[2268]今のうちに、以下のことを、のちのちの備忘(びぼう、メモ)として書いておいた。

副島隆彦 投稿日:2018/01/27 10:56

副島隆彦です。 今日は、2018年1月27日(土)です。

 政界の ”たぬきおやじ”、だった 野中広務(のなかひろむ)が死去したという。
野中広務は、竹下登(たけしたのぼる)という、田中角栄(たなかかくえい)の寝首を搔いた、極悪人の政治家のの名代(みょうだい)として、1993年から、2001年までの約10年間ぐらい、この男が、日本の最高実力者だった時代がある。

 あれこれ書いて、明らかにしなければいけないことが、ある。 この 恐ろしい男に、私は、京都まで呼ばれて、面と向かってあれこれ話したことがある。それらを、そのうち書きます。

 私は、今は、「米軍の 北朝鮮爆撃は ○月 !」という本を、急いで出すために、書いています。

 私が、今朝、4時頃に起きて(だいたい毎朝4時に起きます)、今、このことを書いておかなければ、と思ったことがあります。 それを書きます。 

 頭が悪い、ということはどういうことか。 という課題(テーマ)で書く。
ここの学問道場 を読みに来る、会員たちと、盗み読みにくる人たちに、ズケズケと、ここで、私、副島隆彦から書いて伝えておきます。

 頭が悪い、 知識が遅れている、ということを、理解するために、次の2つの 例を 書いて示します。

( 1 ) 日本のリベラル派、で、読書人階級の人たちで。 自分は、貧しい者たち、労働者たちの味方の人たちだ。
 この人たちは、ヒラリーが、大統領選挙に出ていたとき(2016年の間ずっと)、ヒラリーは女で、女の味方で、「ガラスの天井(男たちによる長い支配のこと)」を壊して、女たちのためになることをする、ということで、ずっと、ヒラリーを訳(わけ)も分からず、民主党だから、女だから、というだけの理由で、足りない自分の頭で、ずっとヒラリーを応援していた、という人たちが、あのとき、日本にたくさんいた。

 この人たちは、自分が、リベラル派、反自民党、であり、なんとなく、ずっとヒラリーを応援することが当然だ、と思ってきた。私、副島隆彦の周りにも、この、世界の動きの最新のことを、何も知らない、分からない、そのくせ、自分は、一応大卒の、高学歴でインテリだと、思ってる人たちが、たくさんいる。 

 私は、長年の自分の友人である、この人たちに、うんざりしている。こんなやつらばっかりだ。いい歳(とし)をして、もう老人だろうに。 もと大学教授だったり、出版社の編集者、新聞記者、大企業の幹部社員だったりしたような人たちだ。

この人たちは、その後、去年から、だんだん考えが変わった。トランプ当選のあと、次のように考えを変更した。 
「なんだか自分の考えは、間違っていたようだな。ヒラリーという女は、どうも、相当にワルい女で、危険な性格をしている。 この女が、米大統領になっていたら、世界中で争いを起こして、大きな戦争をしそうだった。どうも、自分の考えは甘かった。おかしなことばかり書く、副島隆彦の方が、どうも正しいようだ。しかし、自分の 知恵の足りなさや、判断力のなさは、恥ずかしいことなので、黙っていよう」 と態度を変更した。

 こういう人が、私のまわりに同世代でも、いる。私は、もうあまりこの愚鈍な人たちと話したくない。もう70歳に近くなって、頭はハゲて、年金暮らしになっている。それなのに、社会問題、政治問題にそれなりに関心があって、一端(いっぱし)の偉そうなことを言う。

 この人たちの知恵の足りなさを、なんとかしようとして、私は、ずっと本を書いてきたのに、あまりもう、私の本を読まない。私も読んでくれ、とは言わなくなった。この程度の頭で、日本で、インテリ読書人を気取っているのだ。 私はずっとあきれかえっている。

( 2 ) 2つ目の連中は、 保守あるいは、右翼の連中である。
ネトウヨと呼ばれる、ネット上に、おかしな愚劣で、下品な、書きちらしを名無しの権兵衛で、やっている 本当に、生来、頭のワルい人間たちを含む。

