[2566]今日で、コロナ事態宣言 が解除(終わり)になる。それなのに世の中はちっとも変わりそうもない。

副島隆彦 投稿日:2020/05/25 17:34

副島隆彦です。今日は2020年5月25日(月)です。

ようやく今日で、東京も、「緊急事態宣言(4月7日から)が解除」される。「宣言の解除」というのは、これで終了。ハイ、もう終わりですよ、の意味だろう。今日の夕方発表で、その瞬間から「解除」だそうだ。よかった、よかった。以下の記事の通り。だが、そううまく行くのか。マスク人間ども が、このまま、たくさん、街に 残り続けるだろう。

 こいつらが、威張ったように歩く。そして、マスクを外して、清々した、と歩く人間 を、この生来の愚鈍(ぐどん)どもが、勝ち誇ったように、差別し続けるようだ。私は、極めて不愉快だ。

(転載貼り付け始め)

◯ 「緊急事態宣言解除」 諮問委が了承  西村担当相「実施する必要なくなった」

2020年5/25(月) 毎日新聞 

 政府は5月25日午前、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「緊急事態宣言」について、継続している北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川の5都道県の解除を、専門家でつくる基本的対処方針等諮問委員会に諮問し、了承された。同日午後の政府対策本部で正式決定すれば、今月末の期限を前に全面解除となる。4月7日に始まった緊急事態宣言は約1カ月半で終了する。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 もう、どうでもいいから、終わらせてくれ。こんな「家の中に引き籠(こ)もり」を、2カ月もやらされたのでは、たまらない。さっさと都市の中心部の お店と喫茶店(カフェ)を開けてくれ。もう、どうでもいいから、お店やデパートを全部開けてくれ。そうしないと、私は、出版社の人と打ち合わせが出来なくて、仕事が出来ない。

 本屋(書店)が、都心の大型書店が、ずっと閉まったままだと、自分の本が売れない。そうなると、私の収入(一冊の本の定価の1割、160円が私の取り分)が減って生活が出来なくなる。そんな自分のことばかりを言うな(書くな)と言われそうだが、自分のことしか分からない。引き籠もり(ヒッキー君)を、1か月以上もやらされると、頭(あたま)がおかしくなる。自分がこうなのだから、きっとみんなもそうだろう、と類推するしかない。

 特に、東京の中心の東京駅や新宿駅が、駅の中全体が、店舗とかすべてに、白いプラスティックの布に、さらにその上から透明のプラスティック(ビニールと長年、私たちの世代は言った)を2重に被(かぶ)せて、それで、封鎖都市(ロックダウン)の感じを、JRが、お役人さま、そのもので、やるもんだから、本当に、不愉快だった。

 どうしてこうも、役人根性の「右へ倣(なら)え」の一律、決まり通りをやられると、本当にゲンナリする。JR各社は「民営化(みんえいか)した、した」と言いながら、
株式の30%は、国土交通大臣、即ち、政府が持っている。立派な国営企業だ。ふざけた、お役人さま企業だ。 さっさと、どうでも、いいからお店を、全部、開けなさい。

 ところが、このあとも、自粛(じしゅく)と言う名の自主隔離(じしゅかくり)は、まだまだ。そこらじゅうで、続きそうだ。ヒステリー女たちが、たくさん、たくさん、いたままだからだ。政府が、恐れているのは、この手のヒステリー国民が、何かをきっかけに騒ぎ出すことだ。

 政府は、この強(こわ)ばった国民の雰囲気が「政府(安倍政権)の転覆(てんぷく)に繋(つな)がりはしないか」と、懼(おそ)れている。自分たちが、国民を脅して、恐怖(ショック・ドクトリン状態)に叩き込んだくせに。
 
 どうせ、このあともマスク人間たちが、うじゃうじゃ、ずっと、たくさん、たくさん、居続けるだろう。もうこうなったら、「他の人と同じ空気を吸うのはイヤだ。他人の吸った空気と自分のを分けて欲しい。私は、私の空気だけを吸いたい」という人間(とくに女)が出てきそうだ。

