[2649]米大統領選挙の終盤で、トランプが負ける、と騒ぐ馬鹿たちが湧いて来た。

副島隆彦 投稿日:2020/10/22 09:29

副島隆彦です。 今日は、2020年10月22日(木)です。

18日の金融セミナーは、盛況で終わりました。「コロナが怖いので遠慮します」と言う人たちと、会場に入りきれなかった皆さん、その他400人ぐらいの申し込み者には、翌日19日に、オンライン配信動画と講演資料(60枚のスライド)を主催者が送ったそうだ。講演を録画したDVDの発送は約1か月掛かる。お待ちください。

 私は、このあと、自分の家の雑木が繁った庭の手入れ(まるで山仕事だ)を、息子とやっていて、風邪を引きそうで怖かった。だが体を暖かくして何とか乗り切った。

 アメリカ大統領選挙の 投票日まであと12日だ。私は、ずっとトランプが勝って再選される、と予測(予言)してきた。今もこの立場だ。 何ごとも優れた知識人と学者は、物事(ものごと)を、大きく決めつけなければいけない。 知識とは、言い切り断定で激しく決めつけることだ。

「ものごとは決めつけてはいけない」というのは、いつも穏やかな生き方をして、激しいことをしない、庶民、大衆の生き方だ。こういう書き方をすると、嫌われることは分かっている。

 優れた知識人が、限られたわずかの証拠と情報だけから、ものごとをバシーンと、大きく決めつけること。これを「デカルトの 帰納法(きのうほう、induction  インダクション)」という。このヨーロッパ近代思想の大きな知識を、日本の知識人たちは、今も実は誰も知らない。何のことだか分からない。私は、本当の天才だった小室直樹先生から習ったから知っている。このことを、今日は、ここのうしろの方に、簡潔に書く。

 11月3日の投票日の 翌日4日の午前2時とか(日本では午後4時頃)にも選挙の結果は決まらない。アメリカ全土を上げての権力闘争だから、両勢力が、真っ二つで割れているので、トランプ勢力 対(たい versus ヴァーサス) バイデン候補というよりも、反(はん)トランプ勢力の激突だから簡単には収まらない。バイデンというボケ老人なんか、どうでもいい。アメリカ国民は皆、こいつがボケでアルツハイマー症だと全員知っている。それなのに、それなのに、なんで? なんで、バイデンが勝つの? だよ。全く。このことを、まず、よーく考えましょう。 

 アメリカの反(はん)トランプ勢力は、絶対に負けを認めないで、激しい国内闘争を続ける。反トランプ派は、急進リベラル派を装った4大メディア(テレビ、新聞)と、ウソ八百の世論調査(poll ポール と言う)と、軍産複合体(ぐんさんふくごうたい)、大銀行・大企業連合、ビッグ・テック(GAFA+MS)などが、反トランプで暴れ続ける。  

 1か月間ぐらい「得票数の数え直し」とか「郵便投票の分の到着送れ票を加算せよ」とかで、暴れ続けて、最後は、米最高裁判所の判断(判決の一種)ということで、トランプ勢力が押し切るだろう。

 全くの泥仕合の、大混乱状態になる。“ America is divided . “ 「アメリカ・イズ・デヴァイデッド」すなわち 「アメリカは(国家が)分裂している」 とか、「アメリカ・イズ・シック」 “America is sick .” 「アメリカはビョーキ、病気 だ」と、現に、言われている。

 160年前の、1861年から4年の南北戦争のような内戦(ないせん civil war シビル・ウォー。同じ国民どうしの殺し合い)状態を呈する。それでもトランプ政権が、ひとまずは混乱を収束させる。そして、このあとの4年間のアメリカ帝国の苦難だ。

 今日は、私のこの文の後(うしろ)に、田中宇(たなかさかい)氏の、優れたネット配信の文を載せる。よく読んでください。長くて、むずかしいけど。彼は「トランプが勝利する」とはっきりと書いている。私も彼と同じ考え、予測だ。4年前と同じだ。

(転載貼り付け始め)

