[532]福島の東電・原発ビジネスは綺麗(きれい)事ではありません。 福島の会員からのメールを載せます。

副島隆彦 投稿日:2011/05/17 13:46

副島隆彦です。 

 私たち学問道場の主要な読み物である「今日のぼやき」の方に、昨日、福島の現地に復興のための活動本部を作りましたことのお知らせを載せました。6月4日(土)、5日(日)に 事務所開きをします。会員は来てください。

以下に載せるメールは、私たちの会員で福島市に在住する人からのものです。世の中の裏側や、かなりの奥深い真実を知っている人です。 甘(あま)ちゃんの キレイごとの表面でしか物事(ものごと)を考えられないような人は、結局、いくつになっても子供さんで、お子様ランチです。

暴力団(やくざ者)と政治、官僚、大企業の裏の繋つながりまで実感で知っていて、それなりに分かって、それで初めて一人前の大人(おとな)です。

福島の原発事故の前からの、現場の原発作業員たち という人々が一体、どういう人たちなのかを、薄ら薄らと皆、わかる。

 どうして彼ら作業員たちが、今も原発の裏の事務所の床や 土間に雑魚寝をして、レトルト食品ののようなものばかりを食べて生きているか、を週刊誌のグラビアとかで見ることになった。 そして皆で驚いたふりをしている。

すべては、手配師(てはいし)と呼ばれる広域組織謀略団と、東電の人事・労役担当の部署が、長年、作ってやってきた「タコ部屋」、「ひと買い」強制労働の実態が大事故のあおりで チラリと表に出たのだ。

 長年やってきた刊行を、急に原発事故で”英雄”にされて、それで、急に原発作業員たちを、立派なベッドで寝せるわけには、東電としてはできないのだ。長年の慣行というのは恐ろしいもので、ちょっとぐらいの大きさのボロ隠しでは、とても覆い隠せない。

「そうでっか。サラ金のカネ600万円、返せない言うのでんな。いいやろ。そんなら ゲンパツに行ってもらおうか。しっかり働いてや 」 というようなものだ。マンガの劇画「難波金融道(なにわきんゆうどう)」の世界そのままの世界だ。

福島原発のひどい労務実態が、どんどん口伝え、ネット伝えで、世の中に噂(うわさ)として広がったので、あわてたのは、厚労省の 労働行政の 労働基準監督署の 幹部どもである。 自分たちの監督責任が問われる、ということになって、あわてて、泥縄で、こういう新聞記事になる。

●「【雇用】 だまして原発で働かせないよう、東電などに要請 厚生労働省  大阪労働局 が 職業安定法違反の疑いで調査」 
2011年5月12日 

という新聞記事だ。役人たちは自分の保身と責任逃れしか考えない。

 こういうことは世の中を実感で生きている人たちなら、全員知っている。それが現実の下層社会に人間たちの世界だ。 きれいごとばかりで世の中を見ていると、勘違いをする若者が出てくるので、本当の実社会というのも、私は教えたい。

○○さん。あなたは仮名でいいですから(他の人はダメです。実名で書きなさい)、今後とも実感のこもった真実の福島を、和たちに教えてください。 お願いします。  副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)

From:************
Sent: Monday, May 16, 2011 10:37 PM
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
Subject: 福島市の****と申します。

副島隆彦さまへ

○○です。 最近、福島市でも地元でやくざがらみの話をよく聞くようになりました。

掲示板に投稿されたの皆さんの安全が心配ですのでご報告します。
私が日ごろ親しくお付き合いしています 今年**歳になる元自民党福島県議会の***だった方から5月始めにお聞きした話です。

 内容は、福島原発立地の話が出た約40年前のことです。元県議が**歳頃でこの人の絶頂期の頃の回顧話です。 当時の福島県知事は木村守江(、きむらもりえ)氏でした。

 あの悪名を馳せた政商の福島交通のドンで、現在も地元ナンバーワンの地方紙の福島民報のオーナーだった小針暦二(こばりれきじ)氏とつるんで、木村知事はやりたい放題をやっていた頃です。全くとんでもない知事でした。

 とはいえ、今の佐藤雄平 知事よりは、人間味があってまだましでした。
小針氏は、栃木県の渡辺美智雄(わたなべみちお、ミッチー)代議士のスポンサーでもありました。ミッチーのの黒幕も、巨万の富を築いた小針暦二氏でした。 余談ですが小針氏の愛人は女優の池内淳子さんです。

 元県議によると、福島原発の作業員たちは、今回の原発事故で現在大変な活躍をしていますが、どうして大活躍するかというと、これは山口組が元締めだからだそうです。

 自己破産で窮地に追い込まれた人や、ホームレスたちを、東電が、山口組を使って恫喝し、原発事故の最先端での仕事を強要しているからだとのことです。

 これは、原発ができた昭和40年始め頃からずっと続いていることだそうです。現場から逃げようとすると殺されてしまうそうです。ですので、本気になって仕事をするとのことです。

私は個人的にはそれなりになるほどなあと思い、納得しています。

 3月11日の大震災では、各地に「神戸」「なにわ」ナンバーの重機、クレーン車が続々と被災地に入ったそうです。目撃者も多数います。

 阪神大震災で培ったマニュアル通り、被災地での強奪の限りをつくしたそうです。3月11日の大震災当時は、携帯電話、固定電話も通じなく、停電でテレビ情報も全くありませんでした。

