[2341]ネット通販屋の アマゾン に、怒りの 抗議行動をすることを、私は決めた。

副島隆彦 投稿日:2018/09/05 16:35

副島隆彦です。 今日は、2018年9月5日です。

私は、アマゾン Amazon .com というネットの販売 サイトの会社 に怒っている。

 今や、アマゾン (本社、ワシントン州シアトル ジェフ・ベゾス会長)は、株式時価総額が、1兆ドル(110兆円 9月4日 )の巨大企業だ。

 ただのIT(イアティー)の、門付(かどつ)け、口寄(くちよ)せの、窓口(まどぐち)会社のくせに、世界中の、いろいろな業界を苦しめている。まじめな物づくりなど、何もしていない。  人の褌(ふんどし)で、ボロ儲けをしている、悪質な、巨大企業だ。今や、許しがたい会社だ。 

 日本の出版業界 の 、アマゾンのお陰(かげ)、所為(せい)で、ヒドい目にあっている。 私は、もの書き、言論人として、本を書いて、出版して貰って、その1割(一冊160円)を貰(もら)って生きている人間だ。

アマゾンのせいで、日本の出版業界( 出版社、取り次ぎ=卸し業、書店)が、文字通り、潰れかかっている。 アマゾンのせいで、本が、本当に売れなくなった。 このままでは、日本の出版業界は、壊滅的な打撃を受ける。

遂(つい)には、小売りの 大型スーパーマーケットの全国チェーンや、ユニクロ(ファーストリテイリング)のような実店舗(じつてんぽ)の衣料品会社までも、追い詰めれて来た。

日本からも アマゾンへの 強い批判と、抗議行動 を 私たちは、起こす準備をしなければいけない。 アマゾンは、独禁法(どくきんほう)への違反の、今や、人類に危害を加える、ネット企業となっている。

 消費者=国民 のために、出来るだけ安く、商品を、届けるのが、アマゾンの仕事であるから、アマゾンは、消費者=大衆の味方である、では、もう済まない。アメリカのメガスーパー・チェーンの ウオルマートまでが、アマゾンとの 本気での、闘いを始めた。

 今や、日本国民みんなが、被害者なのだ。 それに対して、「アマゾンは便利だ。安くで手軽に、本が買える。本屋にいちいち行かなくてもいいし、アマゾン・プライムなら、送料もかからないし。どうせ、アマゾンの勝ちだよ 」 

「私は、本屋で、下見してから、アマゾンで、買うよ」などと、言っている者たちは、奴隷根性をした人間であり、やがて、この人たちまでが、アマゾンに食い殺されることになる。

 この文の、下の方に 画像で貼り付ける 文は、私の最近の本の中に書いたことだ。 ここに有るとおり、 アメリカのイエール大学の、若い女性の法学者の、 リナ・カーン女史が、「アマゾンを独禁法(の中の、集中排除法)違反で、処罰せよ」 という論文を書いた。これを受けてアメリカの重鎮の法学者たちが、真剣に、このアマゾン問題の協議を始めた。 アメリカでも、相当に深刻な事態になっているのだ。

私は、一昨日、弟子たちと、出版社の各社の編集長たちに向けて、メールを書いた。

(転載貼り付け始め)

弟子たち へ
各社の 編集長たちへも

副島隆彦から   2018年9月1日 

 私、副島隆彦 は、昨日の、神田の蕎麦屋での、 編集者と弟子たちとの 「第2回 真剣打ち合わせ会」での提言を受けて、決断しました。

 もう我慢できない。自分が、動き始めるしかない。アマゾンの 目黒雅叙園(めぐろがじょえん)?の脇の高層ビル? の アマゾン・ジャパン本社 に向けて、 抗議行動を起こします。

 ○月○日 午前11時から、3時ぐらいまで、とします。市川市 の アマゾンの巨大倉庫も目標とするべきだろう。 こっちの倉庫にしか、アマゾンの日本における実体は、無いだろうから。

 アマゾンが、日本の出版業界、出版社、書店を、文字通り、叩き潰して、殺そうとしている。 もう、許さん。 私は、この アマゾンへの抗議行動で、 賛同してくれる、作家、評論家たちも結集しなければならない。 私たちが、アマゾンから相当の打撃を受けている、被害者だからだ。

 私たちの新刊書が出て、すぐに、アマゾンの画面で、 新刊値段の、すぐその下に、「中古品 300円、とか、 ついには、1円」 の表示が、出る。 何ごとだ。 私たち、物書きを舐(な)めているのか。 なんで、私たちが苦労して書いて、出版社が出してくれた本が、「1円」なのか。 「1円で出品している、ネット古書店は、送料の280円の、半分が収入として入るから、それで儲かるんですよ」 と、したり顔で、言っているんじゃない!

