[2356]私たちは、どんどん次の課題にたち向かわなければいけない。
副島隆彦です。 今日は、2018年10月4日です。
一昨ゝ日の 東京での金融セミナーも無事、終わりました。前日から台風24号が接近していたために、交通機関が一斉に停まり、西日本からの参加者が出席できない事態が生まれました。
申し込んだ人及び参加者全員に、当日の私の講演を収録したDVDをお送りする、と主催者からのお知らせがありました。 到着をお待ち下さい。(ここで注意。金融セミナーは、学問道場の主催ではありません。)
私は、今は、 次の自分の 金融本を書き上げようとしています。 書名は、 セミナーで公表したとおり、『「トランプ暴落」前夜 』(祥伝社刊、11月初)です。 お待ち下さい。
株価は NY も 東京も 上がり続けている。だが、これは見せかけの、作られた好景気である。株価だけ つり上げておけば、アメリカ国民の支持を取り付けられるし、景気は上向き、だと、信じ込ませることができる。だから、自分たち米共和党は、選挙(11月6日)に勝利できる、というトランプたちの、あざとい やり口だ。 暴落が、そのうち、何度か起きるだろう。
賢く手堅く自分の資産を守ろうとする人は、もっと注意深く、世の中の動きを見なければいけない。 金融・経済だけでなく、最新の世界の政治の動きにも気を配らないといけない。
『「トランプ暴落」前夜 』(祥伝社刊、11月初)の宣伝は、表紙を載せて、次回します。
私は、金融セミナーの翌日には、朝から出版社に詰めて、その日は、ずっと徹夜で、私が、初めて書く、「世界史の勉強の本」を、の再校ゲラの最終の赤ペン入れをした。 表紙の案は、下に載せる 画像の通りです。
この、「日本人が、知るべき、最新の世界史(学)の知識を、分かり易(やす)く説明した本」の出版を、私が、出版社と企画してから1年が経(た)った。 この2か月ぐらいは、一心不乱に書いた。世界史についての、自分のこれまでの、40年間の知識の蓄(たくわ)えも、一気に吐き出す覚悟で、気合いを入れて、書きあげた。
この「日本人が知らない 真実の世界史」は、来月の早い時期に出ます。自分の 文化、教養、芸術の素養を向上させたい人たちに、乞うご期待、です。
副島隆彦です。 以下の、私が、ずっと気になっている 新聞記事を、3本だけ載せます。もっと、もっとたくさんあります。
今、欧米世界で、ザワザワと騒ぎが続いている、 ローマ・カトリック教会の 神父(ファーザー、パードレ) 、司教(ビショップ)、大司教(アーチ・ビショップ)=枢機卿(すうきけい。カーデイナル。 カトリックの国会議員) たちが、犯している、 子供、幼児たち相手の、性犯罪 が、世界中の白人国家で、どんどん明らかになっている。
この ローマ教会の 聖職者(クラージーマン)たちが、世界中で、数千人、いや 数万人が、犯してきた 小児性愛(しょうにせいあい。ペドフィーリア pedophilia )、つまり、幼児虐待の、性犯罪 の ものすごい件数が、 どんどん 明るみに出て、報告されている。 この問題を、私、副島隆彦は、重視しして、日本国民に、知らせなければいけない。
私にとって、ローマン・カトリックが、500年前から( ヨーロッパ近代 modern の始まり) 犯してきた、重大な、犯罪の数々を、 この権威ある 宗教団体の 宗教思想 そのもののもつ、巨大な、偽善(ぎぜん、ヒポクリシー)と、独善に、よる、 人類史上の、 一番、罪深い問題だ。 人類(人間)の粗悪の根源は、ローマ・カトリック教会だ。
紀元後AD1200年頃に書かれた、 あの、大(だい)知識人のダンテ・アリギエール の 大著 「 神曲(しんきょく) 」 以来の、告発の 問題として、 公にしなければいけない。
本当は、ダンテの大著で古典の「ディヴィーナ・コメディーア」は、「神曲」 などという、愚か極まりない、作為的な、誤訳の書名ではない。
本当は、「神聖を装った喜劇」 という意味で、「神聖(ディヴィーナ)を装った (歴代のローマ教皇たちが犯してきた、数々の、密かな子供作りなどの、極限の)喜劇(コメディーア)」という意味だ。 どうして、こういう 大きな真実を、 日本の 明治からの知識人たちは、本当のことを、日本国民に、教えないで、150年間も、やって来たのだ。
私、副島隆彦は、ひとりで、これらのことに驚きながら生きて来た。 ああ、日本人は、作為的に、計画的に、操(あやつ)られて、世界で通用している大きな諸(しょ)真実を、何も知らされないままに、檻(おり)の中に入れられたままの、あわれな国民なのだ、と。
日本人には、ローマ教会の 歴史的に重大な 存在、そのもの は、あまり知られていない。この巨大な宗教団体が、重苦しく、 古代地中海(メディタレーニアン)世界全体、どころか、そのあとの、近代ヨーロッパ、そして 欧米白人世界を、支配し、統制した、思想として、の 圧倒的な 力について、私たちが、いまこそ、考えるべきなのだと、 私、副島隆彦は、公然と提起する。
