[3558] ロバート・ケネディJr(ジュニア)の 2024年 大統領選 出馬表明の 演説動画を紹介します。【後編】
(後編ここから)
一会員(一弟子)です。今日は、2023年6月1日(木)です。【前編】からの続きです。
前置きが長くなりました。それでは、以下に、ロバート・ケネディJr.の2024年大統領選立候補の表明演説の動画のサイトのアドレスを転載します。
英語が分からない方でも、ロバート・ケネディJrの、さわやかで活力にあふれる演説の姿と、この出馬表明の演説に盛り上がる、アメリカン・リベラルのメッカ、米国内でも最もリベラルと言われるボストンの支持者たちの雰囲気を、ぜひ感じ取ってください。
出馬表明演説の様子
(和訳をつけて転載始め)
【ロバート・ケネディJr. 2024年大統領選 立候補の表明演説の動画】
● ”Robert Kennedy Jr. Announces 2024 Presidential Campaign”
(ロバート・ケネディJrが、2024年の大統領選挙への出馬を表明した)
C-SPAN(シー・スパン、アメリカの政治報道専用の放送局) APRIL 19, 2023(2023年4月19日)
( ↓ クリックしてご覧ください)
https://www.c-span.org/video/?527511-1/robert-kennedy-jr-announces-2024-presidential-campaign
Robert F. Kennedy, Jr., the son of former attorney general and 1968 presidential candidate Robert F. Kennedy, announced his 2024 Democratic presidential campaign at a rally in Boston. Mr. Kennedy said he was running for president because he wanted to challenge the connection between government and corporate power, press for greater economic equality, and heal the nation’s political divides. He also talked extensively about his vaccine skepticism and criticisms of handling of the COVID-19 pandemic.
(引用者訳:元司法長官で、1968年の大統領候補ロバート・F・ケネディの息子であるロバート・F・ケネディJr(ジュニア)は、ボストンでの集会で、2024年の民主党大統領選挙への出馬を表明した。ケネディ氏は、大統領選に出馬する理由として、企業の政府に対する巨大な影響力に異議をとなえ、経済レベルをより格差のない状態にもどす努力と、米国内の政治的な分裂を治療したいと訴えた。また、ワクチンに対する懐疑的な考えや、コロナ(COVID-19)のパンデミックに対する、米政府の対応などについても、幅広く批判を展開した)
(和訳をつけて転載終わり)
動画を見て頂ければ分かるとおり、まるで、大統領の就任演説のように立派で、重厚な、大統領立候補の演説です。
19世紀に始まる、ケネディ家の歴史から語り始める。さらに続けて、1776年のアメリカ独立戦争(American Revolution)の時代の様子までを、悠然と語る。まさに、殺された叔父(おじ)と父親の、ケネディ一族のゴースト(怨霊、スピリット)が、そのまま、このまだ生きているこのロバート・ケネディJr.に乗り移って、激しく訴えている。
演説開始から【14分】くらいから、殺された自分の父親(ロバート・ケネディ)と叔父(ジョン・F・ケネディ)のことを語り始める。そして、「政府もメディアも、国民にウソをつく。いまや政府を信用している米国民は、今では22パーセントしかいなくなった」と語ります。
ロバート・F・ケネディの家族(左端がロバート・ケネディJr.)
伯父ジョン・F・ケネディとロバート・ケネディJr.
