[2573]急いで、金(きん)を地金(じがね)、現物(げんぶつ)で買いなさい。

副島隆彦 投稿日:2020/06/05 09:52

副島隆彦です。今日は、2020年6月5日(金)です。

この重たい掲示板に、会員たちが、金を買うことの情報を、どんどん載せてくれたいます。これでいいかな、と、私は、思っていました。が、やはり、事態の切迫を受けて、私も書かなければ、と、思い直しました。

私が、背中をドーンと押さないと、まだ踏ん切りがつかない人たちが、たくさんいるようだ。ご自分の人生の判断から、私は、あんまりしつこく、言う(書く)のは、控えたいのだは、そうもいかない。やはり、いよいよ、「金が買えなくなる。急いで買いなさい」と、改めて、私は、言います。

 金(きん)の地金(じがね、ingot インゴットと言う。鋳塊=ちゅうかい=、鋳物のカタマリだ )を、「個人として」、自分のものとして、急いで、買いなさい。あちこちの業者から買いなさい。まだ買えます。
個人と違って、法人=企業 として、金を 会社資金の運用として買っている 人たちは、その危険性を、そのうち説明します。

 従業員を抱えて、厳しい経営をやってきた経営者なのだから、甘い考えは、しないだろうから、知っているだろう、と思うのですが。ところが、案外、そうでない。税理士たちでも、アタマの悪いのがいて、知らないで、お客(顧客)からの真剣で、切実な質問の意味を理解できない税理士たちがいる。かつ、税務署の子分、手先( offshoot オフシュート )そのもの、である税理士が、山ほどいる。日本の税理士の6割は、国家試験を受けて受かって開業している者たち(苦労している。世の中が分かっている人が多い)ではなくて、

 元々バカのくせに、バカだから、かつ、人を虐(いじ))めるが大好きだから、税務署員になんかなるのだが、この国税庁の、やらせのインチキ 内部試験(ほとんど試験ではない)で、税務署を定年退職あるいは、その前に、やめて税理士になっている者たちが、もの凄くたくさんいる。気をつけない。

 こういう連中は、皆さんを、必ず、騙(だま)して食い物に
します。気をつけてください。自分の税理士に、「先生は、試験組ですか、国税上がりですか」と、ズケズケと、聞きなさい。

以下は、会員から来た質問です。 この人は、金(きん)を買うことで、まだ、ためらい=躊躇(ちゅううちょ)している人だ。私からの返事、助言を、そのあとに書きました。

(転載貼り付け始め)

Subject: ゴールド販売停止について
Date: Mon, 1 Jun 2020
From:

副島先生、こんにちは。会員の****です。
 今日、第一商品と田中貴金属のホームページを見たところ、ゴールドの販売ができない旨の記載がありました。
田中貴金属では、2分の1オンスの金貨は在庫がないとのこと。1オンスはまだ買
えるようです。

 先生が、「もうすぐ世界恐慌」で書かれているとおり、相当、現物(げんぶつ)が逼迫しているようですが、これからは、もう、値下がりがもう期待できない、上がる一方と考えてよいでしょうか。

会員の****さまへ
副島隆彦から
2020年6月3日

 ご質問のメールをいただきました。学問道場の会員からの質問には、私は、必ずお返事のメールを書いて来ました。もう、20年間、ずっと、そのようにしています。それと、私の本を、本気で熱心に読んでくれている人たちからの、鋭い質問に対しても、返事のメールを書きます。

 そうです。貴女が、ご心配の通り、もうすぐ、本当に金が買えなくなります。
本当に、貴女に余裕資金があられて、 何とか家族の財産、金融資産を長期で守りたい、と、真剣にお考えなら、急いで決断して、買えるだけの金(きん)を買いなさい。ためらっている場合ではない。

 それでも、私が、このように助言するのは、余裕の資金がある人の場合だけです。あまり蓄(たくわ)えが、無いのに、株とかのバクチばっかりやっていて、そのくせ、おカネに意地穢(きたな)くて、損ばかりしているようケチ臭い投資家には、私は、こういう助言は、しません。

 株よりも、今度は、金だ、と、急に思うような、浅はかな者たちは、滅びればいい。 急に、私、副島隆彦の本を書店で、手に取って、「なんだなんだ、コイツは。金を買え、は正しいが、それ以外のことは、全く、いけ好かない野郎だ」と、私の本に反応するような者たちは、私は、無視します。勝手に滅べばいいのです。

