[2375]定例会が終わって、私たちは、次の目標に向かって、突き進んで行きます。

副島隆彦 投稿日:2018/12/08 20:55

副島隆彦です。 今日は、2018年12月8日(土)です。

 去る12月2日(日)に、 私たちの学問道場の定例会(会員たちとの講演会)が開かれました。多くの会員が集まって下さって、ありがとうございます。

 私は、この日の前日から、ヒドくなった風邪のために、参加者にヒドい声で話して申し訳なかった、と思っています。 私はふらふらしながら、なんとか2時間少しを、話し終わりました。 

 このあと、私は、一週間ずっと風邪で休んでいました。が、ようやく治りました。これで体調を整えましたので、これからの寒い冬を乗り切ることができるでしょう。

 当日は、 ゲスト講演者としてお招きした菅野完(すがのたもつ)氏が、「なぜ、安倍政権は続くのか」 の 題で、 熱心に、丁寧に論じてくださいました。本当にありがとうございます。

菅野氏は、 「安倍政権を支えているのは、国民への 「嘲笑(ちょうしょう)」だ」と、はっきりと断定することで、安倍政権本質を喝破(かっぱ)しました。 安倍晋三たちの、 国会答弁の時の、 野党の議員たちの質問への、あの、人を小馬鹿にした、軽く鼻で嗤(わら)う感じの、嘲(あざけ)り笑いだ。「どうせ、お前らの考えてるようには、ならないんだよ。お前たちは、現実を知らない女子供(おんなこども)だ。

 俺たち、権力を握っている者たちの勝ちなんだよ」 と、 小さく、顔をゆがめて語る、あの「嘲笑」に、ある。 菅野氏の 洞察と分析は、流石(さすが)でありました。私たち参加者は、そうだ、そういうことだ、と深く納得しました。

私たちに、出来ることは、彼ら、安倍晋三たちに対して、静かに、彼らの低い知性に向かって、嗤(わら)い返してやる、ことだそうです。これが本当に、一番、効き目がある。

安倍晋三は、アメリカ帝国(トランプ大統領)に対しては、F35戦闘機などの兵器をたくさん買うことで、ヘイコラして、何でも言うことを、聞いて、それで、自分たちの今の椅子、地位を、保証して貰っている。カネで、政権を買っているのだ。 

 安倍政権は、「F35を、1機100億円で(合計100機で)1兆円、アメリから買った」と、発表した。ところが、真実は、この3倍の、3兆円だ。 いろいろ装備すると本当は、1機200億円ぐらいするらしい。それと、イージス・アショアを 秋田?と 島根で、2機。 それから、オスプレイを、どれだけ買わされたか、分からない。 

 安部は、プーチンに対しても( 4島も、2島も返すもんか)、ヘラヘラと薄ら笑いをするだけだ。習近平に対しても、同じく複雑な薄ら笑いだ。 強国(帝国)に対しては、何にも言わない、言えない。生来、こういう卑屈な人間なのだ。

それなのに、日本国内で、弱い者いじめだけは、陰湿にする。 官僚どもを脅し上げて(再就職先で、締め上げてやる、で)、言うことを聞かせて、あの3人組の、鬼ような服部半蔵(はっとりはんぞう)の、警察官僚=政治警察の3人組、杉田、北村、中村を使って。 法務省・検察庁・裁判官 のエリートどもに対してまで、警察官僚の方が、脅し挙げて言うことを聞かせている。 

 国民に対しては、押さえつければいい、軽く脅して、言うことを聞かせればいい、という態度だ。 これが、安倍晋三たちのやっていることだ。 みっともない、の、限りだ。

菅野氏は、これを指して、日本民族の土俗(どぞく)が許しているものだ、と論じた。

 さて。私は、最近、出版した、自分の世界史本である、「日本人が知らない 真実の世界史」(日本文芸社、2018年10月末刊)の内容で、大きく、こつんと来ることを、皆さんに話そうと思った。 