 こういう人たちが、そのあとも、ずっーっと、いつまでもマスクをし続けるだろうなあ。さらには、「私は、自分の顔を、もう外で他の人たちに見られたくない。他人に顔を晒(さら。エクスポージャー、露出)したくない」という人間が出てくるだろう。国民の一部が、このあとも、ずっと「まだまだ安心できない。危険だ」という態度を取るだろう。私はもう、うんざりだ。

 私の家には、安倍(アベ)マスク2枚も、届かない。他の人から貰(もら)った。私は、ガーゼのマスクが好きだ。これを持病の気管支炎対策でしていて、洗濯する度(たび)に、どんどん小さくなっていって、黄色くなって、傍目(はため)には、とっても見苦しい。でも私は構わない。大きな顔の、口と鼻さえ最小限度に覆(おお)えれば、それでいい。

 国民全員に10万円くれる(配る)、という、あの政府決定は、どうなったのか。私には何の連絡もない。住民票で確認できるだろうに。私のまわりの人たちも貰っていない。

( 2020年5月28日 副島隆彦 加筆。 10万円の 「特別特定給付金申請書在中」
というのが市役所から届いた。まわりの近所のおばさんたちも、届いた、届いた、と立ち話で言っていた。 ふざけた名前だ。「特別、特定」だと。いつもの役人用語だ。この 10万円の、国民への、投げゼニで、黙らせる。
 
 これは、以後、文句を言わせない、”口封じ”、の示談金(じだんきん)のようなものだ。 「あなた、ちゃんと国から、おカネを貰ったでしょう」で黙らせる。 本当は、商工業者たちのが、申請して受け取る、コロナ補償金、救援金 は、一商店で、100万円、ぽっきりなどという(はした)金(がね)ではない。最低でも、数百万円だ。 それは、社員(従業員)の数で決まる。

飲食業でも、食事店 と、居酒屋、飲み屋で違うらしい。どのように違えているのか、分からない。秘密になっている。自民党と役所(管轄する、官僚の縄張りの)業界団体に入っていて、おとなしく言うことを聞く、団体の会員たちには、小さな飲食店でも、数百万円だ。それに対して、業界団体に、逆らって、一匹狼(いっぴきおおかみ)で、やっている、

 チェーン店でもない、駅前通りの、焼きトリ屋のような、最下層の、飲食業は、おそらく、100万円以上は貰えない。 世の中は、そのように、わざと差別して、役人の言うことをきかない人間たちを、こういう時に、徹底的に、痛めつけて、締め上げるように出来ている。

誰か、ルポライターが、こういうことを足で調べて、書くべきだ。せっかくのネット=ウエブ=スマホの時代なのだから。誰も書かないのか。それじゃ、ユーチューバーが、どうのこうのと、威張っていても、何の役にも立たない。みんな。もっと、真実を抉(えぐ)り出せ。副島隆彦、加筆、終わり)

 どうやら、市役所か税務署に行って(押しかけて)、長い列を作って、並んで、「コロナ対策の救援金のおカネを下さい、の申請書」の手続きをした人たちが、優先というか、この人たちだけが、貰えるのではないか。

 ドイツのメルケル政権は、1560億ユーロ(17兆円ぐらい)の救援金の支出を、4月に決めて、その次の週には、国民全員(かな?)の銀行口座に、おカネが振り込まれていた、というから、すごいものだ。ドイツ人というのは、こういうことはきちんと、さっさとやる。
 アメリカ人の年金生活者の老人たちや、貧困層、それから黒人たちにも、どんどん、政府(米財務省)の小切手が届いているそうだ。そうしないと、アメリカの貧困層は、暴れ出して、必ず、スーパーマーケットで食糧暴動を起こす。

 日本も、おそらく商工業者(主に商店主たち)を中心に、政府は、どんどん、おそらく、1店舗あたり100万円ぐらいを、払っているのだ。みんな黙っているから、世の中に伝わらない。このことを書く、新聞記事が全く出ない。

 「政府は、こんな、コロナ騒ぎの、他のインフルエンザと全く同じ、あるいはそれ以下の致死率の、大騒ぎは、急いで止めるべきだ」と書いたジャーナリスト、新聞記者、評論家が、誰1人いなかった。私は3月から「こんなバカ騒ぎはするべきでない」と、ここの重たい掲示板に書いた。