 11月3日の投票日の当日や翌日に選挙結果が確定する可能性は低い。郵送投票分
の開票などに手間取ると予測される。確定が遅れるほど、双方が相手方の選挙不
正を言い出し、対立が激化し、暴動が悪化して内戦に近づく。選挙結果が信頼で
きるものになると考えているのは、共和党支持者の44%、民主党支持者の74%だ。
残りの米国民は、選挙不正が行われると予測している。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 田中宇氏は、たくさんのアメリカの主要な英文記事のネットで読めるものを、根拠として載せてくれている。とても、これだけの大量の英文を、次々に読める人間は居ない。私も、時々、「お、これは凄そうだな」という記事しか読まない。みんな自分の生活で忙しくて手一杯だから世界政治の動きへの関心に時間を割(さ)けない。田中宇氏は、こういうことをコツコツとやって、私たちに供給してくれるから有りがたい。

アメリカの大統領選挙は、まるで、「赤勝て、白勝て」の 運動会のような感じで、 世の中は、大きくは結局、 A かBかの二者択一になるようになっている。人間(人類)の判断、というのは、そのように「AかBか」のどっちかを選ぶように出来ている。

 特に、政治の 権力闘争 に なると、どちらかが勝って生き残り、敗者は権力を失って退場してゆく。本当に戦争になって「雌雄(しゆう)を決する」となったら、王様、権力者どうしは殺し合いだ。民衆は、じっと両者の闘いを見ている。勝った方の言うことを、無言のまま聞く。それが「支配と被支配」、「統治者と被統治者(ひとうちしゃ)」の冷酷な掟だ。 「おい、副島、お前は、そういう体制側の論理を認めるのか」と聞かれたら、「そうだ。認める」と答える。

 私は、すでに、『国家分裂(デヴァイデッド)するアメリカ政治 七顛八倒(しちてんばっとう)』(2019年3月刊、秀和システム)を書いている。ここで、私は、「10年後に、アメリカは、(西部国、中央国、東部国の)3つの国に “ 国家分裂 ” する」と書いている。
読みたい人は買って読んでください。

 重要なのは、政治学(せいじがく、politics ポリティックス)という学問(サイエンス)が、ヨーロッパでこの500年間掛けて築き上げた理論(セオリー)だ。それに従わなければ、私、副島隆彦は、知識、思想、学問を 自分の人生の基本において、それで言論商売人を続けることは出来ない。 理論(セオリー)と、論理(ロジック)というのは、突き詰めれば、決め付けだ。物事(ものごと)を決め付けることが、近代学問(サイエンス)だ。

 これを、「デカルトの帰納法(きのうほう)」という。この「帰納法」というコトバだけなら、日本人は、知識層なら、一応皆、知っている(ことになっている)。 帰納法 (きのうほう、 induction インダクション) の 反対側、対立概念が、演繹(えんえき、deduction デダクション)だ。演繹(えんえき)などと、書くから、これまた、意味不明の、まるで、禅宗(ぜんしゅう)の仏教用語のようだ。 

 事実、明治になってから、こういう、むずかしい、抽象、観念語は、ほとんど禅宗(ぜんしゅう。特に臨済宗)の用語を使って、日本語に翻訳した。
 
 西周(にしあまね)、箕作麟祥(みつくりりんしょう)、井上哲次郎(いのうえてつじろう)、富井政章(とみいまさあき)たち、明治初期の、語学秀才たち(西洋語と西洋学問に没頭した。ヨーロッパ留学でフリーメイソンに入って帰って来た)が、やった翻訳業の仕事だ。欠陥翻訳語もたくさん有る。これらが今も私たちを苦しめている。 彼らが、明治の中期に、例えば、ドイツ市民法典(GBG、ゲー・ベー・ゲー)から、日本民法典を、一条、一条、翻訳して、それを法務省に馬車で運んで作ったのだ。

 仏教の禅宗という思想(臨済宗と曹洞宗と黄檗宗=おうばくしゅう=がある)は、本当の姿は、仏教そのものの否定だ。禅宗(Zen Buddhism 、ゼン・ブディズム)の根本思想は、「神も仏もあるものか」である。「道で、神と出会ったら神を殺し、仏(ブッダ)と出会ったら仏を殺し」という思想だ。 

 禅宗は、それまでの仏教が築いた、民衆の救済の思想を否定し、打ち壊した。救済は己自身で為せ、この現世で。あの世など無い、という現実保守の思想だ。権力者と大金持ちたちの思想だ。

 それを「自力(じりき)」という。これが、実は、16世紀のヨーロッパで、ジャン・カルヴァンが唱えた、予定(プレデスティネイション、predestination 救済されか否かは予め決まっている)の思想と、裏側の真実が同じなのだ。

