[2519]岩田健太郎医師 の『新型コロナウイルスの真実』が発売された。

田中進二郎 投稿日:2020/04/12 18:53

神戸大の感染医学の教授の岩田健太郎医師が書いた『新型コロナウイルスの真実』について
  田中進二郎 筆

『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)が、今週、出版されました。みんな買って読んで
ください。↓
https://www.amazon.co.jp/新型コロナウイルスの真実-ベスト新書-岩田健太郎/dp/4584126100

 この本は、大変平易な文章で書かれており、岩田健太郎医師の、この新型コロナウイルスについての見解を、誰でも理解できるようになっています。岩田健太郎氏は以下にまとめてあるように、今年2月に起こったクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号でのコロナウイルス集団感染の現場に、単身乗り込んでいって、その実態をYouTube動画で告発しました。その動画は数日間で150万回以上見られたあと、削除されました。

 ただ、岩田医師は本書の中で、ダイヤモンド・プリンセス号でのことをぼかし気味に書いている。クルーズ船から彼をつまみ出したのは誰か、を明言していません。やはり、新型コロナウイルス問題については、医師たちが本当のことをいうと追放されてしまうという現実がある。岩田医師はこの一件のあと、「学会の感染対策のガイドラインのメンバーから露骨に外された」(↑のP124)ようだ。

 日本では、厚生労働省に同調しない医師は閉め出されるが、海外ではダイヤモンド・プリンセス号の対応は完全に失敗した、というのがすでに定まった評価だ。それを厚生労働省は、人員を総動員してやるだけのことをやったのだから、間違っているはずはない、と今でも全く反省していない。これで、日本の国際的な信用が落ちてしまった、と岩田医師は批判している。

 岩田医師がいう、厚生労働省の全体主義的な「もうみんなで決めたことだから逆らうな」という風潮(同調圧力)は、安倍首相の緊急事態宣言以降、明らかにより強まっている。あらゆる職場で、同調圧力がかけられて、。日々ころころ変わる自粛要請に従うだけの奴隷が、状況に合わせて右顧左眄(うこさべん)しながら、右往左往しながら、より過酷な労働を強いられている。朝令暮改だから、どこにも筋道立ったものはない。すべて矛盾している。まともに従っていると、国民は頭がおかしくなるだろう。
 だから、そこから少しでも、脱出して冷静沈着であることが必要なのだ。そうした個人の努力の一助にこの本はなるだろう。

 以下に、岩田健太郎医師が、厚労省の検疫対応のずさんさを告発した一件の関連記事をのせます。
なお、副島隆彦先生のこの件についてのまとめの文章をお借りさせていただきます。
(副島先生 許可をいただきありがとうございます)

(リテラ誌から記事を引用)

 ◯ 感染症専門家・岩田教授をクルーズ船から追い出したのは、橋本岳・厚労副大臣
だった! ずさんな体制による船内感染拡大を隠蔽
https://lite-ra.com/2020/02/post-5265.html

 2020.02.19 感染症専門家・岩田教授をクルーズ船から追い出したのは、橋本岳・厚
労副大臣 リテラ

 YouTubeでダイヤモンド・プリンセス号の感染症対応を告発する岩田教授
 意味のない水際対策、検査・治療体制確立の大幅な遅れ、現場での混乱とパニック
を誘発する方針、患者への経済支援ゼロ、自己責任押しつけなど、安倍政権の新型コ
ロナ対応の酷さが次々に明らかになっているが、今度は、クルーズ船「ダイヤモン
ド・プリンセス」の信じられないひどい実態が明らかになった。

 ダイヤモンド・プリンセス号の船内に入った神戸大学病院感染症内科の教授、岩田
健太郎氏が、その衝撃的な実態とずさんな感染症対応をYouTubeに投稿した動画で告
発。大きな問題になっているのだ。しかも、岩田氏によると、感染症対策の改善を提
言しても、「厚労省トップ」は聞く耳を持たず、わずか1日で追い出されてしまった
のだという。