 商工業者には、すでにコロナ対策費から、おそらく数百万円ずつが出ている。中堅の企業なら、数千万円が出ている。それは、商工会議所や商工会とか、業界団体に所属しているお店の経営者たちに対してだろう。 あるいは、農協系の組合とかにもだ。こういうことは、新聞記事に全くならない。おカネをいくら政府が、国民に、“ 掴(つか)みガネ ”で払ったかは、記事にしないのだ。 大企業に対しては、法人税の減税の形で、数千万円から数億円ずつが、戻し税の形で、払われる。

本当の貧困層(貧しい人たち)は、共産党と公明党(創価学会)の市会議員たちが、必ず、全国にいるから、その人たちを通して、県庁レベルとか、市役所、町役場 が、それぞれの自治体で、職員たちを使って、救援金を配っているだろう。

 ところが、こういう組織、団体に入っていない、ホントに所属する、助けてくれる団体に縁の無い、無党派層の、貧しい人たちと、学生とかが、バイト切り、パート切りに遭(あ)って、大変なことになっている。親が貧しい学生は、都会に出てきても、バイト収入を断たれたので、どうやら、大学の新入生の2割ぐらいが、中退しなければいけなくなっている、という。文科省が、きっと、そういう学生たちのために、動いているだろう。そういう新聞記事が、まったく出ない。
なんでなんだろう、この国は。ホントに、言論人がしっかりしない、衰退国家だ。

 なぜ私が、このような推測をするか、というと、私が9年前に、福島で、いろいろと目撃したからだ。
 福島第1原発の原子炉爆発、放射能漏れ(2011年3月12日) のあと、私はすぐに、現地に行って、じっと見ていた。そうしたら、商工会議所とかの会員の経営者に対して、1億円とか、2億円の迷惑料=賠償金=復興支援金が、密かに払われていたからだ。

 農家に対しても、一戸あたり数千万円の賠償金が、東電から支払われていた。私は、それとなく、じっと、そのことを観察していた。どこにも地元の「福島新報」にも、そういうカネのことは書かれていない。遠く離れた会津(あいづ)の観光業界の土産物屋(みやげものや)とか一般の企業にまで、そういう数千万円の賠償金が、払われていた。それが、自民党政治というものだ。それ以外の、いろいろの援助金が、地元に落ちた。

 それで、多くの男たちが、パチンコ屋に入り浸り、ソープランドに行った。外車屋のディーラーが、たくさん出来て、羽振りのいい者たちから、東電からの迷惑料、補償金で、高級外車を乗り回す者たちが出た。

 それでは、ふつうの福島県民は、いくら貰ったか。1人あたり、子供(小学生とか)は、30万円だった。大人は、確か20万円だった。1回、ぽっきりだった。表面上は。それは福島原発から20キロ圏外の住民たちにだ。20キロ圏内は、また別のそれぞれの生活保障と賠償金が有っただろう。

ところが、あの大津波の被害で、家も壊れ、死人が出た人たちには、「これは自然災害ですから」と、数百万円の「お見舞い金」しか出なかった。自然災害の被害に対しては、火事の延焼、類焼などもそうだが、1円も出ないのが法律だ。その出火に、故意または重過失(じゅうかしつ)がなければ。

 私は、福島の現地の活動本部に居て、その他に、今、思い出すこととして、脇の道路を、大きな10トントラックで、それには、横っ腹に、十勝(とか)とか日高(ひだか)と書いてあったが、そこからやってきた、和牛(わぎゅう)の畜産農家、業者の、トラックだろう、それに、地元の福島の飯館の有名な和牛たちを、積んで、北海道に運んでゆくトラックの列だった。

 国道沿いだったから、私は、目撃した。福島の和牛を、そうやって、北海道に持っていって、十勝和牛、日高和牛として、屠殺(トサツ。肉食加工)して市場に出して、日本人がみんなで食べてしまったのだ。

 福島の放射能で汚染された牛肉を食べるのはイヤだ、というヒステリー国民が、当時は、山ほどいた(おそらく、人口1.2億人の3割の3千万人ぐらい)。2011年の6月のことだ。

