[2309]福沢諭吉と学問道場の苦労は類似?

森本達樹 投稿日:2018/04/24 22:16

会員番号8177番の森本達樹と申します。

石井利明研究員の著書、「福沢諭吉フリーメーソン論」を拝読しました。

石井研究員に「福沢諭吉フリーメーソン論」の、私の読後感を、学問道場のサイトを通じてメールした。そして、石井研究員より丁寧な返信をいただいた。
私は、再度、同著を読み込んで、学問道場の掲示板に、私の「福沢諭吉フリーメーソン論」の読後感を投稿しようと考えていたが、石井研究員から頂いた返信にある「私としては、頂いた感想でも十分だとおもいます」との言葉に甘えて、私が石井研究員に送信したメールに加筆修正したものを投稿させていただきます。

「福沢諭吉フリーメーソン論」を読み終えて、まずは、石井研究員が「フリーメーソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした」で論じた福沢諭吉像を、ガッツリと肉厚にして一冊の読み応えのある本にしているのに驚嘆している。
同著の冒頭で、中津はどういう所であったのか知り得た。
そして、同著を読み進めるにつれて幕末から明治初頭までの国内外の情勢が良く分かった。
特に、アヘン(アロー)戦争の真の原因、薩英戦争の実相、下関砲撃の真相を知り得て驚愕している。
「歴史(真相・事実)は、えぐり出す(暴く)モノ」だと改めて認識できた。

浅学の私は「福沢諭吉フリーメーソン論」を一読しただけでは、福沢諭吉の偉大さは分からない。
ただ、「福沢諭吉の生涯は苦労つづきであっただろう」とは想像できた。
福沢諭吉は、日本をワールド・ヴァリューズでの文明国にすべく奮闘し、「学問のすすめ」がベストセラーとなり、日本に光明が差したかに思えただろう。
しかし、日本国内の自由民権運動の高まりや、米国でのユニテリアンの衰退、西洋列強の帝国化など、国内外の趨勢が、福沢諭吉たち(ユニテリアン。ロッキアン)の望まない様相を呈し始めた時の彼らの落胆は、いかほどだったか私には想像できない。

上記のような感想を石井研究員にメールしたところ、石井研究員は私のメールへの返信の中で、

「帝国―属国関係の中で、属国の心ある知識人は苦労せざるを得ない。
それは、現在までも続く、厳しい現実だと思います。
この苦労の渦中に、我々、学問道場も晒されています。」

と、仰られていた。
石井研究員は、「我々、学問道場」と、謙遜して仰られていて、本当は「SNSI」と仰りたかったのではないのか?
私は学問道場に入会してSNSIの皆様を、わずかばかり支援している分際だ。しかも新参者である。

福沢諭吉になったつもりで「福沢諭吉フリーメーソン論」を再読して、福沢諭吉とSNSIの皆様の苦労の一端をうかがい知りたい。

ここに、私と石井研究員のメールを貼るのが望ましいだろうが、石井研究員の了承を得ていないので貼らない。

石井利明研究員殿、ありがとうございました。