[2417]立花孝志の N国党 を 緊急レポート する

田中進二郎 投稿日:2019/07/10 02:10

 ( 副島隆彦です。2019年7月11日です。この田中進二郎君の、緊急の 突撃レポートの表題を、まず、田中君の 要望通り、私が、書き換えました。それから、後ろの方で、私が、割り込み、加筆します。私自身が田中君にした発言を、正確にするためにです。 )

 田中進二郎です。定例会参加された皆様、お疲れさまでした。今回の副島先生の講演会の冒頭でも、少し話に出ました「NHKから国民を守る党」(N国党)について、突撃リポートした報告を書かせて頂きます。

〇 N国党首・立花孝志は参議院で議席を獲得できるか?
 
 「N国党 の応援演説を、副島先生にお願いしたい」と、私、田中が、参院選の立候補者の一人(大阪府選挙区・尾崎全紀=おざき・まさのり=氏)から頼まれたので、「どうでしょうか」と、6/30の、学問道場の定例会(自力の講演会)の控え室で、私は副島隆彦先生に伺ってみた。

すると、副島先生いわく、「立花孝志は、右翼体質なんだ。森友問題で、安倍首相の昭恵夫人の肩を持っていた。あれは、いかんなあ。『日本会議の正体』の著者・菅野完(すがの・たもつ)くんと議論して、完全に論破されている動画があっただろ。でもなあ、立花は、ものすごく頭がいいんだ。彼は、演説で滞りなくしゃべる、そして話が最後に綺麗にまとまる。

 ( ここで、副島隆彦が割り込み、加筆します。 ユーチューブでの立花の 解説の話は、もの凄く はっきりと明瞭に 真実を 話していて、この動画を見ている人たちを、強く惹(ひ)き付け、感動させた。だから、60万回とか100万回の ビューアー(視聴者数)が付いている。

このことは、日本の 政治言論、政治活動において、画期的なことである。 私が、そのように、ここの重たい掲示板 に、 書いて、立花孝志氏を、褒めたら、彼が、そのことを喜んでくれて、ユーチューブで、私に エールを送ってくれた。1年ぐらい前のことだ。 

私は、立花の ユーチューブ を20本ぐらい見て、ずっと、メモを取った。もの凄い内容だ。
NHKの 芸能部長 や、スポーツ部長が、どれぐらい、芸能プロダクション や 野球の解説者になった有名な監督上がりの人たちに、実名で、いくら、いくら、払った、と、全部、話している。NHKの有名アナウンサーどうしの 不倫問題とか、NHKの 経営幹部たちの 行状 が、次々と、実名で暴き立てられている。

NHKのトップたち(そして、それを、上から管理する、自民党の放送統制の政治家たちも。総務省の電波、音波管理の官僚たちも )が、この立花孝志の 言論爆弾に、どれぐらい、肝を冷やして、真っ青になったか、想像できる。 彼らは、 秘密会議を開いて、「立花孝志 を何とかしないと、NHKは、本当に
危ないぞ」と、対応したはずだ。 それで、一時期、ユーチューブの立花番組 が、すべて、配信停止で、見れなくなった。 グーグルが親会社の、ユーチューブにまで、自民党と官僚たちが、圧力を掛けたのだ。 私、副島隆彦は、これらの動きを、すぐに察知できた。

立花孝志の NHKの裏側を 徹底的に、表に出した、立花孝志の 言論活動は、真に驚くべきことだ。そして、 私、副島隆彦が、それらを、全部、極めて貴重な知識、情報としてメモした。このことの、日本の国家体制上の 危機を、体制派、権力側の人間たちは、今のうちから、思い知るべきだ。

それでも、私、副島隆彦も、立花氏に較べたら、まだ、まだ、甘いところがあって、「NHK内部の、良心派で、安倍政権からのNHKへの 報道規制と 闘っている人たちが、いるだろうなあ。国谷裕子(くにやひろこ)さんたちの 「クローズアップ! 現代」のチームも、世耕広茂(せこうひろしげ)たち、言論弾圧係りのワルたちに、潰されたしなあ」 と、同情的になっていた。

