[3535]私、副島隆彦からも最後のお願い。

副島隆彦 投稿日:2023/04/06 03:29

副島隆彦です。今日は、2023年4月6日(木)です。

 すぐ下 ↓ の古村君からのお知らせのあとに、私もダメ押し で書きます。 
もうすぐの3日後の、来週はじめの4月9日(日)に、以下の通りの、私たちの学問道場の、自力での講演会があります。再度の宣伝を私からもします。 

 古村君が、長々と説明をしているから、私は、あまりこういうことを好まない。簡単に、簡潔に、当日の申し込みを書けば以下の通りになる。たったこれだけの纏(まと)め書き にしないと読み手の理解を得ることが出来ない。 以下の要領を読んで申し込んで下さい。

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第44回副島隆彦を囲む会主催 定例会
「 核戦争か。 もう×陰謀論者と言わせない 」
*会場:全電通労働会館ホール 東京都千代田区神田駿河台3丁目6
*日時:2023年4月9日(日) 
 開場・受付/12:00~ 終了/17:00 (予定)
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申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//

副島隆彦です。 古村君にさっき電話で聞いたら、参加の申込者のうちオンライン配信を希望する者が増えて、当日、会場にまで来る人が、あまり増えません。私は、このことを危惧しています。

取り付け騒ぎ。昭和2(1927)年3月の「金融恐慌」で。東京中野銀行に預金引き出しの行列をする人々

副島隆彦です。 会場にまで、わざわざ自分の体を実際に動かして、長い時間かけて、電車でやってくることの苦労を考えたら、確かにオンラインで、講演の様子を視聴(しちょう)した方が簡単でいい。会場までわざわざ来るのは、大変な手間と苦労である。弟子たちに聞いたら、何と 海外のドイツとフィリピンに在住の人からも申し込みが有ったそうだ。

 グーグル傘下のユーチューブ YouTube の「限定公開」という機能を使って、オンライン配信で、講演の様子を見ることが出来る仕組みになっているそうだ。ただし配信するのは、画面を合成する作業とかで、1週間、会場で見る人たちよりも遅れるのだという。 

 通信技術の更(さら)なる発達によって、こういう時代にまで私たちは来た。もう実際に、生身の人間がたくさん集まって、皆で、歓声を上げて、議論することがなくなりつつある。ということは、緊急での重要な、国民的な課題での政治集会も、もう人が集まらなくなる、ということだ。 オンラインでの視聴者の方が、会場に来る人の3倍になっている。

 と言うことは、これがさらに進むと、そのうち会場に集まるのは、私の弟子たちを中心に50人ぐらいだけで、あとは、遠隔地からの参加者のなる、という時代が、本当に来つつある。私はこの事態に驚いている。

 もう演劇も、スポーツ観戦 も音楽のコンサートも、各種の文化事業の event ( これを、〇「エヴェント」と、日本人は、以後、表記し、発声するべきだ。 X「イベント」ではない。「本日の、メイン・エヴェント」と言うでしょう。event は、X 「イ」ベントでは、おかしい。 こういう英語の日本語化の間違った表記を訂正し、適正にすることでも、私、副島隆彦が、この国に存在する ) も、政治集会も、さらに、現場まで行く人が少なくなる。
 こんなことは、ネット(ウエブ)と、デジタル社会に生きている者たちにとっては、当たり前のことで、私、副島隆彦が、何を危惧(きぐ)しているのか、若い人たちには理解できなくなっているだろう。 私は、自分が、どんどん旧式の、古臭い世代の人間になっていることに自覚がある。

 1960年代から、テレビの時代になって、どんどん映像(えいぞう)化が進み、そのせいで、そのひとつ前の文化(culture クルツール、カルチュア)だった、映画が、映画製作業界ごと、どんどん衰退していったことを、私たちは体で知っている。

 それと、新聞(紙、し。かみ)の文化も、テレビジョンに打撃を受けて衰退を始めた。が、それでも、まだ、2010年代までは、まだ新聞は生き延びた。それが、PCから、スマホに変わり、そしてSNSとユーチューブの時代が本格的に到来した、2015年ぐらいから、新聞紙(がみ)も、死に始めた。

