[2446]香港の現状をご報告します。

一会員 投稿日:2019/09/14 15:06

学問道場の一会員です。現在の、香港の状態は、以下の記事のとおりです。

香港の学生たちは、ヒラリー・クリントン、ジョージ・ソロスの国際資金など、
グローバリスト(地球支配主義者)たちの支援と指導を受け「洗脳」されています。
香港そのものを破壊する工作、ゲリラ暴動を、ズルズルと続けています。

そして、ゲリラ暴力学生たちが、香港の経済活動を、傷(いた)め始めています。
観光客が減って、飛行機のチケット代も、ホテル代も、今なら通常の3割引きから半額近くで、予約できます。皮肉な状況です。実際、香港内の企業や銀行、学校などは、通常どおり運営されています。香港人たちは、こうした状況でもめげずに、元気に経済活動を続けています。

香港の学生たちは、自分でもよく分からないまま、誰かに吹き込まれた
「香港を中共から守れ、香港の民主化、香港の独立」という政治スローガン(イデオロギー、政治思想=宗教の教義、お題目)を、口先で繰り返しているだけです。香港のテレビ局で報道された、以下の、学生リーダーへのインタビュー番組からも、そのことがよく分かります。

前半はコマーシャル等で長いので、後半、18分30秒から後ろだけ、ご覧ください。

<参考動画>

香港の報道番組 “Straight Talk” から
https://youtu.be/xKVa0naB2xo

洗脳された学生たちは、このインタビューにあるとおり、「香港の自由を守るため」、「香港独立のため」という理由で、暴力行為も「理解できる行動だ(can understand )」と言って正当化しています。

「逃亡犯条例」を撤回させる話からは、ずっと飛躍して、ズレてしまっています。自己矛盾ですが、本人たちは、気づいていません。「暴力行為を正当化する理屈」です。

12歳の中学生まで、9月の新学期の授業をボイコットして、学生デモに駆り出されています。中東のISの、少年兵たちと同じです。デモの発端であった「逃亡犯条例」は、平和な香港市民による要求通り、完全に撤回されました。

ここで一旦終わりにして、行政長官(香港政府)と香港市民による、民主的な話し合いのステップが進むはずでした。しかしいまでは、硬直状態です。香港の警察官を個人的に襲ったり、公共の交通機関などを狙った破壊を行うという、あからさまな、ゲリラのテロ行為が、しつこく続けられています。

それでも中国政府は「静観」をつらぬいて、「米中の覇権争い」という文脈では、中国の勝ちです。香港は、歴史的にも特別な都市国家で、副島先生もおっしゃっていた、イギリス政府と中国政府の、両方によって守られている、特殊な金融特区です。

「ブレグジット」を控えたイギリスには、国際資金をアジアへ動かすための「窓口」として、香港の機能が不可欠です。中国政府も、目指しているのは「香港の中国化」ではなく、「中国の香港化(シンガポール化)」です。

(転載貼り付け始め)

●「香港デモの若者を市民は見放しつつある」 By 高橋 政陽(著述業)

東洋経済オンライン 2019年9月13日
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190913-00302613-toyo-bus_all&p=1

中国への犯罪者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改定に端を発した香港の騒乱は大詰めを迎えつつある。香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)長官は9月4日、逃犯条例改定を完全撤回すると表明した。しかし、デモ側は「撤回はあまりにも遅すぎた」として受け入れず、デモ中に新たに付け加えられた完全な普通選挙や逮捕者の釈放などの「5大要求」がすべて受け入れられるまで徹底抗戦すると、対決姿勢をさらに強めている。

■香港競馬の売り上げ、入場者は前年割れ
「キャリーはなぜ来ない!」 沙田(シャティン)競馬場でオープニングデーを待ちに待った香港の競馬ファンは9月1日、天にとどろくような怒声を発した。

香港版のJRA(日本中央競馬会)にあたる「香港ジョッキークラブ」(HKJC)は、中国への返還前、香港政庁、ジャーディン・マセソン商会、香港上海銀行を財力と実力で上回る「影の大班(トップ)」と呼ばれた。HKJCは古くから行政長官を名誉主席に迎えてきた。オープニングデーには「香港特区行政長官盃」がメインレースに組まれ、行政長官がトロフィーのプレゼンターとして来場する慣例が続いてきた。しかし、今夏の混乱を受けて、行政長官は来場できなくなった。

「長官が来場すれば、競馬場で暴動が起きかねない。前任の梁振英は2014年の雨傘運動の勃発直後、厳戒態勢のなか来場したが、今回の混乱は当時とは比べものにならない」とHKJCの理事は言う。オープニングデーで毎年、売り上げと入場者の記録を更新し続けてきたHKJCは今年、売上、入場者とも前年割れの不名誉な数字を記録した。

「舞照跳、馬照?(ダンスホールも競馬もそのまま)」 香港返還をめぐる英中交渉で鄧小平は中国への返還を危惧する香港市民にこう呼びかけた。返還から22年たった今、「馬照?」の公約を破ったのは中国でも人民解放軍でもなく、逃犯条例改定への抗議活動を続ける過激派の黒シャツ隊、自称「勇武派」であることは言うまでもない。

その勇武派は、日本でも著名となった黄之鋒(ジョシア・ウォン)、周庭(アグネス・チョウ)に率いられる「香港衆志」(デモシスト)の若者らが中心となり、抗議活動を過激化させている。8月12日には香港空港を占拠。キャセイパシフィック航空を中心に数百便以上が欠航となった。空港占拠は2日で幕を下ろしたが、香港空港には厳重な警備態勢がとられ、空港への出入りにはパスポートとチケットの提示が必要となった。

