[2308]私は、ずっと出版社に籠(こ)もっていました。続けて4冊の本が出ます。

副島隆彦 投稿日:2018/04/23 09:38

副島隆彦です。 今日は、2018年4月23日(月)です。

 私は、この3週間ずっと、出版社の編集室や、組み版屋(くみはんや。type setter 印刷屋に最終原稿が入る準備をする会社。昔の版下(はんした)制作屋 )の 校正者用の部屋に、閉じ込められていました。

 独房のようなところに入れられて(収監だ)、ずっと外界(がいかい)からほとんど遮断された処(ところ)で、ずっと集中して原稿を書いていました。それを、どんどん打込み係や編集者が、ゲラ(ガリー・プルーフ galley proof )にしてゆきます。

 そういう監禁部屋(笑い)に、ずっといて、寝るときは、椅子を並べて寝て、上着やスプリングコートを被(かぶ)っていた。そうしたら、4月20日(金)から急に暖かくなって、初夏の感じになった。

 窓外の街路の樹木も見窄(みすぼ)らしいまま盛んに繁(しげ)りだしている。3泊4日もお風呂にもはいらないで、穢(きたな)い下着のまま、集中して仕事をしていると、体が痒(かゆ)くなって、流石に工場労働者( manual worker , labourer )のようだ。

 だが、私はこのカンヅメの環境が好きだ。会社で椅子並べて、そのまま寝ているのが、自分の人生環境と職種によく合っていて、気持ちが安らぐ。そうやって、いろいろの出版社に、押し掛けては、編集部に泊まり込んで居座って、原稿を書き上げて、それで本にして貰った、私の20年だ。いや、30年が経(た)った。 そうでないと最後の締め上げで本が完成しないのだ。 その前に、準備期間が3カ月ぐらい掛かっている。

「ホテルの部屋なんか取って貰わなくていい。コンピュータとテレビとベッドがあると、私は仕事をしませんから」と、言い続けて、それで、こういう 現場の週刊誌ライターや、打込み係や、校正者と同じ生活が、一番、自分に合っている。 私は、生来の出版業界の、職人(しょくにん。クラフトマン、アーチザン)だ。

なぜ、私が、追い詰められると、自分から出版社に押しかけて、そこで寝泊まりしてきたか、というと、まさしく、毎回、毎回、追い詰められて、それで、編集者から催促の電話が来て、「先生、そろそろ原稿はどうですか(出来上がっていますか)」の、電話が、ものすごくイヤだったからだ。。 

 借金取り(融資を受けた先)から、返済の催促を受けて、電話が、何度も掛かってきた、だらしないサラリーマンたち(博奕か酒か女か)への、サラ金地獄の時代は、もう、過ぎ去ってなくなった。非合法化されて地下に潜ったのだと、私は、鋭く思うが。 私は、大学時代に、利息制限法(高利貸し法だ)と出資法の 裁判所の重要判例をずっと読んでいたことがある。

 経営者(自営業者も)だったら、この 借金取り立ての恐怖心が分かる。それが、どれぐらいイヤなものか。これを体で味わって知っている人から、先(さき)、上(うえ)を、本物の人生という。

 作った会社を何回か潰して、この世の人間関係の地獄を知り、そこから這い上がって来たような人間でなければ、本当は、本物の人間ではないのだ。 あとは、デパートのお子様ランチか、女子供(おんなこども)の世界だ。 

 私たちの学問道場は、本物の人間集団だから、こういう大人の世界を、大前提( the major premise ザ・メイジャー・プレミス) にしている。少なくともこのことを知っている人間でなければいけない。 

 だが、私たちは、一方で、同時に、知識、思想、真の学問をする人間たち(この世の真実を表に出すこと)でもあるから、そういう、薄汚い 商売人、実業家の、「凍り付くような浮世=憂き世 の 裏」を、一方で、遠ざけ、軽蔑するだけの、高見(たかみ)に立つ人間集団でもある。

私、副島隆彦は、この借金取りの恐怖と、そっくりの、編集者からの原稿催促の電話が、もの凄くイヤだった。だから苦し紛れで編み出したのが、「それでは、私は、今からそちらに行きます。そして原稿が終わるまで帰りません。編集部の片隅ででも置いて下さい」と、やり出した。

