[2971]宇宙人は大航海時代の人類の記憶

中山裕之 投稿日:2021/02/12 12:14

私自身が子供の頃に熱狂し、なぜ少なくない人達が、宇宙人にこだわり続けるのかを考え、ある時に、タイトルどおりの答えに行き着きました。他の多くの方には、目新しい考えではないとは思いますが、私にとっては重要な発見でした。

また、現在の宇宙人などのイメージは、結局NASAがでっちあげた、人類月面着陸が端を発しています。私が子供の頃に無邪気にアニメ、映画、小説などで宇宙モノに熱狂した事さえも、世界の最高権力の政治的理由によることがわかった時などは、本当に政治と思想の汚らしさを思い知りました。ベトナム戦争などのアメリカの暗部に批判的になっても、「でも、月に行ったことはすごいよな」などと考えていました。

そもそも、現在の宇宙人のイメージの大本は、15世紀のポルトガルとスペイン帝國から始まった、ヨーロッパの地球的規模の制服が、500年間にわたって、世界の人類に強烈な記憶を植え付けたことから来ています。征服される原住民にとって、遙か彼方から来る最新式の船舶、そこから鉄砲を持って降りてくる、比較にならないほど高度な文明人。遠くの星からUFOに乗ってやって来て、レーザー銃で地球人を制服する描写は、そのまま同じです。

私は、月面着陸の映像を初めて見たときに、リアルタイムではなかったので、再現VTRかと思いました。その映像を見てる最中に、実写だとのナレーションを聞いて、仰天すると同時に
「本物はこのように、作り物のように見えるものだ。」
と、自己洗脳したのです。ニクソンがかつてした「テレビは核兵器、宇宙開発をしのぐ」という趣旨の発言は、政敵ケネディとの討論会で思わず出てしまった、本音だと考えています。

また、副島先生の本を読んで、長く疑問だったことに「人類の月面着陸はなかっただろう論」について、なぜ2010年の出版で、なぜ「だろう」を付けたか?があります。

私なりに考えた結果、2010年については、国家、帝國の寿命80~100年説に基づいて最終期にはいるキリの良い年だからではないか。「だろう」については、私のような一般読者よりも、アメリカの研究機関に従属している、宇宙開発やミサイルの研究者や学者に対して書かれた本であるため、言い切りに対しては「陰謀論」と扱って逃げる事もできるが、「だろう」を付けたことによって、ついつい反論したくなってしまうのではないか。と、いうことです。

あるテレビ番組で、大槻教授という人がすごく苦しそうに、「月の石が本物である証拠は無い」という趣旨の発言をし、徹底的にいじめられ袋叩きにされて、テレビから干されたことが忘れられません。しかし、私はこのことについて、大槻教授は研究者や学者の態度として立派だったと見直しました。

結局、世の中は、教会の腐れ坊主どもに、地球が平らだの、宇宙の中心だのを信じさせられていた頃と、まったく進歩していません。副島先生がおっしゃるとおり、宗教と学問の切り離しが酷い悪影響をもたらしています。「カガク、ガクシャ、センモンカは、宗教と全く違う、正反対のもの」と、思い込まされている人が多いため、いつまでも我々庶民は、為政者にだまされ続けています。

私は、世界の人々を洗脳し続けるために、あえて切り離したと考えています。そうした500年間の、パウロ教(キリスト教)の世界的な精神支配が、ついに終わりを迎える時期に入りました。