やはり、立花孝志たちの不屈の闘いが、正しい。 私、副島隆彦は、立花氏からの要請があれば、
まず、東京での応援演説に、行きます。 そして、一緒に、「NHKをぶっ壊す!」を やります。

そのあと、大阪で、「維新の会をぶっ壊す!」と言って、果敢に立候補している、尾崎(崎は立つの崎)正紀(おざきまさのり)氏からの要請があれば、大阪にも行きます。彼の下↓の 政見放送は素晴らしい。 私は、さっき、反省しました。彼らの闘いは、日本の真の民衆思いであって、民衆と共に闘っている。 幕末の1837(天保8)年の、大坂の 大塩平八郎(おおしおへいはちろう)の 戦いに似ている。

 私は、日本を代表する、アメリカ発祥の偉大なる、ポピュリズム(民衆=みんしゅう=主義)思想 の研究家 である。 アメリカ・ポピュリズム populism 思想は、権力者、体制派によって、大きく間違って報道されている。 

 ポピュリズムの創始者で、アメリカ民衆に圧倒的に人気があって、大統領になることを阻止された、偉大なる ウイリアム・ジェニングズ・ブライアン ( William Jennings Bryan 1860-1925 ) と、アメリカ民衆のために命がけで闘った ヒューイ・ロング( Huey Long 1893-1935 暗殺)を、ずっと私たちは研究して、日本に紹介してきた。

 私、副島隆彦が、いじけて、くすぶって、「 また自民党の安倍たちの勝ちかよ。日本の政治は、どうにもならなんあ」と、鬱屈していては、いけない。田中君、このように、副島隆彦が、自分の考えを、ここに表明しました。どうなるか、分からないけど、あとを宜しく。副島隆彦の割り込み、加筆終わり )

 立花孝志の演説はすごい。下手に大学を出てると、ああいう風にはならない。大学に行って頭が悪くなる者は多い。これは言っちゃいけないことになっているけど、本当だよ。彼は高卒でNHKに就職して、1,億円とか3億円のお金のやりとり(自分で小切手を切って、相手に渡す下働き。NHKの 真の裏仕事 )をやらされてきて、鍛えられている。

彼が週刊文春とか、で、NHKの内情を告発しはじめたころの10年ぐらい前の文章も、私は読んでいる。
 NHKの受信料を払っていない人が国民の半分いる、それは真実だろうなあ。でも、参議院の議席を取れるというのは、本当なのか? 私にあの『NHKをぶっこわす』のポーズをやれ、というのか。別にいいんだけど。私もやりますよ。ただし、私が何を言い出すかわからんよ。演説は北朝鮮の愛国歌『白頭山の歌』を選挙カーの上から歌いだしてもいいのかなあ?(笑)」
とのことだった。

( N国党の選挙参謀で、大阪府選挙区に立候補した尾崎全紀氏によると、「北朝鮮の歌は、全然大丈夫である、『NHKをぶっ壊す』のポーズもいりません。」とのことなので、もしかしたら副島先生の選挙応援演説が実現するかもしれません。でも、貧乏政党なので、演台のついた選挙カーはない、と思います。山本太郎氏のれいわ新選組を、副島先生が応援演説する話は、今のところない、というのは、講演会で聞きました。)

SNSI研究員の中田安彦氏は、
 「N国党はNHKを壊す、というワン・イシューで攻めてるところが、画期的だけど、まわりの候補者とかは、立花のNHK失業時代のパチスロ仲間でしょう。本当に参議院の議席を獲得できるのか?」
と疑念を抱いておられた。

 立花孝志氏本人が、比例で、1議席(自分の当選)はまず確実、と、7月1日の記者会見の動画で話しています。比例で2議席目をとる可能性も、70%ぐらいある、とのこと。都道府県別の選挙区選出では、党ナンバー2の大橋昌信氏が、東京都の選挙区に立候補している。彼が、 7/1 に東京都庁で行われたN国党の記者会見で、現在の情勢を説明している。