 そして、岩田氏のアドバイスに聞く耳を持たず、岩田氏を追い出した「厚労省トッ
プ」というのは、なんと自民党の橋本岳・厚労副大臣だったことも判明した。

 まずは改めて岩田氏の告発を紹介しよう。岩田氏自身は20年以上、感染症の臨床治
療や研究に従事し、感染症関係の著作も多数ある専門家。エボラ出血熱、SARSなどの
ときはアフリカや中国の医療現場にも出かけ、対策に取り組んできた。しかも、今回
の新型コロナでも、パニックを煽るメディア報道とは一線を画し、冷静な意見を語っ
ている。

 ところが、そんな岩田氏がダイヤモンド・プリンセスの船内を目の当たりにして
語ったのは、「エボラのときのアフリカやSARSのときの中国よりひどい」「心の底か
ら怖いと思った」という衝撃的な表現だった。

「それはもうひどいものでした。もうこの仕事20年以上やってですね、アフリカのエ
ボラとか中国のSARSとか色んな感染症と立ち向かってきました」
「アフリカに居ても中国に居ても怖くなかったわけですが、ダイアモンドプリンセス
の中はものすごい悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました。これはもうCOVID-19
に感染してもしょうがないんじゃないかと本気で思いました」
「もう……これは、あの……大変なことでアフリカや中国なんかに比べても全然ひど
い感染対策をしている。シエラレオネなんかのほうがよっぽどマシでした」

 岩田氏がなぜ恐怖を感じたかと言うと、船内で感染症拡大の対策がまったくとられ
ていなかったからだ。岩田氏によると、ウイルス医療の現場では、ウイルスがまった
くないグリーンゾーンとウイルスがいるかもしれないレッドゾーンをきちっと分け
て、レッドゾーンでは完全にPPEという防護服をつけ、グリーンゾーンでは何もしな
くていいと取り決め。医療関係者やスタッフへの感染拡大を防ぐのが常識なのだとい
う。

 ところが、ダイヤモンド・プリンセスでは「グリーンもレッドもグチャグチャに
なっていて、どこが危なくてどこが危なくないのかまったく区別かつかない」状態
だった。岩田氏はこんな衝撃的なエピソードも明かした。
「もうどこの手すりと、どこの絨毯、どこにウイルスがいるのかさっぱりわからない
状態でいろんな人がアドホックにPPE (Personal Protective Equipment の略 
個人防護具) をつけたり手袋をはめたり、マスクをつけてい
たり、つけなかったりするわけです」
「で、クルーの方もN95(医療マスクのこと)をつけていたりつけなかったり、ある
いは熱のある方が自分の部屋から出て歩いて行って医務室に行ったりするっていうの
が、通常でおこなわれているということです」

「検疫所の方と一緒に歩いていて、ヒュッと患者さんとすれ違ったりするわけです。
『あ!いま、患者さんとすれ違っちゃう!』と、笑顔で検疫所の職員が言っているわ
けです。我々的には超非常識なこと平気でみなさんやってて、みんなそれについて何
も思っていないと。訊いたら、そもそも常駐してるプロの感染対策の専門家が一人も
いない」

「私が聞いた限りでは、DMAT(Disaster Medical Assistance Teamの略 災害派
遣医療チーム)の職員それから厚労省の方、検疫官の方がPCR陽性になったという話
は聞いてたんですけど、それはもうむべなるかなと思いました」
「中の方に聞いたら『いやー、我々もこれ自分たちも感染するなと思ってますよ』と
いうふうに言われてびっくりしたわけです」

 岩田氏がこうした状況に危機感を抱いたのは、たんに医療チームやスタッフの身の
安全を心配してのことではない。医療従事者やスタッフが感染すると、彼らが媒介に
なって感染拡大を誘発するからだ。
「彼ら医療従事者ですから、帰ると自分たちの病院で仕事するわけで、今度はそこか
らまた院内感染が広がってしまいかねない」

 しかも、この船内のずさんな体制には明らかな原因があった。ダイヤモンド・プリ
ンセスに感染症対策の専門家は常駐しておらず、何の知識もない厚労省の役人たちが
統一したルールもないまま、いきあたりばったりでやっていただけだったのである。
「まさかここまでひどいとは思ってなくて、もうちょっとちゃんと専門家が入って専
門家が責任を取って、リーダーシップを取って、ちゃんと感染対策についてのルール
を決めて、やってるんだろうと思ったんですけど、まったくそんなことはないわけで
す。もうとんでもないことなわけです」

