[3460]商品先物会社のインターネットTVに出ました。そのやり取りの文。ユーチューブの格闘技の番組のこと。

副島隆彦  投稿日:2022/08/21 11:48

副島隆彦です。 今日は、2022年8月21日(日)です。
 私は、先々週、8月12日に、東京の金融の街、兜町(かぶとちょう)の中心である 東京証券取引所(JPX)内にある、
 商品先物(しょうひんさきもの)会社で、今や、金(きん)の卸売り市場で、最大の会社になっている日産証券の、インターネットテレビに出演しました。その時のことの、担当者とのやりとりのメールを載せます。 今朝、書いたものです。

(転載貼り付け始め)

日産証券株式会社  菊川弘之 さまへ
2022年8月21日
副島隆彦から
  
 こちらこそ、大変、お世話になりました。8月12日に、東証(JPX)のかつての場立ちの場所をずっとご案内いただき、静かな感激です。私にとって一生に一度の東京証券市場の見学です。菊川さんと久しぶりに、親しくお話しできて楽しかった。東証内のMXテレビの御社の番組に出していただいてありがとうございます。

 そして、以下のzerohedge 誌の  情報記事をお送りいただきありがとうございます。 世界の金(きん)市場で ロシアが主導権(中国と一緒に)を取りそうな勢いの 貴重な情報をありがとうございます。

 このアメリカの業界紙の記事で。ロシア政府が、今の金価格を、2440ドル/オウンス で、実質、固定していると知りました。ところが、西側諸国の金の値段(LBMA,ロンドン金属取引所、現物 ) 
  と、シカゴの先物市場(CME)によって、金(ゴールド)の値段は、政治値段で、無理やり下げられていて、1760ドル (NYMXも、ロンドンの直物も。 1グラム55ドル)です。 実勢価格よりも、3割も下落させられている。
米ドルの世界支配 を守るために、金(きん)を故意に痛めつけています。 

 ロシア価格を 1グラムに直したら、なんと 78ドルです。驚いたことに、 「1米ドル=31.1 ロシアルーブル 」 であることを、私は以下の記事から、自分で計算して突き止めしました。プーチンは、アメリカとイギリスを大きく、上から舐(な)めている。お前たちは、これから、没落してゆくのだ、と。正しい。

 この「 31.1 は、まさしく、1 金 ounce  のグラム表示」の数字です。笑ってしまいました。 ロシア中央銀行は、この 高価格で、ロシア国内の鉱山企業と、金持ちたち(オリガルヒ)から、金を買い取っています。欧州の金持ちも、この値段なら、喜んで金をロシアに売るでしょう。

  西側(欧米)の為替では、「1ドル=50ロシアルーブル ぐらい」ですから、それが、31.1と自己評価しているということは、ロシア政府は、自国通貨を、4割も、西側値段よりも高く、見積もっています。しかし、どうせ、近いうちに、このようになるでしょう。ロシアの国力の、底力(そこじから)は、こんなものではありません。

 ウクライナ戦争で、ロシアが、ゼレンスキーたちに負ける、と、ふざけたことを言っている連中は、そのうち、見ていろよ、吼え面(ほえづら)をかくかな、です。

 金(きん)の、この2440ドル/オンス の ロシア価格で、現在の「1ルーブル=2円」の値段で、計算したら、おお、10,045円 / g です。 丁度、「 卸値で、金1グラム=1万円 」です。ついに,
ここまで来ました。今度の、私の金融本に、この世界基準の知識、情報を書きます。 いよいよ、世界が変わって行きます。

 私は、菊川さんと番組、直前に、お話ししていた時に、菊川さんの前歯(差し歯)が、急に取れて、「 番組で困る。昔、アメリカで、空手で対戦した時に折った」 と言われました。それでも、番組は始まりました。

 私は、この数日、ユーチューブで、300万人とかが見ている(ダウンロード回数で) 竹原慎二( たけはらしんじ、50歳)というプロボクサー(WBA 世界ミドル級チャンピオンに1995年になった) という人の、番組を見ていて、感心、感動していました。

 喧嘩自慢(けんかじまん)という、入れ墨(タトウー)をしたような不良青年たちを相手に、ユーチューブで、対戦して、「ヘッドギアを付けなさい。死んじゃうよ」と、言いながら、竹原は、次々に、不良の猛者たちをKOしてゆきました。「50のジジイには負けないぜ」と粋がっていたのに。 それを、今も、ユーチューブでずっとやっています。感動ものです。