父親のボビー(ロバート)・ケネディが、暗殺された1968年当時は、「ベトナム戦争」に反対して大統領選に立候補した。このときに、ロバート・ケネディJr(ジュニア)は、そばで一緒に動いていた。だから、自身が目撃した、当時のエピソードを、細かに語っています。ロバート・ケネディJrは、当時14歳で、父親のそばにずっと付いて回っていた。その時の様子を、時代の目撃者として、じっくりと話している。感動的な演説です。
演説動画の【1時間14分】あたりから、「ウクライナ戦争」について語り始めます。
父親のロバート・ケネディが、「ベトナム戦争」に反対して、当時、同じ民主党の現役の大統領、リンドン・ジョンソンへの対抗馬として立候補していた。だから、自分の境遇を父親に重ねています。
現役のおなじ民主党の大統領であるジョー・バイデンに対抗し、いまアメリカが、ロシアとの「代理戦争」として戦っている「ウクライナ戦争」に、真っ向から反対している。これが、この度の大統領選への出馬する理由であると、はっきり表明しています。
だから、父親のロバート・ケネディ(シニア)が、1968年に大統領に立候補したときに応援していた世代のアメリカ人たちは、「デジャヴ」(既視感)を感じるようです。それくらい、ロバート・ケネディJr(ジュニア)のこのたびの立候補には、感慨深い感情がある。
この演説のなかで、「この戦争(ウクライナ戦争)が、アメリカの国益になるのか」と問いかけている。そして、「そうではない」と、キッシンジャーの名前も挙げて、強烈に批判している。
戦争を長期化させてロシアを疲弊させることが、アメリカがウクライナ戦争に参加している「最大の目標」(chief objective)だと言うのは、人道的な(ヒューマニタリアン)目的としても間違いである。少しでも早く流血を減らして、戦争を終結させることが、いまやるべきことだ。アメリカとロシアという2つの核保有大国の衝突が、ウクライナという第三国で行われている、と訴えます。
演説動画の【1時間20分】あたりから、副島先生が書かれた、米軍人が、リタイア後にホームレスになっていると言う事実も語られます。アメリカ国民の困窮・貧困の実態を、具体的な数字を上げながら訴えています。
動画の【1時間23分】から、バイデン政権は、あわせて4500万人ものアメリカ国民に社会保障を一気に減らすと、決定した。低所得者層の米国民への「フードスタンプ」(政府の食料支援の配給券)や社会保障の支給額を減らすと、一斉に告知した。
そのいっぽうで、破綻したシリコンバレー・バンクを救済するために、300億円ドル(約4兆円)もの米ドル紙幣を増刷している。経営がまずくて破綻した、中小銀行への支援金の支払いに当てている。さらには、ウクライナに「軍資金」も、すでに合計で300憶ドル(約4兆円)も送り続けている。そう言ってバイデンを批判している。
このあと続けて、【1時間24分】あたりから、「だから我々(の政府)には、戦争と銀行支援に使うための金はある」と訴える。この資金は、「中国と日本から、巨大な金利を払いながら借りている借金」である。そう言い切っています。
そして、バイデン政権は、「コロナの支援金とロックダウン政策のために、さらに激しく米ドル紙幣を増刷(プリンティング)している。このために、私たちはインフレーションに直面している。インフレが、貧困層に対する最も過酷な課税(タクゼイション、Taxation )である。飢えているアメリカ人が、今、米国内にはあふれている」と語る。
そして、【1時間27分】ちょうどから、副島先生が先に引用した記事で取り上げられた、「私たちは、世界に800米軍基地を保有している・・・」と言う話が始まります。そのなかで、
“You cannot be imperial state at overseas and democracy state at home“
(海外で帝国をやりながら、自国内で民主国家でいることなどできない)
(1:28:25から)
と言って、聴衆の喝采(かっさい)を浴(あ)びている。
このあとに、「アメリカ建国国の父」の一人であるジョン・アダムズの話、アイゼンハワー大統領の「軍産複合体」(ミリタリー・インダストリアル・コンプレックス)という言葉で政府と軍部と大企業の癒着を批判した話、それから、叔父(おじ)のジョン・F・ケネディの話が続く。
