[265]倉敷より

5670 投稿日:2011/03/17 09:47

私は倉敷のJFE(旧川崎製鉄)構内で作業しています。
扱うのは鋼板やH鋼ではなく、粉末です。金属粉を加工する業務に就いてます。また工程でアンモニアを発生することもあり、防護服が必要です。
放射能をもろに浴びてしまえばおしまいですが、希薄な中であれば、ある程度は防御できるかも知れません。以下参考になれば良いのですが…。

作業着は、長袖、長ズボンの上からヤッケ上下を着ます。ゴム長靴、ゴム手袋、ヘルメット、ゴーグル、マスクで完成します。
ヤッケはワークマンなど、作業服を扱っている店に置いてある防塵(ぼうじん)用の物で、手首足首にはゴムが入っています。
マスクは風邪の時に着用する物でなく、工業用の防塵マスクです。シゲマツ、興研、3Mなどのメーカーの物がありますが、どれも似たり寄ったりです。やはりワークマンなどで手に入ります。いきなり放射能、と言えば驚いたり怪訝な顔をされたりするかも知れませんが、「化学工場に入ることになった。塩素やアンモニアを扱っているところだ。」の様な言い方をすれば適当な物を見繕ってくれると思います。4000円くらいで手に入ります。NHKのラジオで昨日、「いざという時は濡れたハンカチで口を押さえましょう」と言っていましたが、これでは身動きがとれません。子どもの手を引いたり出来ません。マスクが良いです。
ただし、マスクももちろん完全ではありません。粉塵が入り込んで口の中がジャリジャリすることもあります。しかしアンモニア臭を遮断するので、しないよりはずっと良いと思います。マスクを着用したら、首だけを動かさないようにしてください。隙間が空くし、外れます。後方を見る場合は、回れ右の様に体全体を動かします。

倉敷はJFEの他に、三菱自動車や、旭化成、三菱瓦斯化学、クラレ、JX(旧日本石油)など工場が多い都市で、作業服の店が多いだけでなく、朝の6~7時に開いているのが普通です。ホームセンターも早く開きます。他所よりは防具保護具が手に入りやすい環境なのかも知れません。

ともかく、学問道場関係者の皆様のご無事をお祈りします。

※書き忘れました。顔の露出部分にはワセリンなどを塗ります。