 私も原発被災で福島市の避難所に逃げて来ていた人たちから話を直接聞きました。 3月12,13日当たりは、大窃盗団がはいってきた(原発事故の情報は当時はありません)ので、自分たちは避難することになったのだと話している人が多数いました。

このあたりのこと私が直接聞いたのでおそらく間違いはありません。
着の身着のまま避難された人の多くは、全くの情報切断状態でえすから、かえって原発事故のことはほとんど知らない人が多かった。

 山口組(らしい)の窃盗団が、福島県にある東邦銀行、福島銀行、大東銀行、相双信用組合やらの各支店の場所を探して、それらの金庫ごと重機を使って根こそぎもっていってしまったそうです。そこからが大変です。

 原発半径20?圏内は、ただちに 一般住民が表向き立ち入り禁止の無法地帯になったので、彼らはやりたい放題になってしまったようです。

 ところで、大熊町、双葉町の住民の7割近くが原発関連業務に勤務し、避難した先の町々の人たちよりも、年収が3倍ぐらいあるということが最近わかってきました。

 地元で頑張って被災者と避難民を助けたボランィアの人たちの年収を聞いて彼ら原発城下町の人たちから小馬鹿にされることも多々起きています。

 大熊町、双葉町、浪江町、富岡町 の住人たちは、今でも東電関連の企業から給与が出ていて、ほかにも漁業権や 定住による裏補償などで1人3000万円ぐらいの収入があったそうです。1世帯4人だと実に1億2000万円になります。

 その人たちが体育館などの1次避難所から、会津磐梯山の温泉街など1人あたり3食付きで1日5000円の補償がある2次避難所に避難しています。

ここからが、頭が痛い話です。
 磐梯山の温泉街の従業員の所得と、避難してきた人たちとの収入は
かけ離れています。
避難してきた人たちのかなりの人が昼間はパチンコ屋に入り浸りで、夕方からは、飲み屋街で飲みまくる、などあまりいい話を聞きません。

 こうなると、避難者たちを精一杯助けてきた私などは、一体何がいいのか、悪いのか全く訳がわからない状況になってしまいました。 失礼します。

****

福島市の ****さまへ

副島隆彦から

 丁寧なメールをありがとうございます。
貴重な真実の情報をありがとうございます。

 遠洋漁業のマグロ漁船に乗るか、ダム現場に行くか(今はもうダム建設はあまりありません)、それとも原発に行くか と暴力団サラ金から聞かれて、それで 原発に来たという 作業員たちがゲンパツにたくさんいるのだ と私も聞いています。

 私が聞いた大阪の人の話では、原発事故のあった日から一週間目の3月19日には、特別仕立ての 夜行高速バスが列をなして、福島からやってきたそうだ。大阪にまで直通で、多くの労働者が福島の原発周辺からやってきて、無料券のサウナのカプセルホテル で 一週間ぶりの風呂に入っていたと聞きました。 

 考えてみれば、これも山口組が組織決定で動かして、仕立てた 緊急の災害、原発救援活動だったのでしょう。自分たちの配下にある労働者たちを急いで救出した、ということでしょう。さすがです。

 綺麗ごとだけの表面の話でなく、こういう裏の話も、私たち学問道場は どんどん書いて発表したいと思います。 しかし、私以外は、書き手がまだ30代の ガキばかりですから、学問道場は、どうしても インテリ・ボンボン風の集団です。 

 それでも、あまり 暴力団(ヨゴレ)たちに近寄ると いいことはない、と私は腹の底から知っていますから、痛い人生の教訓としても、「絶対に あんな連中とは関係を持たない」と決めています。 それは人生を難なく生きる鉄則だと思っています。 

 それよりも やはり、国家暴力団、国家ヤクザ組織である 官僚どもや、警察たちや国税庁 の方が、ずっと きたないし悪いことをしていると 私はずっと考えています。

 ですから生き方がものすごく下手な 落ちこぼれの人間たちが寄せ集まって作ったのが 下層民の 自衛組織としての 自主的な 社会福祉団体 暴力団と言うのだと、私は、ずっと昔に書きました。 」

 そして、彼らの為に 国家がやっている公式の福祉施設の方を刑務所というのでしょう。 この考えの方が奥行きがあると 私は思っています。

 **さんが ここまでなら危なくないと思われるギリギリのことろで、これらの真実の話を どうか重掲に どんどん書いていただきたい。それが出来なければ、私が伏字にして、**さんの文だと分からないように工夫して、重掲に転載しようと思います。 いかがでしょうか。

浪江、双葉、大熊、富岡 の 住民たちの多くがが 東電から落ちてくるカネで、汚(よご)れているのだ、という、あちこちからこぼれ落ちてくる話も、真実である限り、私たちは一切、臆することなく書かなければいけないと私は考えます。 

 日本の下層社会の間でだけ、風評として広がる、「 原発の世話にさんざんなった くせに、今頃になって埼玉まで 逃げて来るなよ。放射能を持ってくるな 」という ひどいコトバも 下層の 人間たちは平気で吐くようです。 そういうことも 隠さないで、書くべきだと、私は思います。

 真実は、多重の構造をしていて、多くの層からなっているのだと思います。それをキレイにまとめようとすると大事なことが隠されて見えなくなります。  私、副島隆彦は、一切の言論規制をするな、すべてを書くべきだ、といつも言っています。

6月4、5日に、都路でお会いできますことを大変 楽しみにしています。  
副島隆彦拝 

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