[2861]Re : プーチン大統領 年次記者会見
【2860】で引用されているのは、12月19日に【2772】で、私が投稿で紹介したものです。私は、自分で聞いて翻訳ソフトでなく、自分で訳しました。質問したのは、元ミュージシャンのシュヌーロフ氏で、今は、テレビ司会者などをしています。プーチンは彼に敬意を払いつつ答えました。
何回か聞きましたが、プーチンは、バイデンが勝ったとは一言も言っていなくて、トランプが負けた、とも言っていません。慎重に言葉を選んでいます。
一方、全体としては、ロシアの主要メディアは、日本のマスコミと同じような論調をしています。これがどうしてなのか、また、ロシアの介入などと言われるのが面倒なのか、大戦になれば、ロシアの軍事産業も儲かるからいいのか、選挙については、自分たちも言いにくいことがあるのか。。。
ロシア人を始め、 旧ソ連の人は、米国の内政、外政がどんなものか、ソロス財団は何をしているのか、ある意味、常識のように知識として身についていると思います。マスコミ関係者の中には、治安関係者も身分を隠して働いています。これからも、なるべく、ロシア語の一次情報を紹介できればと思っています。
(引用開始)
「12月17日に、毎年恒例のプーチン大統領による大規模な記者会見が行われました。4時間半にもわたりロシア各地のジャーナリストなどから質問を受け付けて、それに答えるというものです。
その中で、「今回はなぜ、ロシアのハッカーはトランプが選出されるように助けなかったのか」、という質問がされました。さらに、「どんな役割がトランプに期待されるか、頼まれたら、スノーデンのように政治亡命を受け入れるか」と聞かれました。
それに対して、プーチン大統領は、次のように答えました。
それは、質問ではなく挑発だね。ロシア人ハッカーは、今のところ現職の米国大統領を助けなかったし、米国の内部の事柄に干渉しなかった。そのようなことは、全てロシアと米国との間の関係を損なう憶測やこじつけだ。それは、米国内部の政治的な理由によるもので、米国の現大統領の合法性を認めないための口実だ。その意味で、露米関係は、米国の内政の人質になったと言える。実際、私の見方では、まさにそれは彼らにとって悪いことで、彼らの選挙は彼らが好きなようにやらせておけばいい。我々は、再び選ばれる米国大統領が何が起こっているかを理解し、その人物は、内政、外政ともに経験があるという観点に基づいている。全ての問題のいくつかは新たな政権の下で解決されることを期待する。トランプに職を斡旋するいかなる必要もない。それは、ほぼ50%の有権者は彼に投票しているので、彼には十分大きな支援基盤が米国内部にあるからで、私が理解する限りでは、彼は政界から出ていくつもりはないと思う。
という、一幕がありました。
「不正選挙云々」とは一言も言っていません。それは、2016年の選挙のときのことを踏まえて、ぐちゃぐちゃ言われるのは、アホらしいので、それは避けるようにしていると感じました。会見では、他にもトルコやドイツ、NATOなどについても触れていますが、概ねこれまでのラインで話しています。機会があれば紹介します。」
(引用終わり)