 私、副島隆彦は、既にこのことの解明も、『 隠された歴史 そもそも仏教とは何ものか』(PHP研究所刊、2012年)でやった。この本も重要な本だ。自分で言うのも何だが。一体、仏教とは何なのか、を本気で知りたかったら、この本を読みなさい。

 演繹(えんえき)というのは、「それで、それで。その次は、こうなって。こうなって」と話を、順番に繋(つない)でゆくことだ。これは、どんな人でも出来る。私たちが、現に、毎日、やっていることだ。話を、「外側へ外側へ、押し広げてゆくこと」だ。これが演繹(デダクション)だ。

 これを、岩波国語辞典などでは、「 普遍的命題から特称(とくしょう)命題を導き出すこと」と書いてある。何のことだか、普通の人には分からない。ここの命題(めいだい、proposition プロポジション)というのも分からない。命題については、今日は教えない。簡単に言えば「質問をすること」だ。

 国語辞典では、演繹についての定義(デフィニション)を、このあと続けて、「一般的に、組み立てた論理によって、特殊な課題を説明すること」と書いてある。これなら少しだけ分かり易くなった。でも、どうせ分からない。こうやって、分かった振りと、どうせ分からないで、日本のバカ大学の、馬鹿大学教育は、戦後も75年間も続いてきた。ちんぷんかんぷん という、元は中国語らしいコトバだけが、はっきりしている。

 訳(わけ、和解、わげ)が分からん、という多くの日本人の正直な反応だけが正しい。演繹(えんえき)法は、誰でも出来る。みんな現にこれをやってコトバを使っている。だが帰納(きのう)法が分からない。

 帰納法は、極めて優れた人間だけが、出来る、使える。たとえば、私、副島隆彦のような人間が、「なぜ、トランプが再選されるか。そしてあと4年間も大統領をする」と書くときの、理由として、「なぜなら、4年と4年で8年間するのが、アメリカ大統領の正常なあり方だからだ」と、決めつけるからだ。

 この馬鹿みたいに、簡単な「決めつけ」のやり方のことを、帰納法をいう。ぐーっと内側に向かって、考えを押し詰めてゆく感じだ。これが、特称命題(とくしょうめいだい)から、一般(普遍、あるいは、全称)命題を導き出すことだ。それに対して、演繹は、その逆で、「一般(普遍、全称)命題から、特称命題を導くこと」と、反対方向の思考であって、真逆だ。 何となく、でいいから、このように分かりなさい。

 私、副島隆彦が、さらに決めつけをやって、「なぜトランプが勝って再選されるのか」は、「トランプは、アメリカの半分、失業している、しかし泥臭い、本物の立派な白人の男たち(実直で、素直な若い女たちも含む)の燃えるような正義の情熱の、圧倒的な支持があるからだ」と、これが、特称命題だ。だから、「トランプが勝利、再選される」が一般(全称)命題となる。これが、デカルトの帰納法の使い方だ。こういう決めつけの連続だ。ただし、この帰納法は、極めて優れた人間だけが使える。一般人には使えない。何となく分かりなさい。

 私が、4年前のトランプの当選を予言して当てた時に、書いた本『トランプ大統領とアメリカの真実  次はトランプで決まり 』(日本文芸社、2016年7月刊)は、その冒頭から、「何故、トランプが勝つのか」で、それは、「5月18日に、ヘンリー・キッシンジャーが、トランプに電話して、『ドナルド。ウチに来てくれ。話がある』で、トランプが、NYのアッパー・イーストのキッシンジャー(今98歳)の家に行ったこと」これが、特称命題だ。

 「だからドナルド・トランプが当選する」という一般(普遍)命題を私は導き出した。こういうことは、天才しか出来ない。このことを、皆、分かりなさい。

 今も、私がこの予言をして当てた本の、冒頭からの書き出しを、誰も正面から、自分の頭で考えて、それを、厳しく検査、精査して、検証(testification テスティフィケイション)しようとしない。それぐらいに、世の中は一般人で、満ち溢(あふ)れている。

 最近は、私、副島隆彦から、情報を仕入れに来る自分では、インテリで、アメリカ通で、頭がいいと思い込んでいるアホたちがたくさんいる。彼らは業界人だ。それでも私の、あの本の、始めの方の、「キッシンジャーが、ドナルド、うちに来てくれ」と言って、トランプが、会いに行った。そして、キッシンジャーが、自分の親分である“世界皇帝”デイヴィッド・ロックフェラー(翌年、2017年3月に101歳で大往生した)のコトバを、伝えた。

