[3363]一般質問報告(3)

はぐらめい 投稿日:2022/03/15 18:24

先に載せた前段と前半部だけのつもりだったのですが、恥ずかしながら、一応最後までアップしておきます。

——————–

11日の予算委員会で、一般質問で聞きそびれた11歳以下児童のワクチン接種後の副反応について知りたくて、「ワクチン接種後、学校を欠席した児童生徒の数を把握しているか」を訊ねたところ、「接種者60人のうち8名」の答えだった。その事実を市のHP で保護者に知らせることはできないかと粘ったが、市長に頑強に突っぱねられた。「行政にも行政の立場があるんだろうけれども、それにしても、コロナそのもので重篤者も死亡者もいない子ども達に、学校欠席しなければならなくなるようなワクチンを接種するなんて、どう考えてもおかしいよなあ。」と締めくくるほかなかった。

以下、8日一般質問の登壇原稿1ー(2)以下と市長答弁。

* * * * *

〈質問原稿〉
(2)令和3年の超過死亡者数について 

 厚労省人口動態調査速報値によると、令和3年の死亡数は1, 318 ,263人で、前年に比べ比で6万7445人増えています。厚労省が公表しているこの年のコロナ死は14,926人でした。このことについて、次の2点お尋ねします。

①その理由を「ワクチン接種」とする説もあるがどうか。 

②南陽市における数値は。(令和2年と令和3年の各月死亡者数と前年比)

(3)伝え聞いた戦時中のような、今の状況について
 私が生まれる2年前まで日本は戦争状態にありました。冷静に考えれば小学生でも負けることがわかる戦争だったとはよく聞かされました。物が途絶えれば戦いようがないのです。それを「精神力」で補おうとしたのがあの時の日本でした。「欲しがりません勝つまでは」「月月火水木金金」「民一億の体当たり」「己殺して国生かせ」、そうしたスローガンの下、松の根を掘らせられ、風船爆弾を作らされ、金属の供出を命ぜられ、戦地では神風特攻隊、内地では竹槍訓練、逆らえば「非国民」。あんな時代は二度とあってはならない、というのがわれわれの受けた教育のはずでした。
 ところが、コロナ騒ぎがもたらした今の世の中、どうもその時と同じように思えてなりません。今の状態はかなり異状です。現在の「異状」をどう認識しているか。異状を異状と言えるのが「正常な感覚」というものです。コロナ騒ぎが収まった後をどう考えるかということからも重要と考え、お尋ねします。 

①行政における「異状」をどう認識するか。

②教育現場の「異状」をどう認識するか。

2、ワクチン接種について
 昨日(7日)の県議会でも子どもへのワクチン接種の不安について問題になっていましたが、ほとんどコロナによる被害のない若年層にまで、なぜ治験中のワクチンを接種しなければならないのか、私にはどうしても理解できません。スパイク蛋白による心筋炎の危険性もさることながら、ワクチン接種によって、本来備わる免疫機能が阻害されるということが恐ろしい。よくよく考えて判断してほしい。その必死の思いがなかなか理解してもらえず、先日の全員協議会で私のとった行動が問題にされたりもしたわけですが、南陽市におけるワクチン接種の現状についての最新情報をお尋ねします。

(1)若年層への接種の現状について 
  ①30代以下の接種状況は。 
  ②11才以下の申込状況は。
(2)副反応について 
  ①接種会場内での副反応は。
  ②市で把握している副反応の現状は。

〈市長答弁〉
 「令和3年の超過死亡者数」についてのご質問の1点目、令和2年より同期比で令和3年が多い理由が「ワクチン接種」とする説についてですが、多様な考え方があると認識しております。

 次に「令和3年の超過死亡者数」についてのご質問の2点目、「南陽市における数値」についてお答えいたします。
 令和2年1月の死亡者数は37人、2月は37人、3月は51人、4月は44人、5月は34人、6月は50人、7月は31人、8月は33人、9月は37人、10月は39人、11月は36人、12月は25人で年間合計454人でございます。令和3年1月の死亡者数は51人で前年同月比37.8%増、2月は31人で前年同月比16.2%減、3月は44人で前年同月比13.7%減、4月は33人で前年同月比25%減、5月は42人で前年同月比23.5%増、6月は35人で前年同月比30%減、7月は30人で前年同月比3.2%減、8月は39人で前年同月比18.2%減、9月は48人で29.7%増、10月は41人で前年同月比5.1%増、11月は32人で前年同月比11.1%減、12月は33人で前年同月比32%増、年間合計459人で、前年比1.1%でございます。

