[451]非常事態に慣れていない

小澤博幸 投稿日:2011/04/15 20:30

会員番号1021、岩手県盛岡市に住む小澤博幸と申します。
盛岡市から70キロはなれた岩手県沿岸部は、大震災後1ヶ月を過ぎても、普通の生活に戻ることが出来ていません。

わたしは、縁あって「ゆめ風基金」が後援して設立した「被災地障がい者センターいわて」のお手伝いを4月7日からしています。

http://homepage3.nifty.com/yumekaze/
http://yumekaze21.blog39.fc2.com/blog-entry-119.html

「ゆめ風基金」は、阪神・淡路大震災以来、被災して孤立している障害者を救援している組織です。障害者一人ひとりの情報が、とても重要なのですが、障害者の団体に、障害者の住所・氏名などを問い合わせると、「プライバシーなので、答えられません。」という返事が返ってきます。

「個人情報の保護」は、とても大切なことですが、それは「平時」のルールなのではないでしょうか。避難所を覗けば、ダンボールのついたてで、何とか他の家族と間合いを取っています。プライバシーなんてありません。

こういう非常時には、ルールは変わるのではないでしょうか。まず、命を救ってからのプライバシーです。

がけ崩れの時には、普段穏やかな人でも、叫び声をあげて、警告を発すると思います。

「個人情報の保護」という言葉によって、横のつながりが断たれています。わたくし達は、非常事態に慣れていないので、どんなふうに行動していいか
わからなくなっています。

「平時」と「非常時(または戦時)」との違いを認識して、行動すべきだと感じました。