 日本の 言論人、評論家、として、私は怒っている。 私は、2年ぐらい前から、 各屋の 編集長たちに向かって、 アマゾンへの 怒りを表明してきた。「このままでは、日本の出版社 と書店 は、、全部、アマゾンに、潰されてしまう。 大手の出版社と、書店チェーンも 例外ではない。 編集長たち自身が、サラリーマンとして、売り上げを上げなければいけない、社内での立場で、もう、職業として、ボロボロだ」 と。

 もう、この アメリカの 巨大ネット通販屋 の、 これ以上の 暴虐を、許してはならなない」 と。 「日販と 東販の 2大大手の、取り次ぎも、さっさと合併して、日本国内の市場を守る態勢を作らなければいけない。独禁法 違反になるらしい、などと、知ったかぶりを言っている 場合ではない。 アマゾンの方こそ、世界中の 出版業界を、潰そうとしている、独禁法 違反の 犯罪会社だ」 と、私は、言ってきた。

 出版社の編集者、編集長たちが、一番、追い詰められて、地獄の淵をさ迷っている。「本が売れないよー。利益が出ないよー」の、嘆きを、私は、この7年間 (2011年の 3.11 の 大地震、大津波のあとから、特に)ずっと、聞いてきた。

 大手の出版社ほど、この地獄の状態は、ひどい。それを、いい加減に、気取って、ボロ隠しをして、「ウチは、大丈夫ですから」 と、気取って言っているやつは、アホだ。 私は、あらゆる種類の、気取り屋、ええかっこし、が、大嫌いだ。 こういうやつらは、本当に、戦えない。企業の奴隷 政府の犬、を、自ら進んでやる人間だ。 

 「エへへへ。 私も、アマゾンで、安い本を買うからなあ」と、ニタニタ笑っているような、 人間は、おのれの、知能の低さと、背骨(せぼね)が折れている。人生は、自分で闘い取るものなのだ、を知らない人間の 生き方だ。そういうやつが、世の中には、たくさんいる。 スマホを握りしめた「羊たちの沈黙」(映画の題名。 サイレンス・オブ・ラム) で、スマホを握りしめたまま、トサツ(屠殺)場に送られて行く、 羊や牛、豚と同じだ。

私、副島隆彦は、そういう人間を、目の前で見ていると、即座に判断して、蔑(さげす)みの表情と 警句、皮肉 を、その者に与える。 相手は、だいたい、気づかない振りをする。そういうやつらだ。奴隷根性が身に染みている。   
「商品は、なるべく 安いほうがいい。 安ければ安いほど、消費者 (コンシューマー。国民、一般大衆) の利益だ」、の経済法則に逆らうことはできない。 という理屈(理論) の限界問題だ。 これは、 正義(せいぎ)の実現の問題であって、

 下の方に、私が、画像で貼り付ける、私が作った、一覧表の 「人類の 5つの正義(せいぎ、ジャスティス、justice)の表」 をよーく読んでください。

1.ポリスの正義  police justice 公共のために尽くす正義

2.  世俗の正義   アリストテレスの 分配の正義 。正、不正を 平衡(へいこう)で、釣り合わせる。 

3. 聖職者たちの正義。  神の正義 

4. 矯正(きょうせい)的正義。 持たざる者たち(貧困者)のための正義。社会主義おこれ。

5.オイコス (かまど、台所)の正義。 蓄財、利殖の肯定 。奴隷の売買も認める。 要らない従業員を辞めさせる正義。  このオイコス Oicos が、オコノミ-、エコミー oeconomy 経済 の正義 になった。

 以上が、人類が、これまでに作ってきた、大きな、5つの正義だ。ギリシア時代に、すでに分かられていた。

 このうちの、 5.が、オイコスの法(掟、定め) だ。 この オイコス が、釜戸(かまど)台所 の正義 で、 経済法則(エコノミック・ルール)に従うことだ。従うしかない、という思想だ。 この 「 台所(オイコス Oicos )のルール」 から、オイコノミー、エコノミー economy   の、冷酷な 人間世界 を貫く 法則 、掟(おきて)が作られた。 オイコスの掟(ルール)は、奴隷売買を認め、 従業員を首にし、 貧乏人を餓死させる自由を認める。

 こんな 正義( ジャスティス、justice ) =経済法則 エコノミック・ルール economic rule = ナチュラル・ラー natural law までも、人類は認めてきた。

 この、5番目の オイコスの正義 が、アマゾンの会長の、“たこ坊主”の ジェフ・ベゾズ Jeff Bezos が自分の信念、宗教にしている正義だ。 

 日本でいえば、あの、むくつけき、 やり部屋で、麻薬吸いの(麻薬警察に捕まった) 竹中平蔵(たけなかへいぞう)が、いう、「人間には、失業する自由もありますから」だ。

しかし、それは、人間世界を貫く、5つの 大正義  の 一つに過ぎない。

 大正義の、 筆頭は、 1.の ポリスの正義 (公共のために、命を奉げる 正義)  だ。 あるいは、ノモスの法 という。それが、ギリシア時代(ギリシア文明)から伝わる、正義だ。

 だから、アマゾンが、振りかざす、 5,の 「経済法則 の 正義。 商品は、 安ければやしぃほど、いいの 正義 」 と、 2.や4.の 社会的公正、公平の原理 の 正義で、私たちは、真正面から、 アマゾンと、闘わなければならない。