そして、「中流階級を再建することで、民主政治(デモクラシー)が復活できる」と主張する。
さらに続けて、ジョージ・W・ブッシュが2004年から始めた「イラク戦争」への批判、オバマ政権でISIS(イスラム国)を創り上げ、アメリカ政府の戦費をさらにかさ増ししたこと。結局、大量破壊兵器も何も出てこなかった、という批判を展開している。8兆ドルもの財政資金が、これらのまったくのムダな軍事政策のために消えて行った。
いっぽうで、中国は「一帯一路」政策で、アフリカなどの国々のインフラを再建させることに、同じくらいの資金を費やしている。世界の新興諸国への支援で、有効に活用している、と言って、中国の動きを称賛しています。
演説の動画の【1時間35分20秒】あたりから、「ブラジルやサウジアラビアが、米ドルから人民元に国際決済での利用する通貨をシフト(スィッチ)させ始めている」と語り始める。しかし、この話を始めてすぐのタイミングで、なぜか、演説している会場のビルで緊急ベル鳴り始め、熱がこもっていた演説が中断されます。
それでも、ボビー・ケネディJrは、落ち着きながら、話をまとめようとする。しかし、さらに緊急放送は続いて、「避難をする準備をしてください・・」というアナウンスまで流れ始める。おかしい。ボビーJr.は、「私たちを止めようとしたな。ナイストライだ」と、ジョークも交えて冷静に対応します。聴衆も、「ボビー頑張れ!愛してるよ!」と声援を送る。
それで、その場をおさめて、そのあとさらに話を続ける。そして、サウジアラビアとイランが平和協定を結んだこと、中国がそれを仲裁したことも取り上げます。
そしてこの最後に、動画の【1時間39分】あたりから、「すべての米軍基地を閉鎖」する、という主張を語り始めます。
「早く何かをしなければ、アメリカ経済が崩壊する。米兵をすべて引き戻して、米軍基地をすべて閉鎖して、その資金で中流階級のために新しい投資を始める」という言葉で、この演説のもっとも重要な主張を終えている。
そのあと、「大企業と戦争に、私の国が盗まれているのを、見ていられない。これがケネディ家の政治だ!」と言ってまとめています。
最後の、この演説の締めの言葉は、以下でした。
“I’m not safe. To the vested interests, I’m not safe. But my job is to keep you safe.”
(私は、既得権者たちにとっては危険人物である。しかし、私の仕事は、既得権者ではなくあなたたちの安全を守ることだ)
(1:45:42から)
なお、「ウクライナ戦争」の話が始まるこの動画の【1時間14分】より前の1時間くらいは、まさに、ロバート・ケネディJrの本領である、米国民が、アメリカの巨大食品企業と医療産業によって、戦後ずっと、おかしな食品や薬漬けにされている事実。その結果、今ではアメリカ国民の54パーセントが、何らかの「成人病(chronic disease)」(生活習慣病、慢性疾患、肥満や糖尿病、ガンのこと)にかかっているという実態と、その政治的な原因について語っています。その他、アメリカ国内のさまざまな環境問題と、それへの取り組みについても、ジョークを交えながら、生き生きと語り続けます。
コロナ危機がはじまるより何年も前から、ケネディJrが批判を唱え訴訟を闘ってきた「ワクチン被害」のこと。そして、コロナ危機のおかしさと米政府によるコロナ対策への批判も展開しています。
3年前(2021年初め)から、ロバート・ケネディJrは、反コロナワクチン派(anti-Vaxxer、アンチ・ヴァクサー)としての活動をしている。もともと、環境弁護士として、大手製薬会社のワクチンのために、アメリカ国内で子どもを中心に起きている膨大な「ワクチン被害」に対する、反ワクチン活動に取り組んで来ました。
今回の、ロバート・ケネディJrの「反コロナ活動」で、ディープ・ステイト側から、ものすごく嫌われたようだ。自分の妹や弟、それから、アメリカの駐日大使も務めていた、ジョン・F・ケネディの長女キャロライン・ケネディ(1957年~、65歳)や、ロバート・ケネディ(シニア)の長男(兄貴にあたる)や、その息子で甥っ子になる「JFK3世」と呼ばれるジョセフ・ケネディ3世(1980年~、42歳、米下院議員)などの親族たちから、激しく嫌われている。