 自分の体ごと出版社に持ってゆけば、文句は出ない。目の前に、人質で著者がいるのだから。原稿の催促の電話も来ない。いくら何でも編集者が、「あの先生(著者とも言う。書き手、作家 )は、約束を守らなくて、自分たちに迷惑をかける。書けないのだ」と、言わなくなる。だから、私は、こういうことをずっとやって本を書いて来た。

 これが、私の生き方だ。必要に迫られれば、どんなことでもする。どうやってでも仕事を終わらせる、という気迫と根性がなければ、もの書き、言論人なんかやっていられない。

 文章を書いて、それを世の中に出して、人々に読んでもらって、わずかなお金に換える、というのは、これぐらいキツいことだ。どんな仕事でも、そうなのだろうが。 そういう根性のある若者でないと、育て甲斐(がい)がない。私の処に、今からでも、寄ってきて集まりなさい。私が、体ごとまるまる、で指導します。 「人は、自分の先生と呼べる人の、背中を見て、育つ」のだ。

 だから、私は、この4月4日ぐらいからの、世界の動きも、日本の政治の動きも、何が起きていたのかよく知らない。編集者たちが、最新のニューズの内容を、ぽつんぽつんと教えてくれただけだ。

 「ああ、そうなのか」と私は思うだけだ。一昨日、我が家に帰って、ようやくネットで、いろいろ後追(あとお)いで、この3週間で、次から次に起きていた政治問題のあれこれと、その推移を分かった。

私は、4冊の本を 順番に何とか仕上げて、それを どんどん 書店に並べている。

1.「 福澤諭吉 フリーメイソン論  大英帝国から日本を守った独立自尊の思想
2018/4/16 発売 電波社 刊
著者 石井 利明、 監修 副島 隆彦


福澤諭吉 フリーメイソン論

これは、今、全国の書店に並んでいます。今、「今日のぼやき」で紹介しています。読みにいってください。 そのせいで、アマゾンでは、売り切れ、入荷待ち という状態です。

 アマゾンという 会社 (この10年で巨大企業になった。タコ入道の ジェフ・ベゾスが会長 ) は、ふざけた会社で、品切れになっても、取り次ぎや出版社に対して、「勝手に持ってこい」という威張り腐った商売をしています。出版社の営業・販売のバカも大至急で、この事態に対応しようとしない、横柄な、連中もいます。

 「言っても、営業が言うことを聞いてくれないんですよ」 と、編集者は、言い訳をする。「お前に押しが足りなくて、お前がバカだからだ」、と、私は怒鳴ります。

この 『福澤諭吉 フリーメイソン論  大英帝国から日本を守った独立自尊(どくりつじそん)の思想 』は、ものすごくいい本です。石井利明君が、10年間、苦労して書いた。これで、ようやく、ボケのままの 日本人が、 「一万円札の、福澤諭吉、という人は、一体、どういう人で、何がそんなに偉かったのか」が分かる。 

 考えてみれば、「私(たち)は、福澤諭吉について、実は何にも知らないよ。誰も教えてくれないよ」 「 福澤先生は、何が、どう偉大だったのか。ホントだよ。誰か教えてくれよー」
という人、読書人にとって、必読の本です。分かりたくない人間は、分かるな。どうせ愚鈍なままの人生を、終わりだけなのだから。

 私は、冒頭の 推薦文にも書いたが、「この本は慶応大学出(で)の人たちに読んでもらいたい。あなたたちも、福澤先生のことは、何も知らないんだ。誰からも何も習っていない」と、厳しく、鋭く、問い詰める。「このことを、少しは恥ずかしいと思うなら、この本を読みなさい」 と。 

 「 自分は、慶応高校や、大学(東京の 金持ちの家のボンボンのアホたちであれば、慶応幼稚舎=小学校、中学校=に、親に入れられただけで、と正直にいうだろう。安倍晋三並の生来の知恵遅れたち )に、たまたま入っただけで、福澤諭吉のことは、学生の間も、誰からも何も本当のことは、教えてもらっていない」と、正直に言うだろう。 その正直さ、が、我ら学問道場に集まる者たちの、真に誇るべき、凄さだ。