 だが、話の冒頭は、私が、2016年に書いた 今日のぼやきの 「橋本徹(はしもととおる)、ムッソリーニ論」から、始めた。 ずっと、昭和史の、日本が、戦争に突入するまでの、いや、計画的に、突入させられるまでの、大きな秘密を、自信を持って、暴き立てた。 この話は、もうこれ以上、ここではしません。

 何とか年内に、この定例会のDVDが制作されて販売されるはずですから、それを買って見てください。

私、副島隆彦は、本気で、現在に差し迫っていて、しかもこれまでの歴史との関係で、はっきりと分かることを、大きく、大きく、話しました。  

 今日、どうしても、ここに載せたかったのは、以下の 2本の新聞記事です。何とか上手に、日本人に分かり易く、このことの説明をしようと思ったのだが、どうもうまくゆかない。このことで、私は、実に、この2週間悩んでいたのです。記事は、以下の通りです。

 イスラエルで、1948年に 、エルサレムの東の 死海(しかい)のそばの、クムラン洞窟(どうくつ)で発見され始めた、歴史資料として、もの凄く重要とされる「死海文書(しかいぶんしょ、しかいもんじょ)」 “ Dead Sea Scrolls (デッド・シー・スクロールズ )” についてです。

どうも、そのほとんどが、実は、捏造されたものであり、偽造された古文書らしい。そのことが、世界中に、バレてしまった。その衝撃の新聞記事です。 

(転載貼り付け始め)

●「「死海文書」の断片5点、偽物と判明 米首都の聖書博物館」

2018年10月23日   AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3194286

 米首都ワシントンにある聖書博物館(Museum of the Bible)は、10月22日、 所有する最古級の 聖書写本群 「死海文書 (Dead Sea Scrolls)」 の断片のうち、5点について偽物だったことが判明したため、展示から取り下げると発表した。

米首都ワシントンにある聖書博物館に展示されている「死海文書」の断片(2017年11月14日撮影)。(c)SAUL LOEB / AFP

 同博物館は死海文書の断片16点を所有。うち5点について調査で真正性が疑われたことから、昨年4月にドイツの連邦材料試験研究所(BAM)に送って詳しい調査を依頼していた。

 5点は2017年11月の開館時から展示されていたが、本物かどうかについて調査中という説明が付されていた。博物館の発表によると、BAMが5点は成立年代が新しすぎると結論づけたという。

 死海文書は紀元前3世紀から紀元後1世紀に成立し、ヘブライ語で書かれた最古の聖書写本が含まれる。1947年から1956年にかけて、およそ900点の羊皮紙片が死海(Dead Sea)周辺に点在するクムラン(Qumran)の洞窟群内で発見された。聖書博物館は、キリスト教福音派の富豪から財政支援を受けたことでも物議を醸(かも)していた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。上記の記事の、「死海文書の羊皮紙断片16点のうち 5点が、偽造であることが判明した」では、どうも済まない。

 これは、イスラエル政府自身が、行ってきた、歴史の偽造、学問犯罪 であるようだ。この衝撃は、今、欧米の歴史学界で、大きくなっている。これから、どんどん、新しい情報が出てくるだろう。 

 この「死海文書」の存在、すなわち、ここに書かれていることを、根拠にして、とりわけ、イエス・キリストという人物や、 旧約聖書(モーセ5書 Torah トーラー)の成立時期、それから、ヘブライ語が出現した時期、などのことについて。

 私の 最近著の「日本人が知らない 真実の世界史」(日本文芸社刊) を、非難し、中傷しようとする人々がいる。それは、まさしく この「死海文書」を根拠とするものだ。 この新聞記事が出たことで、彼らは、自分たち自身が、深刻な自己批判を迫られている。

 そうでなければ、自分たち自身が、確信犯の、嘘ツキ人間に、大きく、転落しつつあることを、自覚した方がいいと思います。それでもなお、何かを強弁して、私の本への攻撃 とするならば、私が、反論に出て撃滅します。自分の名前を堂々と名乗って、私に、論争を挑みなさい。  

