョブズ氏や彼が生んだアップル製品への思いについて語り
合った。また番組では、西氏と脳科学者の茂木健一郎氏が口論する一幕もあっ
た。

 ジョブズ氏と同世代の西氏は、エンジニアとして、またライバル会社の人間
として黎明期のコンピュータ業界を生きた人物だ。西氏によると、マイクロソ
フト時代やアスキーの取材などで、生前のジョブズ氏と何度か会ったことがあ
るという。

 喪服を着て番組に出演した西氏は、ジョブズ氏のキャラクターについて「や
っぱりキツい人。それから、人と対等の関係はあまり得意じゃなかった」とし
みじみと話す。

「彼と対等でしゃべれた人が何人いたか。僕も違います。(でも)ビル・ゲイ
ツはそうだったと思う。(ジョブズにとって)ビル・ゲイツは敵だった。絶対
許せない敵だった。ところがスティーブ・ジョブズが(ビル・ゲイツに)頭を
下げて、『金出してくれ』と、150億円。それで(ビル・ゲイツ)が出してう
まくいって、iMacが大ヒットして、株価も高くなって、MacOfficeでしこたま
儲けて。そうすると、『アップルの成功も後ろに俺もいる』とビルは思った。
そこから(2人は)仲良くなったと思う」

 また西氏は、「(ジョブズは)自分がアップルを追われる時に、自分の部下
が、部下と思っていたけど部下じゃなかった。裏切った人もいた。それか
らNeXT(アップルから追われた後にジョブズが立ち上げた会社)に行く時に
『付いて来てほしい』と言ったのに、ついて来なかった人がいた。あそこで彼
は人間関係の地獄をいっぺん見ているんじゃないかと思う」とし、さらに

「だからNeXTから、彼は人を非常に大切にするようになったと思う。(ジョ
ブズは)『この人は自分にとって非常に近い人だ』と思ったら、徹底的に人間
関係を大切にする。やっぱりトップは孤独だからね・・・」

と感慨深く話した。

■追悼番組のはずが・・・

 一方、西氏は茂木氏と口論する一幕もあった。司会を務めたジャーナリスト
の井上トシユキ氏が、アップル製品をほとんど買っているという茂木氏に話を
振ると、茂木氏は「(マイクロソフトの)MS-DOSもWindowsは大嫌い」とし
た上で、

「アルゴリズムの優劣がコンピューティングじゃなくて、人間の脳からすると
エクスペリエンス(体験)全体がコンピューティングなわけ。例えばiPhoneの
作り込み、これがコンピューティング。それがアップル以外の会社にはあまり
理解されていないんだと思う。だからWindowsは、とにかく、使っている時
間に比例して嫌になっちゃうんですよ」

 この発言はおそらく、茂木氏のアップルへの愛によるものからだったが、黙
ってはいられない人物がいた。茂木氏の隣に座っていた西氏が「さっきからい
い加減なことを言うなよ。気分悪いこと言うなあ。自分で作ったことないのに
言うなよ」と激怒したのだ。茂木氏が「僕は自分の考えを言っただけ」と反論
すると、西氏の怒りは収まらず、場の空気に緊張が走った。井上氏のフォロー
やひろゆき氏のコメントで、その場はいったん収まった。

 ところが、ジョブズ氏の功績についての話題になると、茂木、西両氏の口論
が再び発生する。「スティーブ・ジョブズのここが凄かった」とコーナーで、
西氏が「(iPodなどで)SONYとPhilipsのCDとCD-Rを殺したこと!」とフリ
ップに書いた。これに対して、茂木氏は「ジョブズの功績が”何かを殺した”とい
う言い方で表現するのは違和感がある」とした上で

「ジョブズがやったことはポジティブなことなんだから」

と反撃。追悼番組のはずが、またもや険悪なムードになりかけた。しかし、ひ
ろゆき氏とジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏が絶妙に話を引き取り
なら、この流れを断ち切った。視聴者からは「ナイスフォローだ」などのコメ
ントがあり、次第に場の雰囲気は良くなっていった。番組の最後には、西氏が
「ケンカするんじゃなかった」と話し、一方の茂木氏も「どうもすいませんで
した」と西氏に謝罪していた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 西氏によるジョブズ氏の回想から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66352334?po=news&ref=news#50:56
・[ニコニコ生放送] 西氏と茂木氏の口論から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66352334?po=news&ref=news#13:53