 日本人は、 自分の県内の、どこどこ高校を出たことで、お互いをランク付して生きている。「あの家の娘は、 県立足利女子校の出で、あそこは進学校で、いい子だから、きっといい家の嫁になるだべ。いいもらい手があるずらー」と、言うのだと、石井利明君が、栃木県(下野=しもつけ= 蝦夷=アイヌの 下の毛の国。 上の毛の国が、上野=こうずけ=群馬県) の人だから、言っていた。 

 今の日本人は、それぞれ出た高校や大学で、その人の出身部族(ぶぞく。tribe )とする。この部族認定は、いい加減なものであるが、ある人を、どういう人間かピン止め(これを、profile プロウファイール という ) するときに、その人の学歴で、どこの高校、大学かで、まず、決めつける。それが現実の世の中だ。

アメリカ合衆国でも、実は同じなのだ。 「 ああ、あいつは、あのpreppie プレッピー school 、進学校 )だから、秀才だな」と、「オバマは、ハワイの プナホウ高校か。じゃあ(日本で言えば、函館ラサールのような)優秀だな。黒人だけと、頭の中は白人だ。それから、ハーヴァード大・ラー・スクールで、ラー・レビュー誌の編集もしたエリートだからな」となる。

 最近聞いたが、あの、女たちに人気がある俳優の石田純一(いしだじゅんいち)が、あの歳で、また子供を作った(私と同じぐらいの歳なのに)そうだ。彼の2番目の嫁(妻、配偶者 松原千明)との娘の すみれ という女優も、ホノルル市のプナホウ高校を出てから、カーネギーメロン大学に行って、今は、ハリウッドで国際派の映画俳優を目指しているそうだ。

 トランプは、ニューヨーク市の東外れの、ニューヨーク5区(バーロー)の一つの、クイーンズ区のジャマイカエステイトという、東京で言えば、江東区か、足立区の、その中の、まあまあの高級住宅街で生まれて育った人で、生来の暴れ者だから、カトリック系で士官学校向けの高校しか出ていないが、イエール大学のMBA出だということで、一応、エリートだと言うことになっている、が大した学歴ではない。

 だが、お姉さんは高等裁判所の判事までしていたし、トランプは、生来、ずば抜けたビジネス、と人間管理 の才能を持っている。そこをアメリカ国民が、真剣に見込んだ。こいつを自分たちの指導者にしよう、と。それが、アメリカン・デモクラシーの凄さだ。・・・ もうこういうバカ話は、やめよう。

2. 「 今の巨大中国は日本(人学者)が作った 」
2018/4/28 発売  ビジネス社刊、 副島 隆彦 著  が、 もうすぐ発売になる。 この 「今の巨大中国は日本(人学者)が作った」の重要性については、今日は、もう書かない。やれやれ、苦労して突貫工事で書き上げた。 


今の巨大中国は日本が作った

3. 「 真実の西郷隆盛 」
2018/5/19 発売予定  電波社 副島 隆彦 著  は、古村治彦君が、膨大な文献収集をして出来上がった本だ。今、NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」で描かれていることの、さらに、その裏の大きな真実を この本は描き出している。

 「西郷隆盛は、陽明学(ようめいがく)すなわち、儒学(じゅがく)の中に入り込んだキリスト教」を、真剣に学んだ、「士農工商エタ非人」の身分制度に、心底、反対した、キリシタンであり、同時に、薩摩藩が重点的に育てた 藩主直属のお庭方(おにわかた)、すなわち 情報将校(インテリジェンス・オフィサー)であり、藩の精鋭の武士集団だった精忠組(せいちゅうぐみ)を率いた人物だった」と、大きな真実を、たくさんの歴史資料に基づき書かれている。 

 今では、鹿児島市の教育委員会も、島津藩主の歴代の藩主の墓があり菩提寺である 福昌寺(ふくしょうじ)(玉竜高校の裏手)をキリシタン墓地 として、公示している。

 NHKの番組の時代考証をやった鹿児島大学教授の人の研究成果を、今度のドラマの中に、盛んに取り入れているようだ。 もう 隠しようがないのだ。だが、こっちの「真実の西郷隆盛」は、さらにその先、上をゆく。時代の最先端の本である。