 この人たちは、北朝鮮は、中国の子分である、と頭の奥から信じている。確かにこのことは事実である。だから、アメリカが、北朝鮮に軍事行動を取る(核施設に爆撃する)ということが、どうしても信じられない。だから、毎日のアメリカ政府の動きをニューズで見ていて、何が何だから訳(わけ)が分からない。

 北朝鮮のうしろには、中国がいるから、アメリカが攻撃したら、中国がそれを助けるはずだ、と、長い間、頭の芯(しん)のところにこの考えがあるので、もう、フラフラして、何が何だか分からなくなっている。 頭の中が、混乱して、一体、世界はどうなっているのか、分からない。

 分かっているのは、自分の 堅い信念である、反(はん)共産主義 の立場だ。この反共(はんきょう)の思想は、絶対的に正しい、大きな真実であって、人類普遍の大真理だ、と、信じ込んでいる。これは宗教のレベルになっている。そして実際に、気色の悪い特殊な宗教団体に、彼らは結集している。

 彼らは、年季のはいった、北朝鮮嫌いだから、北朝鮮の今の、世界から見たら、気持ちの悪い、奇妙奇天烈(きみょうきてれつ)な、政治体制を、ものすごく嫌悪して、唾棄(だき)していた。 

 それなのに、今の、この事態で、「オレは、北朝鮮の 発狂している共産主義体制を、破壊するために、米軍と一緒に戦う。自分で漁船を仕立ててでも、北朝鮮に対して、軍事行動をする」と、いうネトウヨを含めた、反共右翼が、たったの一人も出てこない。

 私、副島隆彦は、この、今の、日本国内の、しらーと白けきった、無口の状態を、じっと一人で、凝視している。 なぜ、石原慎太郎が、「なに 。北朝鮮が、日本に核攻撃することがあり得る、だと。許しがたいことだ。オレは、ひとりででも漁船をチャーターして、北朝鮮に乗り込む」と言わないのか。

 ( その昔、・・・年に、石原は、尖閣諸島に、機関銃をもった人物たちと、麻薬を吸いながら、元気いっぱいで、船で近づいた。そのあと警察に調べられた。不起訴処分。さすがに、このときは石原も、しゅんとなっていた。おもしろいことが、いろいろあったなあ、石原よ。

 私が、もし、まだ若い石原慎太郎で、意気盛んな、” 反共の闘士 ”だったら、「今こそ、北朝鮮の共産主義体制のもとでで、ずっと虐(しいた)げられた、民衆を救い出しにゆくぞ」と、漁船を仕立てて、日本海から出港するだろうに。

 「 副島、おまえ、言ったな。本当に 行けよ」というネトウヨたちが、きっといるだろうから、おまえ を誘うから、私と一緒に行こうや。北朝鮮まで。どうせその前に海上保安庁か米軍に、捕まるだろうけど。 費用はなんとかして集める。寒い、冬の日本海で遭難したら、そのときは、それまで、だな。

 石原慎太郎(85歳)も、ボケと、見苦しい老醜のハゲ頭を通り越して、本当に死につつあるのだろう。100歳の中曽根康弘と、どっちが先に逝くだろうか。

 石原慎太郎が、まだ70歳だったら、青嵐会(せいらんかい)の精神で、かならずやったであろうことを、どうして、たった一人の反共右翼も、反共宗教団体の構成員も、言い出さなないのか。私は、このことが不思議でならない。 

 あれほど、日頃、「今の日本は、腐り果てている。日本人の魂は、どこへ行った」と、西部萬もボケてこういうことをずっと言っていたが、このように 悲憤慷慨(ひふんこうがい)して絶叫するのが、(頭は悪いが、何が悪い)右翼というものだろうに。

  誰も、何にも、騒がないで、じーっとして、黙りこくって、みんな、もぐもぐ おいしく夕食をたべている。 ホントに、いい国だなー、馬鹿ども。私は、この事実を、今、はっきりと書いて残しておきたいのだ。