 「ヒラリーとビルの思い通りにさせない。この2人は、私が死ぬのを待っている。私から世界権力を相続する気だ。私が死んだら、このふたりは、すぐに戦争(第3次世界大戦)を始める。そのように着々と動いている。ヘンリー、お前が食い止めろ。だから、トランプに大統領をやらせる、と彼に伝えてくれ」と言った。これで決まったのだ。

 私の本の読者たちは、もう一度、私のあの本を、しっかり読みなさい。予言者が、予言を当てる、というのは、「デカルトの帰納法」を使うからだ、と分かりなさい。だが、ずば抜けて優れた人間だけが、この技は使える。

「なぜ、副島先生は、トランプの当選を予言できたのですか?」と、素直に聞いてくる人がたくさんいる。私は、素直で正直な人間が大好きだ。この人たちは、私の予言の的中に肯定的に、好意的に驚く。だがそれ以上のことを考えない。今から、皆さんも、自分の霊能力(れいのうりょく)に近い、「鋭く感じる脳」を鍛えてください。自問自答を繰り返しながら。

これからは、私たちは、自分の霊能力を鍛える、ということを、私たちの目標のひとつにしましょう。私は、このことに大きく気づいた。ユニテリアンとエマーソンの研究をしていたら、ここに、到達した。超越論的直感(トランセンデンタリズム)を大事にして、スピリチュアリズムの本来の姿に、私もようやく到達した。

 それでは、なぜ、「トランプは落選する、負ける」と、激しく書く馬鹿たちが、これほどに喧(かまびす)しく最終盤になって、メディア(ネット報道を含む)で湧いて出てきたのか。

 それは、彼らが、Moonie 統一教会(ムーニー。 ローマ・カトリック教会と CIAが作った、気色の悪い、韓国発祥ということになっている、歪んだ、クレチン病の政治宗教団体)と、ヒラリー派と、アメリカの軍産複合体と、the Deep State 「ザ・ディープ・ステイト」(陰に隠れた、アメリカの特権層。官僚どもを含む)が、トランプへの憎しみを、激しく募(つの)らせているからだ。トランプが、勝ち続けることは、自分たちの勢力の自滅だからだ。自分たちの利権(スペシャル・インタレスト)の喪失だからだ。

 中国へのコロナウイルス攻撃は、このアメリカの 反(はん)トランプ勢力は、失敗した。中国は、この攻撃(だから、これが、① 核戦争に次ぐ、② 生物化学戦争(バイオ・ケミカル・ウォーフェア)だ。その次が、③ サイバー戦争(電子戦争)だ。

 もっと分かりやすく書くと、こいつらは、とにかく、トランプが、いけ好かなくてキライなのだ。その根底にあるのは、「とにかく、中国を叩き潰さないといけない。中国と戦争をしないといけない。そうしないと、アメリカの世界支配、世界覇権が終わってしまう」という考えだ。そして、その手先たちが、日本にも、大量に500万人ぐらいいる。

 もっと端的に言えば、反共右翼(はんきょううよく)たちだ。彼らからすれば、本物のアメリカの民衆の代表であるポピュリスト(populist 民衆=みんしゅう=主義者)のトランプが、憎らしくて、憎らしくて、仕方が無いのだ。この本音の、正直さを、この反共右翼たちは、あんまり、はっきりとは言わない。だが、副島隆彦が、全部、摘発して、ひとりひとり、この、今や、追い詰められてきた日本の反共右翼どもを、名指しで、叩き始めるだろう。

 なぜなら、中国は、今も、巨大な成長を続けて、貿易黒字も続けて、こんなコロナ攻撃のあとでも、経済成長率で、4.3%(年率換算)を示しているからだ。外国との行き来の人間の動きは、飛行機を止めることで、止めてしまった。全くバカなことをしたものだ。ロックダウンで自分の国の経済と、商店街を殺していて、それで、成長率(本当は、衰退率=デクライン・レイト=)が、マイナス9%(年率換算)になってしまった。アメリカも、ヨーロッパも、日本もそうだ。 バカなんだ。