**さんへ。 決して、無理な買い方はしないでください。生活費をつぎ込んで、短期で儲けよう、という考えなら、金(きん)買いは、やめて下さい。買ったら 最低、5年間は、寝かす、という覚悟で、金(きん)の地金を買ってください。

 ご自分の ご家族の覚悟と、同意、説得までが必要です。まわりの人を説得しなければ行けません。

 全国で、今、小資産家(小金持ち)たちが、焦っています。彼らが、これから先の、恐ろしい経済変動で、かならず、国家=政府=行政=役人 の犠牲者にされて、自分の何億円(その中心は、賃貸しアパート、駅そばの商業ビル)の 資産を、国(くに)=政府=役所は、いろいろの税金の形で、必ず、奪い取りに来ます。

 私、副島隆彦の金融の本を、これまで真剣に読んできた人たちだけは、私は、何が何でも、救(たす)けて、救援(きゅうえん)しなければいけない。それ以外の、その他の、カネの亡者(もうじゃ)のような、博奕打ちで、細かいギャンブルが大好きで、カネのことしか考えない、愚か者たちは、私は、救(すく)ようがない。

 目先のちょろっとした、バクチの利益しか考えないような、小(しょう)投資家たちは、私は、もう 見捨てています。  この文を、 貴女からいただいた質問文を使いながら、重たい掲示板に、このあと、私は、載せる、と今、決めました。
 
 私は、今の自分が、今の日本国において、本当の真実を書いて知らせることのできる極めて限られた人間なのだと、、よくよく、分かっています。私は、私の言うこと(書くこと)に注目している人たちから、どのように信頼され、どのように、一縷の望みの、みんなの希望の光なのかを、ひしひしと感じています。そして、このことで、自分自身に向かって、じっと考え込んでいます。 

 甘い考えはすべて、捨てて、厳しい人間になって、これから迫ってくる、恐ろしい未来に向かって、ご自分の資産を、何が何でも守る、その活路を、ご自分で切り開いてください。   副島隆彦拝 

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 このあと、長い新聞記事を、一本だけ貼り付けます。
FT( エフ・ティ。フィナンシャル・タイムズ)という、世界で一番、金融、経済問題(すなわち、経営者とお金持ちの世界)で、権威のある、英国の高級紙の記事です。

 このFTの記事は、タイトルが、まさしく、 「金(きん)、延べ棒が新型コロナの混乱で供給不足に 」である。

 私の近作「もうすぐ 世界恐慌」(徳間書店刊、5月1日発売)の第2章の、P71に、重要な新聞記事を載せて、私が、徹底的に解説しました。 私のこの本を、まだ、読んでいないようなアホは、ここに、只見(ただみ)で、来るな。

 この記事は、WSJ(ウオール・ストリート・ジャーナル。アメリカの一流金融経済紙)の記事で、今年の3月30日の記事だった。 この中味は、今からも、何度か読み返しなさい。「金(きん)の現物(げんぶつ)不足の深刻化を受けて、(ニューヨークの)ウォール街の銀行たちは、カナダ造幣局と、スイス銀行に、救援を求めている。

 ・・・5トンの金地金(きんじがね)を、プラベット・ジェット機で、(高い保険金をかけて)送って貰わないといけない。ところが、カナダもスイスも、それを嫌(いや)がっている。その他」

 という記事だ。本気で、自分の資産保全と考えている人たちにとっては、日本からでも、ゾッとするような内容の記事です。
同じような感じに、日本も現になっている。

 このWSJ の重要記事よりも、一週間早い、3月27日付けで、FTの記事が出ていた。それを、私は、昆虫採集(こんちゅさいしゅう)し損なっていた。重要な記事なので、これを以下に貼り付けます。

(転載貼り付け始め)

◯ [FT] 「金、延べ棒が新型コロナの混乱で供給不足に 」 
By Henry Sanderson in London  
2020年3月23日付 英フィナンシャル・タイムズ

 貴金属業者が世界的な金地金不足の拡大を報告している。新型コロナウイルスの感染拡大が供給を混乱させると同時に需要をかき立てているためだ。ある業者は金を買いに走る投資家をトイレットペーパーに殺到する消費者になぞらえている。

 欧州と米国の個人投資家はこの2週間、世界的な株安と多くの通貨の急落から財産を守る狙いで金銀の延べ棒や硬貨を買いあさった。

 だが、欧州最大規模の金精錬会社は需要急増に応えるのに苦労している。欧州で封鎖が広がっているためだ。バルカンビ、パンプ、アルゴー・ヘレウスは皆、イタリア国境に近いスイスのティチーノ地方に本社を構えている。地元の当局はここ数日で、地域内での生産活動を一時的に停止すると発表した。

