[5]「小鳩W辞任:好事魔多し、狂喜乱舞のマスコミよ覚悟しておけ」

直木 明 投稿日:2010/06/04 05:48

「新ベンチャー革命」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年6月3日 No.136
「小鳩W辞任:好事魔多し、狂喜乱舞のマスコミよ覚悟しておけ」

1.鳩山首相辞任:デジャビュ(既視感)あり

 2010年6月2日、鳩山首相が、首相就任後、わずか8カ月半で辞任しました。1993年、小沢氏の支援で首相となった細川氏とほぼ同じく、短期の首相に終わってしまいました。あのとき、細川氏を応援していた筆者は、随分、くやしい思いをしましたが、今回、細川悪夢の再来です。小沢氏は同じ失敗を二度しないと信じていたのですが・・・、非常に残念でなりません。

 鳩山氏と細川氏に共通するのは、(1)バックに小沢氏が控えている点、(2)日本の対米従属からの脱却に挑戦した首相である点、(3)米国の成り上がり寡頭勢力の一目置く、由緒正しい出自の首相(毛並みが良い)である点です。つまり、両氏とも米国戦争屋(米国寡頭勢力を構成する)に逆らおうとした伝統ある日本国の首相です。小沢氏もさぞかし無念でしょう。

 昨年9月、鳩山首相就任当初から、東京地検特捜部の失脚工作やナベツネ率いる悪徳マスコミのネガキャンは執拗・異様であり、筆者は鳩山首相が細川氏の二の舞になるのを非常に懸念していました。今回の辞任発表で、まさにその懸念どおりになってしまったのです。日本人エージェント(悪徳ペンタゴンを構成する)を自由自在に操る米国戦争屋ジャパンハンドラーのあまりの狡猾さに絶句です。と同時に、小沢・鳩山コンビを背後から狙った悪徳ペンタゴン日本人の卑屈・卑怯の心根に強い憤りを覚えます。

2.鳩山首相は裏切り者か?

 今回、鳩山首相辞任に伴い、同氏への評価が、親・民主党系政治ブロガーの間で、真っ二つに割れています。鳩山評価の割れるポイント、それは、鳩山氏が小沢氏を道連れ辞任させることに成功し、あろうことか、小沢氏との会談直後、ヤッタゼ!という親指サインを報道陣に見せたことにあります。

 5月4日、鳩山首相の沖縄訪問時点以降、同首相は、米国戦争屋に全面降伏しているのは確かです。その延長線上で観ると、鳩山首相は親・戦争屋に寝返って、あろうことか、悪徳ペンタゴン(戦争屋の奴隷)の究極の敵・小沢氏を幹事長の座から引き摺り降ろすことに加勢したということになります。確かに今、悪徳マスコミは狂喜乱舞しています。

鳩山氏が隠れ親・戦争屋ではないかという疑惑の兆候について、筆者はすでにその証拠を発見・指摘しています(注1、注2)。ただ、これをもって、鳩山氏がホンモノの親・戦争屋であると決めつけることはまだできません。

 ところで、民主党には何人かの親・戦争屋議員が、トロイの木馬のように潜り込んでいます。そして、鳩山内閣にも、前原氏など明らかな親・戦争屋議員が閣僚として入閣しています。この人事は鳩山氏の了解の下で行われているのは確かですが、小沢氏の意向に逆らって行われているのかどうかは定かでありません。

しかしながら、小沢氏には、昔から“日本における親米二大政党体制の実現”、すなわち与野党どっちに転んでも、所詮、米国寡頭勢力(戦争屋および銀行屋)の掌中、という隠されたウラ・ミッションがあり、依然、そのウラ・ミッションは消えていないというのが筆者の持論です(注3)。露骨な親米の前原氏など親・戦争屋議員(小泉一派に近い)が何人も民主党内で泳がされていることが、その根拠のひとつでもあります。もちろん、そのウラ・ミッションはあくまで、元々、米国寡頭勢力からの要請であって、小沢氏本人の理想では決してありません。

 いずれにしても、小沢・鳩山コンビは、政権交代後、凶暴な米国戦争屋対策として、鵺(ぬえ)のように振舞ってきたのは確かです(注2)。だからと言って、鳩山氏が真の裏切り者かどうか、現段階で、筆者はわかりません。

