[2346]安倍首相を、小沢派の元参議院議員・平野貞夫氏が、「内乱予備罪」で刑事告発した。

田中進二郎 投稿日:2018/09/14 05:27

( 副島隆彦が、冒頭に割り込み加筆します。 今日は、2018年9月17日です。

 田中進二郎くんが、せっかい良い文章を載せたのだが、文章がヒドい。 人が、思い余(あま)って、感情を込めて書くと、どうしても、このような、上擦(うわず)った文章になる。 私が、手を入れて、書き改めた。私の弟子たちは、私からの 文章手入れを、受けることで、文章修行している。 

 私は、学問道場の会員たちの投稿の文章にも、その真意を、正確に伝えるために、加筆、修正することが、ときどきある。 それが、学問道場を主宰する者の、務めである。 皆、しっかりした文章を書けるようになりなさい。 副島隆彦の、冒頭での、割り込み加筆、終わり。) 

https://youtu.be/HleK43TrFCY

 いまのところ大手マスメディアは、この平野貞夫氏の行動を黙殺している。

 だが、日刊ゲンダイ、週刊ポストだけが、これを報じている。新聞「赤旗」はこれを報じていません。これはおそらく、この平野貞夫(ひらのさだお)氏との対談の中に、筆坂秀世(ふでさかひでよ)元日本共産党中央委員会委員が、参加していることと関係している。

 筆坂氏は著書の中で、激しい共産党批判を行っており(新潮新書『日本共産党』など)、日本共産党にとっては許しがたい裏切り者だ。この筆坂氏が、意気投合し、応援している平野氏を新聞赤旗が、取り上げることは出来ない、という構図だ。

そういう事情があることは想像できるが、今度の、平野貞夫氏の壮挙( 日本の首相を、内乱予備罪で告発するのは史上初めてだ)を「そんなものあり得ません」と、見て見ぬふりをしないためには、、私たちひとりひとりに、高度の政治判断力が必要だ。

 これは、副島隆彦先生が ↓ 下の方の、文で書いている「人間世界に有る 五つの正義」の説明 と直結していると、私は思う。

 私たちが、この国での不満分子のまま、あるいは、自民党への批判勢力としての、万年野党でだらだらと生き延びるだけなら、私たち自身が、不甲斐(ふがい)無い人生で、終わる、ということだ。

 体制派は、「人間世界(人類9を支配している5つの正義 の うちの 5番目の、釜戸・台所の正義」である、経済的な正義、すなわち、「貧しい者たちの首を切って、家(企業)から、追い出してもいい正義がある」を、断行しようとしている。自分たち大手の新聞社やテレビ局という大組織を食べさせていくためには、平野貞夫の主張は、黙殺する、 という 判断になる。

 本当に「安倍倒閣」のために、野党共闘を実現するのであれば、私たちは、平野貞夫の主張を「赤旗」が掲載するほどの、危険な道を支持しなければいけない。これは、5番目の、「経済的な正義」(組織が生き残るためには、生産性のない社員は、追い出さなければいけない)より上位の、 「5つの正義」のうちの1番目の ” polis Justice ” ポリス・ジャスティス 「公共のための 正義」、いわゆる、社会正義 、公共のための正義 だ。 

(副島隆彦が、ここで、割り込に加筆します。2018年9月17日。 私が、前掲した、「Ⓒ副島隆彦」ものである、「5つの正義」 の表の 1番目の × police Justice は、間違い、誤記です。
正しくは、 〇 Polis Justice としなければいけない。 ギリシア語の そのままの英語表記では、ポリス は、× police( これだと、警察の意味になる。都市国家の治安を守るための組織 ) ではなくて、〇 polis ポリス と 表記しなければいけない。 副島隆彦の誤記である。 割り込み、加筆終わり )

 私たち、日本国民の生活は、極度に、追い詰められてきた。その原因は、国民を救済しようとしない、今の政府に有る。だから、政府(安倍政権)を、打倒しなければいけないのである。