 次に「伝え聞いた戦時中のような、今の状況について」のご質問の1点目、行政における「異状」をどう認識するか、及び2点目の教育現場の「異状」をどう認識するかについてでございますが、パンデミックが発生した現状を異状な状況と認識しております。

 続きまして、ワクチン接種についてのご質問の1点目、「若年層への接種の現状」についてでございますが、30代以下の方の約8割が2回接種をされております。そのうち2月末現在で297人の方が3回目の接種をされております。
 11歳以下の申込状況は、顧望調査の結果、対象者1740人のうち1077人、61.8%の方が接種を希望されております。

 次に2点目の「副反応」についてですが、12月議会でも答弁いたしましたとおり国が報告を求めている「副反応疑い」に該当する事例はございません。

* * * * * 

以下、再質問と市長、教育長答弁。

* * * * *

〈私〉次、超過死亡数の問題です。たしか昨年8月にこの問題を知って、これは大変なことだということで市長に直談判に及んだことがありました。(→https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2021-08-04)当時青年市長会の会長だった市長に、「青年市長会でワクチン接種について正式に取り上げて問題にしていただきたい。青年市長会には、ワクチン接種について非常な危機感をもっておられる泉大津市の南出市長さんもおられるので、一緒にやってもらえないか」と申し上げた。市長は「南出さんは、87人のメンバーのうちのたった一人だ」ということで一蹴されたのでした。南陽市の場合は前年とほとんど同じ死亡者数なので、胸を撫で下ろしたところがあるんですけれども、日本全体では6万人を超える死亡者が増えているという状況、これが今後どういうことになるか。ネット情報は玉石混交と言われましたけれども、私は私なりの「正しい」と思える情報の中ではワクチン接種に関して心配される情報がいっぱいあります。中には石もあれば玉もある。何が正しいかということを見極めることが非常に重要と思うので、私も今後も注目していきたいと思いますので、市長も今後コロナがどういうことになるかしっかり注目していただきながら南陽市政をリードしていっていただきたい。
コロナの問題ですけれども、オミクロンになって死亡者数が増えているということもありますが、コロナ自体が収束の方向に向かっているのではないかというのが私なりの認識です。というのは、「世界の感染対策状況」というのが出ておりまして、今までの感染対策を続けているのはほとんど日本だけなんですね。デンマーク:2月末から規制撤廃、フランス:屋外マスク義務中止、スウェーデン:2/9から全規制撤廃、ノルウェー:2/1から全規制撤廃、英国:マスク着用義務撤廃、アイルランド:2/1に全規制撤廃、スイス:隔離義務・在宅勤務義務撤廃、2/17からワクチンパスと屋内マスクも撤廃、米国:州によって規制撤廃、タイ:今年中にPCR撤廃、イスラエル:グリーンパス廃止、フィンランド:今月から全規制撤廃、リトアニア:今月から全規制撤廃、フランス:2/2にマスク義務解除、イタリア:2/11に屋外に限りマスク義務撤廃、ニューヨーク:マスク義務撤廃、カナダ・アルバータ州:いきなりワクパス廃止、タイ:既に隔離なし入国可(要接種)、フィリッピンセブ島:3/1から隔離なしで入国可、そして日本は、全ての感染対策が幼児まで。で、先ほど「異状をどう捉えるか」の質問に対してそっけない答弁だったわけですけれども、もうすこし具体的な答弁を期待したわけで、私なんかがいちばん異状と思うのがマスクなんですね。このあいだも全員協議会で「マスク外すな!」と言われてごしゃがっちゃけれども、ほんとにマスクしているのがせつない。私は1日家にいる仕事なんで、マスクは外していますが、職員の皆さん、勤め人の皆さん、ほんとうに大変なことだと思うんですけれども、そのへんの異状感覚について、市長、どのように思っておられるかお聞きしたい。

〈市長〉マスクをほとんどの人がつけている状況というのは、もちろん異状です。何故つけているかというと、感染の拡大を防ぐためなんですが、これは議員のお考えとは違うかもしれません。