(山下真史)
(転載終了)
参照先:http://getnews.jp/archives/145122

スティーブ・ウォズニアックwik参照先:
ihttp://ja.wikipedia.org/wiki/スティーブ・ウォズニアック

アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
スティーブ・ウォズニアック(著),井口 耕二(翻訳)
単行本: 453ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2008/11/29)
ISBN-10: 447800479X
ISBN-13: 978-4478004791
発売日: 2008/11/29
商品の説明
内容紹介

スティー・ジョブズとともにアップルを創業した著者。そのプログラマーとし
ての才能はジョブズも崇拝する一方、経営者となることにまったく興味をしめ
さない生粋のエンジニア。名誉も地位もお金も求めず、人を喜ばせることしか
考えていない規格外の男が、いまはじめて創業の秘話を語る。
内容(「BOOK」データベースより)
スティーブ・ジョブズが崇拝した破天荒の天才プログラマー、創業の秘話を初公開。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ウォズニアック,スティーブ
アップルを創設したもう一人のスティーブ。通称ウォズ。パソコンの世界では
伝説的なエンジニアで、アップル1、アップル2をほぼ独力で開発した。発明家
の殿堂、National Inventors Hall of Fame入りを果たしているほか、アメリカ
国家技術賞をはじめとするさまざまな賞を授与されている。温厚な人柄で知られ、
「ウォズの魔法使い」と慕う人も多い。1950年生まれ、米国カリフォルニア州在

Amazonより転載

(転載開始)
さよなら&ありがとう、スティーブ・ジョブズ

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http:
//www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。

 Apple(アップル)のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が亡くなりましたね。
 毀誉褒貶が激しい人物でしたが、そして、ぼくは何度も書くけど、ジョブズ
は嫌いで、ウォズニアックが好きなのですが、ジョブズが偉大なヴィジョナリ
ーであり経営者であり、彼がいなければAppleもその革新的な製品もなかった
のも、また事実。
 同時代を生きた業界のスーパースターが亡くなると、やっぱり、寂しいし、
こたえますね。
 御冥福をお祈りします。

 九大(九州大学)の荒木先生からもメールが来ていました。
— ここから —
正三郎たちとApple II で遊んだこと、
Lisa の展示会に行ってビットマップディスプレイ上でファイルがゴミ箱に吸
い取られるのを見て思わず歓声を上げたこと
などなど今もはっきり覚えています。

我々に夢と刺激と感激を与えてくれたことに感謝しつつ、
御冥福をお祈りします。
— ここまで —

 ぼくの返事。
— ここから —
Lisaは、見に行きましたっけ?
記憶がない。^^;
Xerox Starを西鉄グランドホテルで見たのは、覚えてます。
それと荒木先生が東京にいらっしゃったとき、本郷のイーエスディーラボで、
Macintoshをみたことは覚えてます。黒坂も一緒だった気がする。
そのあと、喫茶店で話したときに、ちょうどロス疑惑のころで、あれは、筒井
康隆の「おれに関する噂」だと盛り上がったことは覚えてます。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23507320111006
米アップルのジョブズ氏死去:各界からのコメント
http://japan.cnet.com/news/business/35008643/
アップル社員にあてたT・クックCEOのメール–ジョブズ氏死去で

 ジョブズが唯一全面協力し、後任したという評伝が世界同時発売になります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062171260/showshotcorne-22/
スティーブ・ジョブズ I [ハードカバー]
ウォルター・アイザクソン (著), 井口 耕二 (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062171279/showshotcorne-22/
スティーブ・ジョブズ II [単行本]
ウォルター・アイザクソン (著), 井口 耕二 (翻訳)

 原書は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1451648537/showshotcorne-22/
Steve Jobs [ハードカバー]
Walter Isaacson (著)

 こういうのも出てました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4863913141/showshotcorne-22/
The History of Jobs & Apple 1976~20XX【ジョブズとアップル奇蹟の軌跡】
(100%ムックシリーズ) [ムック]

 しかし、ビジネスの世界は、ジョブズの死などお構いなしです。
http://wirelesswire.jp/Watching_World/201110061503.html
サムスン、アップルへの反攻開始へ – 仏、伊で「iPhone 4S」発売停止を求め
る訴え
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=
afJp5Irnq2F4
米アップル法務担当役員のシュアル氏、ジョブズ構想の守護神
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23469420111004
米アップル、豪での特許訴訟でサムスン電子の和解提案退ける