 「3・11」の大地震、大津波から、まだ、3カ月しか経(た)っていなかった。その他、私、副島隆彦が、現地で、現場で目撃した多くの事実がある。私は、このことを書いたのは、今が初めてだ。私には、もの書き、言論人としての、深い執念と、人よりも数十倍強い眼力(がんりき)がある。

 私が、ピンと来て気づいてしまったことは、必ず書いて後世に残す。私は、「大きな枠組みの中の、真実を表に出す。書いて、暴(あば)いて、公表して、皆の公共の知恵、知識とする」ということを、自分の一生の定款にしている。

 それだから、今度の、コロナバカ騒ぎも、かならず書いて残す(遺す)。私は、この1か月、「狂人日記」という原稿を書いていた。毎日、毎日が、不愉快のまま、自分の身近で起きた 不祥事(ふしょうじ)、弟子たちのトラブル のことも有り、極めて、不快のまま、ブツブツと書いて来た。 

 それが、どうやったら、商業出版物の枠の中に収まって、本になるか、分からない。 本のモチーフ (motive モウティブ、動機、主要動因)は、「私は、自分が狂人になったようになった。だが、私が狂人なのか、まわりの皆が狂人で、集団発狂しているのか、分からないではないか」である。
ヨーロッパの世紀末(19世紀末)の オーストリアの帝都、ウイーンに集まった、ウイーン学団(オーストリア学派とも言う)と呼ばれる、物理学者、数学者たちを中心とした、

「もう、ヨーロッパ人は、文明の先行きを失って、狂うしかない。もう人類は、その終わりにまで来てしまった」という知識人たちの苦しみだった。その文学の代表が、カフカ、フランツ・カフカだった。「城」「化身」の作家だ。

 狂うしかない、ところまで、あの時、ヨーロッパで一番優れた人々が、追い詰められた。
 あの課題の突き詰め方と、今は、また似てきた。だが、どうせ人間(人類)は、このあとも、しぶとく生きてゆく。本当に生き苦しい人間は、自分から自死(じし。自殺とは限らない。衰弱死もある)してゆくだろう。

 私たちは、そういう時代に突入した。だから、私は、何とか、すっトボケてでも、自分の「狂人日記」を出したい。でも、どうやって、何を書くことがあるのか? いや、書いて遺す必要がある。

 誰か1人でいいから、この2020年の2月、3月、4月、5月の、コロナ・バカ騒ぎの、人間の群れの、愚か極まりなかった恐慌(きょうこう)状態を、書いて、あとに残さないといけない。 そのように、私は、今、思っている。

 私は、これから「今日のぼやき」の方に、「(コロナ問題で)米中、どちらに軍配(があがるか)? WHO総会で習近平(がオンライン)スピーチをした。トランプ(はWHOに)警告(の)書簡(を出した)」という、5月22日付けの、遠藤誉(えんどいほまれ)女史(80歳過ぎ。中国人知識人と同じ脳をした優れた日本人)の評論文を載せて、それに、私、副島隆彦の論評を加えた文を、書いて載せるつもりだ。待っていてください。

 このあと、以下に載せるのは、再び、世界のこれからの通信規格の5G(ファイブ・ジー。スマホの第5世代システム )を握っている、中国のファーウエイ(本当は、ホアウエイ Huawei )社の、最新の問題の記事だ。コロナ騒ぎは、終わったら、また、米中の5Gの通信戦争が、ヨーロッパ、世界各国を巻き込んで、表明に躍(おど)り出て来る。

以下に、2本の新聞記事を載せる。

◯「 カナダ首相、中国を批判 「司法の独立理解しない」 」
2020年5/22(金)   AFP=時事通信

◯「 ファーウェイCFO孟晩舟の逮捕後に、中国ですぐに拘束されて1年、カナダ人2人の閉ざされた生活 」  2019年12月10日 AFP


*カナダの裁判所に出廷するため、足首にGPSを装着した姿でバンクーバーの自宅を出発する中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO)の孟晩舟被告(2019年9月30日撮影)。(c)Don MacKinnon / AFP