今のケネディ・ファミリーの大半は、すでにディープ・ステイト勢に取り込まれた「体制派」で、ディープ・ステイト側だ。
最後に、ロバート・ケネディJr出馬の記事は、日本国内のメディアの、日本語の記事には、内容があるものが見つからなかった。
副島先生が、先に取り上げた堀田佳男氏の記事と、高濱讃というワシントン在中のジャーナリストによる、ロバート・ケネディJrに対して批判的な悪意のある記事しか、詳しく解説した日本語記事はありません。
それで、以下の「アジアタイムズ(Asia Times)」という、香港を拠点とする調査報道ジャーナリストたちが、親中国、親ロシア、親新興諸国の立場から、それでも西側に寄り添うようにできるだけ公平に書いているニューズサイトがある。このなかの、よくまとまった英文記事を自動翻訳して、私が手直しした記事を、以下に転載します。
欧米の大手メディアによる英語記事のなかでは、ほとんど見られない、ロバート・ケネディJrの出馬表明とその演説内容を、「世界の平和に貢献するだろう」と、高く評価しています。貴重な海外メディアの記事です。じっくり読んでみてください。
(和訳して転載始め)
●「RFK Jr.(ロバート・ケネディJr.)は、強力な反戦、反帝国主義の立場を表明した ケネディの米大統領選への出馬は、平和にとっては無視することができない」
By ジョン・ウォルシュ
アジアタイムズ 2023年4月25日号
https://asiatimes.com/2023/04/rfk-jr-takes-strong-anti-war-anti-empire-stance/
ロバート・フランシス・ケネディ・ジュニアは、4月19日に民主党から米大統領選に出馬することを表明した。演説の冒頭のすぐあと、こんな言葉を口にした:
「55年前の先月、私は14歳の少年として、父(ロバート・ケネディ)がワシントンD.C.の上院議員会館で、アメリカ大統領選への出馬を表明した、その後ろに座っていた。当時の父は、いろいろな意味で、今の私と同じような立場にありました」
「(わたくし)ロバート・ケネディは、自党の大統領を相手に立候補したのです。戦争に反対していました。この国がかつてないほど分極化されているときに、彼は立候補しました」
このようにしてロバート・ケネディの息子は、自分が「戦争に反対して出馬した」ということを、真っ先に教えてくれている。ジョー・バイデンによる、ウクライナ人を大砲の餌食(えじき)にした、ロシアに対するアメリカの残酷な代理戦争に反対して、出馬したのである。
彼は、父親が、勝つ見込みがほとんどない、負ける可能性が高いと思われていたことを、私たちに思い出させる。しかし、RFK(ロバート・ケネディ)シニアは、暗殺された1968年6月6日には、カリフォルニア州の都市部と、サウスダコタ州の農村部の予備選挙で勝利していたのだ。
つまり、ロバート・ケネディの息子も、自分の立候補を軽んじてはいけないと、訴えているのだ。
RFK Jr.(ロバート・ケネディJr.)は、出馬の発表前から、バイデン支持者の間で14%の支持を受けていた。また、民主党の44%近くが、バイデン以外の候補者を望んでおり、2024年にバイデンが出馬することを望むのは25%に過ぎない。
全2時間の演説は、多くの意味で印象的であった。演説のビデオはここで見られる。トランスクリプト(演説の文字起こし)はここで読める。
ケネディは、用意されたテキストを読んではいなかった。しかしながら、演説の内容は、注意深く要点がまとめられていた。その演説は、新鮮で、肩ひじを張らない雰囲気であった。そして、じっくりと耳を傾けるに値するものであった。
この演説のポイントの多くは、RFK Jr. の選挙サイト「Kennedy 2024.com」の「Peace(ピース、平和)」のセクションに、次のようにまとめられている:
「(アメリカの)国防関連の支出は、年間1兆ドル近くある。我々は世界中に800もの軍事基地を維持している。ベルリンの壁が崩壊した後にもたらされるはずだった平和の配当は、償還されることはなかった。今、私たちにはもう一度チャンスがある」
「大統領として、私、ロバート・F・ケネディ・ジュニアは、帝国を解散させるプロセスを開始します。私たちは、軍隊を帰還させます。次から次へと起こる戦争のために、返済不可能な負債を積み重ねることを終わらせます」
