[3357]一般質問報告(1)ロシアvsウクライナ問題

はぐらめい 投稿日:2022/03/09 14:42

昨日一般質問でした。最後の7人目でした。私の前の6人、ほとんど全員ロシア弾劾から始まりました。それをひっくり返さねばなりません。質問通告(コロナ禍問題)の内容に入る前の前段がかなり長くなってしまいました。染みとおってゆく手応えも感じました。無駄玉ではなかったはずです。

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 今議会初日の施政方針冒頭の市長の言葉に始まり、昨日から今日午前中の一般質問に至るまでロシアに対するを非難が相次いでおります。たしかに3月2日、国連において、193ヵ国中の141ヵ国の賛成でロシアに対する非難決議が採択され、報道を見る限り、世界中挙ってプーチン、ロシアを悪玉視しているかのようです。しかし、ロシア非難決議に賛成した国と賛成しなかった国は、141対52ですが、実は人口を比べるとほとんど同じなのです。一方的判断のみ声高に叫ばれるこういう時こそ、責任ある我々議会人は冷静になって考えねばなりません。一方的断罪の前に、何故のウクライナ侵攻なのか、まずもってそのことに関心を払うのが当然です。変わり者と言われても、言うべきことを言うのがこの議場に送られた私の使命と思い定め、私なりの判断を述べさせていただきます。

 マスコミをはじめ、我々に届く情報はどこまで真実なのか。今撮られたばかりという戦地における軍服姿のゼレンスキー大統領の写真が、何年も前の写真であることがネットで明らかにされていました。あるいは数日前、ウクライナが刑務所収監者に武器を与えて最前線で戦わせようとしているとの報道がありが、今朝、キエフからのツイッターに寒気をおぼえました。《ここ数日、ゼレンスキーが配った武器のせいで、多くの犯罪者が軍用武器を持つようになった。だから強盗や略奪、強姦が起こってる。昨夜キエフで沢山起こった銃撃戦はロシアとは無関係だ。ロシア兵は銃撃戦から10km以上離れていた。おそらくギャングだろう。ギャングたちは、政府が作り出したこの無政府状態の中で、自らの居場所を見つけ出そうとしている。それが決まれば、彼らは一般市民をターゲットにし始めるだろう。これがゼレンスキー政権が起こしてる事だ。 彼らは「ロシアと戦っている人々」という名目でウクライナに混乱を作り出している。》本当だとしたら恐ろしいことですが、正直のところ、自分の目で確かめることができない以上、事実レベルでは何が本当か判断がつかない。しかし、一歩踏み込んで「戦いの狙いは何か」のレベルになると自ずと見えてくるものがあるのです。

 プーチン大統領は、世界の理解を得るべく隠し立てなくロシアの狙いについて語っています。その内容はよく納得できます。私なりに理解したことを手短に申し上げます。

 つまるところ、一部利権者によって主導されるグローバリゼーション化、一極集中的な「新世界秩序(NWO)」を目指す流れから脱して、それぞれ固有の民族の歴史文化が尊重される「多極世界」を目指すための戦いということができそうです。ウクライナという国は、東西世界の間に挟まれ、「ニューワールドオーダー 新世界秩序」を目指すアングロサクソンの介入によって、度重なる歴史的苦難と混乱を体験してきた国でした。ウクライナ東部におけるジェノサイド、大量殺戮も報じられています。西側の軍事同盟である北大西洋条約機構NATO加盟はその固定化を意味します。もうこれ以上放ってはおけない、今が限界との判断があってのロシアの軍事介入だったのです。これはロシアとウクライナだけの問題ではありません。われわれにも密接に関わることになります。

 世界中からの経済制裁でこれからのロシア経済はどうなるか。ロシアの通貨ルーブルは英米中心の中央銀行ネットワークから締め出されて国際利用ができなくなる、ロシア国内だけでしか使えなくなり、ルーブルは終わり、とも言われていますが、果たしてそうか。実はロシアでは金本位制への動きが出ています。裏付けもなく際限なく印刷されるアブクのような金(カネ)から、金(きん)という実物に裏付けられた金(カネ)への転換です。金(カネ)に対する考え方も変わるはずです。「持っててナンボ」の金(カネ)から、「使ってナンボ」の金(カネ)に変わるはずです。ロシアの狙いはそこまで及んでいることがわかってきました。それが効を奏せば、崩壊するのはルーブルではなく、実物の裏付けのないドルの方なのです。その時ドル経済圏の日本はどうなるか。

 問題の根が深いだけに、あるいは「第三次世界大戦」まで突き進むかもしれません。ただ、これまでのような戦争とは異次元の戦争であると、私は理解しています。ロシアはひたすら受け身で、相手がボロを出して自滅するのを待つ戦いになると思います。とりあえずわれわれは、マスコミの扇動に乗せられずに、日々の暮らしを大事に過ごしてやりすごすことが、この戦さの最善の身の処し方と私は考えています。この問題、コロナの問題とも根っこで繋がっているので、本題に入る前に、私なりにたどりついたところを述べさせていただきました。