中村(show)
— ここまで —

 Xerox Starは、Macintosh(マック)のインスピレーションの元になったマシ
ンです(より正確にいえば、Xerox Starとして製品化される前のマシンのはず)。
 管理工学研究所に入社したとき、同期入社の村石君が、Starを見たことがな
いというので、わざわざ赤坂だったかな。富士ゼロックスのショールームがあ
って、そこにStarがあるというので、連れて行った。村石君、驚愕してました。
 懐かしい。村石君も元気にしているといいね。

 ぼくは、iMac, iPodやiPhoneには、さして感動も思い入れもないけど、
Apple IIとMacintoshは衝撃でした。
 Apple IIは、ローマ数字で文字化けするのでIIとしてます。Apple 2でもい
いかな。
 ここでも、Apple IIのことを何度か書いてます。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/22/3642451
アレゲすぎるDIY雑誌「Make」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/22/2651283
John Alderman(著), Mark Richards(写真), 鴨澤 眞夫(翻訳)「Core Memory―
ヴィンテージコンピュータの美」

 ウォズニアックとApple IIのことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/25/4026151
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/02/27/4141049
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/02/28/4144547
Re: アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝その2
あたり。

 ほんと、CPUを切り離せるのはびっくり。自分の脳を切り離して、別の脳を
使えるようにしてるわけ。ほんと、これぞ草の根民主主義、アメリカの底力と
思いました。
 この仕掛けを使って、後に、Microsoft(マイクロソフト)が、8bit CPUのZ80
カードを売り出して、CP/Mが、Apple IIで動いたんだもんね。
 それとやはり、フロッピーディスクドライブのDisk IIね。
 九大で買ったときに、蓋を開けたら、コントローラ基板には回路らしい回路
がない。それこそ、荒木先生が、「何、これ?」とおっしゃったような。
 ほとんどソフトでやってるんですよ。ウォズは天才だと思いました。

 Macintosh(マック)が売り出されたころのことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/05/26/5113823
はやぶさ迎え酒、はやぶさのCG映画、ついにDVD、BDに\(^O^)/
で、書いてますね。
 管理工学研究所のみんなと、東大のそば、本郷にあったイーエスディーラボ
まで行って、感激して帰ってきた。
 その後、荒木先生が東京にいらっしゃったときに、案内したんだ、たぶん。
 で、当時、管理工学研究所にいた柳谷さん(後にロータス(Lotus)の日本法人
で活躍)が、代理店になるといって、販促グッズやらいっぱい送られて来たの
は、そこに書いた通り。
 ビル・ゲイツが写っているパネルは、3人、当時の業界の有名人が写ってい
たと思うんだが、一人は、dBASE IIのアシュトン・テイトだと思う。もう一人
が思い出せない。

 ぼくの中で、Apple IIといえば、慶応大学教授で、日本の著名Lispハッカー
だった中西正和(故人)を抜きにして語れません。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/25/2456807
Lispで学ぶ心理学
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/26/2459999
中西先生のこと
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/27/4780427
計算力学のハンドブック各種
あたりをどうぞ。
 あ、上記、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/25/4026151
アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝
にもあるね。

 上記、「中西先生のこと」によると、
— ここから —
 慶応大学の中西正和先生([4])が、2000年11月4日に逝去されました。
享 年57歳という若さです。
— ここまで —
なので、中西先生が亡くなってから、もう10年以上も経つのね。
 いやだなあ。早いわ。この10年、おれ、何をしてきたんだろう。
 毎日、楽しく暮らしてました。\(^O^)/

 「中西先生のこと」で紹介している
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/linux-japan/linux33.pdf
Linux Japan 2001年3月号、連載「Bravo! Linux」の第33回
を読むと、平原君(平原正樹さん)と飲んだ話が出てくる。
 平原君が亡くなって、もう3年以上経つのか。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/03/3670571
追悼:平原正樹さん
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/05/3674188
Re: 追悼:平原正樹さん
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/07/3676783
Re: 追悼:平原正樹さん、その2
 いやだなあ。時が経つのが早すぎる。おれ、何をしてきたんだろう。
 毎日、楽しく暮らしてました。\(^O^)/
 それは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/10/07/6136769
バーナンキ、FRB議長の歌
を、みるだけでわかるわ。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/10/01/6120652
スティーブ・ジョブズのイノベーションの嘘。クーリエ・ジャポン更新せず。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/19/5749034
マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になって
いました。
(転載終了)
参照先:http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/10/07/6136772