 本当なら、アメリカは、中国とこそ、いますぐ 戦争を始めるべきなのだ。という 正論 ( 特殊な宗教団体に乗っ取られている産経新聞のこと)を言う立場が、実は、あるのだ。

 ヒラリーが大統領になっていたら、本当に、南沙諸島(スプラットリー・アイランズ)の中国が建設した、軍事人口島、4つに、米空軍が、爆撃をしていただろう。

 日本版NSC(=最高国防会議 ) の谷内正太郎(やちしょうたろう。外務官僚あがりの“国家戦略家” )の、ワルは、ヒラリー当選を当て込んで、自分が、その突撃隊長の「中国攻め」のサムライ大将を任じるつもりだったのに、今は、「総理。世界の流れを見て親(しん)中国でゆくしかありません」の 

 首相補佐官の 今井尚哉(いまいなおや? よしや か ?) に、負けてしまって、どうして、いいか、分からなくなっている。盟友だった「あら、ヤチさーん」のスーザン・ライス(黒人女で、安全保障担当 大統領補佐官だった)も消えていなくなった。

 昔、外務省の アフリカ局の幹部で、「谷内正太郎さんは、国士で、いい人ですよ。谷内さんは、副島さんの考えをよく分かっていますよ。お会いしませんか」と、私に寄ってきて、私を買収しようとしたバカ野郎がいた。 

 この谷内が、「自由と繁栄の弧(こ)」という、中東にまで伸びる、日本の権益「圏(けん)」として、中国包囲網の戦略を 2008年(麻生政権のとき)に作った。 日本が、海洋国家として、大きく中国を包囲する、という荒唐無稽の国家戦略だっ。この 「自由と繁栄の弧」は、同時に、かつての、日本の愚か極まりない、大東亜共栄圏(だいとうあきょうえいけん。ザ・グレイト・イースト・エイシア・コウプロスパリティ・スフェイア) の愚劣な、漫画じみた焼き直しだ。谷内というのは、大きな世界の中の、ちっぽけな日本、という現実を理解しない、バカ野郎だ。

 この谷内の、「自由と繁栄の弧(こ)」は、世界史のキーワードのひとつである、古代の中東世界の構図だった、ぐるりとパレスチナからシリア、バビロニア(メソポタミア)につながる、大きな「肥沃なる三日月 地帯」 (ファータイル・クレセント furtile crescent )の模倣だ。

 ところが、、谷内のこの、反中国の包囲網の 戦略は、今は、なんと、半分に縮んでしまって、「アジア・太平洋圏構想」になってしまった。 とても、中東にまでは届かない(笑)。

 せめてインドだけでも、で、インドにカネを配って、ただで、原発と新幹線(デリーからムンバイまでの一部)を作ってあげて、こっち側に取り込もうと必死だ。だが、インドのモディは、「ただでくれてありがとう」だけで、日本なんか相手にしない。国民は今も貧乏なくせに、インドは、自分のことを大国だと思っている。今の弱体化して、経済も弱くなった、チンコロ国である日本の、ひどく落ちた国力では、インドどころか、どこの小国も、見向きもしない。

 谷内は、もう、ぼろぼろで、安倍に何度も、NSCの事務局長を辞任したい、と懇願している。が、安倍がまだ首を切らない。

 次の日本版NSCのトップは、自衛隊の幹部(軍人)にするようだ。そうしないと、アメリカの、マティス国防長官 や、ジョン・ケリー首席補佐官、マクマスター安全保障補佐官ら、バリバリの軍人たちと、話が合わない。米軍の北朝鮮への空爆に合わせて、日本側の受け皿の準備として、戦争人足、荷物運び、すなわち、後方支援活動(ロジスティカル・サポート)の対応をしなければいけないからだ。

 世界基準の政治歴史学(ポリティカル・ヒストリー)では、「ドイツと戦争するべきではなく、ソビエト・ロシアと戦いを開始するのが、自由主義世界のするべき決断だったのだ。ドイツや日本を戦争をするべきでは無かった」という見方がある。確かにこの世界政治学上の重要な、事後の研究がある。