超過死亡について申し上げれば、6万人以上死亡者数が増えているということでありますが、南陽市では5人増ということで、ほとんど変わりがなかった。ワクチンのせいだとする場合に、このこととどう整合をとるかということがひとつ。それから、6万人について都道府県別に見ますと、大阪府をはじめ、コロナが非常に拡大した地域において超過死亡が多かったということがデータではっきりしております。しかも、去年の7月までに高齢者へのワクチン接種がほぼ完了したわけですが、その前の段階で超過死亡が多かったということがデータ上わかっております。ということは、ワクチン接種による効果が発現する前に死亡者数が増えていたのではないかというのが、私の考えでございます。そしてまた、この異状な状況でございますけれども、我々が経験した様々な疫病、人口の1/3が減ったというような非常に大型の疫病もありました。そういったことを考えると、今回のコロナ、全世界では600万人の方が死亡している。その中には適切でないものも含まれると、私も考えますが、いずれにしても通常の状態ではない重症化、死亡が確認されているわけで、それを防ぐためにこのマスク、うがい、手洗いをしているというのは、しかも日本において諸外国よりもしっかり行われているというのは、むしろ私は日本人の公衆衛生観念の高さが表れているというふうに思います。諸外国においては、個人の自由を重視する風潮が高いことから、一般的な風潮に従うことを良しとしなかったりするように見受けられますが、日本においては全体の公衆衛生を考えて行動される方が多い、そして実際そのことが、日本において死亡者数や感染者数の増加を抑えているということが、数字上からもわかるのではないかと考えております。

〈私〉超過死亡数についても市長独自に調べていただいたようでありがとうございます。

マスクの問題ですけれども、これやっぱり、教育現場のことを私はいちばん心配しているんです。教育長、マスクこれからどうすればいい?教育長なりのお考えをお聞きしたいと思います。

〈教育長〉教育現場においてマスクを着用するというのは、さまざま課題があるかと思います。発達段階、特にまだ小さいお子さんに限って申し上げれば、人の表情が理解できないということは大きな問題であると思っています。しかしながら、やはりこの、第一義的に命を守るということがございますので、どちらが大事と言われれば、命を守ることが大事であると、私は認識しているところでございます。

〈私〉先ほど市長の方からも疫病の怖ろしさ、罹った人の1/3も死んでしまうような疫病を、これまで山形県民も経験しているわけです。(→https://oshosina2.blog.ss-blog.jp/2020-11-13-1)それに比べて今の、オミクロンになっているコロナ、どれだけ怖ろしいか、私、このことを最初から言ってきた。このこととマスクの及ぼす子どもたちへの影響を秤にかけたとき、どう判断するかという、これまともな感覚で考えないと、まさに、先ほど言った、先の戦争中と同じような状況に、今日本国中なっているんではないか。マスクが、単に感染予防でなくて、従順であるかどうか、そのことの指標になっている。私にはそう思えるから、私はそれがほんとに怖い。日本人が気持ち一つになって突き進める、そういった日本人であることは、ある意味望ましいかもしれません。しかしそれが、先ほど言ったように先の戦争、あたりまえに考えれば負けるのがわかっていた戦争に、精神力で向かってあの結果になった。その時と同じような形に今あるのではないか。一体何が正常なのか、それを一人ひとりが本気で考えてみる必要があるのではないか。みんながこうしているからおれもこうしていなければならない、それはそれで大事な時はあるけれども、この、マスクに見られるような今の状況は、異状の極みと私は思う。他の病気もなくて、コロナに罹って純粋にコロナだけで死んだ人が1万4千人の中にどれだけいるか、(ここで50分終了知らせるベル)われわれは非常に異状な状態にいるということを一人ひとり考える時なのではないかと私自身思っていますので、それを強く訴えて質問終わりたいと思います。ありがとうございました。 

* * * * *

義叔父の葬儀で東京に行ってきた。どこへ行ってもみんなマスクをしていた。流れるニュースは「ロシアが悪い、プーチン悪い」の一色。たまたま目に入った産経のコラム「新聞に喝!」、見出しが「紙面から多様性が消えた日」ということで、「おっ!」と思って読んでみたら、《このところニュースを見るのがあまりにつらい。・・・「露、ウクライナ侵攻」・・この信じ難いニュースによって、朝刊一面はまさに占領されていた。・・・ロシアのプーチン大統領がどんな理由をかかげても、この戦争は正当化されることはない。》というので、対置されるのが井上陽水の「傘がない」。要するに、「世界を揺るがす大事件」記事の一方に「人間世界」のディテールも併置できるのがスマホとちがう「新聞の多様性」。ということで、プーチン悪玉決めつけの上での論だった。その決めつけを疑うことさえできないのが「異状」なのに、そのことに気づけない異状さ。今回の質問の最後、《われわれは非常に異状な状態にいるということを一人ひとり考える時なのではないか》、ほとんど叫びたい気持ちだった。