■個人の金需要が殺到
 コロナウイルスの経済的影響が深刻化し、投資家が安全資産に殺到すると、金相場は3月9日に1トロイオンス1700ドル超という7年ぶりの高値をつけた。だが、金はその後、売りの嵐にのみ込まれた。一部の投資家が現金を捻出するために保有している金の売却を迫られたためで、金相場は23日午後の取引で約1530ドルまで低下した。

 売りの大半は、金先物市場や、現物資産の裏付けがある金上場投資信託(ETF)市場で起きた。同じ期間に、現物の金地金に対する個人需要は急増している。
小売業者はすでに、金地金が不足し、入荷が最大で15日遅れていると話している。
 ドイツの貴金属小売会社デグサのマルクス・クラール最高経営責任者(CEO)は、金地金と金貨に対する顧客の需要を満たすのに苦労しており、卸売市場に頼ることを余儀なくされたと言う。需要は現在、通常の日の取扱量の5倍にも達している。

「新たな調達先を探すのに創意工夫を凝らしているが、この潮流の原因は、コロナウイルスを阻止するために当局が講じた措置だ。あまりにも予測不能だ」とクラール氏は話している。

 英バーミンガムに本社を構えるブリオンバイポストの創業者であるロブ・ハリデースティーン社長は、この事態は前代未聞だと述べた。「今は基本的に、安全な金庫に在庫を仕入れるや否や、その場で売っている。だが、我々が手に入れられるものは限られている。(編集注、入手が困難になっている)トイレットペーパーと少し似ている」

 英ロンドンの金保管庫は金地金で埋まっているが、そこに収められているのは個人客が買う、大抵1キログラム(約35オンス)以下の小さな延べ棒ではなく、英HSBCや米JPモルガン・チェースのような大手銀行が売買する400オンスの延べ棒だ。
 「欧州と米国では現在、どう頑張っても1キロの延べ棒は見つからないだろう」。金売買のベテラン、ロス・ノーマン氏はこう語る。「かなり異例なことだ」。

■現物価格と市場価格にズレ
 米国の貴金属小売会社アプメックスのケン・ルイスCEOはこの1週間で、「市場のボラティリティー(変動率)が日増しに高まるに従い、商品を調達するのが次第に難しくなってきた」と話している。

 アプメックスは、100万オンス以上の銀地金、2万枚以上の「アメリカン・イーグル金貨」、数千本の金の延べ棒を購入したほか、「多くのパートナー企業や貨幣鋳造所との取引関係を駆使して手に入れられるものを何でも」買ったと言う。

 やはり米国に本社を構える貴金属小売企業のJMブリオンは、顧客の注文が15日間遅れると述べ、注文数量に下限を設けた。

 シンガポールの貴金属小売会社ブリオンスターのアナリスト、ロナン・マンリィ氏によれば、同社は在庫の補充を目指し、プレミアム(上乗せ)を払って顧客から銀貨と金貨を買い戻している。「現物の金市場の価格と、コンピューター画面上で目にする価格との間にズレがある」と同氏は話している。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。上記の記事を、小金持ち(小資産家)たちは、食い入るようにして、何回も真剣に読みなさい。これが、世界の現実です。
 それに対して、あまり金融資産もなく、カネのことなんか自分にはあまり、カンケー(関係)ネーヨ」という、生来のインテリ、読書人たちは、こういう ことは、ほっておいて、自分の知識頭(ちしきあたま)を大事にして下さい。そっちの方が、本当は、貴重なのだ。知識頭がないから、他の人たちは、カネにしがみつく。そうしないと、ヒドいじんせいになっていまうから。おカネさえあれば、それなりに、気持ちよく生きて行けるから。

 学問道場には、この1.小金持ちの会員と、 2.知識インテリ読書人階級の、 大きくは、ふたつの人間(人種)が、いる。
私自身は、2. に所属している。しかし、そんなことばっかり言っても居られない。

 泥臭く、現実的になって、おカネのことを考える、ということの大事さも、2.のインテリ読書人たちも、少しは、本気になった方がいい。

 しかし、「もう、間に合わないよ。そんなこと、今さら、副島センセーに言われたってよ。オレは、貧乏のまま、このまま、気楽に生きるよ。カネの心配なんか、したくもねえ 」という皆さんは、それこそ、そう、私の同志たちだ。 いざというときには、一生に、一度だけ、立ち上がりましょう。いいですね。

副島隆彦拝