「西郷(せご)どん」の原作となった小説家、ということになっている林真理子(はやしまりこ)は、何にもしていない。名前だけだ。林真理子は、自民党と 文化官僚 べったりの 悪い小説家に、成りはてた。成敗しなければいけない。林真理子だけではない、この他にも、たくさんの作家が、自ら自覚的に、体制、権力の手先になりきっている。強く、批判されるべきだ。

4.そして、私、副島隆彦は、 自分の最新の 金融本を、3カ月かけて、最後は組み版屋に泊まり込んで、やっとのことで書きあげた。書名は、「迫り来る大暴落 と 戦争“刺激”経済」 (徳間書店、5月末、発売予定)だ。この本のことは今日は書きません。

以上です。 このあと、私、副島隆彦は、近いうちに、この4月に起きていた 「森友、加計、政府決済文書の改竄(かいざん)犯罪=刑事違法行為 の 問題 での、安倍晋三 と麻生太郎たちの 犯罪 」のことで、 次回、 私が、すでに、昨年10月に出した、佐藤勝(さとうまさる)氏との対談本の中から貼り付ける。

 「安倍晋三が、”いわゆる疑惑の3日間” である、2015年の9月4日に、自分で、大阪まで行って、国会審議をすっとばして、公明党の冬柴鉄三の息子がやっている かき鐵(かきてつ)という 牡蠣なべ屋で、りそな銀行から下りた 融資金 の 20億円 うちの、 半分を、 財務省からの補助金8億円の半分と合わせて、安倍晋三が、秘書と直接、自分で、 “山賊わけ” で、受け取ったのだ」という箇所を、今週末にでも、 ここの 重たい掲示板に、そのページを貼り付けます。読んで下さい。

 籠池(かごいけ)自身には、このりそな銀行から自分が借りた形になっている融資金20億円は、1円も行っていない。そのかわり、籠池は、あの 小学校の土地と建築費、で合計、別の20億円分を、「なあ、篭池はん。あんたも、これだけのもんを、タダでもらえるんやから、安倍首相に感謝せな、あかんよ」と親分衆に言われたのだ。

私、副島隆彦は、はっきりと、こういうことも書いている。彼らは、全員で、政治犯罪者なのだ。それでも、安倍晋三と麻生太郎は、逃げ切って、生き延びるつもりだ。 このドス黒い男たちが強い、のではない。それを支えている 特殊な 宗教団体 の力だ。

 麻生太郎は、吉田茂の孫で、炭鉱夫から、這い上がって九州の炭鉱王になった、麻生多賀吉(あそうたがきち)の孫だ、と知っているが、炭鉱の時代はとうの昔(1960年まで。このあとエネルギー革命で、サウジアラビアからの石油輸入の時代 )に終わって、今は、麻生セメントだからセメント産業で儲かっている、のか、と思ったら、セメントなんかで食べられる(お金になる)はずがない。

セメントだけは、日本は、唯一、自給できる国だ。大陸の縁(へり)で、火山列島が珊瑚礁になって、その上にあるのが日本列島だから、セメント(石灰石)だけは、豊富に出るから、世界一値段も安く作れる。こんなもので利益は出ない。

 麻生は、全国の青年会議所、商工会議所を握っているが、本当は、今は、産廃(さんぱい)業者、産業廃棄物の業界を握っている、それで、儲けを出している。今は、ゴミが一番、カネになるのだ。それまでは、きたないものだったものが一番、カネになる。世に連れ、時代に連れ、で、人間は集団で生き延びてゆく。

 この他に、シリアで、使われたという化学兵器 (ウソだった) の事件に、ついても、私は、前述した対談本に書いている。「 2012年に、シリア政府は、化学兵器を使用していない」と公言した、ヨーロッパで一番、勇敢で、優れた女性検察官である、カルラ・デルポンテ女史のことを書いた。その箇所(ページ)数枚を、後日、この重たい掲示板に貼り付けます。

 カルラ・デルポンテ女史 は、国際刑事司法裁判所の、戦争犯罪(ウォー・クライム)摘発の 国際犯罪捜査の主任検察官だった女性で、今は国連の人権委員のメンバーでもある。

 彼女の闘いが、真実を暴き続けたことが、Moonie ムーニー
=統一教会、 ISIS 、イスラエルの中の強硬派(ネタニエフ首相も抑えれない)、アメリカのヒラリー派の凶暴な、こっちも凶暴なムーニー、の犯罪者の連合体 との 闘いだ。世界中の正義の人々は、カルラ・デルポンテと共に闘わなくてはいけない。 