 ただし、中国への片肺(かたはい)飛行による武漢(ぶかん)へのコロナ攻撃は失敗した。だが、ミラノで撒いた別のコロナ株(かぶ)が、アメリカにブーメラン効果(エフェクト)で、戻って来て、政権担当者のトランプを痛めつけたのには、ヒラリー派、ムーニー勢力にとって、「やっただけのことは有った」だ。トランプは、このことに気づいていて、「コロナ・ヴァイラスで狙われたのは、自分だ」と分かっている。

 もうこれぐらいで、今日は止(や)めよう。 以下に田中宇(たなかさかい)氏の文を載せる。
それにしても、宇宙の宇(う)を、さかい と読ませる名前を、彼の両親は、戸籍の出生届の時に、決めたものだ。人の名前と住所と、電話番号と、メール・アドレスは、その人を表す、記号であって、他の人たちのために有る。 自分の為に有るのではない。個体識別だ。だから、電話番号や、メール・アドレスをしょっちゅう変える人は、その分、周囲の人の手を煩(わずら)わせているのだと、自覚すべきだ。  副島隆彦記

(転載貼り付け始め)

Subject: [ 田中宇:隠れ支持者がトランプを再選させる ]
Date: 17 Oct 2020

田中宇(たなかさかい)の国際ニュース解説  2020年10月17日 http://tanakanews.com/

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★隠れ支持者がトランプを再選させる
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 11月3日の米大統領選挙が近づき、トランプとバイデンのどちらが勝つか、同時
に行われる連邦議会選挙がどうなるか、各種の予測が出回っている。マスコミや
権威筋・エスタブ系の予測のほとんどは、バイデンが勝つと予測している。議会
選挙も民主党が勝ち、上院の多数派が共和党から民主党にくつがえって民主党が
上下両院を制するとの予測が多い。

一方オルトメディア系・非権威筋には、エスタブ(リッシュメント)系と対照的
に、トランプが圧勝して議会も共和党が下院もとって上下院を制するという予測が多い。旧来の常識に沿うなら、頭の良い権威筋が正しく、オルト(オルタナティブ)系は勝手に妄想しているだけ、という話になる。だが、前回2016年の選挙時には、
権威筋がこぞって民主党クリントンの勝利を予測・確信していたのに、結果はトランプの勝ちだった。事後にわかったのは、権威筋が民主党びいきで、世論
調査のサンプルに占める民主党支持者の割合を増やしたりしてクリントン優勢の
方向に歪曲していたことだった。今回も、権威筋の世論調査は民主党側に歪曲さ
れている。権威筋は秀才で正しく、オルト系は馬鹿な妄想家、という旧来の常識
は4年前に崩れた。それなのに今回も権威筋は同じ間違いを繰り返している。

http://www.realclearpolitics.com/epolls/2020/president/us/general_election_trump_vs_biden-6247.html
2020 General Election: Trump vs. Biden

http://tanakanews.com/160927trump.php
優勢になるトランプ 2016

http://nationalinterest.org/print/blog/2020-election/polls-wont-decide-trump-vs-biden-coronavirus-and-economy-will-170583
Polls Won’t Decide Trump vs. Biden. Coronavirus and the Economy Will

エスタブ系の予測で唯一、16年の選挙でトランプ当選をあてた民間調査会社トラ
ファルガーは、今回もトランプが勝つと言っている唯一の予測だ。トラファルガ
ーは他のエスタブ系予測と異なり、トランプや共和党を支持する米国民の多くが
世論調査に対して自分がトランプを支持していることを言いたがらない「隠れ支
持者」である点を加味して予測を出している。また今回の選挙では、2大政党と
も有権者登録する人が増えているが、接戦諸州ではいずれも登録者が増えるほど
共和党が優勢になる傾向だ。

http://texasscorecard.com/commentary/ellis-the-trafalgar-effect/
The Trafalgar Effect

http://www.zerohedge.com/markets/jpmorgans-kolanovic-has-warning-those-expecting-crushing-biden-victory
JPMorgan’s Kolanovic Has A Warning For Those Expecting A Crushing Biden Victory