 もう日本国内の大きな組織の中にいる人間たちは、何にもしゃべれなくなっている。
「バイキング」というワイドショーがある。これは、ニューズ番組のふりをしたバラエティ番組だ。この司会者の坂上忍(さかがみしのぶ)は、安倍首相が「私も毎日見てますよ」と言っただけで、パタリと政治についての話題を取り上げることをやめたそうだ。それで、毎日、どうでもいいようなスポーツ界や芸能界の不祥事を延々と取り上げている。

 これは、「おい忖度(そんたく)しろよ」という脅迫だ。こういうマスメディアへの脅迫も、「現在の刑法学に従って、『暴力』と解釈できる」と、平野貞夫氏は、↑の記者会見の動画でコメントしている。
この動画は、消されるかもしれないので、早めに見て下さい。

 だから、私の判断では、安倍昭恵夫人が、副島先生に直接、語ったという「主人(安倍首相)も『世界の権力者人物図鑑』を読んで勉強してますよ」と言ったのも、「忖度しなさい」の脅迫だったのだ、と、私は、勝手に想像する。
私、田中進二郎は、これまでは、安倍首相でも、むずかしい本は読めないけれど、写真がたくさん載っている人物図鑑なら、写真週刊誌と同じだから、文章は少ないので、読めるんだ、だ、と思い込んでいた。

 1.の、社会を支える 公共の正義 と、 5.の かまど、台所の正義である、冷酷な資本主義の正義、すなわち、パソナの会長の竹中平蔵(たけなかへいぞう)や、社長の南部泰之(なんぶやすゆき)、そして、その出資者である孫正義(そんまさよし)たちの、「奴隷売買をしてもいい正義(すなわち、人材派遣会社=現代の奴隷商人 を経営する正義 の 違いを、副島先生は、はっきりと、知っていたのだ。 私、田中は、これまで、このことを、自覚がなった。

 話を平野氏に戻す。 内乱(予備)罪というのは、安倍首相は、現在、日本国に対して、クーデターをやっている、ということだ。これに対して、多くの法律専門家たちは、「現政府が、政府自身を転覆することなど、あり得ない、それは論理矛盾だ」と考えるだろう。しかし、そうではない、と平野氏は会見で述べている。

 「クーデターというのは、戦車で国会を取り囲むような武力行使のことをいう」と大多数の国民は思っている。これも違う、と平野氏は言っている。「現行の憲法が定める統治体制を、揺るがすような暴力行為(威嚇、脅迫も含まれる)を行うこと」だ、と。これには、内乱(予備)罪が適用される、と平野氏は言っている。なるほどと、私は、思う。

 平野貞夫氏は、自身が、かつて参議院で、改正刑法の委員会の委員を務めた、ということで、この刑法の条文を作るのにも、参画していたそうである。その他、30もの罪状を並べて、、このたび、告発状を最高検察庁に提出した。すると、最高検察庁は、参議院議員歴30年の平野氏を玄関払いすることはせずに、部屋に招き入れて話をきいた。そのあと、この告発状を受け取った、受理した、という。このことのが、↑の説明会の動画で分かる。

 平野氏はこれまでの政治活動の同志たちの協力の申し出を断り、「これは、命がけでやっている。覚悟は決めている。だから、あれこれ周りに迷惑をかけてはいけないし、逆にこちらも周りから縛られたくはない」と言っている。極めて潔(いさぎよ)い態度である。

 西郷隆盛が、西南戦争の挙兵の際に、「政府に尋問(じんもん)の筋(すじ)これあり」という文句を掲げた。そのことを彷彿(ほうふつ)とさせる。これは、党利党略のための行動ではない。「日本国への最後のご奉公」(平野氏)としてやっているそうだ。

この一件がどのように推移していくのか、私は見守りつつ、学問道場に知らさねば、と思って投稿した。

田中進二郎 拝