 そして、昨日、「なんだか、この兄ちゃんはなあ」と、思って、ネイル先から入って、私が、見始めたのは、朝倉未来(あさくらみくる。30歳)というプロ総合格闘家の ユーチューブです。これを、ずっと30本ぐらい見ました。今の、若い、10代、20代の若者(女性の一部を含む) も、物凄い人気が有るようです。私は、知らなかった。 菊川さんは、きっと、格闘技の人だから、ご存じでしょう。

 私は、20年ぐらい前に、年末の、NHK紅白の裏番組で、K-1(石井館長。藤原紀香を長いこと愛人にしていた) とか、プライド とか、グレーシー柔術とか、面白れーなーと見ていた。当時、観戦記とかもネットに書きました。

 ユーチューブの時代になって、2019年から、こういう人たちが、出てきていたのです。驚きました。 今の若者は、圧倒的にこっちです。 私は、彼らのリングでの打撃戦を見ていて、涙が出そうになりました。竹原と朝倉から、打たれても、打たれても、がむしゃらに食らいついてゆきます。

 朝倉未来(あさくらみくる)は、自分も膝の半月板を割りながらも、相手の前歯を公式戦の激しい試合で折っています。 このことを知ったので、菊川さんのことを、思い出しました。がむしゃらに格闘技をする若者は、「俺が一番、強い」と、少年時代を生きるものだと思います。

 私、副島隆彦は、日本の言論界の ストリート・ファイターのようなものです。メジャーには相手にされません。
 もう70歳前のジジイですが、思想、政治問題の言論で、格闘技をやるには、やはり、大量の本を読んで、かつ、厳しい文章修行の修練を積まないといけないので、 どうしても40代からあとが勝負になります。スポーツの世界とは違います。

 今の私と、日本で言論戦の格闘技をやって勝てる者は、いないでしょう。30分で、リングに沈めるでしょう。 その自信が私にはあります。

 それでも、私が政治思想と言論の、世界試合に出たら、簡単に負けるでしょう。この業界は、言語(ランゲッジ)と文化(カルチュア) の壁が有るために、世界試合はありません。それでも、私がきちんと英文で書いて、公平な判定を受けたら、世界で16位とかに、入るのではないか。日本人の思想力と、言論を世界は軽く見るなよ、ということです。

 朝倉未来 は、15歳で地元の名古屋のとなりの 豊橋(とよはし)の、暴走族の総長で、やんちゃ(名古屋弁)とか、大阪なら、ゴンタ(ゴンタロウ)というようです。

朝倉未来

  16歳で、高校に入って、すぐに傷害罪で少年院です。1年半だったか。彼は、自分の人生を隠しません。  それから、格闘技を目指した。 地下格闘技の黒王(くろおう)とか、アウトサイダーそして、RIZIN(ライジン。 雷神?)の アマチュア試合を勝ちあがって、19歳でプロデビューしている。

 上記の、朝倉よりも20歳年上の プロボクサーの 竹原慎二も、そういうケンカ少年の経歴です。彼は、もう、50歳だから、日本初の、ミドル級世界チャンピオンになった(25歳)。

竹原慎二

そのあと、苦労が始まります。網膜剥離(もうまくはくり)を起こして引退。アルバイトで生活して、夫婦で飲食店をやったり、芸能人デビューしても売れない。癌になって。

 そのあと、2019年から、ユーチューバーの時代が来て、彼のジムに、次々と押しかけて来るケンカ青年たちを、実力で負かして、深く尊敬されている。2人とも、見ていると、人格がものすごくいい。 このことに、今の日本の青少年が、感動している。
 
私は、菊川さんに、このことを、お伝えしたかった。  
 神田の藪そばで、おそばをごちそうになりました。ありがとうございます。 また、お会いしましょう。日産証券から出演料を早々といただきました。ありがとうございます。   副島隆彦拝

(副島隆彦です。日産証券の 菊川氏の番組に、私が、出演した、インターネットテレビの番組の宣伝を、以下に載せる)

(副島隆彦から。 ここに、URLを貼ってください)

 いつもお世話になっております。日産証券です。
 このたび当社はSTOCKVOICETVにて特別放送番組を放送させていただきます。
 講師に当社アナリスト菊川に加え副島国家戦略研究所を主宰、副島隆彦氏を迎え目まぐるしく動く世界情勢の中で「金」の今後の動向について解説していただきます。
 また、視聴者の方に抽選で20名様に副島氏の著作「有事の金。そして世界は大恐慌へ」をプレゼント。
 ご応募の方全員に菊川著「金投資原論」をプレゼントいたします!

