[2561]『ああ言えば上祐』氏を久しぶりに見た

片岡裕晴( 投稿日:2020/05/21 11:09

去る5月15日、東京の中野で開かれたトークショウで『ああ言えば上祐』の上祐史浩(じょうゆう ふみひろ)氏とN国党党首立花孝志が対談している動画をユーチュブで見た。

オウム時代の彼の言動やオウムに対する偏見を出来るだけ捨てて、久しぶり(20数年ぶり)に聞いた上祐史浩氏の話は、大変面白く知的刺激を沢山受けた。そして、公平に見て非常に鋭い知性の持ち主で、説得力のある話が出来る人との印象を私は持ちました。

動画を観ると、対談は中野の小さなイベントハウスで行われたらしく、20人程度の小人数の観客と4人の論客+司会者で2時間弱行われた。(立花孝志エンタメチャンネルで視聴できる)
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https://www.youtube.com/watch?v=vzsZhfsv27k

「洗脳とマインドコントロール」をテーマに対談が始まった冒頭、司会者が「会場のお客様の中で今までマインドコントロールされた事があるという方は挙手をお願いします」とアンケートを取ると2~3名の人が手を挙げた。

その後、洗脳とマインドコントロールの違いなどについて、4人の論客が自論を展開するのだが、その中で上祐が「マインドコントロールは教育やコマーシャルと(科学的には)本質的違いはなく、統一教会によるマインドコントロール被害の裁判においても、損害賠償の請求は認められないという判決が出ている。先ほどのアンケートで手を挙げた方のように、自分はマインドコントロールされたと自覚している人は(実は)マインドコントロールされていなくて、手を上げなかった(大半の人)は(実は)マインドコントロールされていると言えるのではないか」と発言すると会場には大きな頷(うなず)きの空気が広がった。

もう一つ興味を引いたのは「麻原彰晃がなぜ90年代に出現したのか問題」について、麻原の出現以前にマスコミや出版界において、「ハルマゲドン」や「トワイライトゾーン」の概念が広められていて、雑誌『ムー』や『週刊プレイボーイ』などのサブカルチャーで「ノストラダムスの大予言」「麻原彰晃の浮遊写真」などがばらまかれることで、予め十分な下地(救世主が出現するための準備)が出来ていた。そこに麻原彰晃が(上祐の言葉によれば)「恥ずかしげもなく、それは自分だと宣言する狂気が麻原にはあった」という発言が印象に残った。

この話は、今の状況(テレビで毎日、毎日、毎日、コロナのニュースが流されている)を考えるとき大変興味深く聞いた。

この学問道場の会員の大多数は、すでに副島先生の著書、『属国・日本論』『人類の月面着陸はなかったろう論』により、1945年以来、日本がアメリカの属国(巧妙な政策・・・学校教育やNHKをはじめとするマスコミによる世論誘導・・・により原住民が植民地支配されていることにすら気が付かない実に洗練された植民地政策)であり、アポロ11号のニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン飛行士の二人のアメリカ人が月面を歩いた物語はウソだと知っている。

私自身の経験を語ると、50歳代で副島先生のこの二冊の本に出会い、徐々に目から鱗が落ちてマインドコントロールから自由になり、少なからず真実が見えてきたと思う。

映画『ファースト・マン』(2018年)は月面着陸50周年を記念して作られた。この作品ではなぜアメリカが1969年に月世界にアメリカ人を送り込まなければならなかったのかという国際政治上の背景を詳しく説明している。とても人類の輝かしい記録を称賛する雰囲気ではなく、全体がダークトーンで包まれた作品であった。

以外だったのは宇宙飛行士の訓練基地のトイレが予想外に粗末で汚かったこと、ランデブー実験のジェミニ宇宙船の操縦室にハエが一匹迷い込んでいて、それをアームストロングが手で叩き落そうとするシーン、宇宙空間に突入したジェミニの操縦室が激しい振動に見舞われて今にも空中分解してしまうのではないかと思う様な恐怖を感じるシーンが描写されていて印象に残った。

トランプ大統領はいち早く、ツイッターで「私はこの映画を観ない」と表明した。

話を戻すと、トークショーはコロナ騒動やパンデミックの話題に移り、伝染病の流行と覇権の移動の関係、ガイアの法則、800年周期で文明の中心が東西に移動する説など、興味深い展開をした。

さらに続いて、7月5日投開票の都知事選挙はコロナ騒動にどう対応するかが、誰が当選するかの決め手になるだろうという点では全員が一致していたように思う。公示日の6月18日に自粛要請がどのように扱われているかが一つのポイントになるだろう。経済活動をどのように再開していくのか、その扱いによっては小池現都知事の明暗を決めるだろう。

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5月18日発売の『東スポ』に「堀江貴文、都知事選出馬の可能性」という記事が載った。翌19日には堀江貴文の著書『東京改造計画』が5月30日に発売されると発表された。
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https://www.amazon.co.jp/s?k=東京改造計画

サブタイトルに『コロナ時代の新しい首都のカタチ』とあり、選挙公約そのものだろう。

この7月の都知事選挙と来年秋までに行われる衆議院議員選挙で政局は大きく動き、政界再編成が間違いなく起こるであろうと私は思う。

都知事選は小池(テレビ)VS.ホリエモン(ネット)の構図になるだろう。

(2020年5月21日投稿)