 だから。アメリカの、田舎の白人保守おやじたちの代表の、ステーィブ・バノンが、昨年末(12月15日前後)、一週間近くも、日本にいて、「アメリカは中国と対決すべきなのだ。攻撃すべきは北朝鮮ではない」

 という、秘密の戦略略会議(アメリカの反共右翼団体との共催)を、日本の統一教会の幹部たちと開いていた。

 それを、トランプに見抜かれて、「バカ、お前は、何をやっているんだー」で、バノンは、愛想づかしをされて、影響力を失った。

 だから、反共右翼とネトウヨたちが、北朝鮮問題で、自分たちの態度の取り方が、訳が分からなくなって、混乱して頭がおかしくなっている。世界情勢がどんどん変化していることを、自分たちの頭でついて行くことが出来ない。

 あるいは、北朝鮮こそは、自分たちの心底の祖国なのだ、ということが、自分たちのおかしな、ふらつく脳から、まわりにバレてしまうことを怖れているのだろう。 副島隆彦、チューセンジン、と言いつのっているが、お前たちこそ チューセンジン だ、違うのか。安倍晋三と奥さんの昭恵の方が、私よりも、ずっとチューセンジンだ。

 私が、なぜ、アメリカと中国が、さっさと今の北朝鮮の 残酷な体制を軍事力で破壊して、もっと穏やかな政治体制に 作り替えることに賛成なのか。 北朝鮮の強硬な政治体制を、今のミャンマーのように、軍事独裁政権から、温和な、資本主義の体制に作り替えて、外資をたくさん呼び入れて、急いで豊かな国になるように作り替えなければいけないと、思うから。だから、私は、もうすぐ北朝鮮で起きる、「管理された小さな戦争」managed small war に賛成する.急いで体制を変更して、北朝鮮の国民を、絶望的な飢餓状態から脱出させなければいけない、と考える。 この自分の考えを、1年後に振り返るために、このようの書いておく。

以上、(1)と(2)の2種類の 具体例を挙げることで、私、副島隆彦は、現下(げんか)の情勢を、克明に記述しておく。

 一年後に、あの時、どういうことが起きていて、日本国民は、全体の雰囲気として、どのように考えていて、それを、誰にも話さないで、じっと自分の脳の中にしまっていた、ということを、あとあと、一年後に、私は、確認する。そのために、私は、以上の通り、のちのちの備忘(びぼう)、、メモとして、書いた。

 なぜ、私、副島隆彦が、どんどん進行してゆく、今の世界政治の全体像を、これほどに的確に把握して対処出来るのか、不思議でならない、という人は、私、副島隆彦の主著 である、 

 『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』
 (講談社+α文庫、1999年刊)

https://www.amazon.co.jp/世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち-講談社-α文庫-副島-隆彦/dp/4062563347/ref=sr_1_9?s=books&ie=UTF8&qid=1517170733&sr=1-9

を買って読みなさい。この本を、一冊、きちんと読めれば、世界政治の、各思想 の流派のことは、全部わかります。 私が、23年前(1995年)に書いた本だ。これさえ読んで、しっかりと分かれば、日本人の、インテリ層は、本当に、相当に頭がよくなるのだ。 

 今の、50歳から下の、 日本の若い政治学者どもは、全員、私のこの本を、読んで、そして、世界をなんとか分かったのだ。 まさか、そんな、と思う人は、とにかく、この本を買って読みなさい。

学問道場の会員たちであっても、まだ、この本を読んでいない、という人は、。読みなさい。皆さんは、十分に、副島隆彦の世界(ソエジマ・ワールド)に入っている人たちなのですから、 他の人たちよりは格段に、容易に、すんなりと、この本を読解できるでしょう。

そうなったら、一気に、ものすごく頭のいい人間になるでしょう。なぜなら、世界基準での政治、および政治思想というものが、分かるでしょうから。そうなったら楽ですよ。いろいろくだらない情報で、惑わされることがなくなるから。 私が、このことを保証します。 

そのうち、この本の、紹介文とか、書評とかを、載せます。  

副島隆彦拝