 私、田中の私見では、立花孝志氏の異常な才能の一つは、「選挙の票読み力」にある。地方選挙で他党の勢力を分析し、N国党が勝てそうな選挙区に候補者を立てる。昨年秋 の統一地方選挙で、彼が、私の地元(関西)に候補者を立てた。彼 も乗り込んできて、市議会の当落予想を動画で配信したので、見ていたら、24人の当選者と5名の落選者を、1名を除いて ピタリと当てた 。自党の候補者も客観的に予想していた。そうやって、次々と39人の地方議会議員を誕生させている。

(と同時に、党員をどんどん除名して、今は地方議員は30名を切っている。N国党人気にかこつけて議員になったのに、真面目に働かない議員のクビ切りを立花氏は、している。おそらくN国党に、次々とNHKが、スパイを送り込んで、N国党議員になりすまし、党の名誉失墜、組織つぶしをさせているのだろう、と私田中は推測する。本当のポピュリズム政党が出てくると、国家権力は全力でつぶしにかかってくる。)

だから、今月の参院選で突然、2議席獲得、ということはあり得る、と思う。
 そうなると、既存のマスメディアが全く無視してきた政治勢力が、ネットの力だけで、無党派層(政治無関心層)の支持を集めて、突如、国会に登場ということになり、一気に注目される。先月ぐらいから、だんだんと急速に、マスコミの取材陣が集まりだしている。4月の統一地方選挙の時は、記者会見はガラガラだった。だが、6月の大阪府堺(さかい)市長選挙 (立花孝志が立候補したが、3位で落選、得票率は5%だった。)には、ついにNHKが取材にきた。

 立花党首は、「取材班と話していると、共通の知り合いなんかの話で盛り上がったりして、懐かしさで胸にこみ上げてくるものがあった。NHKの現場で働いている一人一人には、なんの恨みも感じてないし、彼らと話していると、この運動をやめようかな、と一瞬思いました 」と言っていた。聞いているまわりが、ホロリとさせられる一幕だった。

しかし、1週間後、NHKが流したニュースは、彼の演説姿を映してはいるものの、党名を出さなかった。選挙カーのポスターの『NHKから国民を守る党』の『NHK』だけが映った映像 を流すような、こすいことをNHKはする。立花孝志の支持者はNHKを冷笑、嘲笑している。その他のマスコミも、参院選は「諸派」で一括りにして、N国党の名前は出さない。しかし各社は、N国党に注目して、カメラマンと記者を送っている。カメラは回っている。

ところで、N国党については、学問道場の会員の片岡裕晴(かたおかひろはる)氏が、重たい掲示板に投稿(2019年3月31日)しておられるので、ここで一部引用します。

(引用開始)

 NHKの報道姿勢は、余りにも安倍政権寄りの報道姿勢である。政治的中立性を損なった偏った報道をし、国民にとって必要なニュースを意図的に報道しない。これについては、まともな思考の出来る人々からの批判が根強くある。
 さらに、NHK職員の不祥事、事件の多さに反発して、受信料の支払いを拒否する人たちが多く存在する。この人たちは、NHKの受信料には正義 ( justice ジャスティス) はない、と私は思っている。
「NHKから国民を守る党」の党員やその支持者が街頭やYouTube動画を通して、熱烈な伝道者となり、アンチNHKの活動を行っている。

 N国党が、国政政党に成長したあかつきには、放送法を改正する段階で「国民政党」に発展するだろうと私は予測している。更に、NHKがぶっ壊れた暁には、党名から「NHK」を削除して「国民を守る党」へ名称が変更されるであろう。

4月の統一地方選挙では、N国党は50名近くの公認候補者を立てている。更に、7月の参議院議員選挙では公職選挙法で政党要件を満たす10名の候補者を立て、有効投票数の2%以上の獲得を目指し、国政政党への飛躍を実現するであろう。

(引用おわり  注: 引用するにあたり、一部文を変えたところがある。ー田中進二郎)