米国は911後のテロ戦争やリーマン危機以降、2大政党間の分裂や貧富の格差が
ひどくなった。マスコミや学術界、IT企業など新興勢力が握るようになった経済
界など、米国の権威ある勢力はすべて民主党支持者が席巻している。グーグル
(アルファベット)、アップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックの
5社が、そのまま民主党の5大献金元だ。インターネットは丸ごと民主党である。
ブッシュ政権がイラク戦争や単独覇権主義で大失敗し、共和党は悪者にされた。

http://www.investmentwatchblog.com/95-of-donations-from-silicon-valley-big-tech-employees-have-gone-to-joe-biden/
95% of donations from Silicon Valley Big Tech employees have gone to Joe Biden

http://tanakanews.com/200820trump.htm
米大統領選挙戦を読み解く

職場からインターネットのSNSまでのあらゆる場所で、共和党支持者が自分の政
治信条を表明するとひどい目に合う。共和党支持者は、マスコミなどエスタブ系
の世論調査が民主党寄りであると知っているので調査に答えない。支持政党なし
とかごまかしを言う。共和党系のケイトー研究所によると、今や共和党支持者の
77%が自分の信条を言いたがらない「隠れ」の状態だ。昔の日本の隠れキリシタ
ンなどと同様、彼らは自分たちの信条を抑圧されているだけに、熱狂的に共和党
やトランプを支持している。今夏の共和党大会への参加者の85%が熱狂者だった。
エスタブ系の諸調査はバイデンが8-12%優勢だと予測しているが、これらの予測
は「隠れトランプ支持」の要素を加味していない。「隠れ」の存在を控えめにで
も加味すると、トランプ圧勝の予測に変質する。

http://www.cato.org/blog/poll-62-americans-say-they-have-political-views-theyre-afraid-share
62% Say the Political Climate Prevents Them from Sharing Political Views

http://www.bloomberg.com/opinion/articles/2020-10-04/the-electoral-antidote-to-america-s-fevered-delirium-under-trump
Electoral Antidote to America’s Fevered Delirium Under Trump

http://www.zerohedge.com/political/gallup-finds-majority-americans-believe-trump-will-win-re-election
Gallup Finds Majority Of Americans Believe Trump Will Win Re-election

http://www.gatestoneinstitute.org/16337/self-censorship-in-the-us
Self-censorship in the US

上記の理由から、私はトランプが再選されると予測している。トランプは、前回
16年に辛勝だったが、今年はもっと余裕のある勝ち方になる。圧勝の可能性も大
きい。前回に予測を間違えたマスコミや権威筋は、今回も間違える。間抜けだ
(米国の一般市民の56%がトランプ再選を予測している。マスコミより一般市民
の方が正しく予測している)。マスコミや権威筋は、なぜ同じ過ちを繰り返すの
だろうか。

http://patriotrising.com/and-just-like-that-the-entire-left-became-covid-conspiracy-theorists-thanks-to-trump/
And just like that, the entire Left became covid conspiracy theorists thanks to Trump

マスコミは諜報界(軍産複合体)の傘下にある。今や諜報界はトランプ側(隠れ
多極主義勢力)に握られている。トランプと諜報界はこの4年間暗闘し、トラン
プ側が勝って諜報界を隠然支配している。トランプ側は、諜報界を通じてマスコ
ミや権威筋が今回の大統領選の予測を間違えるように仕向けている。それによっ
て、米国の覇権維持に必要なマスコミや権威筋の権威を落とし、無力化しようと
している。民主党支持者をぬか喜びさせた挙句に落胆・激怒させ、民主党の左派
が選挙後に全米各地でトランプ敵視の暴動を起こすよう仕向けている。暴動が続
くほど、覇権国としての米国の当事者能力が低下する。

http://www.zerohedge.com/political/trump-tweets-he-leaving-walter-reed-hospital-monday-evening
After Returning To White House, Trump Implores Americans Not To Let
COVID-19 “Dominate Your Life”

11月3日の投票日の当日や翌日に選挙結果が確定する可能性は低い。郵送投票分
の開票などに手間取ると予測される。確定が遅れるほど、双方が相手方の選挙不
正を言い出し、対立が激化し、暴動が悪化して内戦に近づく。選挙結果が信頼で
きるものになると考えているのは、共和党支持者の44%、民主党支持者の74%だ。
残りの米国民は、選挙不正が行われると予測している。

http://www.zerohedge.com/markets/confidence-accuracy-us-election-record-low-gallup
Confidence In Accuracy Of U.S. Election Is At Record Low: Gallup

http://www.stationgossip.com/2020/09/trump-calls-election-fraud-like-youve.html
Trump calls election a ‘fraud like you’ve never seen’ as he attacks mail-in ballots and refuses to say he will accept the results

