[736]ラジウム温泉に行ってきました
会員の大川です。
ラジウム温泉は昔から日本の各地にあって、健康によいと言われているそうです。「微量の放射線は健康によい」、というホルミシス効果の根拠にもなっていると聞きました。いったいラジウム温泉とは如何なるものなのか・・・?早速、福島県石川郡にある温泉に行ってきました。
旅館は緑豊かな小高い丘の上にあり、建物は広々としてきれいに手入れされ、ゆったりと癒される環境です。女将さんの説明では、ここは昭和初期からラジウム温泉の旅館として営業していて、現在の経営者は第二次大戦後に前の経営者から引き継いだとのことです。「ここのお風呂は特別ですよ。私たちは毎日入っているからこれが普通になっているけれど、お客さんはすぐに違いがわかると言います。」庭を散歩したあと、いよいよラジウム温泉へ。
扉を開けた瞬間、ふわっと暖かい空気を感じます。確かに何かが違う。ふわふわっとして、ゆったり落ち着くような・・・。
大浴場の壁には、「弘法大師が掘り当てたと言い伝えのある源泉は、古く幕末安政のころより地域の人々に愛されておりました。(中略)源泉に含まれているラジウムの効能により、体の芯から暖まり、神経痛、リウマチ、胃腸病、ストレス等、お肌にも良いとされています。」という説明があります。
脱衣場の壁には、泉質名:単純弱放射能冷鉱泉、ラドン(Rn)含有量:9.94マッへ単位/kg、という記載があり、成分表もありました。弱放射能!
ラドンの元素記号はRn、原子番号は86、無色の放射性気体。ラジウム塩水溶液から発生する気体を分離すると、ラドンが得られます。ガンマ線源として用いられ、ウラン鉱物、鉱泉などに存在します。(電子百科事典マイペディアによる。)空気感が違うと感じたのは、ラドンが気体だからなのか・・・。放射線量も知りたかったのですが、ラドンの濃度はマッへという単位を使うので、よくわかりませんでした。マッへ、キュリ―、ベクレル、シーベルトというように換算していけば、馴染みのあるシーベルトにたどり着くのかもしれません。
このように、私はラジウム温泉に行ってゆったりと癒されました。これはもちろん私個人の主観で、ラジウム温泉でなくても温泉だからなのかもしれません。けれども、弱放射能のラジウム温泉は健康に良いので昔から人気があったというのは、事実だろうと思います。