[2252]古都弁蔵です

古都弁蔵 投稿日:2018/01/06 15:59

昨年は俗に第4次産業革命 すなわち 人口知能AI ロボット インターネット等通信技術のさらなる革新 EV電気自動車・自動運転 無国籍通貨 などの発展が大きく取り上げられた年であった。

これらの進展が経済にどのような影響を与え、生活がどのように変わり、労働の場がどのように変ってゆくかを考える1年だったと思う。今年もこの流れがさらに加速してゆくものと思う。

すでに副島先生が指摘しているように、銀行業務が大きく縮小してゆきそうである。三大メガバンクの人員削減もしかり、地銀の統合によって今の職員数の1/3は削減されそうである。銀行業務はAIにとってかわられやすいようである。さらに今後無国籍通貨の進展はさらに銀行業務を変えてゆきそうである。

銀行の行員の就職先が少なくなるということは、文系の大学の学生 文系の大学にとっておおきな痛手となる。私の文系の大学を卒業したものとして、文系の知識の活かし方でずっと悩み続けたが、後輩である文系の学生の将来を心配している。工業高校卒のブルーカラーの生徒も今後、今後工場のロボット化に伴い合理化されやすい。なんとかがんばってもらいたいものである。

AI ロボットの進展により、今後20年間ぐらいで、現在の仕事の3割から多い場合には7割の仕事がなくなるという。本当かという思いがある。非常に気になることである。

「定型的な業務はAI ロボットに任せる、人間は創造的な仕事に従事してもらう」ということを論者は言う。

最近の発表によると、大手娯楽施設運営会社H社は、その主力娯楽施設の職員を今後3年で1/3にする計画を考えているようだ。定型業務はすべてAI ロボットに任せるそうである。職員は人間にしかできない創造的な仕事をしてもらうという発言をH社の社長している。

この発表を見て聞いて、やはり来たなと感じた。

今後 「定型的な業務はAI ロボットに任せる、人間は創造的な仕事に従事してもらう」 という言葉 特に人間は創造的な仕事な仕事をおこなってもらうというところが重要である。これはいくらでも解釈可能である。この曖昧な表現が独り歩きの危険をはらんでいると考える。これを定義するのは、資本家、経営者であり権力者だからだ。しかし、考えると 定型的な業務はAI ロボットに任せるとうことは勤労者にとって大変なことだと考える。なぜならば、定型的な業務をこなすことが、勤労者の大きな仕事だからだ。

これを失うことは大変なことだと思う。

資本の側が言う「人間は創造的な仕事に従事してもらう」とはなにかかがだいたい見えてきた。

現在ある仕事をAI ロボット置き換えるエンジニアこそを想像的な仕事と考えているようである。今後この分野が大きな雇用が生まれる。年収は1000万円から2000万円の層が出現する。

この分野が人手不足となる。これを政府は、我が国は雇用があり人手不足と宣伝するであろう。

これらの問題を残しながらも、今後第4次産業革命が続いてゆく。

非常に長期に続く。これの特徴は国策を担っていること、資本主義最後の産業革命の可能性があること、アフリカの奥地が一定程度達成するまで続く可能性があることが挙げられる。 

つぎに中国のことである。

中国については、この問題の権威である副島先生の本で勉強していただきたい。

昨年のトランプ政権による安全保障政策ならびに年末に来日した元大統領首席補佐官の発言を聞いていると、アメリカ政権の本音が中国、ロシアを潜在的な脅威とみていることがよくわかる。中国をたやすく覇権国家にすることをよしとしない政策が見えてくる。日本をアメリカの出先機関として利用し、中国の拡張の防波堤として利用する。

アメリカは金がないから、同盟国よ貢いでくれ。ということだ。
最近は出版物で中国崩壊論は少なくなった。今後は中国脅威論にかわってゆくであろう。日本におけるこれらの論者は、アメリカ保守派と連携している。これらの論者が東アジアにおける、副島先生がいつも言う 「アジア人同士戦わず」 という理想を打ち砕く勢力であることが見えてくる。

問題なのは、そうしているうちに我々の生活がどんどんまずしくなっているのだ。国税庁の調査でも、年収300万円世帯が一番多く、次に200万円世帯が続くという。これでも、我々は貢ぐ君を続けるのかということだ。

国民は自分の生活の実態、本当の姿を発信する必要がある。もう見栄をはっている場合ではないのではないだろうか。

(終わり)