〇『れいわ新選組』と対照的な『N国党』の選挙資金集め
   結局、7/4の参院選の公示日には、比例代表の候補者4名、選挙区選出の候補者37名、計41名の大所帯(だいじょたい)となった。これに対し、山本太郎氏率いるれいわ新選組は、候補者10名である。

 山本太郎氏は、立候補に必要な、一人3百万の供託金の他、選挙資金を寄付金で集めた。2億円近いのだそうだ。山本太郎氏は「寄付金が1億円なら1議席、2億円なら2議席。」と、小沢一郎氏の『国民の生活を守る党』から離党届けを出した直後から、そううたっていた。

 リベラル派からの寄付金が2億円近く集まっている。でも山本太郎自身のコトバに従うなら、れいわ新選組は最大2議席というところだろう。党首の山本太郎氏と北朝鮮・拉致被害者の蓮池薫(はすいけ・かおる)氏の、比例代表での2名当選 が本命だ。あとは、リベラル派のいい人たちだ。副島隆彦先生のコトバでいうと、「いい人、いい人というのは、どうでもいい人のこと」だ。今でも放射能コワイコワイ派だ。
(やっぱり副島先生の『れいわ』応援演説は、ないだろうなあ)

 私が、れいわ新選組の候補者の演説集会を見にいったところ、新大阪のホテルの大広間を貸し切りにして、400人くらいを集めていた。学問道場の定例会とちょうど同じ規模だった。式場を3時間以上貸し切りにしているので、7~80万円ぐらいかかっているのではないか?  

 これは選挙資金の浪費ではないか? と感じた。N国党選挙参謀・尾崎全紀氏は、「そうだね、選挙での浪費があとあと、問題になるかもね。れいわは、選対の組み方も間違えたね。もはやN国党の敵ではない 」と、コメント。(ちなみに尾崎全紀氏は、京都大学法学部の大学院を修了の高学歴の人である。高卒の立花孝志といい取り合わせだ(ふたりとも大阪府堺市出身だ)。

山本太郎氏の寄付金集めについて、立花孝志はyoutubeの動画で、

「1億円で1議席が可能なんて、山本太郎氏の考え方は自民党の金権政治と変わらないではないか。」

 と揶揄(やゆ)した。一方、N国党は、参院選の立候補者の供託金が一人3百万に合わせて、一口最低額3百万円で、出資者をネットで募った。すると、たった2週間でなんと、1億5千万円を集めた。「六百万円を出した人も複数いる」、と、7/1の東京都庁で開かれた記者会見で、立花孝志氏が明らかにした。年利15%をつける、として、借用証も記者たちに見せている。
「すべてを明らかにする。隠し事はいらない。」が立花孝志の党のルールだ。

 参議院選挙で、N国党が比例代表で、2%の得票率をとれば、国政政党としての要件を満たし、政党助成金が政府から下りる。それと、立花孝志が当選し、参議院議員になること。それで、借金は返済可能となる。だから、これが、N国党の今回の選挙で、最大の眼目である。立花氏は総額2億円の借金を抱えて、選挙にのぞむ。

これまでのN国党の地方選挙は「すべて売名行為だった」(立花氏の言)。
「選挙に勝っても売名、負けても売名、さらに裁判でも売名、すべては N国党の売名のために」が、地方選の裏の裏まで知り尽くした、党首・立花孝志の悟りなのだそうだ。

 これまでの地方選挙は、今回の参院選に向けての地ならしであった。いよいよ満を持して、立花氏は決戦に臨む。「比例代表は、『 支持率1% = 100万票 = 比例1議席』と、おおざっぱに知っておいてください。」と、立花氏。支持率2パーセントという数字を達成することができるかを、支持者たちは注視している。

『琉球新報』の最新の記事で、参議院議員の期日前投票の出口調査(か?)で、支持政党の調査結果(沖縄県 7/5) が、出た。自民20.8% をトップに、立民、公明、共産、社民ときて、
維新の会2.1%につづいて、
N国党 2.0%
れいわ新選組0.8%
 と「れいわ」に2倍以上の差をつけ、維新の会に迫っている。沖縄県は全国で突出して、NHKの不払い件数が多い。その理由はわざわざ書かなくとも、皆さんお分かりだろう。だから、2%の支持率は、全国とはかなり状況が異なる、ずっと高いはずだ。幸先(さいさき)よい数字だ。立花氏は選挙戦の後半戦で、N国党の国民の認知が進んで、支持がぐっと伸びる、と予測している。

