[2296]やっと「天皇とは北極星のことである」の重たさが解った
会員番号8177番の森本達樹と申します。
時折、会員専用掲示板へ駄文を投稿させていただいております。
先日、「天皇とは北極星のことである」を読み返し、その内容の重厚さに、改めて、驚愕いたしました。そして、この本は、極めて重要な事が書かれています。
この掲示板を読みに来られる方々で、まだ「天皇とは北極星のことである」を読んでいない方に、ぜひ副島先生と斎川眞先生の共著「天皇とは北極星のことである」を知っていただきたく思い、今回は、こちらの掲示板に投稿させていただきます。
「天皇とは北極星のことである」は、副島先生が、
日本国の国王である「天皇」というコトバは、どのようにして中国からもたらされて日本にやってきたか、を明らかにする本である。(序文。P1)
と述べられている通りの本である。
日本人の「ナショナル・ヴァリューズ(民族固有価値)」の起源と、それが生まれた時代背景が書かれてある。
特に、副島先生が、21ページにわたって書かれた序文は圧巻である。
その序文を読めば、白村江の戦いから、(奈良の)大仏開眼までの日本と中国の国情と相関関係の概観が把握でき、本編の各章の内容もすんなりと頭に入る。
私が思わず笑ったのは、
奈良の大仏の前での灌頂の儀式が度々、行われた。(中略)ゾロゾロと合計二〇〇〇人もの貴族たちが、順番に灌頂を受けた。(序文。P19)
という一節である。
これは、さしずめ、当時の貴族たちにとって、ビートルズが来日したような熱狂だったのだろう。しかも、海外ではブームが去ったビートルズの…。
「天皇とは北極星のことである」の内容を、事細かく紹介するのは無理だ。
「ぜひ、読んで欲しい」としか言えない。
ただ、私が、この本を読み終えて思ったのは「日本のナショナル・ヴァリューズや文化。国体(国制)までもが、どう考えても、学術的には中国からの移転である」という事である。
これは、ナショナル・ヴァリューズを重視する人々、特に親天皇派には受け入れがたい考えだろうが、「天皇とは北極星のことである」には、日本建国の年や、天皇号の深意を、資料と事実を提示して記述されている。
歴史(観)は政治経済の根幹に関わるので、日本のナショナル・ヴァリューズの起源を信じたくない人は信じなくて良いと思う。
こと、天皇に関しては、ナショナル・ヴァリューズとワールド・ヴァリューズ(世界普遍価値)は対立関係にあると思う。
それが顕著なのが、今上天皇の退位問題だろう。
(関連記事貼り付けはじめ)
新元号天皇陛下退位日、19年4月30日決定 翌日から新元号
https://www.asahi.com/articles/ASKCZ6TBXKCZUTFK015.html?ref=tw_asahi
(関連記事貼り付け終わり)
この件で「皇室を敬愛する」人達が怒りの声を上げないのに違和感を覚える。
「北ガーッ」と喚いていた人が、現在、ダンマリを決め込んでいるのと同じである。
私は、未来志向で前向きな生き方・考え方を貫くためにも、この件では、ワールド・ヴァリューズ(ウィンザーナイゼイション)を支持する。
今からでも、皇室典範を改正すべきだ。
「天皇とは北極星のことである」の論説で貫かれている柱に、「日本(倭国)は中国の属国だった。中国の属国をやめて(柵封体制から離脱して)目指したのは中国のような国家(律令国家。小中華帝国。)だった。」もあると思う。
柵封体制を離脱したのは、日本の国家意思であったが、律令国家の作り方(法典編纂)に必要な律令や律令解釈書の写本を遣隋使・遣唐使が日本へ持ち帰っていた事実は重要だ。(第三部/第二章)
これは、日本の国体(国制)も中国の移転である事を意味する。
日本は、明治維新後は英国の、先の大戦後は米国の属国であるが、近い将来、世界覇権国家となった中国の属国(柵封体制)に戻る。と、私も考える。
中華思想では天帝は一人だけなので、日本の天皇の存在を認めないかもしれない。
皇室を廃する事はないと思うが、天皇が「日本国王」である事を、日本人に思い知らせるだろう。
そもそも、今上天皇こそが日本国民に「ワールド・ヴァリューズ」を知って欲しいと、お望みなのかもしれない。
(関連記事貼り付けはじめ)
天皇陛下の「やり残した仕事」 退位前「訪韓」に関心強める韓国メディア
https://www.j-cast.com/2016/08/10274995.html?p=all
(関連記事貼り付け終わり)
「北朝鮮処分」同様に、天皇訪韓の実現からも目が離せない。
さいごに、「天皇とは北極星のことである」を、より深く理解するために役立つ副島本は、「なぜ女と経営者は占いが好きか」だと思います。
ぜひとも「天皇とは北極星のことである」を読んで、できれば、読後感を「重たい掲示板」に投稿していただき、皆様の御意見を、お聞かせ願います。