[2360]映画「1987、ある闘いの真実」について

ピンクの龍 投稿日:2018/10/21 00:25

初めて投稿いたします。
会員番号8032のハンドルネーム ピンクの龍と申します。

先日、上記の映画を見て衝撃をうけました。
副島先生は映画の批評もされておられるので、ご覧になったかと思いメールをさせていただきました。
残念ながらご覧になっていませんでしたが、こちらに気軽に投稿してくださいとおっしゃって下さいましたので勇気を出してパソコンに向かっています。

まだ、頭の中がグルグルしていて、うまく文章がまとまらないのですが、自分の中で大きな位置を占めている間に投稿することにしました。

話は1987年の全斗煥大統領の時代。
ソウルオリンピック前の出来事で、尋問中に大学生が不審死し、検事、新聞記者、医師、看守…、様々な人たちが真相を身の危険を感じながらも公にしようとしていく話を軸にして、当時の韓国の国内事情もえがかれていました。

街でデモが始まり、警官隊か軍隊かはよくわからなかったのですが、デモの参加者ではない人々にも暴力をふるう様子に、からだが震えました。

共産主義者を取り締まるための施設の所長は、歯向かうやつはみんなアカだ、というような脱北者で、施設の中のあちこちから拷問されているような声が聞こえていました。
聞いたことがない「脱南者」という言葉も気になりました。
北朝鮮に逃げるということでしょうか?

1987年といえば、日本ではバブル真っ盛りで、日本人が浮かれていた時に、お隣の韓国でこんな状態だったとは全く知りませんでした。
衝撃の一番の理由はこれだと思います。
その頃、私は20代前半で友人が「今はオリンピック前で治安がいいんだって。だから韓国ツアーに行かない?」と誘われたのですが、父親に「そんな戦時下の国になんで行くのか?」と一喝され、結局行きませんでした。
友人の言う「治安がいい」って、こういう弾圧をしてるから?だったんでしょうか?
父が言う「戦時下の国」というのが、本当の韓国の姿だったのかもしれません。

そして不審死した大学生とデモに参加して催涙弾が当たって亡くなった大学生、自分にも成人した子供がいますが、若い人がこういう亡くなりかたをしたのもショックでした。自分の子供と重なるようで、鼻の奥がツーンとしました。
終わってから、トイレで順番待ちしていたら、鼻をグスグスいわせている方がたくさんいました。

反政府活動の末、大統領の直接選挙という果実を韓国の人は手に入れました。
こういう成功体験が朴槿恵大統領を退任に追い込む原動力になったのかな?と思いました。絶対に諦めない。すごいパワーにも圧倒されました。

反政府勢力のリーダーの人を仏教寺院やキリスト教の教会がかくまっていました。また年長の方を敬う儒教の思想も韓国では生きているようでした。
韓国の宗教や思想についてご存知の方がいらしたらご教示ください。

この映画をご覧になった方がいらしたら、感想をお聞きしたいです。

また、韓国について知るよい文献がありましたら教えてください。

なるべく短くと思っていたのですが、やっぱり長い文章になってしまいました。
お読みいただきありがとうございました。