〇N国党を勝利に導く「東南の風」
 そして、選挙戦後半にN国党支持率がぐっと伸びる要因がもう一つある。
 既成の野党が、安倍内閣独走状態を阻止するための共闘が全然出来ていない。もう、消費増税を食い止めるなんて、夢のまた夢だ、ということが、だんだんはっきりする。リベラル派の「脳みそがお花畑」の人たちは、この現実を受け入れないだろうけれど、国民の大勢は、どんどん「あーあ」の気分になってくる。

 そうなると、消費税の増税を食い止められない 以上、『NHK受信料だけでもなくそう』が現実的かな? と有権者は 考えるようになる。既成野党の、この敵失、エラー というよりも、国民への背信だ。だから、N国党にとっては、追い風になる。その風は後半にわーっと強くなるだろう。

 これが「三国志」を読んだ人ならだれでも知っている、赤壁の戦い(映画も「レッドクリフ」 )での「東南の風」となる。蜀(しょく)の軍師・龐統(ほうとう)が、赤壁に集結した魏(ぎ)の曹操の軍の軍船を鎖でつなげさせる「連環(れんかん)の計」は成功した。が、東南の風が吹かなければ、曹操軍の船団を火攻めにすることはできない。呉の水軍の大都督・周瑜(しゅうゆ)も大弱り。

 そこで、蜀の天才軍師・諸葛孔明(しょかつこうめい)が登場する。祭壇を築かせて、その頂上で連日、加持祈祷をする。すると、あら不思議、東南の風がばたぱた、と吹き始める。その風は呉の水軍から魏の水軍へ向かう、強風となり、それに乗って先鋒隊ー決死隊だーの老将・黄蓋(こうがい)が、火を船に点じて、曹操軍に体当たりを敢行する。曹操の水軍は火に煽られて、大炎上した。ここに曹操の魏の統一の野望は潰(つい)えさった。

これと同じように、今度の参議院選挙がなるように、N国党は作戦をねっているだろう。
 「曹操軍」は、ここではこれまでの既成政党のすべてだ。これを「既成政党はすべてNHKの言いなり 分だ』という鉄の鎖でどんどんつないでいっている。
 事実そうだ。先月6月には、スマートフォンの利用者は、すべてワンセグでのNHK視聴者ということにして、受信料を取る、という法案を国会が全会一致で可決した。 一人も、この法案に反対した国会議員はいなかった。共産党すら、賛成票を投じているのだ。「腐った鉄の輪で国会議員はみんなつながっている。」 

「 NHK職員って、今流行りの『上級国民』なんだってね」とザワザワしてきた。「自民党から共産党まで既成政党なんかダメだ。」という機運が国民に生まれてくる。最後に既成政党を、全部まとめて焼き払ってしまう戦法だ。

 N国党は、41名の候補者がそれぞれ工夫を凝らした政見放送で、NHKを利用して、NHKを攻撃する、という作戦に出ている。大分県のN国党候補者は政見放送に与えられた時間を、ひたすら無言に徹した。政見放送はラジオでも流されるので、これを聞いているリスナーは、「NHKが壊れている!」と抗議の電話をするように仕向ける。など、あの手この手で、ゲリラ戦を展開している。

〇激戦区・大阪府選挙区の尾崎全紀(おざき・まさのり)氏は、「大阪維新をぶっこわす!!」

  N国党の候補者がそれぞれ『NHKをぶっこわす』を合い言葉に戦っている。先述したように、党ナンバー2は若手のホープ・大橋昌信氏(朝霞市議)だ。東京選挙区に立候補している。山本太郎氏が東京都選挙区から出ずに、比例にまわり、沖縄基地問題の候補者を代わりに立てた。これで、大橋氏にも改選定数6名の最後の1議席 を取れる可能性が生まれた。本気で勝ちに行く、と党首・立花氏。れいわの敵失(エラー)を見逃さない。ここぞと攻める。

