[292]福島県内に調査に入った副島先生からの電話の内容
アルルの男・ヒロシです。現在は2011年3月19日14時半ころです。
副島先生から、たった今連絡がありました。「現在、福島県双葉郡川内村(ふたばぐんかわうちむら)から、いわき市平(たいら)に向かっている」とのことです。
副島先生は栃木県の石井さんと一緒に福島県が実際どうなっているかを確かめに行きました。昨日のうちに栃木県那須塩原(なすしおばら)からタクシーで福島県白河市(勿来の関で有名)に入って、そこから福島第一原発の近くまで調査するべく、自宅にあった「ガイガーカウンター」(ラジウム鉱石の放射線度を測るために買ったもの)をもって双葉郡に入りました。
「日本の内外のテレビで報道されていた危機的状況が本当のことなのか、東電は放射線数値について嘘を付いているのか」ということを確かめるためというのが理由です。
副島先生を載せたタクシーは、まず白河から郡山を通って、滝根村というところに入った。そこでNHKがここ数日、福島第一原発の様子をライブ映像で望遠撮影していた、大滝根山(おおたきねやま)に近づこうとしたそうです。ところがここは自衛隊の基地(大滝根山分屯基地)があるので接近できませんでした。
そこで、タクシーに乗って、双葉郡川内村に入り、最終的には原発から8キロの富岡町(とみおかまち)に入って、海岸線の見えるところまで行き、そこで遠くに見える原発の黒焦げた姿を視察したそうです。写真もとったのでそれは後で載せるそうです。
富岡町で放射線の濃度を測ったところ、今日の13時43分の段階でガイガーカウンターは15マイクロシーベルトの数値を示したそうです。また、郡山では1マイクロシーベルトの値が出ていたと言っています。
最新の報道では例えば以下の新聞記事が次のように伝えています。
(貼りつけ開始)
放射線量、依然高い値 福島・中通り 東電第1原発
福島県内では18日も、東京電力福島第1原発から放出されたとみられる放射性物質が検出され、福島市や飯舘村などでは放射線量が高い状態が続いた。
県災害対策本部によると、18日午後3時の測定で、福島第1原発から61キロ離れた福島市で11.20マイクロシーベルトの放射線量を計測。前日より2.2マイクロシーベルト低かったものの、通常の300倍近かった。原発から40キロ離れた飯舘村でも22.30マイクロシーベルトに達した。
福島市と同じ中通り地方の郡山市は2.40マイクロシーベルト、白河市は2.60マイクロシーベルト。前日よりそれぞれ1.35マイクロシーベルト、0.40マイクロシーベルト低下した。
浜通り地方では、原発の北24キロにあり、屋内待避の対象地域が含まれる南相馬市で3.38マイクロシーベルト、南へ43キロのいわき市は0.98マイクロシーベルト。会津地方は、会津若松市で0.42マイクロシーベルト、南会津町で0.09マイクロシーベルトだった。
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/03/20110319t63044.htm
(貼りつけ終わり)
副島先生や石井さんによれば、川内村のあたりでは屋根が崩れ落ちたり、墓石が倒れたりする光景が各所でみられたそうです。また、30KMの地点で、東京電力の人がアナウンスで通行者に「現在は一マイクロシーベルトですから安全です」と流していたとも聞きました。また同じ地点で他県から応援でやってきていたパトカーがいて、その中におまわりさんが普通の制服姿で座っていて、二人の乗ったタクシーに向かって「気をつけていってください」と話しかけただけで特に通行規制もなかったそうです。周辺には東電のものと思われる放射線測定車もあったということです。
ただ、ガソリンが不足しているのは深刻なようで、いわき市平付近のガソリンスタンド(国道399号線沿い)では、車がずーっと行列をなすようにガソリンスタンドの前に止まっており、そのなかでは疲れて寝ている感じの人がガソリンが来るのを待っているという様子だったそうです。
副島先生によれば、「ここから分かることは、ジャーナリストたちや突撃カメラマンたちが実際に現場に入って正しい情報を伝えていないので「風評被害」だけが拡大していることであるということと、少なくとも放射線の数値に関しては、東電は正しい情報を伝えている、ということでした。(放射線を測定したのは先生個人所有のガイガーカウンター)。
また詳しい続報がはいりましたら、先生みずから投稿するかもしれませんし、あるいは電話で聞いた内容を私かが書き取って、お知らせしたいと思います。とりあえずここでは聞いたままの情報をお伝えしました。
アルルの男・ヒロシ 拝、
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