バイデン敗北により、民主党の主流であるエリートな中道派は政治力が低下し、
民主党は左翼の政党になっていく。2大政党の両方を覇権運営担当のエリート・
軍産が握り、どっちが勝っても似た結果になる米国の2大政党制が崩れていく。
左翼は暴力組織の傾向を強め、トランプの再選を認めず、トランプを追い落とそ
うとする政権転覆の「カラー革命」を米国で試みそうだ。来年1月20日の就任日
までにはトランプ再選が確定するだろうが、その後も左翼はトランプを敵視し続
けて暴動や破壊行為を続け、米国の社会や政治経済の安定や覇権を崩壊させてい
く。同盟諸国は米国に愛想を尽かし、中露と協力する方向に転換していく。米国
の左翼は以前から諜報界に入り込まれており、トランプに戦いを挑み、米国を壊
しつつ負ける「敵」として機能させられている。

http://www.wsj.com/articles/an-american-coup-attempt-11602181261
An American Coup Attempt

http://www.stationgossip.com/2020/09/sen-rand-paul-says-left-wing-mobs-are.html
Sen. Rand Paul says left-wing mobs are PAID, well-organized thugs, confirming they are terrorists-for-hire

米国のプロパガンダ操作を担当する諜報界がトランプ側に握られていることは、
いくつかの状況から推測できる。たとえば、投票日2週間前という今のトランプ
にとって素晴らしいタイミングで、バイデンの息子であるハンター・バイデンが
中国から贈賄されていた疑惑が改めて出てきたこと。ハンターバイデンの疑惑噴
出を受け、ツイッターやフェイスブックといった民主党支持のSNS運営企業が、
バイデンに不利な投稿を削除・隠蔽する動きを開始した。これも、これまであま
り問題にされてこなかったSNSの民主党側への不正な政治偏向を暴露すること
になり、トランプを有利にする。

http://original.antiwar.com/?p=2012341099
Trump Orders Russiagate Documents Declassified So What!

http://www.thegatewaypundit.com/2020/10/breaking-joe-biden-subject-federal-criminal-investigation-role-spygate-activities-ukraine/
Joe Biden is the Subject of Federal Criminal Investigation Into His Role in Spygate and Activities in Ukraine

コロナに関しても、WHOが今のタイミングで都市閉鎖が愚策である(感染対策
の効果がなく、経済的なマイナスが大きすぎる)ことを認め始めた。今回の選挙
で、バイデンがコロナの恐怖扇動に乗る姿勢、トランプは逆にコロナ軽視と経済
重視なので、WHOが都市閉鎖を否定し始めたことはトランプを優勢にする。先
日のトランプ自身のコロナ感染(劇)も、コロナを克服したトランプがホワイト
ハウスに帰ってきた時にマスコミの前でマスクを外す演技など、コロナのインチ
キに振り回されて疲れている米国民のウケを狙ったやらせだった可能性がある。

http://www.naturalnews.com/2020-10-07-cnn-watching-trump-remove-mask-on-tv-will-kill-you.html
CNN says watching Trump remove his mask on TV will kill you

http://www.zerohedge.com/political/cnn-analyst-labels-president-trump-biological-terrorist
CNN Analyst Labels President Trump “A Biological Terrorist”

米諜報界(軍産)は、気に入らない大統領を辞めさせる力を持ってきた。冷戦を
終わらせようとしたケネディやニクソンやカーターは、任期途中で殺されたり辞
めさせられたり再選を阻止された。冷戦後、軍産内で力を増したイスラエルに楯
突いたパパブッシュも再選を阻止された。

ビル・クリントンも軍産を抑圧して楯突いたが、彼は金融界を味方につけていた
ので再選できた。それ以降のすべての大統領が、金融バブルの膨張維持に力を注
いできた。リーマン危機は子ブッシュ2期目の終わりに起きた。金融界は軍産の資
金源であり、両者は相互扶助関係だ。軍産の無力化は、ケネディが試みて殺され、
クリントンが途中まで進めたが苦戦した。トランプは、史上最も軍産の無力化に成功
しており、軍産から再選を阻止されにくい。その観点からも、トランプは再選され
る可能性が高い。

“I Was Aghast” – MSM Attacks Trump For Removing Mask On White House Steps http://www.zerohedge.com/political/i-was-aghast-msm-attacks-trump-removing-mask-white-house-steps

この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/201017trump.htm

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