(立花党首の報告によると、7/7の世論調査で、大橋昌信氏の支持率が10.8%で5位であるとか。ただし情報ソースは分からない。東南の風は東京から吹き始めたようだ。 )

 一方、N国党の選挙参謀・尾崎全紀氏は、4名の改選定数に12名の候補者がひしめく激戦区・大阪選挙区に殴り込みをかけた。大阪府は、今年4月の統一地方選挙で維新の会が圧勝した。大阪府知事も市長も、維新だ。自民党、公明党、立民、共産党が束になっても、維新に勝てなかった。

「立民の辻元清美とか、共産党の候補者が、自民党の選挙カーに乗って、応援演説してるのが大阪の選挙区だよ。他の県の人から見たら、信じられないだろうけどね」と、党首が、私・田中進二郎の質問に答えて、言った。6月の堺市長選挙でのおりだ。その飲み会の席でも、統一地方選挙に敗れたN国党員たちが、一様に、「大阪維新が強すぎる」と頭を抱えていた。だから、N国党は大阪府では閉め出されているのが現状だ。

 この参議院選挙でも、大阪選挙区(定数4)は維新の会が、2議席獲得を狙っている。自民党は戦々恐々で、候補者を一人(元・府知事の太田房江氏)にしぼっている。維新と立民がそれぞれ注目の女性候補者を立てている。共産党は、志位書記長の秘蔵っ子の、若手の辰巳コーターロー議員を全力で応援する。

 そこへ、N国党の尾崎全紀氏が、殴り込みをかけて、大阪選挙区は「死のブロック」と化している。尾崎氏は、候補者公開討論会で、『NHKをぶっこわす』という代わりに、『大阪維新をぶっこわす!!』と喝(かつ)を入れた。( 隣の席の太田房江氏=元府知事=が、心臓マヒを起こさなくてよかったなあ。)

 最後に このN国党の候補者たちを代表して、尾崎全紀氏の政見放送の文字起こししたもの を転載します。( 検索すると、映像も見れます。) 私田中進二郎にとって、大学時代の研究サークル以来の先輩で、いろいろ勉強させてもらった人である。尾崎氏が当選すれば、日本にフィリピンのドゥテルテ大統領のような政治家が登場することになるのではないか、と私田中は思っている。大阪で、政治ゴロたちを追い出す、と公然と言い始めた人は、これまでいないだろう。

(以下引用開始)

2019年7月8日 / 最終更新日 : 2019年7月9日 NHKから国民を守る党
参院選2019 尾崎全紀 政見放送 文字起こし 大阪選挙区 NHKから国民を守る党

NHKをぶっ壊す!堀 孝童(ほりこうどう)です。参議院議員選挙2019で大阪選挙区に立候補したNHKから国民を守る党の尾崎(崎は立つの崎)正紀(おざきまさのり)候補者の政見放送の全文、文字起こし(字幕)です。

尾(崎は立つの崎)全紀 政見放送 全文

経歴放送

大阪府選挙区 NHKから国民を守る党 尾(崎は立つの崎)全紀 48歳
早稲田大学 法学部卒業
京都大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導認定退学
現在は出版プロデューサー

では、尾(崎は立つの崎)全紀さんの政見放送です。

政見放送
  きれいごとばっかり、できもせんウソばっかり言うて
その上、世の中の何の役にも立ってないのに、大金もらって恥ずかしくないんか?

