[370]福島に首都機能移転を

元祖一般市民 投稿日:2011/04/04 17:37

元祖一般市民です。緊急投稿の上に失礼してぼやかしていただきます。

首都機能移転論は古くは1959~1995年からあった。その後紆余曲折があったものの,1999年12月に「国会等移転審議会」が候補地として3地域を選定し,現実味を帯びた。その1つが北東地域の「栃木・福島地域」であった。

賛否両論があったが,小泉純一郎首相在任中に首都機能移転凍結が決まり,その後,実質上道州制へと政策転換され,ついに今年(2011年),国土計画局の担当部署「首都機能移転企画課」は廃止となったようだ。

しかし,今回の東日本大震災を教訓に,首都で大規模な地震が起これば,いかに甚大な被害を被るかは,首都圏に住む者の間でも実感をもって想像ができたはずである。反対論の主な理由は推計12兆円にも及ぶ移転費用であったが,広大な範囲を更地にして復興せねばならない被災地に移転させれば,復興と同時であるから移転費用の見積りはその限りではないはずだ。

復興のグランドデザインは,首都機能の移転による,現在の首都の過密化の緩和とリスク分散,そして雇用を促進しながらの被災地の復興の両輪である。日本の行政官僚は世界一優秀であり,彼らが福島(もしくは一部宮城)にまとまって移転すればすばらしい復興ができると信じている。この際,福島県を日本版Washington D. C.では言い過ぎだが,特別地域として世界に誇れる復興を成し遂げてもらいたいものである。