[3047]古典の中でも語られるエマーソンのこと

川本真都 投稿日:2021/03/10 14:43

 エマーソンについてのお話があったので、スピリチュアルの古典の中にエマーソンがでてくるのを紹介します。古典的名著の一つにセス・ブックシリーズというのがあります。
 ジェーン・ロバーツ(1929−1984)という女性の口を借りて、セスというエンティティ(entity 存在体=そんざいたい=)が、人間の知覚の仕組みを土台にして宇宙論を展開する内容です。

 たくさんの著作がありますが、日本語になっているのは2冊、” Seth Speaks” (1972) と “The Nature of Personal Reality “ (1974) です。それぞれ、『セスは語る』、『個人的現実の本質』という日本語タイトルでナチュラル・スピリット社から刊行されています。『個人的現実の本質』から引用します。

(引用ここから)

  客がやってくる前の日曜の午後、わたしはラルフ・ウォルドー・エマーソン(詩人・哲学者。1803~82年)の本を読みはじめた。たまたま目に止まった『詩人』(The Poet) というエッセイの中で、彼は「語り手たち」のことを「内なる能力を使って自然の内的な秘密を語る人々」と述べている。
 
 そのエッセイにわたしは強い感銘を受けた。わたし自身の文章や心霊的な活動に見られる要素をそのまま反映しているように思われたのだ。そしてもちろん、『セスは語る』の第20章でセスが述べている「語り手たち」のことを考えた(セスによればエマーソンもまた語り手だった!)。
           
             『個人的現実の本質』, 2012年, ナチュラルスピリット刊、p.433  

(引用ここまで)

 これら2冊の本は知的好奇心を刺激する本です。スピリチュアルとスピリチュアリズム に抵抗がない人で、まだ読んだことがない人がいたらぜひ手にとってごらんください。おすすめです。