■厚労省トップに提言するも聞く耳持つ気なし、「なんでお前がこんなとこにいるん
だ」
 本サイトはかなり早い段階から、クルーズ船での隔離とずさんな対応を指摘し、
「船内感染を拡大させるだけだ」と批判してきたが、実態は予想以上、戦慄すべきひ
どさだったというわけだ。

 しかし、岩田氏はダイヤモンド・プリンセスの内情を暴露するために、船内に入っ
たわけではない。こうした問題を船内できちんと指摘し、改善するよう、DMAT(災害
派遣医療チーム)や厚労省幹部に提案していた。

 そもそも、岩田氏がダイヤモンド・プリンセスに乗船しようとしたのは、前から感
染症対策がうまくいっていないんじゃないかという懸念を持っていたところに、船内
にいる人間から「怖い」と、「感染が広がっていくんじゃないか」という助けを求め
るメッセージをもらったためだった。そこで、厚労省の知人と交渉し、DMATの一員、
臨時の検疫官として入ることになった。

 そして、初日にここまで書いてきたような状況を把握し、感染症対策の改善を船内
にいる「厚労省のトップ」に相談。夕方のDMATのカンファレンスでも提言したいと申
し出ていた。

 ところが、岩田氏によるとその「厚労省のトップ」は、「ものすごく嫌な顔され
て、聞く耳持つ気ない」「なんでお前がこんなとこにいるんだ」「なんでお前がそん
なこと言うんだ」という態度。そして、いきなり、たった1日で、ダイヤモンド・プ
リンセスを追い出されてしまったのである。

 岩田氏は、同じくYouTube動画のなかでこう証言している。
「突如として夕方5時ぐらいに電話がかかってきて『お前は出ていきなさい』と検疫
の許可は与えない、まあ、臨時の検疫官として入ってたんですけど、その許可を取り
消すということで資格を取られて」

「とにかく岩田に対してすごいムカついた人がいると、誰とは言えないけどムカつい
たと、だからもうお前はもう出ていくしかないんだって話をされました」

 なんとせっかく感染症の専門家が建設的な提案をしたと言うのに、提案を受けた
「厚労省トップ」は聞く耳を持たず、逆に「ムカついた」という理由で追い出してし
まったのである。

 ■岩田教授を追い出した橋本岳厚労副大臣は厚労省のデータ捏造問題でも暴言と恫喝
 乗客やスタッフの健康を無視した硬直した官僚的対応に呆れるしかないが、この岩
田氏を追い出した「厚労省トップ」の正体が程なく明らかになった。自民党所属の橋
本岳・厚労副大臣が岩田氏のYouTube動画に対して、こんな反論をツイートしたの
だ。

〈なお昨日、私の預かり知らぬところで、ある医師が検疫中の船内に立ち入られると
いう事案がありました。事後に拝見したご本人の動画によると、ご本人の希望により
あちこち頼ったあげくに厚生労働省の者が適当な理由をつけて許したとの由ですが、
現場責任者としての私は承知しておりませんでした。〉

〈お見掛けした際に私からご挨拶をし、ご用向きを伺ったものの明確なご返事がな
く、よって丁寧に船舶からご退去をいただきました。多少表情は冷たかったかもしれ
ません。専門家ともあろう方が、そのようなルートで検疫中の船舶に侵入されるとい
うのは、正直驚きを禁じ得ません。〉

〈ただの感染症蔓延地域ではないのです。本件は厚生労働省本省に伝え、なぜこのよ
うな事案が発生したか確認を求めています。〉

 橋本副大臣は岩田氏の建設的な提案に一顧だにしなかったばかりか、岩田氏が自分
のあずかり知らぬところで船内に入ったことに激怒し、それだけを理由に追放してし
まったのである。しかも、許可を得て臨時検疫官として船内に入っている岩田氏のこ
とを「船舶に侵入」よばわりする始末だった。

 実は、橋本副大臣は橋本龍太郎首相の次男だが、その傲慢な“俺様”ぶりは永田町
でも有名。「働き方改革」法案をめぐる厚労省のデータ捏造問題でも、精緻に検証し
てデータの捏造を指摘した上西充子法政大学教授に対して、フェイスブックで「噴飯
もの」などと攻撃し、謝罪に追い込まれている。