「軍隊は、国を守るという本来の役割に戻ります。代理戦争、空爆作戦、秘密工作、クーデター、非合法の軍事組織など、あまりにも普通になってしまった、ほとんどの人が気づいていないような、あらゆることを終わらせます。これらは、いまでも続けられています。私たちの力を絶えず消耗させています。今こそ故郷に帰り、この国を取り戻す時です」
「戦争好きな帝国が、自らの意志で武装解除するとき、それは世界中の平和のひな形(見本)となる。私たちが自発的に帝国を手放し、代わりに強く健康な国として平和に奉仕するのは、今からでも遅くはない」
そして、ウクライナについて:
「ウクライナでは、最も重要な優先事項は、ロシアの残忍な侵略の犠牲者であるウクライナ人の苦しみを終わらせることだ。ウクライナ人は、少なくとも2014年までさかのぼる、アメリカによる地政学的な策謀(machinations、マキネイションズ)の犠牲者でもあるのだ」
「私たちは、私たちの使命を明確にしなければならない。勇敢なウクライナ人が、自分たちの主権を守るのを助けることなのか。それとも、ウクライナを、ロシアを弱体化させるための駒(ポーン)として利用することなのか。
ロバート・F・ケネディは、前者を選ぶだろう。彼は、ウクライナに平和をもたらし、我々の資源を本来あるべき場所に戻すための、外交的な解決策を見出すだろう」
「私たちは、ロシアの国境から、我々の軍隊と核搭載ミサイルを撤退させることを提案する。そうすれば、ロシアはウクライナから軍隊を撤退させ、ウクライナの自由と独立を保証するだろう。国連平和維持軍は、ロシア語を話す東部地域の平和を保証するのである」
「私たちは、この戦争に終止符を打つ。私たちは、ウクライナの人々の苦しみに終止符を打つ。それは、すべての国を非武装化するという、より広大な計画の始まりとなる」
「私たちは世界を、敵・味方という観点から見ることを止めなければならない。ジョン・クインシー・アダムズが書いたように、『アメリカ人は(わざわざ)外国まで行って、退治するべき怪物を探したりはしない』」
これらは、強い言葉であり現実の問題である。「帝国」「代理戦争」「クーデター」「2014年に遡る地政学的な(アメリカの)策謀」といった課題は、主流メディアでは婉曲(えんきょく)に表現されるか、あるいは、全く触れられない。醜(みにく)い帝国の事実ばかりである。
だから、このロバート・ケネディJr. の立候補は、主流メディアがやったように、意図的に無視したり、mRNAワクチンが良いか悪いかという議論や、立候補をめぐるケネディ家の内輪もめの話だけに矮小化(わいしょうか)させることはできない。
例えば、帝国主義体制の代表格であるニューヨーク・タイムズ紙は、その短い裏面記事の中にさえも、いまのアメリカ人に頭をもたげている(ロシアという)核保有国との戦争について、全く触れようとはしない。
RFK Jr.(ロバート・ケネディJr.)の言葉を、すべて額面通りに受け止めるべきだとは言わない。しかし、民主党の政治支配層(エスタブリッシュメント)やその支持者が皆そろって、ウクライナ戦争に熱中している現状を考えると、彼の立候補を、機会を狙った「日和見(ひよりみ)」と見ることは難しい。
ロバート・ケネディJr.は、中国の「一帯一路構想」を賞賛することまでしている。いっぽうの、アメリカによる終わりのない戦争への支出と、対比させているのだ。これは、控えめに言っても、アメリカの政治権力者・支配階級(エスタブリッシュメント)にとっては「タブー」である。
RFK Jr.(ロバート・ケネディJr.)の立候補は、他の候補者たちと同様に懐疑的に扱われるべきではある。しかし、冷遇や冷笑されるべきものではない。彼の演説は、敬意をもって聴かれるべきものである。
【原文】
●”RFK Jr takes strong anti-war, anti-empire stance Kennedy’s candidacy for US president is not to be ignored when it comes to peace”
By JOHN WALSH
ASIA TIMES APRIL 25, 2023
https://asiatimes.com/2023/04/rfk-jr-takes-strong-anti-war-anti-empire-stance/
(和訳して転載終わり)
一会員(一弟子)拝