[338]原発流民

柴田寛喜 投稿日:2011/03/29 02:10

こんばんは。山形県の柴田寛喜(しばたひろよし)です。

副島先生の論を読み解くと、為政者は放射能に過剰に反応し、ありもしない危機に対する責任回避を行っている、と思われます。

原発の真実を隠すというような大それた陰謀を企てているのではなく、自己保身に走って、現実逃避しているだけなのではないでしょうか?

健康被害への責任を取りたくないという気持ちと、パニックの責任を取りたくないという気持ちが重なって、「自主退避」の促進を図っているのでしょう。

そうやって責任を曖昧にすることは珍しいことではありません。

責任回避に向ける情熱のすごさは、多くの方がお分かりだと思います。

私、地元の温泉にて福島県から避難されたご老人が話しているのを耳にしました。
移動につぐ移動を重ね、そのことを気丈に話しておられましたが、なおさら「流民」の悲哀が伝わってきました。

不適切かもしれませんがどうしても「流民」という言葉がしっくり来るのです。

日本人は動乱を起こさないのが立派だと信じていますが、それは素晴らしい面と哀しい面があります。

フクシマの人にはさまざまな意味でふるさとを返せと叫ぶ権利があります。

私たちも折を見てその一助を努めなければならないと思います。

見当はずれだったらごめんなさい。