 今、激しく衰退して、もしかしたら、ネット(ウエブ)以外では、消滅するかもしれないのが、1.テレビ、2.新聞そして 3.出版物(本、雑誌)の出版業界である。
 テレビ、新聞の 業界の経営陣と幹部たちは、このことで、激しい収入減と売り上げの激減で、それこそ死ぬほどの苦労をしている。

 3番目の、出版業界もヒドいものだ。出版社の社長たちは、毎日が地獄のような経営をしている。単行本よりも、先に雑誌が滅んだ。週刊誌、言論誌どころか、女性向けのファッション誌も、「休刊」という名の、実質、廃刊 (もう紙の雑誌を印刷しない)が、どんどん出ている。

 おそらく、誰でも知っている通り、もう集英社の少年向けの週刊漫画の王者である「週刊ジャンプ」(最大時、確か、一週で500万部を売った)でも、5年ぐらい前に逆転して、紙(かみ)の雑誌と、ネットのスマホでの電子書籍(でんししょせき)の方が、売り上げ(有料の購読)が上回った。

 そして、もう、2023年現在では、紙の週刊漫画も、漫画の単行本シリーズも、滅びつつあって、印刷屋と製本屋(せいほんや)(この二つは、古くからの東京の地場=じば=産業と言われてきた)が、冗談ではなく機械を止めて廃業しつつある。 

 「 水と氷(こおり)以外なら何にでも印刷する」と豪語してきた、DNP(ディー・エヌ・ピー、大日本印刷)と、凸版(とっぱん)印刷の、最大手の2社でも、世界最高性能の印刷機が、仕事が減って、どんどん止まって、廃棄処分( 減価償却 げんかしょうきゃく の繰り上げ )しなければいけなくなっている。恐ろしい時代だ。

 そして、今や、書籍(本)、雑誌の、売り上げの、実に3割(30パーセント)は、アマゾンからの購入である。それも、さらに、紙の本よりも、電子書籍(デジタル・ブック)での、キンドルやら、アイパッドでの購読が、どんどん市場占有している。 このまま、どこまで、アマゾンの独占が進むのか、を、考えると、私は、そら恐ろしい気がする。

 ただし、出版業界の最大企業である、小学館と 講談社の 2大大手は、漫画、アニメ、ゲームの本だけは、プラットフォーム(ネットでの窓口の、表紙の機能。数百万人がこのページを開く)を、アマゾンに握られることなく、自力、自前で、プラットフォームを、10年前から建設した。ここだけは、アマゾンの支配から脱出して、直接、自分で集客して、電子書籍(デジタル・ブック)で有料で課金(かきん)し、集金している。

 ヤフー Yahoo!  (Zホールディングズ。孫正義のソフトバング系)  の表紙(ホームページ)が、日本国の情報のプラットフォームになっていて、今では、毎日、おそらく3千万人の日本人が、このページを開いているようだ。

 私、副島隆彦は、この3.の 出版業界で、もう30年間、生きて来た。いや30歳から数えれば、40年間生きて来た。私は、これまでに、240冊ぐらいの本を書いて、その本たちの売り上げからの X 印税(いんぜい。この言葉も、廃止 ( obsolete アブソリート、obsoleteness 廃語 )に、 したい。X 印税は、ヘンなコトバだ。原稿収入と書くしかない)で、生活してきた。

 出版社と書店が、この20年間で、全国で激しく収縮して、どんどん倒産(その一種が破産。裁判所に申請する、破産手続き)して廃業、閉店することで、書店文化が、文字通り滅びつつある。

 私の弟子たちは、年長組(ねんちょうぐみ)で、自分の本を出版した者たちでも、「先生。もう本では食べて行けません。いくら書いても、もう本は売れません」と、絶望している。

 私、副島隆彦だけは、それでも、まだ、自分の本を、全国の書店で売って、その収入で生活している。この暮らしが、いつまで続くものだろうか。 おそらく本の売り上げの収入(一冊の、その1割の160円とかを貰う)で、生活が成り立っているのは、政治、社会評論の分野では、佐藤優(さとうまさる)と池上彰(いけがみあきら。彼はテレビでも稼ぐ)を筆頭にして、私を含めて10人ぐらいだろう。

