[629]原発の安全性を求める福島県連絡会代表の方とお話をしました

富川洋子 投稿日:2011/07/11 21:37

会員番号6871の富川洋子です。
事務所開きでは、ありがとうございました。副島先生はじめ、お弟子の皆さんにも大変お世話になりました。

今日、宮城県の小中学校教員組合(宮城県は小中学校の組合は日教組・高校の組合は全教です)主催の「みやぎで原発とどう向き合うのか」という講演会がありました。
3人の話を順番に聞きました。

★竹内峯氏(東北大学名誉教授・理学博士)
☆早川篤雄氏(原発の安全性を求める福島県連絡会代表)
○古関勝則氏(福島県川俣町立飯坂小学校 教諭)

★東北大学の先生は福島出身の方で、それなりにいろんな話をしてくれましたが、原発を作ったアメリカの会社・・・とだけ言ってGEという言葉は出てきませんでした。
このあと、福島原発が爆発でもしない限り、放射能は減ってきているから仙台は大丈夫ですから と言っていましたが 原発怖い怖い派のお母さん達が沢山参加していて(今までの組合主催の講演会には無かったことだ)草むしりしていいのかとか 運動会したけど被爆しちゃったんじゃないか とか そんな質問ばっかでした。

竹内博士の話は、大変納得のいくものでした。15日をピークに放射線は減ってきている。ましてや仙台はそのときの風向きを考えれば、怖がる必要はない場所なのだと言うことを言っていました。

それから、仙台日赤病院のお医者さんも来ていて「とんでもない御用学者の長崎大の山下とかいう教授が、福島医科大学の副学長になると聞いたけど、大学って一体どうなっているんですか!?」と、東北大名誉教授には答えられない質問をしていました。

☆原発の安全性を求める福島県連絡会の早川篤雄さんという方は楢葉町(ならはまちhttp://www.naraha.net/)に住んでいたそうです。ご自宅が15キロ圏内だったので、3回も避難場所を転々として、今はいわき市に住んでいらっしゃるそうです。

彼は、九州電力のメールの話を取り上げて「そんなのは、福島原発が出来る前もそうだった。俺達はずっと、反対運動をしてきたが、地元への説明会・公聴会と言いながら、地元の人が座る席は無く、全部、東電の関連の人たちで埋まってしまって座れなかった。私は、ずっと交渉してきたから『俺まで入れないのか!?』としつこく食い下がったら「あんただけだったら・・」と裏からこっそり入れてくれた。 と裏側をおしえてくれました。

 1953年に当時衆議院議長だった堤幸次郎氏が第一原発用地を先行取得していた話(がっぽがっぽでしたね)や、1955年に福島県梁川出身の木川田一隆氏が東電の副社長になって(4代目の社長になったそうですが)福島へ立地をすすめていった話や 正力松太郎は悪いやつだと いう話や いろいろ教えていただき、勉強になりました。

なんと昭和43年の元旦の福島民報(福島の地元紙です)の 「知事(木村守江)と両電力社長 新春座談会 」のコピーを配ってくれました。見出しは「新しい電源宝庫 楽しめる相双地区」でした。(ちなみに、相双とは 相馬市・双葉郡エリアを指します。)東京電力が原子力を推進するためのポスターなんかも、保管している方のようでした。

こんな悪いことを政府主導でやってるんだ。 と言ってはいましたが、アメリカの話はでてきませんでした。

後ろで聞いてたお母さん達は
「えー。しんじられなーい」と言っていましたが、放射能怖い怖いの前に なんで原子力発電所が出来たのかなぁ とかお母さん達にも勉強してほしかったです。
でも、これでちょっと勉強したと思います。

○そのあと、川俣町の古関先生のお話は、涙が出ました。
3月中旬から双葉町からの避難の人たちを学校で受け入れていたそうです。
200人入るところに700人 ぎゅうぎゅうづめだったと言っていました。

炊き出しをしていたら双葉町の人たちは、川俣の人たちばかりにそんなことをさせては・・・と地域のリーダーの人たちがみんなで係り分担を決めてちゃんと、自分達で炊き出しなどをしていたようです。

埼玉に行くことになったときに、「行きたくない。行きたくない」 と泣いて騒ぐおばあちゃんを「仕方ないんだ」と、なだめて、みんなで抱えてバスに乗せたそうです。

双葉町の人たちはいなくなったけど、今度は川俣町も計画的避難区域に入ってしまった。子供達は外で遊べない。給食はいまだに菓子パンと牛乳。
近畿大学から首に下げるガラスバッチを貸与されたが、あれは我々を調査したいんから。我々は実験台。(そこで、お母さん達が声を合わせて「ええ!」「・・・そうなんだぁー」と言っていて、かなり衝撃だったらしい)

最近は暑いので窓を開けているが、線量がだいぶ下がったから。
川俣町は各教室に扇風機を入れている。二本松とか各教室にエアコンとか入るらしい。どの自治体も国は何もしてくれないってことが分かってきたから独自に動き出している。

などなど

そのほか涙が出る話がありましたが、仙台市の自分ちの周りの草むしりを気にしていたお母さん達は、何も言わなくなりました。

何か感じてくれたんだと思います。

会のあとに、早川さん古関さんとお話させていただきました。どちらの方も副島先生をご存じないようでしたので、副島先生と学問道場のHPと紹介させていただきました。