 昔は公約って言うてました。公に約束するって意味ですよね。ちょっと前はマニフェスト今はまぁ政策とか言ってるけど、政策なんて言うのはね、政治のほんの一部なんですよ。一番大事なのは生身の人間なんです。信用できるかどうか。

 今回の大阪府の選挙区でも、昨日届出済ませた12人のうち9人ぐらい来てて、7月の1日に阿倍野区民センターでネットの公開討論会がありました。消費税がどうのこうのとか、憲法改正がどうのこうのって、僕もいろいろ言ったんですけども、与党の候補者は、これまでの公約全然ちゃんとやってないっていう意味で大嘘つきやし、主要の国政政党の候補者さんも選挙に勝って与党になる覚悟もないくせして、安倍政権の批判ばっかりしとったらええと思ってるんですよね。どっちもどっち、お互いよう言うわ、とか思いながら聞いてたんですけども。

 特にね、公示前に名前入りのたすきを着けて、演説やってる共産党とか。所属の国会議員が三権分立も理解できん。具体的に言ったら、立候補の自由と被選挙権の区別もつかへんくせして、公約に『憲法裁判所の設置』とか入れてる維新の公約とかね、もうほんと悪い冗談として思えないですね。この公開討論会は、生放送で8千人ぐらい見とって、むっちゃ盛り上がってたみたいなんですけども、話がまぁちょっと長くなるので、その辺は詳しくはまぁYouTubeとかで検索してみてください。

 要するに「誰に入れたらええねん」と、「入れるやつおらんやん」ていうのが、この10年くらいの普通の真面目な日本人の感覚ちゃうかな、と思ってます。そんなもっと前からやでと言うたら、そりゃそうなんですけども。実際私も10年前の政権交代ぐらいの選挙までは、投票も行ったり、選挙の裏方とかもやったりしとったんですけど、この10年は選挙の手伝いどころか、投票も行ってません。

 ここまでは大体今の政治とか政治家を私がどんな風に見ているかみたいな話ですね。その後、日本におらんかった時期もあったりして、その間にちょっとずつちょっとずつ力を蓄えてきたっていうのが、今回私が公認候補として出馬することになった『NHKから国民を守る党』です。

 10年前に堺で衆院選と市長選があって、今回比例区で出てほぼ100%の確率で参議院になるであろう代表の立花孝志とは、そこで知り合ったんですけども、私自身は6年前に創設された『NHKから国民を守る党』を本当にゼロからね、本当に地方選挙からあの作り上げるって一番大変な時期には、まぁ関わってなくて、今回の5月の足立区議選とか、まぁ6月の堺市長選からです。

 今回の私たちの目的はものすごくはっきりしてて、単なる政治団体である『NHKから国民を守る党』を、政党要件を満たして、政党助成金をもらえるようにするということです。もちろん、NHKから国民を守る党なので、スクランブル放送とか、集金人の実態とかそういう話は、他の40人おるんで、その候補者がやると思うので、私はしません。「NHKをぶっ壊す」(のポーズ)もしません。けれども、NHKに象徴されるような今の世の中の構造っていうのは、何とかしたいと思ってるんですね。

 要するに、現場を何もしらんくせして、エセインテリが大金もらってふんぞり返ってるとか、そいつらが知らんとこで、チンピラヤクザが普通のちゃんとした人らを脅して、金を集めているとか、そういう風な世の中の構造ですね。ほっといたら、もっともっとそうなると思ってます。N国の人らと一緒に、そう言う一人一人ね、やっぱりその期待してもらってる人らと、生身の人間と関わりつつ、その裁判やら選挙やりながらで、またそれをSNS使って実況したり、発信したりしながら、ちょっとずつでもええからやっていこうかなと。

 いきなり全部は無理ですよ。そんないきなりいっぺんに全部無理ですけども、私は嫁さんも子供もおらんし、そういう意味で言うと、なんにも失うものもないので、私が特攻隊長っていうか切り込み隊長として、まずは近畿ブロックのど真ん中の大阪に、杭を打ち込みたいと思ってます。

 ちょっとヘッドホンとヘッドホンやってる人は外してもらって、音量が大きい人は下げてもらってやります。いいですか。

 正直者が馬鹿を見ない世の中に、NHK大阪放送局から大阪維新をぶっ壊ーす!

終わり

大阪府選挙区 NHKから国民を守る党 尾崎全紀さんの放送でした。

(引用終わり)

田中進ニ郎記  2019 7/10