血塗られた ヨーロッパ近代(モダーン)の、500年間の、 近代知識人たちの、苦闘、苦しみを、作ったのは、まさしく、ローマ教会(ヴァチカン)そのものだった。
ヨーロッパの近代(モダーン)は、 「宗教の自由」が、制約され、弾圧され続けたのではない。まさしく、宗教が、人々の自由を 奪い取り、弾圧してきたのだ。 この大きな皮肉を知っている人は、今の日本では、わずかだ。
世界で一番権威的な 宗教団体が、言論の自由を、弾圧した。 ものすごく 多くのヨーロッパの、聡明な近代知識人(モダーン・インテレクチュアル。 初期は、彼ら自身が、神父、修道僧だった) たちが、14世紀も、15世紀も、16世紀も、17世紀も、 ローマ教会の 宗教裁判(オーディール)に掛けられ、焚刑(ふんけい)で、焼き殺されてきた。
その挙句(あげく)が、 こうして、21世紀の、今、ローマ教会の神父たち、数万人による、性犯罪の露見だ。 女性に体に触れることが出来ず、人間にとっての、自然な性欲(ゼクシュアル・デザイア)を、禁じられ、結婚も許されなかった、ローマン・キャソリックの僧侶たちが、追い詰められた。
そして、ついに、自らが、小児性愛の、精神障害者の 群れとして、 欧米白人の 世界で、満天下に、晒(さら)される時代が来た。
ローマ教会、就中(なかんずく)、イエズス会( Jesuit ジェズーイット。 ザ・ソサイエティ・オブ・ジーザス )の問題を、私、副島隆彦は、日本への影響としても、極めて重要な思想の課題 だと、考えて、ずっと研究して追究してきた。 私は、今日は、もう、この問題については、これ以上は、書かない。
このあとは、以下の最新の、新聞記事を読んでください。この 2年間、いや、2013年からだから、5年間に、欧米白人の世界で、この 神父たちによる小児性愛(ペドフィーリア)=幼児虐待 の問題は、ものすごい事件になっているのだ。 私たち日本人も、本気で考えなければいけない。
副島隆彦 記
(転載貼り付け始め)
「小児性愛者守ってる」 ローマ法王に抗議デモ・辞任要求 バチカン 」
2018年8月30日 河原田慎一 朝日新聞
ローマ・カトリック教会で長年の課題となっている性的虐待
ローマ・カトリック教会の 聖職者による子どもへの性的虐待問題をめぐり、フランシスコ法王が批判の矢面に立たされている。長年隠蔽(いんぺい)された問題に厳しく対応する姿勢を示してきたが、25、26日に訪れた。アイルランドでは抗議デモが起きた。教会内から法王の辞任を求める書簡も公表された。すべての権力が法王に集中するカトリック教会では、極めて異例の事態だ。
・ バチカン「恥であり悲しい」 カトリック神父の性的虐待
・ カトリック神父300人が性的虐待 被害者は数千人か
・ キリスト教団体で性的虐待、被害4千人超 豪政府が調査
8月26日、ダブリン。 フランシスコ法王はミサで「真実の追求のために確固たる行動を取らず、教会内で沈黙してきたことへの許しを請う」と述べ、性的虐待問題への教会の対応の不十分さを謝罪した。
アイルランドはこれまで、カトリック教徒が約8割を占める保守的な国柄だった。だが 聖職者が神学校の男子生徒に性的虐待を繰り返していたことなどが発覚。同国政府が2009年に公表した調査報告書は、こうした性的虐待が1970年代から行われながら、教会が組織的に隠蔽していたと指摘した。
教会の権威が失墜する中、同国ではローマ法王庁(バチカン)が「教義の根幹に関わる」としてきた政策課題について転換が進んだ。国民投票の結果、96年に離婚が合法化され、2015年には 同性婚が憲法で認められた。
昨年には同性愛者であることを公言するバラッカー氏が首相に就任。妊娠中絶についても、今年5月の国民投票で容認派が多数を占めた。
フランシスコ法王の、ヨハネ・パウロ2世以来39年ぶりとなる同国訪問は、カトリック教会の存在感を再び高めることをめざしたものだった。
だがミサ会場の外では、法王の訪問に抗議する数千人が集結。プラカードを手に、「法王は小児性愛者を守っている」と批判し、「真相を解明し犯罪者を処罰せよ」と訴えた。バチカンは、この日のミサに約30万人が集まったと発表したが、実際にはもっと少なかったと指摘するメディアもある。
「法王が問題を放置した」
逆風下の法王のアイルランド訪問にぶつけるかのように、26日に衝撃的な書簡が公表された。
元駐米バチカン大使のカルロ・マリア・ビガノ 大司教によるもので、「法王が性的虐待の疑惑について報告を受けながら放置した」と告発し、法王の辞任を要求する内容だ。
伊メディアによるとビガノ氏は、米国のマカーリック元枢機卿による性的虐待疑惑の告発について、法王が就任直後の2013年に報告を受けながら、対応せずに放置したと指摘。マカーリック氏が同年の法王選挙( コンクラーベ)で法王を支持していたからだと主張している。マカーリック氏は今年7月になって法王に辞職を申し出て、枢機卿の地位を解かれている。