 故・中川昭一氏のように、真正面から、戦争屋に挑むと、政治生命どころか、ほんものの命までも危ないですから(注4)。

3.とにかく、参院選に勝つこと

 小沢・鳩山コンビの辞任の共通目標、それは、7月の参院選に勝つこと、その1点でしょう。悪徳ペンタゴン退治の成功条件、それは、何をさておいても参院選に勝ってみせること、これしかありません。昨年8月のように、民主党に追い風は吹かないかもしれませんが、まず悪徳ペンタゴン・マスコミのネガキャンを止めさせることが必要です。国民が、彼らに踊らされることはよくわかっていますので。

 与党小沢氏は、すでに組織票固めを終えており、7月参院選挙まで、与野党にとって残された時間は少ない。その間、野党自民の復活は到底、おぼつかないでしょう。さらに小沢・鳩山コンビが交代するので、今後、悪徳マスコミはアンチ・民主のネガキャンをやりにくくなります。まさに、肩すかし戦法です。

4.マスコミに扇動された国民がふとワレに返るタイミング

 政権交代から1年弱、この間、国民の眼前に露わになったもの、それは悪徳ペンタゴンの正体です。大手マスコミのあまりに異常な偏向性、そして検察官僚の露骨で悪質な恣意性です。ネット愛好者ならずとも、いくら鈍い人でも、さすがに彼らは異常だなと気付いているはずです。お人好し国民は、自分たちが扇動されている最中は、ふらふらと扇動されてしまいますが、扇動が止んで、ふとワレに返ったとき、ふっと気付くものです。小泉フィーバーのときも同じでした。だから、遅ればせながら政権交代が起きたのです。参院選まであと1カ月ちょっとです。国民がワレに返るのにちょうどよいタイミングです。

これまで、マスコミは鳩山首相を叩きまくってきましたが、それにつられて鳩山イメージを悪化させてきた国民は、ふとワレに返って、振り返ってみると、なんで鳩山首相は、あんなに叩かれていたの?と疑問が湧くはずです、なぜなら、冷静に戻って振り返れば、鳩山首相に辞任するほど大きな失政(国民益に反する失政)は見当たらないからです。その証拠に、世論調査では鳩山内閣支持率は下がっていましたが、すぐに辞任する必要はないという結果がでていました。

 鳩山氏の直接の辞任理由である普天間失政でマスコミは大騒ぎしましたが、親・戦争屋マスコミは、普天間問題を意図的に安全・騒音問題に矮小化していたため、多くの国民にとって、冷静に考えれば、直接おのれの利害が絡む問題ではありませんでした。

 政治とカネの問題にしても、自民党政治家の方がはるかに悪質なわけで、マスコミの叩き方が異様であったと国民はすでに気付いているでしょう。

 マスコミの洗脳手口は一種の催眠術ですから、国民がふと目覚めたとき、国民心理として反動(リバウンド)が起こってくるものです。そうなれば、浮動層が自民や自民系新党にそれほど流れることはないでしょう。

5.好事魔多し、悪徳マスコミよ覚悟しておけ

 今、マスコミを含む悪徳ペンタゴン連中は念願かなって、小沢降ろしに成功し、笑いが止まらないようですが、好事魔多し、です。

 元々、マスコミや官僚など、悪徳ペンタゴンの動機は不純であり、国民を扇動して、おのれの既得権益を守ろうとしていただけです。国民の利益はこれっぽっちも考えていません。マスコミにも官僚にも正義はまったくないのです。このような場合、扇動された国民は、よほど間抜けな人を除き、いずれおかしいと気付きます。そして、マスコミや官僚に対する不信感が一挙に盛り上がってきます。選挙の神様・小沢氏は、その国民心理リバウンドのタイミングに参院選の日程を合わしていると思われます。

注1:ベンチャー革命No.301『真夏のオリオン:軍事プロパガンダの証拠を見たり』2009年5月31日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr301.htm

注2:本ブログNo.49『苦渋の戦争屋(=CIA)対策:鵺(ぬえ)となる民主党』2009年12月1日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/4244445.html

注3:本ブログNo.47『まだ消えない小沢民主党幹事長のウラ・ミッション疑惑』2009年11月24日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/3872406.html

注4:本ブログNo.32『中川元財務大臣:衝撃の突然死を憂う』2009年10月5日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/1590722.html

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html

(転載貼り付け終了)