のふたつだ。 これらの記事を、読んで貰(もら)う前に、私、副島隆彦の評価、評論、これらの記事に対する判断を、さっさと書く。そして、今日は、終わりとする。

副島隆彦注記。 今から1年半前の、2018年12月10日に、このカナダ人の 写真で見るとおり、ハンサムでかっこいい、ふたりのカナダ人が中国で捕まった。彼らの逮捕は、そのわずか9日前の、ホアウエイの、創業者の娘(長女)で、副会長(財務担当最高責任者、CFO)の孟晩舟(もうばんしゅう)女史のカナダ政府による拘束への報復であった。

ふたりが、北京で中国の国家安全部(アメリカのCIAと同格)に捕まったときに、私は、「いかにも、このふたりは、カナダの 「007」ジェームズ・ボンドだ。国家情報部員(インテリジェンズ・オフィサー)だ」と、書いた。そのとおりのことが、こうして この事態が、今も続いている。 


*カナダ・バンクーバーで、中国で拘束されたマイケル・コブリグ氏とマイケル・スペーバー氏の写真を掲げ、両氏の解放を訴える支援者(2019年5月8日撮影)。(c)Jason Redmond / AFP

 国家による、自国の利益のための、情報戦争の最先端での動きだ。 それが、こうして、あからさまにに見える。これは、いいことだ。

カナダ首相の、若い48歳の ジャスティン・トルドーが、困り果てたように、「中国は、(近代ヨーロッパで確立した)政治(行政権)からの司法権の独立、というものを分かっていない」と、5月22日付けで公表した。後掲する。 

トルドーにしてみれば、自分が、いかにも、アメリカの子分、属国(ぞっこく)に成り下がって、アメリカの言いなりで、カナダの政治警察( 国境警備隊。ロイヤル・カナディアン・マウンテッドポリス(騎馬警察隊))に 孟晩舟を、バンクーバーで捕まえさせた、愚かな判断を、今、恥じている。

あのとき、中国大使をして北京にいた、カナダ人の外交官は、「本国政府は、まったく愚かなことをした。カナダは、アメリカの言いなりだ。このことが世界中に露見した。実に情けない」と、怒って記者会見して、即座に辞任した。この気骨のあるカナダ人外交官を、将来、中国政府は、おおいに信用して、きっと、この外交官が、やがてカナダの外相になるだろう。世界は、そのように動いてゆくのだ。 

ボンボンで 考えが足りない、トルドー首相は、いかにも以下の記事で、実は、猫なで声で、表面の強そうな態度とは、まったく逆で、中国に対して卑屈になって、自分の方から言い寄っているのだ。カナダの方から、中国に擦り寄って連絡を取っている、ということだ。 

「もうすぐ孟晩舟を、中国に返すから、うちの2人もよろしくね」と、中国に打診して取引すなわち、今流行(はやり)の、「世紀(せいき)の双方の重要スパイの交換。国家人質(ひとじち)交換」(最近の映画に数本有る) のセレモニーをやっているのだ。そして、カナダと中国の関係改善を計る。そのように、後掲する記事を、読まなければいけない。

(転載貼り付け始め)

◯「 カナダ首相、中国を批判 「司法の独立理解しない」 」

2020年5/22(金)   AFP=時事通信


*カナダ・オタワの国会議事堂に到着したジャスティン・トルドー首相(2020年5月21日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】 カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は、5月21日、中国におけるカナダ人2人の拘束と、カナダにおける中国企業幹部の逮捕を中国側が結び付けて考えていることは、中国が独立した司法の意味を理解していないことを意味すると述べて、中国を批判した。

中国は2018年12月、元外交官のマイケル・コブリグ(Michael Kovrig)氏と、実業家マイケル・スペーバー(Michael Spavor)氏を拘束。  この9日前に、米国の要請を受けたカナダ当局が、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)をバンクーバー(Vancouver)で逮捕していた。  

トルドー首相は「われわれは当初から、中国当局が両件を結び付ける様子を見てきた」と指摘。 「カナダには、政治家らの介入やじゅうりんがなくとも機能する、独立した司法制度がある。同じようにいかない中国は、それを理解していないようだ」と述べた。  