フランシスコ法王は、性的虐待…
○ 「 バチカン「恥であり悲しい」 カトリック神父の性的虐待 」
2018年8月17日 朝日新聞
米ペンシルベニア州で14日、カトリック教会の神父による少年少女への性的虐待の調査報告書に関して記者会見する同州司法長官=AP
米ペンシルベニア州のカトリック教会で起きた神父による少年少女への性的虐待で、カトリックの総本山であるバチカンは16日、「恥であり悲しい」とするバーク報道官名の声明を発表した。
同州の最高裁が14日に公表した大陪審の調査報告書は、300人以上の神父の実名を挙げ、被害者が1千人ほどに上ることを明らかにした。バーク報道官は声明で、「これらは犯罪で非難されるべきものだ。教会は過去に学び、虐待した者とそれを許した者にはt説明責任がある」と言及。
「フランシスコ法王は被害者の側にいる。年少者の人生を破壊するこのような恐怖を根絶するため、教会や社会に弱者の安全を守る環境をつくるよう、法王は繰り返し訴えている」と述べた。(河原田慎一)
○「 カトリック神父300人が性的虐待 被害者は数千人か 」
朝日新聞 ニューヨーク=鵜飼啓 2018年8月15日
米ペンシルベニア州で14日、同州カトリック教会の神父による少年少女への性的虐待についての調査結果を聞き、涙を流す被害関係者=AP
米ペンシルベニア州t最高裁判所は14日、同州のカトリック教会で起きた神父による少年少女への性的虐待についての大陪審の調査報告書を公表した。報告書には虐待を行っていた神父300人以上の実名リストも盛り込まれた。教会側の隠蔽(いんぺい)工作についても指摘している。
カトリック教会では、世界各地で神父による性的虐待が表面化し、大きなスキャンダルになっている。国際的な問題となった発端は、米東部マサチューセッツ州ボストンでの性的虐待の実態が2002年に報じられたことだった。
大陪審は同州内の8教区を対象に2年かけて50万ページの教会内部文書を調べたほか、関係者への聞き取りなどを行った。過去70年以上にわたって神父400人以上の関与が浮上、うち虐待の証拠がそろった故人も含む300人以上について公表した。
文書から明らかになった被害者は1千人ほどだが、大陪審は実際には数千人に上ると見ている。被害者の多くは少年だが、中には少女も含まれていたという。思春期前の年齢の被害者が多かった。また、教会は虐待の告発を受けても警察に通報せずにいい加減な内部調査で済ませたり、加害者を別の任地に配属したりし、問題が大きくなるのを防いでいた。
大陪審は容疑が時効を迎えていない神父2人を起訴したが、ほとんどがすでに時効になっているという。(ニューヨーク=鵜飼啓)
○ 「 キリスト教団体で性的虐待、被害4千人超 豪政府が調査 」
シドニー=小暮哲夫 2017年12月17日 朝日新聞
シドニーで14日、性的虐待を受けた子どもからの手紙をまとめた本を読むターンブル豪首相(右)ら=AFP時事
オーストラリアで、キリスト教関連団体で性的虐待を受けた被害者が、存命の人だけで4千人以上いる。豪政府の独立調査委員会が発表した報告書で、こうした実情が分かった。中でも約2500人がローマ・カトリック教会で被害を受けていた。調査委は「カトリック聖職者の独身主義」を問題の一因と指摘し、改革を求めた。
豪州では1990年代から、キリスト教会などでの子どもの性被害事件が問題化。豪政府は2013年1月に独立調査委を設け、教会以外の、子どもがかかわる様々な団体にも対象を広げて、過去90年分にわたって調査を進めてきた。
調査委は15日、性虐待の経験を7981人から聞きとったと発表。報告書によると、分析済みの6875人のうち4029人が宗教関連団体で被害を受け、カトリック教会が2489人、英国国教会が594人など、ほとんどがtキリスト教関連。10代前半で被害にあうケースが多く、存命者の64・3%が男性だった。
豪州や欧米のケースでは、教会は被害の苦情を受けると、加害者をほかの教区に異動させて発覚を避けてきた場合が多い。
報告書は、カトリックでの被害について、「独身主義は直接ではないが、一因だ」と指摘。豪州のカトリック教会に対し、ローマ法王庁(バチカン)に「独身主義を任意とするよう求めるべきだ」と提言した。
この問題に詳しいRMIT大学(メルボルン)のデスモンド・カール名誉教授は「(加害者は)被害者に『だれかに言うと神様が怒る』などと神秘的な言葉で黙らせてきた」と解説。一方で、子どもと親密になる環境で性的虐待を加える過程は「スポーツ団体など教会以外でも似通う点がある」と指摘し、採用する際に危険人物ではないかチェックすることが大切だと強調する。
調査委は、子どもを守る政府の専門部局の創設や、性虐待の防止に適切な対応を取らなかった団体に責任を負わせる法令の整備なども提言した。(シドニー=小暮哲夫)
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