[600]1960年代と同水準、米ソ中が核実験「健康被害なし」 東京の放射性物質降下量

平田裕子 投稿日:2011/06/24 18:32

続けて、会員の平田裕子です。
先の[599]川内博史議員とお話しして思ったこと、で紹介した、2011年4月28日の産経新聞の記事を貼り付けます。

(転載貼り付けはじめ)
●「1960年代と同水準、米ソ中が核実験「健康被害なし」 東京の放射性物質降下量」
2011年4月28日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110428/trd11042823060023-n1.htm

東京電力福島第1原発の事故で現在、東京の地表から検出される放射性物質(放射能)の量は事故前の数万倍に上る。しかし1960年代初頭にも、海外の核実験の影響で、日本でも同レベルの放射性物質が検出されていた。それでも健康被害が生じたことを示すデータはなく、専門家は「過度な心配は不要だ」との見方を示している。(小野田雄一)

<パニック起きず>
研究機関「気象研究所」(茨城県つくば市)によると、これまで放射性物質が国内の地表から最も多く検出されたのは63年(昭和38年)6月。東京で放射性セシウム137が、1カ月間で1平方メートル当たり550ベクレル検出された。
米国や旧ソ連が繰り返した大気圏内での核実験で拡散した放射性物質の影響によるものだ。以降、数年間、1カ月に1平方メートル当たり数十~数百ベクレルを観測した。
その後、60~70年代の中国などによる核実験やチェルノブイリ原発事故(86年)で放射性物質の降下量が一時的に増えたものの、90年代以降、1カ月の地表への降下量はピーク時の1万分の1以下となる0・01ベクレル程度に落ち着いていた。
「雨が降ると、親や先生から『放射能が含まれているのでぬれないように』と注意された」。都内に住む男性(61)は小学生当時をそう振り返る。ただ、社会がパニックになった記憶はないという。
1962(昭和37)年度の厚生白書などによると、相次ぐ核実験を受け、国は61年、「放射能対策本部」を設置。同本部は「汚染はあるものの人体に影響はない」と判断していた。このため、水や食品の摂取制限などは行わなかった。

<4月は数百ベクレル>
都内の放射性物質を測定している「東京都健康安全研究センター」(東京都新宿区)の4月1~28日の観測によると、同区の1平方メートル当たりの降下量は、最大値が11日の170ベクレル、最低値が12日の4ベクレル。降下量は降雨など天候で大きく増減するが、単純計算すると、月間数百ベクレルとなる。
同センターは「健康に影響が出ることはないと考えている」としている。
原発周辺の福島県の1平方メートル当たりの降下量は、測定結果がまとまっていない日も多く、月間降下量が不明で、これまでのところ過去との比較はできない。

<過度の心配不要>
「放射線医学総合研究所」(千葉市稲毛区)も、現在の東京の地表から60年代と同レベルの放射性物質が検出されていることについて「望ましいことではないが、健康への影響はないと考えられる」とする。
「このレベルの放射性物質が健康に影響するなら、50~60年代を生きた世代のがん発生率や死亡率が他の世代に比べ高くなっているはずだが、そうした統計的なデータはない」と理由を説明した。

ただ、インターネット上には放射性物質とがんの因果関係を結びつけるような書き込みもある。
「日本人の死因は長らく(1)脳卒中(2)がん(3)心疾患-の順だったが、81年にがんが首位になり、がんで死ぬ人の割合は右肩上がりに伸び続けている。50~60年代に放射性物質を多くの日本人が取り込み、がんの発症率が高まったためだ」

この指摘に対し、同研究所は「長寿になるほど、がんの発症率は上がる。がんは複合的な要因で発症するが、がんが増えた一番の理由は、日本人が長寿化したためだと考えられる」と否定。その上で「ストレスがたまると免疫機能が低下し、がんなどの発症率が上がってしまう。神経質になりすぎるのも禁物だ」と過度の警戒に注意を促している。

(転載貼り付けおわり)

今は、2011年で測定が始まってからフォールアウトの最大値を検出した1963年から48年が経ちました。副島隆彦先生は、1953年生まれですから、1963年は、ちょうど10歳でした。成長期に放射性物質が多い中で育った、ということになります。しかし現在も、お元気です。
さらに、日本の全人口に占める割合において、1960年代前半の人口が極端に少ないということもありません。もし、特に赤ちゃんにとって、放射性物質が脅威でガンの原因ならば、1960年代前半に赤ちゃんだった人は、今頃はガンになって、元気に健康に暮らせていないでしょう。でも、私はそういう事実を知らないし、60年代前半に生まれた知人もたくさんいます。
だから、今、「赤ちゃんや小さい子どもにとって放射性物質は特に危険」ということは、一概に言えないと私は思います。
「放射性物質の恐ろしさ、健康への影響は、時間の経過がないと分からない」と言われています。でも、最大だった1963年と今が同じぐらいの量であるということは、やっぱり、気にしすぎが一番カラダに悪い、という結論も導き出されます。

やっぱり「病は氣から」を私は第一に支持します。セシウムとか、ストロンチウム、プルトニウムが検出されたって、そんなの気にしないで、いつもの日常を過ごしましょう。人間のカラダは、そんなに軟(やわ)にできていない。