[3151]権力者がバラ撒くお金は禁断の果実

末席の新参者 投稿日:2021/06/03 01:46

日本経済新聞「働かずとも週10万円」批判
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60194480Q0A610C2EA2000/

コロナ以前より収入UPも・・・月額25万円“上乗せ”失業手当 米国人が感じる「不公平」
https://www.fnn.jp/articles/-/43949

メディアが報じないアメリカ労働市場の「悲惨な現実」。最新統計が教えてくれること
https://www.businessinsider.jp/post-227781

副島先生の後で恐縮です。
アメリカでは手厚い失業手当のせいで働かない人が増えているようです。一部の人では、働いていた時よりも収入が増えてしまうなら当然の成り行きです。政府がバラ撒くお金のせいで背骨までとろけて軟体動物になってしまう人がいても不思議ではありません。

日本でも給付金の他に、ベーシックインカムを竹中平蔵が言及したことで再び議論が再燃しつつあります。ベーシックインカムは禁断の果実であり、これをかじった者はお金と引き換えに自由を失うリスクを内包しています。

ただでさえコロナを理由に「外出するな!」「営業するな!」「大声で話すな!」と自由を制限されているのが実情です。ここにベーシックインカムが加われば、更に自由を制限されるのは自明だからです。「政府に批判的なことを言うならお金はやらない」と言われても仕方なく、権力者に生殺与奪を握られてしまうことに気づかないといけません。給付金やベーシックインカムを求めるなら、権力者の権限は強大になり、服従する奴隷の道しか選択肢がなくなります。

自然界を見ても、動物は自分の餌は自分で探して生きています。
餌を与えてもらっている動物は家畜です。

ベーシックインカムなどのはした金で大切な自由を失い権力者から餌をもらう家畜や奴隷になっていいのでしょうか?

先人が権力者(王様)をギロチン処刑にするなど、多くの血の犠牲を流しながらも勝ち取ったのが自由です。もっとも、フランス革命などは「お金持ち(ブルジョワジー)のためのお金持ちによる革命」であり、資本主義の出発点とする見方もありますが、ここでは議論しません。

今、人類はお金と引き換えに永久に自由を放棄してしまう分水嶺にいるのかもしれません。たかが中央銀行が刷った紙切れのためにです。まさに資本主義によって、人間がお金に支配されている証左です。

三島由紀夫は「自分は豚になってしまうという恐怖を感じて生きている」と言ったそうです。私は三島ファンでもありませんし、反国家を唱えたいわけではありません。
しかし、多数の死者を出しているワクチンを推進する権力者は大衆を理想的な方向に導いてくれるとは到底思えないからです。