[268]私は祈りの盾になります

あやめ 投稿日:2011/03/17 17:32

私は、副島先生を止めません。先生が、どれほどの思いと決意で、あの
ような言葉を書かれたかを思えば、弟子だって、先生のご家族だって、
止められるわけがないのです。
後頭部を殴って箱詰めにしておけるような人なら、これまで何十年にも
渡る言論弾圧の中で、とっくに潰れています。それを生き抜いて、意思
を貫徹している副島隆彦は、こうだと一人で決めたらやり抜く男です。
なにがなんでも、国会を動かして法律を変えてでも、彼は前に進むでし
ょう。
どうしても止めたい会員の皆様のお気持ちもわかります。私も最初は、
そんな無茶な!と思ったのです。先生には、既に皆さんがそうまでして
止めようとする程、篤く慕っておられる気持ちが、よく伝わっていると
思います。しかし私には、彼がその決断を翻すようには思えません。

なぜなら先生は、今事故現場の最前線で、もう生きては帰れないことを
覚悟して作業にあたる方々を、誰よりも大切に思っておられるからです。
作業にあたっている方々のご家族と同様に、彼らのことを思うからです。

私の主人は外国人ですから、軍隊の経験があります。その主人が、
「この状況で、対策本部(現場の指揮を取る責任者のいる場所)を後方
へ移すというのは、一番してはいけないことだ。部下に犬死しろ、と言
うのと同じだ。チェルノブイリでは現場の指揮官は、作業員の先頭に立
って、現場へ入ったんだぞ。今被害はチェルノブイリ以下と言われてい
るが、事故処理にあたる組織と指揮官は最低だな。作業員達をなんだと
思ってるんだ!!!本来なら、東電や保安院の役員達が現場に行って、
進んで冷却活動をすべきだ。そうじゃなかったら、なんの為の管理職だ、
責任者だ!!!人より多くの給料をふんだくるだけか!!」
と涙を浮かべて悔しがります。

私達の住まいは東京都です。夫婦で小さい会社を営み、幼い子供が2人
います。当然、主人の国の親族からは「逃げろ!」と国際電話の嵐です。
しかしわずかながらも従業員とその家族、ほか様々な放り出せない用件
を抱えています。「西へ逃げろ」という先生の言葉を読む度に、夫婦で
話し合いを続けました。
しかし今日午後、腹を決めました。私達は、ここへ留まります。そして
どこまでも、福島の事故現場最前線とそこにいる方々、そして副島先生
の心とともにあろうと思います。
私は霊能力者ではありませんが、全身全霊で祈り、「気」を送り届けた
いと思います。その祈りの力が少しでも盾になり、これ以上放射能が東
京より西へは行かぬようにと願います。(目に見えないバリアーを張る
気持ちです。)

そして神様に、「副島隆彦」という日本にとってかけがえのない人物が
死なねばならない状況にならぬことを、本気で、死ぬ気で祈り続けます。
私は昨日までは、最期には主人と子供達だけでも、主人の国へ移動させ
ることを考えていました。しかし主人は、「僕は子供が生まれた時から、
ここを祖国だと思ってる。今東京から逃げ出すわけにはいかない。原発
の状況が安定しても、まだまだ大きな余震や新たな津波の可能性はある
だろう。だけど僕らが、東京を捨てちゃいけない。不安を煽る材料はい
くらでもあるが、心を鎮まらせ、ただ信じて祈ろう。副島さんも、僕ら
も、東京も、日本も、まだ滅びない」と。
逃げない私達は、主人の本国からしたら「気違い」です。日本では逃げ
出す方が、気違い扱いです。どっちも気違いなら、私は「祈る気違い」
になろうと思いました。

最後に、これは移動を決断された方々を非難するものでは、決してあり
ません。決断は、それぞれが下すべきものと考えています。