[443]●「被曝限度量の緩和提案 国際放射線防護委、移住回避促す」の記事を何回も読んでください

副島隆彦 投稿日:2011/04/14 09:02

副島隆彦です。今日は、4月14日です。

朝日新聞の 2011年3月26日 の この記事がとても重要です。
私が書いた、福島原発報告文たち と ともに、何回も何回もまじめに読んでください。

(転載貼り付けはじめ)

●「被曝限度量の緩和提案 国際放射線防護委、移住回避促す」
2011年3月26日 朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201103260337.html

国際放射線防護委員会(ICRP)は、原発事故などが起きた後に周辺に住む
人の年間被曝(ひばく)限度量は、2007年の勧告に基づき、 1~20ミリ
シーベルトの範囲が妥当とする声明を発表した。日本の現在の基準は、一律に1
ミリシーベルト。福島第一原発事故の影響が収まっても、 放射能汚染は続く可
能性があると指摘し、汚染地域の住民が移住しなくてもいいよう、日本政府に配
慮を求めた形だ。

ICRPは専門家の立場から、放射線防護に関する勧告を行う組織。声明は、
21日付で発表された。

07年の勧告では、一般の人が年間浴びてもいい放射線量を三つの範囲で設
定。緊急時は20~100ミリシーベルト、緊急事故 後の復旧時は1~20ミ
リシーベルト、平常時は1ミリシーベルト以下とした。

今回の声明はこの勧告を紹介したもので、原発事故の影響を受けた地域に住民
が住み続ける場合は、1~20ミリシーベルトの範 囲内で検討するという考え
方を紹介した。この地域も、長期的には1ミリシーベルト以下にすることが目標
だとした。

ICRPは通常、各国の個別事例については言及しない。しかし今回は、「日
本で起きた悲劇的な出来事に、深くお悔やみ申し上 げます」と述べる異例の内
容となった。

福島県南相馬市の25~26日にかけての1日の放射線量は計0.028ミリ
シーベルト。1ミリシーベルトを基準とすると、約 1カ月で超えてしまう。現
在の線量が続くと仮定すると、年間総量は約10ミリシーベルトのため、20ミ
リまで引き上げた場合は、 移住の必要はなくなる。一般的に放射線の被曝量が
100ミリシーベルト以下なら、健康への影響は心配ないとされている。

日本アイソトープ協会の佐々木康人常務理事は「ICRPの基準はもともと、
余裕を持って設定している。日本の基準はさらに、 厳しめの数値を取ってい
る。1~20ミリシーベルトという数字なら、健康に全く影響はない」と話して
いる。

(転載貼り付け終わり)

次に、環境放射能測定値の推移のグラフを載せます。

福島県の玉川村、飯館村、田村市における環境放射能測定値の推移を表したグラフです。

福島県災害対策本部が発表するデータに基づき、グラフを作成した。データの発表がない時間帯はプロットされていない。
いずれのグラフからも、環境放射能の数値は、震災後、日を追うごとに減少していることがわかる。
数値の単位は、すべて、マイクロシーベルト毎時。
1000マイクロシーベルト毎時が、1ミリシーベルト毎時。
1000ミリシーベルト毎時が1シーベルト毎時。

データの入手先は、ラジオ福島のホームページ
http://www.rfc.co.jp/genshiryoku/list.php
から。

福島県のホームページ
http://www.pref.fukushima.jp/j/zenken34.pdf

NHKがまとめた値
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/houshasen/index.html

放射線量は、どんどん下がっている。
このグラフも、よくよく、じっと見つめてください。

副島隆彦拝