 今回も同様だ。実は、ダイヤモンド・プリンセスの混乱と感染拡大についても、現場
で指揮をとっている橋本副大臣や厚労省の硬直した姿勢に原因があるとの声が聞こえ
ていた。
 しかし、橋本副大臣はそのことを明らかにされたくないため、貴重な提言に耳を一
切貸さず、逆に“部外者”である岩田氏を追い出し、YouTube動画に対してあんなヒ
ステリックな反応を示したのだ。ようするに、橋本副大臣らは船内の混乱と感染拡大
をなかったことにするため、事実や情報を隠蔽しようとしているのだ。

 しかし、この姿勢は、橋本副大臣だけでなく、安倍政権の新型コロナ対応全体に共
通する問題だ。何の効果もなかった水際作戦を自画自賛し、実際はすぐに検査体制が
敷けるのに、虚偽の理由をもちだして検査を限定し、まるで国内感染者を低く見せた
いのかと言いたくなるような工作にいそしむ。

 岩田氏はYouTube動画のなかで、こと感染症については、SARSのときの中国より情
報公開ができていないとしたうえ、今回、YouTubeでの告発に至った理由をこう語っ
ていた。

「このことを日本のみなさん、あるいは世界のみなさんが知らぬままになっていて、
とくに外国のみなさんなんかはそうやって、かえって悪いマネジメントでずっとク
ルーズの中で感染のリスクに耐えなきゃいけなかったということですね。やはりこれ
は、日本の失敗なわけですけど、それを隠すともっと失敗なわけです。

 たしかに『マズイ対応であるということがバレる』っていうのはそれは恥ずかしいこ
とかもしれないですけど、これを隠蔽するともっと恥ずかしいわけです。やはり情報
公開は大事なんですね」
 わたしたちは、生命の安全のために不可欠な情報すら公開されない、とんでもない
体制の国で生活していることをもっと自覚する必要がある。(編集部)

(リテラの記事 引用終わり)

(以下に、副島隆彦先生の文で、学問道場の弟子たちとの内部連絡文に書かれたもの
を引用します)

 私(副島隆彦)は、この「馬鹿の橋本岳(はしもとがく)厚労副大臣 」を、
岡山の医師会の講演会のあとの 懇親会(食事会)で、3回会ってる。 もう15年
ぐらい前だ。 こういう地元医者の集まりには、自民党の地元議員が、必ず、のこ
のこと顔を出す。

 私は、夜の こういう会にだけ顔を出した、この橋下岳(はしもとがく)に、
用心して、 初めから、「君の、親分が誰か、正直に、私に言いなさい。小泉
首相の 方か、それとも 野中さんか」と、かなり厳しく問い詰めた。宴会の
座敷の間で、正座したまま、向かい合って。私に挨拶をして名刺を出したので。
私が、2回ぐらい「正直に言いなさい」と、グッと語気を強めたら、この評論家には
適わない、と、感じたのだろう。 「野中先生です」と 白状した。私は、「そう
か。それなら、ここにいてもいい」と、私は、言った。

 いかにも馬鹿そうな、デブのまだ30台の 若者だった。ボンクラを絵で描いたよう
な政治家の3代目 だ。 橋本龍太郎の 岡山2区の選挙区 を受け継いでいた。
私は、咄嗟に判断した。 その場で、確か、医師の1人から聞いたか。 この横柄な
しかし、自民党の親分たちにはヘイコラで、地元の支援者(親分たち)にも、従順な
この ボンクラは、自分の父の 橋本龍太郎は、アメリカの怒りを買って、アメリカ
に殺されたのに。 母親が、小泉に 土下座して、「息子を政治家にして下さい」と、
やったので、当選した。 日本の政治は、このように、「大酋長(しゅうちょう)会議
の、酋長たちの判断で決まる」国だ。こういう伝統を、ずっと、持っている。インディアン
だ。

 東アジアの、ウラルアルタイ語系 ツングース (モンゴル人、満州人 になった)
と、南方ポリネシアンの島嶼(とうしょ)の部族社会の風俗の 混合体だ。
この酋長たちのことを、 英語で、トライヴァル・ディグニタリーズ tribal
dignitariesと言う。「部族の中の親分たち」という意味だ。 このまんまだ。

