[3039]来年以降にはクラスターや重症者が出ても通常のインフルと同じという認識

大学病院の臨床医「もう」です。
3月5日の参議院予算委員会で政府新型コロナ分科会の尾身会長が、「ワクチン接種が進めばクラスターや重症者は同様に出るだろうが来年以降には新型コロナ感染症も季節性インフルエンザと同じ扱いになるだろう」という見解を示しました（https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210305/k10012900551000.html）。今でも同様に扱えるけど同じウイルスを人間側の都合で特別扱いしているだけですと本音を吐露してしまったようです。WHOは「ワクチンが流布されても新型ウイルスは終息しない」（WEFの目論む経済リセットの達成度が重要）と宣言してましたが、我々医療者は「病気の人が出たら病態に合わせて治療をする」という姿勢に変わりはないのであって、それがコロナだろうが市中肺炎だろうが一緒です。私の専門である泌尿器科では尿路結石に感染が伴う閉塞性腎盂腎炎で敗血症になる高齢者が最近多く、ICUでCHDFという継続的に透析と毒素の除去を行う治療を行いますが、重篤な合併症がなければ70代80代の高齢者でも50％以上の確率で回復します。認知を伴うような高齢者にどこまで治療を行うかはいつも悩ましい課題ではありますが、ケースバイケースで対応すれば良いと考えています。とにかく「世の中にはコロナしか病気がない」「コロナのために経済が破綻しようが、飲食業が廃れようが知ったことではない」と言わんばかりの非常識なコロナ騒ぎは早く止めるべきです。ちなみにブログで示した様にワクチンはファイザー製であっても1回接種で十分免疫効果があるという科学的エビデンスが示されています。長期的影響が不明なワクチンは若い人には絶対勧めませんが、子孫をもう残さない中年以降であれば副反応が少ない1っ回接種ならばよいかもとは思っています。