[3277]共同富裕
10月26日放送のワールドビジネスサテライトによると、投機が募ってバブル化しつつある中国不動産市場を抑えるために最終的に国が不動産を接収する可能性があるそうです。
(引用始め)
“脱東京”が続く中…人口が増えた街は?▼来年の福袋が続々!?
https://tver.jp/corner/f0087323
(引用終わり)
(特集は15分30秒から、発言は24分30秒から)解説者の滝田さんによると、問題の起こった不動産企業から不動産を接収して、貧困層に安い値段で住宅を分配することにより、共産主義の建前を現実に落とし込む政策だそうです。
同じような話を10月21日放送の日経CNBCでも聞きました。ゲストのパルナッソス・インベストメント・ストラテジーズの宮島秀直さんによると、最終的に恒大を国有化し不動産を取り上げるそうです。
取り上げた不動産を賃貸に回し月収1000元で暮らしてる中国人が億ションに月々7万円程度で住める様にして共同富裕を実現させるそうです。結果的に中国の不動産市場が下落しても当局は気にしないと仰ってました。
私はこの政策が仮に現実化するなら、月収1000元(今のレートだと日本円で1万7000円程度)だと貧困層は貯金もないので割安な価格でも不動産は買えないと思うので、賃貸に回す可能性が高いのかなと思います。
(引用始め)
「中国では6億人の月収が千元(1万5000円)」中国首相発言にネット沸く
https://www.tokyo-np.co.jp/article/32675
【北京=中沢穣】中国の李克強(りこくきょう)首相=写真、新華社・共同=が五月二十八日の記者会見で「中国では六億人の月収が千元(約一万五千円)前後だ」と発言し、中国メディアなどで話題となっている。ネット上では「豊かになった中国で、貧困層がこれほど多いのか」との驚きとともに、「真実を隠さずに公表した」と好意的な意見が多い。
李氏は全国人民代表大会(全人代)閉幕後の会見で「中国は多くの人口を抱える発展途上国で、六億人の中低所得かそれ以下の人々がおり、彼らの平均月収は千元前後だ」と述べた。共産党機関紙、人民日報の記者に新型コロナウイルスの影響が貧困層に与える影響を問われて回答した。今年は貧困層に再び転落する人々が出るとの見通しも同時に示した。
中国は昨年、一人当たり国内総生産(GDP)が中所得国の水準とされる一万ドル(約百八万円)を初めて超えた。北京や上海など大都市では先進国並みの生活も可能だが、農村部を中心に貧困人口が少なくない。李氏が言及した「六億人」は子どもや高齢者など非労働人口も含むとみられる。
(引用終わり)
今のところ、実現するか私にはわかりませんが、もし他の地上波メディアが続々と後追い報道が始まる様なら現実味が高いのかなと思います。いずれにしても、中国のやることなすことダイナミックだなと思います。
紹介したWBSは11月3日15時59分終了予定です。