 橋下岳のような、本当に見るからに、馬鹿そうな、どうしようも無いのを、血統カリ
ズマ(地盤、看板、カバン=資金)だけで、選んで行く。この自民党土人(どじん)国家
のままこのあとも、ずっと行かせる、わけには行かない。 

(副島隆彦先生のコメントつづき)

 岩田健太郎 は、自分で、あの動画を消した(削除した)。2月20日の午前9時ごろか
に削除したのだろう。岩田健太郎 に、もの凄い圧力が掛かったのだ。まず自分の恩師
たちから。その上の自民党と厚労省と文科省からのものだ。 政治の力というのは、こう
いうものだ。  

(副島隆彦先生のコメント引用終わり)

◯ クルーズ船告発の動画削除 岩田氏「迷惑かけおわび」

 2020年2月20日 10:13 共同通信 

 新型コロナウイルスの感染が広がったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に一時乗船して、船内の感染管理の惨状を動画投稿サイト「ユーチューブ」で告発した岩田健太郎神戸大教授は20日朝、動画を削除した。
 岩田氏は自身のツイッターで「動画は削除しました。ご迷惑をおかけした方には心よりおわび申し上げます」と述べた。さらに「これ以上この議論を続ける理由はなくなった」とした。

 動画は、クルーズ船内でウイルスに汚染された危険区域と安全な区域を区別せず、専門家も常駐させないなど「ものすごい悲惨な状態」などと指摘していた。

 再生回数は150万回を超えるなど内外で大きな反響を呼び、加藤勝信厚生労働相は19日深夜の記者会見で「感染管理の専門チームが常に船内にいて、医療従事者や乗員の衛生活動の指導をしていた。感染の危険性が高いところとそうではないところに分けていた」などと反論していた。

 欧米メディアは削除前の19日、日本の検疫態勢を疑問視する岩田氏の発言を相次いで伝えた。英BBC放送は特派員がクルーズ船前から中継し「検疫中に感染が広がったとの強い疑いがある」と指摘。インターネットを通じて岩田氏と会見し、下船した乗客らが船外の市民らと接触することを「とても懸念している」とする発言を伝えた。〔共同〕

◯ 専門医の告発動画に関心 欧米メディア、相次ぎ報道
  2020年2月20日 ニューヨーク、共同通信

 新型コロナウイルスの感染が広がったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を巡り、感染対策の不備を告発した感染症専門医の岩田健太郎神戸大教授が「ユーチューブ」に投稿した動画が海外でも関心を集めている。欧米メディアは19日、日本の検疫態勢を疑問視する岩田氏の発言を相次いで伝えた。
 岩田氏は災害派遣医療チームに同行して18日に一時乗船。その後、船内の検疫態勢を批判する動画を日本語と英語で投稿した。

◯ 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は、エボラ出血熱や重症急性呼吸器症候群(SARS)の対応で自身が経験したアフリカや中国の現場と比べても感染予防対策がまずく「心の底から怖いと思った」とする岩田氏の発言を紹介。同氏の告発動画もウェブサイトに掲載するなど高い関心を見せた。

◯ 英BBC放送や英紙フィナンシャル・タイムズ、ロイター通信なども、船内には感染症の専門家がおらず対策は「全く不十分」だと訴える発言を伝えた。岩田氏が投稿した動画の再生回数は、19日時点で日本語版は150万回以上、英語版は30万回以上に達した。

◯ 橋本岳厚労省副大臣 不潔ルートと清潔ルートの写真をtwitterに掲載
橋本副大臣、「不潔ルート」の写真投稿も「墓穴だ」と総ツッコミ
(https://news.yahoo.co.jp/byline/okadayuka/20200221-00164033/ より一部引用)
 橋本副大臣は20日のTwitterで、船内のゾーニング(感染のリスクがある場所と安全な場所の区分け)の不備を指摘した感染症対策の専門家・岩田健太郎さんの告発に対して、船内では適切にゾーニングを行っていると反論。「左手が清潔ルート、右側が不潔ルートです」といった解説付きで、船内の写真を投稿した。

(引用終わり)

田中進二郎拝