 新刊書の下に、「中古本で、1円」 が、ずらーとずーっと、アマゾンのページに並んでいる。この現状は、本を作って売っている者として、本当に許しがたい。

 このアマゾンに、 1円中古本を出品している、全国の、抜け目のない古書店たちの、実体、実態、真実は、何なのだ。 私の推測では、彼らは、アマゾンの別動隊であり、アマゾンの息のかかった、ワルのネット倉庫業者どもだ。こいつらを、アマゾン本体と、ともに、表面に、露出させて、調べ上げて、社会的制裁を加えなければ、いけない。 

 送料の 250円、300円の 半分が、彼らの 懐(ふところ)に入るから、それで、利益を出せるのです、と、したり顔で、物知りぶって、言っている、オマエ自身が、愚か者で、事勿(ことなか)れ主義の、卑怯者だ。姑息な生き方上手として、 生きて行け。 

 以上のように、連絡しました。 各自、自分なりに動けるように、○月○日(○)に、向けて、計画を立ててください。 副島隆彦 記

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。 以下の新聞記事の通り、アメリカでは、民主党の大物上院議員のバーニー・サンダースが、アマゾン批判を、行っている。トランプ大統領は、アマゾンのジェフ・ベゾスを この2年間、ずっと叩いてきた。 ジェフ・ベゾスは、ワシントン・ポスト紙のオーナーとして、トランプ叩きを、ずっと、やっている。 

アマゾンは、今や、 株式の時価発行総額で、アップルに次ぐ、世界最大企業だ。 1兆ドル(110兆円)を、越した。 このために、どれだけの人が、泣いていることだろうか。

(転載貼り付け始め)

「 株価時価総額「1兆ドル」アマゾン を襲う サンダース旋風 」
 米州総局 清水石珠実
2018/9/5 日経新聞 

 4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落。米通商政策の先行き懸念などで多くの株が売られる中、値を上げたのが米アマゾン・ドット・コムだ。午前中に上場来高値を更新し、一時1兆ドルの時価総額を達成。米企業としては8月2日のアップル以来2社目の快挙だが、アマゾンは喜んでばかりはいられない状態にある。政治の場での逆風が強まっているからだ。


 若者に人気のバーニー・サンダース米上院議員はアマゾン批判を強めている=AP

 といっても、日ごろからアマゾンやその創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏を“口撃”しているトランプ米大統領からの圧力のことではない。「アマゾンの多くの従業員が食費や住居費、健康保険などを、国民の税金で運営している生活保護に頼って生活している。ベゾス氏が自分の従業員に低い給料しか払っていないからだ」。若者の間で人気の高いバーニー・サンダース米上院議員は最近、演説のなかでアマゾン批判を繰り返すようになっている。

 サンダース氏といえば、2016年の米大統領選で民主党指名をヒラリー・クリントン元国務長官と争い、民主社会主義者であることを前面に押し出して支持を獲得、「サンダース旋風」と呼ばれる現象を起こした人物だ。現在は11月の中間選挙に向けて、民主社会主義系の候補者の支援演説に全米を駆け回っているが、世論の支持を獲得するための争点の1つに「アマゾン批判」を選んだ格好だ。

 アマゾンはこれまでトランプ氏に「郵便システムを悪用している」「税金をきちんと払っていない」などと批判されても、ほぼ反論せずにきた。だが今回、サンダース氏のアマゾン批判には「不正確で誤解を招く批判を繰り返している」との声明を出した。サンダース氏の支持層の中心は「ミレニアル世代(40歳以下)」で、アマゾンが重視する利用者層と重なる。賃金や格差問題という幅広い層の人たちにとって敏感な問題で無言を貫くのは、イメージ戦略からも賢明ではないと判断した。

 8月29日にアマゾンが自社ブロクに書き込んだ説明によると、アマゾンの倉庫内での劣悪な労働環境を批判するサンダース氏に何度も視察を呼びかけているが実現したことはなく、同氏が実際に倉庫内をみたことは一度もないという。また、アマゾン労働者の平均年収が2万8446ドル(約317万円)とする同氏の主張は米国外やパートタイム労働者を含む数値で、フルタイムの米国内労働者に絞ると3万4123ドル(約380万円)。全米平均(3万1千ドル程度)を上回る数値で、アマゾンの給料が特別に低い訳ではないと反論した。

 米メディアによると、サンダース氏は近日中に従業員数が500人を超える企業の従業員が政府の生活保護を活用した場合、受給額と同額を税金として会社から徴収する法案を米議会に提案する計画という。アマゾンだけを狙い撃ちにした法案ではないが、サンダース氏が演説で法案の背景をアマゾンを例に出して説明するたびに同社の好感度は下がらざるを得ない。

 3月下旬に「トランプ氏がアマゾンに対する規制強化に固執している」と報じられ、一時は1週間で株価が7%以上下落したこともあったが、その後は好業績に支えられて株価を伸ばして「1兆ドルクラブ」の仲間入りを果たしたアマゾン。時代を代表する成功企業に逆風が吹くのは珍しいことではない。次に迫り来るサンダース・リスクも無事に乗り切ることができるだろうか。  (ニューヨーク=清水石珠実)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