[3493]『あたこく運動』と戦後レジュームからの脱却

片岡裕晴 投稿日:2022/11/25 10:44

2022年7月8日参議院選挙の応援演説をしていた安倍晋三が暗殺された。

日本中に衝撃が走り人々は一瞬、何をなすべきか方向感覚を失ってしまったように思われた。

参議院選挙の投票日を二日後に控えていたにもかかわらず、急遽この日の午後の選挙運動は全国的にほぼ中止された。

しかし翌日の土曜日には「暴力に負けないで民主主義を守ろう」という一点が共有され、最終日の選挙運動が再開した。

そこから、一ヶ月を経ずして黒川敦彦たちが一つの運動を立ち上げた。

◆『あたこく』とは何か?◆

『あたこく』とは『新しい国民の運動』の略です。

安倍晋三の暗殺により一つの時代の終わりが鮮明に浮き上がり、余りにも突然のことで日本国民は方向感覚を見失っているように思えた。

その時に、その状況を上手く掬い上げて、日本が進むべき正しい方向を示そうと黒川あつひこ達が始めた国民運動が『あたこく運動』であると理解されている。

具体的にはデモ行進を中心にインターネット(YouTube、Twitter、LINE)を使った情報拡散で日本が直面する『憂慮すべき危険な問題』に多くの人が気付く様に啓発する活動である。

◆統一教会本部前デモ行進◆

安倍晋三の暗殺がきっかけで大きく浮かび上がった問題の一つは統一教会問題である。

暗殺事件から五ヶ月が経った今日まで連日テレビのニュース番組で報道され続けている。(統一教会問題は多くの国民が関心を持っているのであるが、ここまでテレビが報道することには、逆に隠された意図さえ感じてしまう)

それはともかく、『あたこく運動』の第一弾として統一教会への抗議というものが行なわれた。

(8月13日に計画されていたデモは台風のため延期され)9月10日渋谷区松濤にある旧統一教会本部前に500名のデモ参加者が集まって抗議を行った。
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                          https://www.youtube.com/watch?v=saXMdjgeFfA

不思議な偶然なのだろうか、渋谷のこの狭い一角に複数の洗脳団体が集中して存在しているのは実に興味深いことである。

しかも今日まで法律によって保護され、公然と大きな顔をして情弱な国民を洗脳し、マインドコントロールにかけ、脅迫し、お金をむしり取っている驚くべき組織たちである。

渋谷区松濤の旧統一教会からわずか200メートル離れたところに、6ヶ月の業務停止命令を現在受けているマルチ商法で有名な日本アムウェイがあり、その向かい側にはNHKの放送センター(日本最大の国民洗脳組織かつ反社のような集金人を使って貧乏人からも受信料という名目でお金をむしり取っている詐欺集団)がある。

そして、安倍晋三の祖父岸信介の自宅は隣接する渋谷区南平台町にあった。1964年に宗教法人として(日本国の法律によって)認証された統一教会はなんとこの南平台の岸信介の自宅敷地内にその本部教会を置いていたのだ。

◆安倍のソレとは真逆の戦後レジューム◆

安倍晋三が演説を行なうたびに念仏の様に唱えていた『戦後レジュームからの脱却』とは、簡単に云うと敗戦後GHQによって押しつけられた平和憲法を破棄して(安倍の考える)美しい日本の憲法にしようということだ。

ところが、1946年11月3日に公布された『日本国憲法』は(それを誰が主導して書いたかは別として)当時の多くの国民にとっては平和憲法として受け容れるだけの根拠と権利があった。

なぜなら、ほとんどすべての国民は自分の家族や親類に戦争の犠牲者がいて、戦争遺族でない国民など存在せず、戦争はもうこりごりという感情、感覚、観念を(あらゆる政治的立場を超えて)共有していた。

400万人もの犠牲者と引き換えに手にした『苦い成果物』であるからこそ『日本国憲法』はその正統性を保持していると主張できる。

安倍晋三の突然の死が日本国民の目の前に曝け出したものは、統一教会と自民党との実に見苦しいズブズブの醜悪な関係であった。

安倍晋三を支持していたネトウヨや国政選挙のたびに秋葉原の街頭を埋め尽くし「アベちゃん頑張れ!」の声援を送っていた支持者達は一体どうするつもりなのだろう。

参議院選挙直前の6月26日のNHK日曜討論で黒川あつひこ(NHK党幹事長)が「♪おじいちゃんの代からCIA・・エージェント♪」と唄って、振り付けまでして統一教会が戦後日本を操るための裏組織であることを暴露し、おそらく数百万人の日本人が「エッ そうだったのか」と気がついたのではないだろうか?

そして、その十数日後安倍晋三は暗殺されたのである。

『戦後レジューム』とは安倍三代(岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三)に渡って築き上げられた自民党と統一教会との関係のことであった。
           ↓ ↓ ↓
          https://www.youtube.com/shorts/tSqTDx2sV7c

選挙のたびに統一教会員は自治体の役所で(選挙ハガキを出すためと偽り)選挙人名簿を閲覧し(複写機によるコピーは禁止されているので)手書きで住民の個人情報を書き写し、主に高齢の資産家などに目をつけ、洗脳して資産を奪うという悪事を働いてきた。

そうして集めた資金は当然のことだが、自民党に政治献金として流れている。自民党はこのように国民から不当に奪った資金によって支えられている(統一教会自民党といってもいい)政党であることに、すでに多くの国民が気付き始めている。

安倍晋三がおじいちゃんの代から3代かけて構築した国民にとって害悪でしかない『戦後レジューム』から日本国民はようやく気付き『脱却』し始めている。

その最先端での動きが、黒川あつひこ達が始めた『あたこく運動』なのだ。

◆ Stop緊急事態条項 ◆

自由民主党の憲法改正草案の中に組み込まれている緊急事態条項、これだけは認めてはいけない大変危険な条項である。

[3488]番の大川さんの投稿に解説されているようにこの緊急事態条項だけは阻止すべきだと私も思います。

そして、『あたこく運動』でも緊急事態条項反対デモ全国ツアーが企画され全国5都市のデモ行進が行なわれています。

①東 京 (11月 3日 700名)YouTuberチャンネルつばさ・黒川あつひこ に動画あり
②名古屋 (11月 5日 120名)         〃
③大 阪 (11月 6日 350名)         〃
④仙 台 (11月13日 70名)         〃
⑤福 岡 (11月23日 100名)         〃

この緊急事態条項が成立すると国会は停止され、政府は閣議決定で何でも決めることができる。

我々の1世代2世代3世代前の日本人が多くの犠牲を払って手に入れた憲法に保障された基本的人権さえ失う危険性がある。

2022年11月25日投稿