 今の目の前の、自分の生活のことで忙しくて、とても、本なんか静かに読んでいる暇はない、という、人たちの気持ちと、現実 は、私なりに、よく分かります。 副島隆彦は馬鹿ではないのです。それでも、私は、言論人として、書くこと。 書いて書いて、書き続けることを、自分の天命(てんめい)とし、自分の持ち場として、闘い続けるしかないのです。

 「大きな枠組みの中の真実を、表に出す、曝(さら)け出す。権力者、支配者たちによって、意図的に隠されている、この世のすべての真実を、暴(あば」き立てる。世界中で最先端(さいせんたん)で分かられていて、優れた人間たちの間では、すでに通用している、優れた知識であり、すでに明らかになっていることを、どんどん、日本国内に、持ち込む。輸入する。この私の仕事、任務を、邪魔する者たちとは、徹底的に闘う」 という、生き方を、副島隆彦は、自分が死ぬまで続けます。

 上記の、「死海文書の ウソ八百。捏造」という、驚くべき、しかし、この数年、歴史学界で、騒がれ、囁(ささや)かれていたことと、合わせて、以下の、2012年9月の CNN の記事も、再度、ここに、載せておきます。

 マグダラのマリア(マリア・マッダレーナ)が、イエスの奥様であり、かつ、12使徒(アポストル)の1人である、という大きな真実についてのものです。

ローマ・カトリック教会を、創業した、 ペテロと、パウロは、イエスの12使徒ではない。イエスの直弟子(じきでし)ではない。自分たちで、勝手にローマ帝国の首都ローマで、キリスト教を作ったのだ。

 そういう、当時、ドカーンと、もの凄い勢いで、まるで、爆発現象のように、世界中に広がった、メシア(救世主)願望の、熱狂(ユーフォリア)の中で生まれた人たちだ。   

(転載貼り付け始め)

〇 「 キリストの発言記したパピルス片発見、「私の妻は」の記載 」

2012年 9月19日(水)   CNN 

(CNN) 米ハーバード大学の研究者が9月18日、イタリア・ローマで開かれた学会で、キリストの妻についての発言を記載した古いパピルス片が見つかったと発表した。

 発表を行ったのはハーバード大学神学校のカレン・キング教授。パピルスの紙片は縦3.8センチ横7.6センチほどの大きさで、エジプトのキリスト教徒が使うコプト語の文字が書かれている。この中に、「キリストは彼らに向かい、『私の妻が…』と発言した」と記された一節があった。

 紙片は個人の収集家が所蔵していたもので、2011年にハーバード大学に持ち込まれ、キング教授が調べていた。ニューヨーク大学の専門家に鑑定を依頼した結果、本物のパピルスであることが確認されたという。

 キング教授によると、内容はキリストと弟子との対話を記録したものとみられ、2世紀半ばごろに書かれたとみられる。表裏の両面に文字が書かれており、書物の1ページだった可能性もあるという。

 ただしこの紙片は、キリストが結婚していたとする説を裏付ける証拠にはならない、とキング氏は指摘する。一方、キリストが未婚だったことを裏付ける証拠もない、といい、キング氏は記者会見で、「キリストが結婚していたかどうかは分からない、という私の立場は、以前と変わっていない」と強調した。

 聖書には、キリストの結婚について触れたくだりは存在しない。しかし結婚していたとする説は以前からあり、聖書に登場する「マグダラのマリア」が妻だったとする説は、ヒット小説「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著 2003年刊 )でも利用された。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 プロテスタントの、ユニテリアン( 理神論=りしんろん=  Deism デイズムの立場。「イエスは、普通の人間の男だった」 ) が、歴史的に主流であるはずの、ハーヴァード大学の、教授たちでも、今の今でも、ローマ・カトリック教会に公然と刃向かうことは、やっぱり大変なことのだ。大きな真実を、公然と言うことは、できない。怖(こわ)いのだ。これが、今の世界だ。  

私たちは、大きな真実を追い求めて、闘い続けるしかない。

副島隆彦拝