 なんだ、あの、「ホワイト・ヘルメット」という気色の悪い連中は。どこから、這い出してきて、そして、闇の中に消えてゆくのだ。 ロシア国営放送(RTV エル・ティ・ヴイ)が、アメリカのイリノイ州(シカゴ)にある、「アメリカ・シリア支援協会」が、彼らの本部だと、報道していた。

ねつ造画像で、泡を吹いて倒れていた、シリアの東グータ地区のドゥーマの 女の子や、救護隊員たちは、元気で、RTVの画面に出てきた。 「サリンや塩素ガスなど、撒かれていない」と。

イスラエル政府が加担してやった 犯罪こととなると、あのお高くとまった、フランス(マクロン)と。イギリス(メイ。内務官僚=政治警察上がりの女)たちは、顔が引き攣って、偽善者の表情になる。フランスとイギリス という 威張り腐った国の、真実の 愚劣さが、よく見てとれた。 彼らを、私、副島隆彦は、見下げ果てることが出来て、この一等国の 限界が、見えて嬉しい。 他の国は、こんなまで、無様(ぶざま)なことはしない。

 それから、私は、パキスタン人で、極悪人の世界秘密組織の 女である、
マララ・ユスフザイ (ノーベル平和賞をもらった) という 極悪人の少女を、許しがたいと思っている。先頃、故郷、パキスタンにチラと帰ったら、ものすごくパキスタン民衆、国民 から嫌われていた。

 政治指導者たちは、自分が、足下(あしもと)で、たくさん抱えている、子分(兵隊)たちを食べさせるために、裏金やら、きたないカネを自分で、せっせと稼いでこないと、済まない。 それは、分かる。王さまや 戦国大名が、威張れるのは、自分が食わせている 3千人、5千人、1万人の、自分の子分、兵隊たちを、本当に食べさせる(給料を出す)ことが出来て、始めて、それで王様、大名(侍大将)だ。 
 だが、本当の 本物の 保守(ほしゅ)の思想 にとって、大事なことは、 悪事がバレて、露見して、証拠があがった、その時だけは、潔く、腹を切る。自分を処罰する、ということだ。それが、秩序 と体制 をただしく守る、 ということだ。 この、秩序を汚さないで、きれいに保つ、ということが、 保守の思想 の根本である。このことを忘れたら、それは、もう保守ではない。

ただの犯罪者どもだ。権力を手放さず、地位に見苦しく、しがみつく、その姿は、無惨である。このことを、安倍晋三と麻生太郎 は、分からない。哀れな人間どもだ。そのまわりに集(たか)っている、テレビ新聞やら、御用(ごよう)評論家どもも、哀れな者たちだ。蔑(さげす)まれても、それでも、まだ地位に恋々(れんれん)とする。

 為政者、指導者は、人々、国民、民衆から 自然と沸き起こる、自分たちへの尊敬 と敬意の上にこそ成り立つのだ。 権力( power パウア) は、民衆の尊敬と 敬意の上に成り立つものなのだ。このことが分からない者たちによって、私たちの日本国は、乗っ取られている。自らを恥ずべき国だ。

 あの亡国のイージス、亡国のイージマ(飯島勲、いいじまいさお)が、「国会の解散、衆議院選挙 もあり得る」と言い出したようだ。これは、自分たちの内部の、自民党の政治家 たちで、安倍政権(執行部)に、反抗の火の手をあげようとする、競争派閥や、ハト派政治家たちへの脅しだ。

 「お前たちは、選挙で落ちるのが、イヤだろ。議員をやっていられるから、それで政治家として、やってゆけているのだ。安倍政権に逆らうと、軍資金も貰えなくて、邪魔もされて、きびいしいことになるぞ」という金日成と実にそっくりの、イージマからの脅しだ。

 これは、野党の政治家たちへの脅しでもある。「選挙はイヤだろ。落ちるぞ。 あんまり騒ぐと、落とされるぞ(おれ達に)。静かにしていろ」という脅迫だ。このイージマの恫喝に、決して屈さない者たちだけが、本物の、日本の愛国派の政治家たちだ。  

副島隆彦拝