[2369]日ロ平和条約

会員番号5533 投稿日:2018/11/12 22:33

先週、とあるロシア人と話していたら、いよいよ日本は、北方4島のうち2島の受け入れを決めたみたいね、と言われて、はっとしました。今週、シンガポールでプーチン大統領と安倍首相が会談する機会があります。そのロシア人の意図することは、その際に、1956年の日ソ共同宣言に沿って、平和条約締結を締結する話がまとまることを意味します。9月のウラジオストクでのフォーラムで、プーチンが、「全くの前提条件なしで年内に条約を締結しようじゃないか」と思わず話した本心に日本も応えるのは、大変よいと思います。ロシアとしては、安倍さんよりも、鳩山さんの方を断然贔屓していますが、まあ、まずは、平和条約が結べれば、いいかなと、と思っているでしょう。
平和条約締結は、北海道・大誉地出身の鈴木宗男氏も大変期待をしています。鈴木氏は、日本政治の第一線からは失脚したかもしれませんが、道内では、今も隠然たる力を持っています。道東のどこの飲み屋でも、耳をすますと、宗男氏の話が聞かれます。土木業界を始め、どんな業界でも彼の功績、力に敬意を払い、慕い、そして、発展のためにその復活を願う声が聞かれます。私自身もお会いして、お話をしたことがありますが、大変細やかな気遣い、正確な記憶をしている方と感じました。
北海道・道東の本音は、「領土はいらないと言ったら、殺されるかもしれないけど、理屈はいいから、根室や釧路と北方4島の経済が結びついたら、それが一番いい、そのためには、宗男先生しかいない、がんばってもらいたい」、というものです。
ロシアへの経済制裁と、それに連動してカザフスタンなどでも過去10年で最も経済は冷え込んでいるようです。それでも、シリアでは、ロシアが支援するアサド政権が、米国などが後ろ盾の変な反体制派を追い出して、ほぼシリア全土を奪還して治めたようです。先週でしょうか、独仏、トルコ、ロシアで4カ国首脳会談も、ほっとした雰囲気で開かれました。
ロシアを取り巻く動きについて、 第2次ヤルタ会談が、どうなっていくのかも含めて、注目していきたいと思います。