 今では、あのバカ者の、田原総一朗(たはらそういちろう)の本や雑誌からの収入よりも、原稿料では私の方が上だろう。あのジジイも死にかかっているから、「オレは、いい時代を生きたよ」と、逃げ切るつもりだ。 電通(でんつう)とテレビ局に、長年、寄生し続けて、それで、もう30年間も「番(ばん)を張って」来た。

 それでも田原総一朗も、もう業界では、耄碌(もうろく)ジイイ扱いだ。その前の竹村健一と同じで、テレビ局から、煙(けむ)たがられて、10年前ぐらいから、政治討論番組の司会業(MC エム・シー、マスター・オブ・セレモニー)から外されている。田原ももうすぐ死ぬだろう。90歳ぐらいだろう。

 散々、若い頃からの 反体制の左翼(岩波映画社、テレビ東京)のふりをした後(あと)に、電通に育てられて、テレビで名前を売り、自民党の政治家たちにびったり、びっしりとくっ付いて、この40年間を、こいつは、生きた。私、副島隆彦を、絶対に、「朝まで生(なま)テレビに、20年間、出そうとしなかった。

 田原総一朗よ、お前の人生は、あまりに恥ずかしい。 テレビ、新聞と共に、田原と電通(でんつう)が、赤字経営で滅んでゆく。

 書籍と雑誌の 2大 取次(とりつぎ)である、日販(にっぱん)と、東販(トーハン)も、経営の苦境に立たされている。 来年(2024年問題というらしい)で、日販が、本と雑誌のトラックでの全国配送を停止する、と言われている。 

 と言うことは、日販は、実質、廃業である。このあと何で、生き延びているフリをするのか、分からない。 主要コンビニ3つ の、強力な全国の配送システムを使うことを、特に7&I(セブン・アンド・アイ。セブンイレブンとイトーヨーカ堂)から拒否されたらしい。

 今や、アマゾンへ、出版社から、印刷所で仕上がった本を、そのまま、直送(ちょくそう、じきそう)で、市川(いちかわ)その他の、アマゾンの巨大倉庫の配送センターに送られる。私の本の場合、印刷した 例えば、1万部の本の場合、これまでは、だいたい3千部ずつが、日販とトーハンに納入され、アマゾンに2千部ぐらいが入った。
 それ以外は、売れ行きが良くて増刷(ぞうさつ)、再販から後は、今では、直接、アマゾンに行くらしい。

 前述したとおり、日販の引き受け分が、廃業が迫っているらしく、急激に1000部ぐらいしかなくなっている。ということは、アマゾンの引き受け分の方が、もっと多くなるだろう。このあと、一体、どういうことになるのか、私にも分からない。

 だが、世界政治を、もっと、大きく、大きく見る目を持っていて、この国(日本)では、例外的な世界基準(ワールド・ヴァリューズ world values )の人間である、私、副島隆彦の予測、予言からしたら、アマゾンの物品販売での世界支配は、今がピークであって、これから、大きく衰退に向かう。 

 アマゾンは、そのうち、書籍(本)のネット販売と、デジタル・ブックの販売、管理からも、撤退するだろう。おそらくあと5年だ。この動きは、アメリカの big tech ビッグ・テック = GAFA+M (ガーファ・プラス・MSマイクロソフト)の衰退に対応している。

 だから、アメリカ帝国の属国(ぞっこく。トリビュータリイ・ステイト tributary state
朝貢国=ちょうこうこく=) のひとつである日本 は、これからの、あと5年間の、アマゾンの支配と横暴(おうぼう)に耐えれば、生き残れる。人類史(世界史)の法則として、帝国(エムパイア)の方が、じっと我慢した属国よりも、先に滅ぶのである。

 だから、皆(みんな)、日本人よ、安心しなさい。日本には、核兵器は、落ちて来ないよ。おっと、これは、9日の講演で、私が話すことの中心の課題だった。これ以上は、ここでは書きません。当日、時間がある人は、東京の、お茶の水駅の、聖橋(ひじりばし)側の改札 から出て、下に5分歩いたら到着する会場に来てください。

申し込みは、コチラから ↓↓↓
https://www.kokuchpro.com/event/a2581e2750be4ff24ba5e4030118dddc//

 私、副島隆彦も、そう、いつまでも生きてはいません。・・・ウソ。あと10年は、元気で生きます。そして闘い続けます。何が起きようが、私たちは、元気で生きましょう。 
副島隆彦拝