登録・番組視聴はこちらから 
( URLを貼ってください)
https://willap.jp/t?p=AAAELLue1rKtqPy7zByZEc.6n6g

内容 「資源 対 ドルの戦い 金価格はこれから3倍に!」

講師:副島 隆彦 (評論家、副島国家戦略研究所(SNSI)主宰)
菊川 弘之 (日産証券アナリスト)

開催日時・配信
第1回:2022年8月18日(木) 17:00~
第2回:2022年8月19日(金) 17:00~

配信:STOCKVOICE TV(パソコン・スマホ・タブレットから視聴いただけます)
※放送終了後はyoutubeストックボイスチャンネルにて配信いたします。

参加料 無料
※ストックボイスの会員登録が必要です。(無料)

登録・番組視聴はこちらから

講師紹介  副島 隆彦(そえじま たかひこ) (略)

菊川 弘之(きくかわ ひろゆき)
日産証券アナリスト/NPO法人国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)
 NY大学留学中にはGelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーも経験。帰国後は商品投資顧問会社などでのディーリング責任者等を経て現職。
 日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞にマーケットコメント、時事通信、Yahooファイナンスなどに連載、寄稿中。また近年では、中国、台湾、シンガポールなどに招かれ、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。自身のブログ“菊川弘之の「月月火水木金金」でも日々のマーケット情報を配信中。

(副島隆彦です。次に、冒頭で書いた、記事を貼り付けます)

Sent: Thursday, August 18, 2022 9:55 AM
To: gze03120@nifty.com
Subject: RE: 参考まで(菊川)

 副島隆彦様
  先日は有難うございました。
  金市場に新たな動きが出始めているようです。

https://www.zerohedge.com/news/2022-08-15/russia-proposes-new-standard-compete-rigged-london-bullion-market-association-lbma

(副島隆彦が、以下にその原文を貼り付けた)

Russia Proposes New Standard To Compete With RIGGED London Bullion Market Association (LBMA)
 BY CAPITALIST EXPLOITS
TUESDAY, AUG 16, 2022 – 20:50
A NEW FINANCIAL INFRASTRUCTURE

 I’ve just finished a report on this (if you are a Capitalist Exploits subscriber then it will be in your hands shortly), but I’ll touch on this here.

 Russia proposes a new international standard for trading in precious metals: the Moscow World Standard (MWS) which will become an alternative to the London Bullion Market Association (LBMA) which systematically manipulates precious metals markets to depress prices. According to Russia’s Finance Ministry, this new, independent international structure is necessary for “normalizing the functioning of the precious metals sector” and its creation is “critically important.”

 “The basis of this new structure will be a new, specialized international precious metals brokerage headquartered in Moscow, which will rely on the MWS. Also proposed is a committee for fixing precious metals prices composed of central banks and largest banks of countries that are members of the Eurasian Economic Union (Armenia, Belarus, Kazakhstan, Kyrgyzstan and Russia) that currently have a presence on the precious metals market.

 According to the Russian Finance Ministry, precious metals prices will be fixed either in the national currencies of key member-countries or using new monetary units used in international trade-for instance, the new BRICS currency proposed by Putin.

 The Finance Ministry wants to make membership in this organization attractive to all market participants, especially China, India, Venezuela, Peru and other South American countries, as well as Africa. It aims to swiftly destroy the monopoly of LBMA and to provide for stable development of the precious metals sector.

 In essence, Russia proposes to create a market for gold, platinum, etc., which will be regulated by countries that control the resources for these metals. This would be, simply put, a revolution. On the basis of this new market, it intends to further the system of bilateral trade in national currencies that specifically excludes dollars, euros and pounds.
 
 And now, some statistics on the world gold supply. The production share of the US and other hostile nations* produce a grand total of 22% of the world’s gold. Eurasian Economic Union, BRICS and Africa, together, produce 57%-already a controlling share. Now add Peru and Venezuela, and the number goes up to 62%.

 To put it in the plainest terms possible, Russia is colluding with a number of other countries to exclude the dollar, the euro and the pound from the system of international settlements, starting with precious metals but not necessarily stopping there. These countries control a lion’s share of gold production. For starters, Russia has fixed the price of gold in rubles at 5000₽/g, which works out to $2,447.17 per troy ounce. This compares rather favorably to the current LBMA fix of $1737.84. The days of LBMA’s ability to drive down gold prices using paper gold manipulation appear be running out.