■デモ隊が線路内に侵入、地下鉄の運行停止に
勇武派は9月にも空港占拠を再び計画した。警察当局によって空港占拠に失敗した勇武隊は、空港と市内を結ぶエアポート・エクスプレス線路内に投石、線路内に侵入して運行を停止させた。

「俺のハネムーンをどうしてくれるんだ!」 スーツケースを押して駆け足で空港へと急ぐ外国人の姿が、テレビ各局で繰り返し放送された。警察当局は膨れ上がる勇武隊に加勢しようと空港周辺に向かう若者の足を止めるため、エアポート・エクスプレスの運行停止を指令。さらにエアポート・エクスプレスに接続する地下鉄の運行を取りやめさせた。

「先週は隣の太子(プリンス・エドワード)駅構内、地下鉄車内で黒シャツ隊と警察が衝突して負傷者を出した。運行停止命令はありがたい。もうあんな衝突に巻き込まれるのは真っ平御免だよ!」
九龍一の繁華街で香港の歌舞伎町との異名をとる旺角駅の駅員は怒りがおさまらない。

普段なら人でごったがえす日曜夜であるのにもかかわらず、香港の銀座通りともいえる彌敦道(ネーザン・ロード)には人影もまばら。ひっきりなしに行き来するはずの2階建てバスも間引き運転されている。「あと一時間で閉店なんだけど、よろしいですか?」 香港夏の美味、黄油蟹(バター・クラブ)で有名なレストランSは、100人以上が入れるお店にもかかわらず、ガラガラだった。中年の女性店員はいきなりため息交じり。黒シャツ隊が抗議活動を過激化させてから、1カ月以上、週末は閑古鳥が鳴いているという。

「こんな状態が続けば、(店は)やっていけなくなる。103万人、200万人デモには自分も参加したが、今はもう平和的なデモではない。地下鉄駅の券売機、自動改札を破壊し、警察に対して消火器を放ち、火炎瓶を投げる。これは暴動ではないのか。それよいも何よりも地下鉄が止まっていては仕事が終わってから何時に帰宅できるのか」

週末の夜になると繁華街で黒シャツ隊が暴れまわる結果、外食中心で週末は家族、友人と団欒の食卓を囲む香港人は繁華街に足を運ぶことができなくなっている。

■これ以上の妥協が許されないラム長官
デモ側が掲げる5大要求のうち、完全な普通選挙は2014年の雨傘運動時に掲げられた要求だった。しかし、結果は敗北に終わり、この最大目標を手にすることはできなかった。それを新たに要求に付け加えたのだ。

しかし、香港の「土共」元幹部は「ラム長官はこれ以上妥協できない。行政長官は北京の下の中間管理職そのもの。これまで水面下で何度も辞任を(北京政府に)申し入れたが、認められていない。そんな彼女にどれだけの権限があろうか。今回の撤回も北京に散々お伺いを立ててようやく許されたものだ」と、今後を展望する。

土共とは、香港、マカオで中国共産党によって教育を支援された貧困家庭子女。共産党は彼らによって構成される集団を香港、澳門の各界に配備してきた。香港、澳門で最も最も中国情報に通じ、中国の怖さを身を以て知る集団である。8月の香港来訪者数は前年同月比約40%減、そのうち年間延べ5000万人以上の中国観光客は約90%も減少している。ホテルの稼働率は50%となり、中国人観光客を最大の顧客にしていた飲食店、薬品店、高級衣料品店などの打撃は想像に難くない。

3カ月以上にわたっている抗議活動は市民生活を破壊、香港経済に深刻な影響を与えている。あるレストラン経営者は「6月の大規模デモには自分も参加した。しかし、事ここに至ればもはや参加する気もなければ同情する気持ちもない。(デモ隊を)一網打尽にして、奴らが反対していた中国へ移送してもらいたい気分だよ!」と天を仰ぐ。

■香港の現状に絶望、自暴自棄になるエリートたち
デモで大暴れする若者たちの中には香港大学、香港中文大学など名門を出たエリートも少なくない。その彼らですら香港の現状に絶望し、自暴自棄になっている。

大企業に入社し、一生飲まず食わずで働いても、地価世界一の香港ではマンション一つに手も届かない。また、香港の大企業はそのほとんどが中国とのビジネスを有利に運ぶために共産党幹部子弟を役員などに招き入れている。香港のエリートが粒粒辛苦の末に目指していたポストも占領され、「こんな香港ならぶっ壊してやる」と大暴れしているのだ。

前出の土共元幹部は「これまでにない規模の軍事パレードが予定されている建国70年の栄光ある国慶節の際に、香港で反中暴動があっては習近平の顔に泥を塗られることになる。その前に強硬策に出る可能性が最も高いが、10月1日前後の混乱を抑え込める自信があれば、国慶節後でもおかしくない。デモ側が息切れしない限り、鎮圧は必ずある」

100万人単位のデモ参加者を一網打尽にすることは現実的ではないが、香港警察が一部の先鋭化した集団を逮捕、拘束することはたやすい。それでも足りなければ隣接する深センに結集した武装警察隊、人民解放軍に応援を求めればいいだけだ。香港の一般市民の間にいま、中国政府の軍事介入を非難せず、歓迎する雰囲気が徐々に醸成されている。

(転載貼り付け終わり)