[2257]相田英男氏 の投稿文を読んで思うこと
事故発生直後からですが、「ベント」「メルトダウン」「水素爆発」という言葉が行き交いました。また、当投稿文中の「菅直人首相に「原発には水素爆発の危険はない」などの誤った助言を行ない~」とあります。
これらの言葉に主語がないのです。
「メルトダウン」については格納容器(炉心)ということは分かりますが、「ベント」「水素爆発」については、2通り考えられます。格納容器と建屋です。
例えば「ベント」、格納容器のベントは容器内の圧力上昇を防ぐためのベントであり、建屋のベントは溜まった水素ガスを放出するためのベントだと思います。全然目的が異なってきます。
当投稿文中の「菅直人首相に「原発には水素爆発の危険はない」ということも、格納容器のということにすると、間違えてはいなかったのです。
個人的な(原発についての全くの素人)見解ですが、福島原発事故で被害を大きくしたのは、「メルトダウン」というよりも「建家の水素爆発とそれに伴う放射性物質の飛散」だと思っています。
全電源ダウンになった状態でも、たとえ人力でも、建屋から水素を放出させる仕組みがあったら、今のような大きな被害にはならなかったのではと思います。
安全基準見直しなんてやっていますが、この辺の検討がなされているのか心配です。少なくともニュースには載ってきていません。
今でもこのことをはっきりさせずに、あれやこれや言っているように思えてなりません。
あのとき、一番恐怖だったのは、連鎖核反応が起き、広島や長崎のような核爆発が起きるのではないかということだったと思います。
そして、メルトダウン=核爆発 というような認識だったと思います。私だけでなく、日本中。
ところが、メルトダウンは必ずしも核爆発でなく(むしろ核爆発は起きない)、字のごとく炉心溶融を意味し、大量の水素ガスを発生させるというものでした。
そう考えて行くと、大量に発生する水素ガスさえをうまく処理できれば、原発は安全?ということになるかも知れないですね。これは論議をかもしだしかねませんが。
以上、今思うことを書きました。
(終わり)