[3375]今回の紛争と制裁下でも、ロシア経済が堅調に推移している事について

6227番 今野 投稿日:2022/04/10 12:37

掲題について感じた事を簡単に述べたいと思います。
ロシアが追い込まれている様に見え、金とガス、コモディティベースの、ルーブルが反発、経済は好調に回り、マクドナルドはそのままちょっと名前を変えて、同じ従業員のまま営業していると言うこぼれ話もある様ですが、これらを見て思うのは、昔から、副島先生が「通貨はいずれコモディディバスケットの本位に移行する」と著作で何度も述べておられましたが、そのものだなあ、と言う事です。

今回のロシアは、まるで、
「アメリカは途中で通貨の紐付けを金から外して、軍事の覇権で各市場の取引通貨価値を保持しましたが、見境ないゲーム理論で進んでくるそれを今回止めて見ました。経済的に締め出しを食らったけども、逆にくっきりと、相対値で我々上がってるでしょ?」
とまるで意趣返しをしている様にも感じます。

我々、人口15%で、資源も遥かに少ないサイドに縛られ、そうそう抜け出ることができないポジションで、世界的な不作ともなって、こちらには食料も回ってこない。こうなると兎に角ジリ貧の未来しか今は見えません。

暗澹たる気持ちにもなる一方、ここまで独占的に覇権を握ってきたアメリカを振り返ると、共和制で始まった国という清々しさ、他地域にないフェアな空気はあるとして、ショックドクトリンも活用しながら、世界を自由に吸い上げるだけ吸い上げてきた地球規模の”ローマ帝国”的な国であったけども、
「そこまでやって、MAXでこのくらいあったのか、文化、産業他、この程度だったか、残るものはこんな感じであろうか」

と、肌身の感覚で初めて思うことができました。

これは、半世紀以上属国人として生きた人間としては、「人類の月面着陸はなかったろう論」を読んで、「あ、これ下手すると行ってないかもしれないんだ。。」と”思って良い”事に気づいた衝撃に勝るもので、この様な感覚は恐らく、我々自身の正味の価値を再発見して行く際の一助になって行くのではないか、と思います。

今野 拝