トルドー氏は、中国による両件の関連付けを「憂慮する」と述べるとともに、拘束されている2人の解放に向け圧力をかけ続けていくと明言した。  
両件をめぐり、カナダは中国の「恣意(しい)的な拘束」と人質外交を非難し、中国は貿易制裁などでこれに応酬。両国関係は過去最悪の危機を迎えている。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。そして、もう一本の記事を載せる。孟晩舟(もうばんしゅう)の近況である。 カナダのバンクーバーのお屋敷に自宅nankin のようになっているが、外を出歩いていいようだ。その時に、足に、逃げられないように、犬の首輪のような、GPSの発信器を、カナダの裁判所から、付けられている。
その、日本人には、まだ見慣れない、珍しい、しかし、アメリカでは、主に、経済犯罪(けいざんがんざい)の容疑者たちが、(粗暴犯ではないので、周囲に危険は無い。逃亡防止だ )付けられている足輪(あしわ)だ。副島隆彦注記終わり。

◯「 ファーウェイCFO逮捕後に中国で拘束されて1年、カナダ人2人の閉ざされた生活 」

  2019年12月10日 AFP

 カナダ人2人が、中国で身柄を拘束されてから10日で1年となる。拘束は中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の最高財務責任者(CFO)孟晩舟(Meng Wanzhou)被告の逮捕に対する報復行為とみられており、2人は弁護士をつけることもできず、家族に面会できない状態が続いている。

 元外交官で独立系シンクタンク「国際危機グループ(International Crisis Group、ICG)」に勤めていたマイケル・コブリグ(Michael Kovrig)氏と、中国を拠点とする実業家で北朝鮮旅行の手配をしていたマイケル・スペーバー(Michael Spavor)氏が拘束されたのは、孟被告が逮捕されたわずか9日後のことだった。

 孟被告は、ファーウェイ創業者の任正非(にんせいひ Ren Zhengfei)最高経営責任者(CEO)の娘で、昨年12月1日に米国の要請を受けたカナダ当局によりバンクーバー(Vancouver)の空港で身柄を拘束された。米国は、対イラン制裁に違反したとして孟被告の身柄引き渡しを要求しており、一方の孟被告は弁護団を雇い、法廷で徹底抗戦する構えを示している。
 中国政府は孟被告の釈放を繰り返し要求し、カナダ政府はカナダ国民を恣意(しい)的に拘束したとして非難している。

 孟被告とコブリグ・スペーバー両氏が置かれた状況は対照的だ。
 孟被告は、保釈中は足首に監視装置を装着することが義務付けられてはいるものの、バンクーバーの自宅で読書をしたり絵を描いたりして過ごしている。

 逮捕から1年の節目に支援者らに送った公開書簡には、こう書かれていた。「今は、時間がゆっくり流れているように感じます」「あまりにもゆっくり流れているため、本を最初から最後まで読めるほどです」「ささいなことを同僚と話し合ったり、油絵を丁寧に完成させたりする時間も取れます」

 父親の任(にん)氏は米CNNテレビで、孟被告の母親や夫が会いに行っている他、「苦しんでいる」娘と自分も連絡を取り合っていると話した。

2人の運命は孟被告の審理次第
 一方、海の向こう側で拘束されているコブリグ氏とスペーバー氏に対する尋問は何時間にも及び、拘束後、最初の6か月は就寝時にも照明をつけられたままだったと関係筋は伝えている。面会が許されているのは領事のみで、1回当たり30分だという。

 カナダの元中国大使ギー・サンジャック(Guy Saint-Jacques)氏によると、コブリグ氏は北京にある拘置所の1部屋で約20人と共に、スペーバー氏は遼寧(Liaoning)省丹東(Dandong)で18人と共に収容されている。外に出られるのは1日15分だけだ。
 家族からの写真やメッセージは大使館職員が大声で読み上げてから、中国当局に手渡される。だが、それをコブリグ氏とスペーバー氏が受け取っているかは不明だ。コブリグ氏については逮捕から1週間は、本の差し入れさえ拒否されていた。

 両氏は国家機密窃取の容疑をかけられているが、正式に起訴はされていない。
 専門家によると、コブリグ氏とスペーバー氏の運命は孟被告の今後の処遇次第だという。孟被告の審理は1月に開始する予定だ。(c)AFP/Laurent Thomet and Eva Xiao

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