[2445]ジェフリー・エプスタインのスキャンダルは米トップ大学にも

宮林(会員番号7327) 投稿日:2019/09/14 06:51

“[2435]殺されたジェフリー・エプスタインが、アメリカの超財界人の 恐ろしい秘密の儀式の主催者だった。”に記述されているジェフリー・エプスタインから提供された研究資金を受け入れていたことが明るみに出て、マサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学で騒ぎになっています。
AFP通信は、8月23日にMITメディアラボと所長の伊藤穣一氏がエプスタインから資金援助を受けていたことを報じました。この時点でメディアラボ傘下のMITシビックメディアセンターのイーサン・ザッカーマン(Ethan Zuckerman)所長は、エプスタインから援助された資金で研究するのは、彼の研究チームが目指す、社会正義や、社会の主流から置き去りにされた人々や考え方を包摂する価値観を、損なうものだとして抗議の辞任を表明しています。
https://www.afpbb.com/articles/-/3241081?cx_part=p1link
その後、伊藤穰一氏もMITメディアラボ所長を辞任しました。
https://www.businessinsider.jp/post-198351
さらに、MIT理事長もエプスタインからの資金提供を容認していたことを認めました。エプスタインとの関係が大学ぐるみだったということになります。
https://www.afpbb.com/articles/-/3244333

MITのみならず、ハーバード大学もエプスタインから900万ドルの寄付を受けていたと発表しました。
https://www.bostonglobe.com/metro/2019/09/12/harvard-says-received-million-from-epstein/aPYi4VffmSqnXRSWO2jKtI/story.html?camp=bg:brief:rss:feedly&rss_id=feedly_rss_brief&s_campaign=bostonglobe:socialflow:twitter

学問が支配層の権力にからめとられている実態が明らかになったと言えるでしょう。
これを見ると、学問分野や研究プロジェクトの「選択と集中」とは、実は支配層が都合の良いものだけを優遇して他をふるい落とすための合言葉なのかも知れない、などということも考えてしまいます。本来は福沢諭吉が「天は人のうえに人を作らず」と言ったように「学問の上に学問を作らず」という態度が正しいのではないかと思い至ります。そう考えると、やはり福沢諭吉は偉いですね。