Willy Waggledagger makes a great point!
  Despite having a mullet, Willy has a very good point.
The proposed currency system is going to be backed by commodities, and the BRICs cannot be a system that is under the control of the LME. Remember when we wrote about the fiasco of the cancellation of $4bn of nickel trades and how the LME did so to bail out the CCP?

 Good ol’ Cliffy was livid, but you know what. Even though he’s a titan in the industry, he couldn’t swing any changes.

 Hedge fund titan Clifford Asness leads trader fury after LME cancels $4bn in nickel tradesCancelling the trades helped Tsingshan Holding Group. The China-based stainless steel producer is estimated to have lost $8bn on its short position. Because the LME cancelled trades, Tsingshan losses are potentially less severe than if the trades had stood. The holding group’s chair, Xiang Guangda, is reportedly still holding short positions on nickel.

 Now if Cliff couldn’t swing changes… and he’s a billionaire, then what hope do we have?

 Anyway, the point is that when the LME did that they destroyed their credibility and trust. The only question in my mind was, at the time, what replaces it and where. Well, I think we now have the answer.

 Remember, the UN/NATO Western crowd are championing “you’ll own nothing and be happy.” If you can’t own precious metals then what is the point of backing a currency with them?  The answer is none.

(上記の英文の記事の 自動翻訳の文)

〇  「ロシア、RIGGEDロンドン地金市場協会(LBMA)と競争するための新基準を提案」
火曜日, 8月 16, 2022   zerohedge 

新しい金融インフラ
 私はちょうどこれに関するレポートを終えました(あなたが資本主義エクスプロイト加入者であれば、それはすぐにあなたの手元にあります)が、私はここでこれに触れます。

 ロシアは貴金属取引の新しい国際基準を提案している:モスクワ世界基準(MWS)は、貴金属市場を体系的に操作して価格を押し下げるロンドン地金市場協会(LBMA)の代替となる。ロシア財務省によると、この新しい独立した国際構造は「貴金属部門の機能を正常化」するために必要であり、その創設は「極めて重要」である。

 「この新しい構造の基礎は、MWSに依存するモスクワに本社を置く新しい専門の国際貴金属仲介会社です。また、現在貴金属市場で存在感を示すユーラシア経済連合(アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタン、ロシア)に加盟している国々の中央銀行と最大の銀行で構成される貴金属価格を固定するための委員会も提案されています。

 ロシア財務省によると、貴金属価格は主要加盟国の自国通貨で固定されるか、国際貿易で使用される新しい通貨単位、例えばプーチンが提案した新しいBRICS通貨のいずれかで固定される。

 財務省は、この組織のメンバーシップをすべての市場参加者、特に中国、インド、ベネズエラ、ペルー、その他の南米諸国、アフリカにとって魅力的なものにしたいと考えています。LBMAの独占を速やかに破壊し、貴金属セクターの安定的な発展を提供することを目指しています。

 本質的に、ロシアは金、プラチナなどの市場を創設することを提案しており、それはこれらの金属の資源を支配する国によって規制されるだろう。これは、簡単に言えば、革命です。この新しい市場に基づいて、それは特にドル、ユーロとポンドを除外した国内通貨での二国間貿易のシステムを促進するつもりです。

 そして今、世界の金供給に関するいくつかの統計。米国と他の敵対国*の生産シェアは、世界の金の22%を生産しています。ユーラシア経済連合、BRICS、アフリカを合わせると、57%を生産しており、すでに支配的なシェアを占めている。ペルーとベネズエラを加えると、その数は62%に増える。

 可能な限り平易な言葉で言えば、ロシアは他の多くの国々と共謀して、貴金属から始めて、ドル、ユーロ、ポンドを国際決済システムから除外しているが、必ずしもそこで止まるわけではない。これらの国々は、金生産の大部分を支配しています。

 まず第一に、ロシアはルーブル単位の金の価格を5000₽ / gに固定しており、これはトロイオンスあたり$ 2,447.17に相当します。これは、現在のLBMA修正の1737.84ドルとかなり好意的に比較されます。LBMAが紙の金操作を使って金価格を押し下げる能力の時代は尽きつつあるようだ。

( 転載貼り付け 終わり)

副島隆彦拝